(病気で、雲安の長江を臨む小閣を借り受け、療養し始めのころ、気分転換に作った詩で、この春は床に伏していて春の興が進まないが次年の春こそは春に酔いたいと詠う)その三

 
 2014年10月14日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
LiveDoorブログ
104-#2 《淮南臥病書懷寄蜀中趙徵君蕤》李白index- 6 《726年開元十四年26歳》 <104-#2> Ⅰ李白詩1282 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4958 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原『楚辞・九歌』東君 屈原《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内> 
 ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首  
 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoorブログ
20-(17)§8-2 《上宰相書 -(17)》韓愈(韓退之)ID 793年貞元9年 26歳<1195> Ⅱ韓昌黎集 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4959 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ765年永泰元年54歲-45 《十二月一日,三首之三》 杜甫index-15 杜甫<845> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4960 杜甫詩1500-845-1163/2500 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
 Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 
        
 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor19-500《後庭花三首,其三》十巻 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-683-19-(500) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4962 
 薛濤の全詩花間集(1)花間集(2)花間集(3)花間集(4)花間集(5) 
 魚玄機全詩●花間集(6)●花間集(7)●花間集(8)●花間集(9)●花間集(10) 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
  ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門)漢詩総合サイト 07ch 
 杜甫全詩案内韓愈全詩案内李白全集文選古詩源花間集案内 
 
 

765年永泰元年54-45 《十二月一日,三首之三》 杜甫index-15 杜甫<845 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4960 杜甫詩1500-845-1163/2500765年永泰元年54-45

 

 

765年永泰元年54

卷別:    卷二二九              文體:    七言律詩

杜少陵集 巻十四

詩題:    十二月一日,三首之三

作地點:              雲安(山南東道 / 夔州 / 雲安)

 

十二月一日,三首之一

今朝臘月春意動,雲安縣前江可憐。

一聲何處送書雁,百丈誰家上水船。

未將梅蕊驚愁眼,要取楸花媚遠天。

明光起草人所羨,肺病幾時朝日邊。

(病気で、雲安の長江を臨む小閣を借り受け、療養し始めのころ、気分転換に作った詩である)その一

今朝は、まだ、十二月になったばかりというに、春の気配が動き出しているようで、ここ雲安縣の前の長江の様子も、可愛らしいと思えるようだ。

雁が一声鳴いて飛んでゆくが、何処に書簡を届けるのだろうか、百丈の闌で、舟を引っ張ってゆくのは何処の邸宅にゆくのだろうか。

春の気配があるといっても、さすがに開いていない梅の花ではわたしの愁眼をおどろかすことはできないけれど、正月の酒に山椒の花を入れて飲むのであるが、その代用として、遠き長安の空に向かって咲いている「楸花」を入れて酒を呑むということにしよう。

郎官になっているので、明光殿で詔勅の起草をせねばならないので人に羨ましがられるけれども、今、自分は肺病を患っているから、どれだけ太陽が上り下りするのを見れば、参朝できるのであろうかわからないのである。

 

(十二月一日,三首の一)

今朝 臘月 春意動く,雲安 縣前 江憐れむ可し。

一聲 何れの處に書を雁に送らん,百丈 誰が家に 水の船に上らん。

未だし梅蕊を將って 愁眼を驚かさざらしむ,楸花【しょうか】を取って遠天に媚びんと要す。

明光 起草 人の羨む所なり,肺病 幾時か 日邊を朝せん。

 

 

十二月一日,三首之二

寒輕市上山煙碧,日滿樓前江霧黃。

負鹽出井此谿女,打鼓發船何郡郎。

新亭舉目風景切,茂陵著書消渴長。

春花不愁不爛漫,楚客唯聽棹相將。

(病気で、雲安の長江を臨む小閣を借り受け、療養し始めのころ、気分転換に作った詩で、早くこの地を離れたいと詠う)その二

寒さが軽くひろがり、この市街地の上には山にかけて緑色の煙が上がっている。太陽の光は、十分楼閣前に照りかがやき長江の霧が黄ばんで見える。

塩を背負って運んで井からでてくるのはこの地の谿女である。太鼓をたたいては船を出発させているのは、何処の若者だろうか。

周顗が新亭で、眼をあげて眺めた様に眺めると異郷の風景が物悲しくひしひしと胸に迫ってくる、茂陵に隠れて書を著した司馬相如のように、自分も朝廷の左拾遺から引っ込んで、消渴の病を永らく患って、詩文を暖めた。

ここでの春は、花が爛漫と咲こうと咲くまいとそんなことは心配することではない。自分は早く三峡を下り、楚の国の旅人として船頭と合いの手たちの舟を漕ぐ音を聞きながら、それを心にとめて行きたいと思っているのだ。

 

 (十二月一日,三首之二)

寒輕るくして 市上 山煙碧りに,日滿ちて 樓前 江霧黃なり。

鹽を負いて 井を出づ 此の谿女,鼓を打ちて 船を發す 何の郡郎ぞ。

新亭 目を舉ぐ 風景切なり,茂陵 書を著して 消渴長し。

春花 爛漫たらざるを愁えず,楚客 唯だ聽く 棹 相い將いるを。
 

十二月一日,三首之三

(病気で、雲安の長江を臨む小閣を借り受け、療養し始めのころ、気分転換に作った詩で、この春は床に伏していて春の興が進まないが次年の春こそは春に酔いたいと詠う)その三

