近衛兵・禁軍は殿前兵馬と呼ばれる軍隊であるが、猛々しく雄雄しいという、ところが、勝手に暴虐なことをすることは、ほぼ羌族や渾兵などの騎馬、異民族の行為とおんなじだ。

 
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765年永泰元年54-42 《三句,三首之三》 杜甫index-15 杜甫<842 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4945 杜甫詩1500-842-1160/2500
765
年永泰元年54-42

 

 

卷別:    卷二二九              文體:    七言

詩題:    句,三首之三

 

 

句,三首之三

殿前兵馬雖驍雄,縱暴略與羌渾同。

聞道殺人漢水上,婦女多在官軍中。

(官軍の暴挙が異民族の暴挙と変わりなく、同じような略奪暴行をしたというのを叙した)

近衛兵・禁軍は殿前兵馬と呼ばれる軍隊であるが、猛々しく雄雄しいという、ところが、勝手に暴虐なことをすることは、ほぼ羌族や渾兵などの騎馬、異民族の行為とおんなじだ。

聞くところによると彼らは、漢水のほとりで、人民を殺戮し、その軍隊に多くの婦女子を略奪し、帯同させたというではないか。

 

(句,三首の三)

殿前の兵馬 驍雄なりと雖も,暴を縱まにするは 略與【ほぼ】 羌渾と同じ。

聞道く 殺人 漢水の上,婦女 多くは 官軍の中に在りと。

 

蜀中転々圖 

『三句,三首之三』 現代語訳と訳註

(本文)

句,三首之三

殿前兵馬雖驍雄,縱暴略與羌渾同。

聞道殺人漢水上,婦女多在官軍中。

 

 

(下し文)

(句,三首の三)

殿前の兵馬 驍雄なりと雖も,暴を縱まにするは 略與【ほぼ】 羌渾と同じ。

聞道く 殺人 漢水の上,婦女 多くは 官軍の中に在りと。

 

 

(現代語訳)

(官軍の暴挙が異民族の暴挙と変わりなく、同じような略奪暴行をしたというのを叙した)

近衛兵・禁軍は殿前兵馬と呼ばれる軍隊であるが、猛々しく雄雄しいという、ところが、勝手に暴虐なことをすることは、ほぼ羌族や渾兵などの騎馬、異民族の行為とおんなじだ。

聞くところによると彼らは、漢水のほとりで、人民を殺戮し、その軍隊に多くの婦女子を略奪し、帯同させたというではないか。

浮桟橋00 

(訳注)

句,三首之三

(官軍の暴挙が異民族の暴挙と変わりなく、同じような略奪暴行をしたというのを叙した)

 

殿前兵馬雖驍雄,縱暴略與羌渾同。

近衛兵・禁軍は殿前兵馬と呼ばれる軍隊であるが、猛々しく雄雄しいという、ところが、勝手に暴虐なことをすることは、ほぼ羌族や渾兵などの騎馬、異民族の行為とおんなじだ。

殿前兵馬 近衛兵・禁軍をいう。天子の宮城(禁中,禁裏)を守衛する軍隊。皇帝権力の維持強化のため,各王朝では特権的身分を持たせた世襲的な精鋭部隊を皇帝の周辺に配置した。唐以前では,地方軍は皇帝直轄軍という性格は脆弱(ぜいじやく)で,禁軍だけが皇帝配下の軍隊であった。五代・宋以後では,地方軍閥の私兵などをしだいに禁軍に編入し,禁軍だけが精強な正規軍つまり国軍となり,皇帝の統帥だけを受けて国内の治安維持や外国との戦争に従事した。

驍雄 猛々しく雄雄しい。

羌渾 羌族や渾兵。羌族は吐蕃、吐谷渾、匈奴ウイグルのこと。安史の乱を境に各地で、略奪暴虐の限りを尽くした。

 

聞道殺人漢水上,婦女多在官軍中。

聞くところによると彼らは、漢水のほとりで、人民を殺戮し、その軍隊に多くの婦女子を略奪し、帯同させたというではないか。

殺人 良民、人民を殺戮。

漢水 西漢水、嘉陵江の流域、蜀の東側。

婦女 良民、人民を殺戮して、婦女子を略奪した。

官軍 近衛兵・禁軍をいう。