杜甫《狂歌行贈四兄》草堂逸詩拾遺。(古い時代の志が高く小事こととしないものが戯れで作ったように戯れて作った詩を従兄に贈る。)我が四兄と、私が経過した年齢を比べてみるとたった一つ違いであるが、賢いのはというと決まって兄の方で、おろかなのは弟というものである。


 
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 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ765年永泰元年54歲-61 《狂歌行贈四兄【短歌行贈四兄】》草堂逸詩拾遺。 杜甫index-15 杜甫<861> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5040 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
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765年永泰元年54-61 《狂歌行贈四兄【短歌行贈四兄】》草堂逸詩拾遺。 杜甫index-15 杜甫<861 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5040
杜甫詩
1500-861-1179/2500765年永泰元年54-61

 

 

年:765年永泰元年54

卷別:    卷二三四              文體:    樂府

杜少陵集 巻十四

詩題:    狂歌行贈四兄【短歌行贈四兄】【案:草堂逸詩拾遺。】

作地點:嘉州(劍南道北部 / 嘉州 / 嘉州)

及地點:             

長安 (京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京兆、京師、京畿、西都

嘉州 (劍南道北部 嘉州 嘉州)          

交遊人物:四兄

 

 

狂歌行贈四兄

(古い時代の志が高く小事こととしないものが戯れで作ったように戯れて作った詩を従兄に贈る。)

與兄行年校一賢者是兄愚者弟。

我が四兄と、私が経過した年齢を比べてみるとたった一つ違いであるが、賢いのはというと決まって兄の方で、おろかなのは弟というものである。

兄將富貴等浮雲,弟切功名好權勢。

そして兄は富貴を浮雲のように軽いものと考えており、弟は巧名を狙って権勢を得ることを好んでいるというものだ。

長安秋雨十日泥,我曹鞴馬聽晨雞。

長安の秋の雨の時には十日もぬかるみが乾かない、その時、我々は朝の鶏の鳴き声を聞いてから、馬に跨って出かける用意をする。

公卿朱門未開鎖,我曹已到肩相齊。

高級官僚、公卿はその邸宅の朱門をまだ明けないうちから、中堅以下の者たちは到着して、列を作って肩を揃えているのである。

 

吾兄睡穩方舒膝,不襪不巾蹋曉日。

男啼女哭莫我知,身上須繒腹中實。

今年思我來嘉州,嘉州酒重花繞樓。

樓頭喫酒樓下臥,長歌短詠還相酬。

 

四時八節還拘禮,女拜弟妻男拜弟。

幅巾鞶帶不挂身,頭脂足垢何曾洗。

吾兄吾兄巢許倫,一生喜怒長任真。

日斜枕肘寢已熟,啾啾唧唧為何人。

(狂歌行 四兄に贈る)

兄と行年 校するに一賢者は是れ兄 愚者は弟。

兄は富貴を將って浮雲に等しくし,弟は功名を切にし 權勢を好む。

長安 秋雨 十日泥あり,我が曹 馬を鞴【よそお】いて晨雞を聽く。

公卿の朱門 未だ鎖を開かず,我が曹 已に到りて 肩相い齊【そろ】う。

 

吾が兄 睡り穩やかにして方に膝を舒ぶ,襪せず 巾せず 曉日を蹋む。

男啼き 女哭するも 我 知ること莫し,身上には 繒を須ち 腹中には實を。

今年 我を思うて嘉州に來り,嘉州は 酒 重くして 花 樓を繞る。

樓頭 酒を喫して 樓の下 臥し,長歌 短詠 還た相いに酬ゆ。

 

四時 八節 還た禮に拘わり,女は 弟が妻を拜し 男は弟を拜す。

幅巾 鞶帶 身に挂けず,頭には脂らつき 足には垢つくも 何ぞ曾て洗わん。

吾が兄 吾が兄 巢許の倫【ともがら】,一生 喜怒 長く真に任す。

日斜に 肘を枕にして寢るは已に熟す,啾啾 唧唧【しょくしょく】たるは何人か為さん。

 

長安付近図00 

『狂歌行贈四兄』 現代語訳と訳註解説

(本文)

狂歌行贈四兄

與兄行年校一賢者是兄愚者弟。

兄將富貴等浮雲,弟切功名好權勢。

長安秋雨十日泥,我曹鞴馬聽晨雞。

公卿朱門未開鎖,我曹已到肩相齊。

 

(含異文)

與兄行年校一,賢者是兄愚者弟【賢者是兄愚是弟】。

兄將富貴等浮雲,弟切功名好權勢。

長安秋雨十日泥,我曹鞴馬聽晨雞。

公卿朱門未開鎖,我曹已到肩相齊。

 

 (下し文)

(狂歌行 四兄に贈る)

兄と行年 校するに一賢者は是れ兄 愚者は弟。

兄は富貴を將って浮雲に等しくし,弟は功名を切にし 權勢を好む。

長安 秋雨 十日泥あり,我が曹 馬を鞴【よそお】いて晨雞を聽く。

公卿の朱門 未だ鎖を開かず,我が曹 已に到りて 肩相い齊【そろ】う。

 

 

(現代語訳)

(古い時代の志が高く小事こととしないものが戯れで作ったように戯れて作った詩を従兄に贈る。)

我が四兄と、私が経過した年齢を比べてみるとたった一つ違いであるが、賢いのはというと決まって兄の方で、おろかなのは弟というものである。

そして兄は富貴を浮雲のように軽いものと考えており、弟は巧名を狙って権勢を得ることを好んでいるというものだ。

長安の秋の雨の時には十日もぬかるみが乾かない、その時、我々は朝の鶏の鳴き声を聞いてから、馬に跨って出かける用意をする。

高級官僚、公卿はその邸宅の朱門をまだ明けないうちから、中堅以下の者たちは到着して、列を作って肩を揃えているのである。

美女画55101道観 

(訳注)

狂歌行贈四兄

(古い時代の志が高く小事こととしないものが戯れで作ったように戯れて作った詩を従兄に贈る。)

狂歌行 古い時代の志が高く小事こととしないものが戯れに作った詩。

四兄 四は排行、兄はいとこ関係にある人物。

 

與兄行年校一賢者是兄愚者弟。

我が四兄と、私が経過した年齢を比べてみるとたった一つ違いであるが、賢いのはというと決まって兄の方で、おろかなのは弟というものである。

與兄 四兄のいとこをさす。

 比較とおなじ。

 

兄將富貴等浮雲,弟切功名好權勢。

そして兄は富貴を浮雲のように軽いものと考えており、弟は巧名を狙って権勢を得ることを好んでいるというものだ。

 

長安秋雨十日泥,我曹鞴馬聽晨雞。

長安の秋の雨の時には十日もぬかるみが乾かない、その時、我々は朝の鶏の鳴き声を聞いてから、馬に跨って出かける用意をする。

我曹 我々、我ら。

鞴馬 馬の装束して、車に着ける。

 

公卿朱門未開鎖,我曹已到肩相齊。

高級官僚、公卿はその邸宅の朱門をまだ明けないうちから、中堅以下の者たちは到着して、列を作って肩を揃えているのである。

肩相齊 朝礼で整列すること、肩を揃えている。