即看燕子入山扉,豈有黃鸝歷翠微。

病床のその場でツバメが山樓の扉より飛び込んでくるのを見るだろうし、高麗鶯が山の中腹を渡ってゆくのを見ることになるのだ

短短桃花臨水岸,輕輕柳絮點人衣。

背丈の低い桃の花が水辺に覗き込むように咲いていて、より低くなっているだろうし、柳絮が軽やかに飛んで、行き交う人の着物にくっ付いて軽く揺れていることだろう。

春來準擬開懷久,老去親知見面稀。

春が来れば長らく会っていない親友、知友とあいたいとまちかまえようとおもっているが、年を取ってしまうと顔を合わすこと事態稀になっているのだ。

他日一杯難強進,重嗟筋力故山違。

このまま病床にいて、この春が過ぎ去り、他の日になって一杯の盃を強引に進めてみても、春の花の景色がなければ趣きがないだろうし、その上、筋力がさらに劣ってきて、故郷の山を登れないようだと間違った選択をしたことになってしまう。

 

(十二月一日,三首之三)

即ち燕子山扉に入るを看る,豈に黃鸝の翠微を歷る有り。

短短たる桃花 水岸を臨み,輕輕たる柳絮 人衣に點する。

春來らば準擬す 懷いを開かんと久しくするを,老去らば親知す 面を見んこと稀れなるを。

他日 一杯 強いて進め難し,重ねて嗟せん 筋力 故山に違うを。

 

蜀中転々圖 

『十二月一日,三首之三』 現代語訳と訳註

(本文)

十二月一日,三首之三

即看燕子入山扉,豈有黃鸝歷翠微。

短短桃花臨水岸,輕輕柳絮點人衣。

春來準擬開懷久,老去親知見面稀。

他日一杯難強進,重嗟筋力故山違。

 

 

(下し文)

(十二月一日,三首之三)    

即ち燕子山扉に入るを看る,豈に黃鸝の翠微を歷る有り。

短短たる桃花 水岸を臨み,輕輕たる柳絮 人衣に點する。

春來らば準擬す 懷いを開かんと久しくするを,老去らば親知す 面を見んこと稀れなるを。

他日 一杯 強いて進め難し,重ねて嗟せん 筋力 故山に違うを。

 

(現代語訳)

(病気で、雲安の長江を臨む小閣を借り受け、療養し始めのころ、気分転換に作った詩で、この春は床に伏していて春の興が進まないが次年の春こそは春に酔いたいと詠う)その三

病床のその場でツバメが山樓の扉より飛び込んでくるのを見るだろうし、高麗鶯が山の中腹を渡ってゆくのを見ることになるのだ

背丈の低い桃の花が水辺に覗き込むように咲いていて、より低くなっているだろうし、柳絮が軽やかに飛んで、行き交う人の着物にくっ付いて軽く揺れていることだろう。

春が来れば長らく会っていない親友、知友とあいたいとまちかまえようとおもっているが、年を取ってしまうと顔を合わすこと事態稀になっているのだ。

のまま病床にいて、この春が過ぎ去り、他の日になっていっぱいの盃を強引に進めてみても、春の花の景色がなければ趣きがないだろうし、その上、筋力がさらに劣ってきて、故郷の山を登れないようだと間違った選択をしたことになってしまう。

瞿塘峡001 

(訳注)

十二月一日,三首之三

(病気で、雲安の長江を臨む小閣を借り受け、療養し始めのころ、気分転換に作った詩で、この春は床に伏していて春の興が進まないが次年の春こそは春に酔いたいと詠う)その三

この三首は第二首の詩意が最も述べたいことで、一首と三首は杜甫の置かれている状況を述べている。

読み方に諸説あるが、語句からくる雰囲気的に、文法を難しく考える必要はなく、単純に読み取ることが最良と考える。

 

即看燕子入山扉,豈有黃鸝歷翠微。

病床のその場でツバメが山樓の扉より飛び込んでくるのを見るだろうし、高麗鶯が山の中腹を渡ってゆくのを見ることになるのだ

即看 ①取りも直さず見る。②すぐその場で見る。③もし見るとすれば。ここは杜甫は、病床の暇をもてあまし、外を眺めているので②

 

短短桃花臨水岸,輕輕柳絮點人衣。

背丈の低い桃の花が水辺に覗き込むように咲いていて、より低くなっているだろうし、柳絮が軽やかに飛んで、行き交う人の着物にくっ付いて軽く揺れていることだろう。

短短・輕輕 対句を強調する語で、短い短いことは~で、軽-るい軽―るいことは~だ。

 

春來準擬開懷久,老去親知見面稀。

春が来れば長らく会っていない親友、知友とあいたいとまちかまえようとおもっているが、年を取ってしまうと顔を合わすこと事態稀になっているのだ。

準擬 まちかまえていること。

 

他日一杯難強進,重嗟筋力故山違。

このまま病床にいて、この春が過ぎ去り、他の日になっていっぱいの盃を強引に進めてみても、春の花の景色がなければ趣きがないだろうし、その上、筋力がさらに劣ってきて、故郷の山を登れないようだと間違った選択をしたことになってしまう。

故山違 成都で再び官を辞して故郷に向かう選択をしたものの、雲安で床に伏していることで間違った選択をしたことにはなりはしないかという危惧をしている。だから二首に言う、早く三峡を下りたいのである。
巫山十二峰003 巫山十二峰004