杜甫《贈鄭十八賁 -#1君は温厚な君子と云える人である、自分をして、胸の思いを十分に隠すことなく述べ尽くせることができる人である。たとえば君は多くの芳しい草木の上に位する靈芝に喩えられるほどの人で、どうして親しくすることが出来ようか。

 
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766年大暦元年55-6-1 《贈鄭十八賁 -#1》 杜甫index-15 杜甫<8691>漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5145

杜甫詩1500-8691-1200/2500766年大暦元年55-6-1

 

 

年:766年大暦元年55

卷別:    卷二二一              文體:    五言古詩

詩題:    贈鄭十八賁【雲安令。】

作地點:              雲安(山南東道 / 夔州 / 雲安)

交遊人物:鄭賁

 

 

贈鄭十八賁【雲安令。】

溫溫士君子,令我懷抱盡。

君は温厚な君子と云える人である、自分をして、胸の思いを十分に隠すことなく述べ尽くせることができる人である。

靈芝冠眾芳,安得闕親近。

たとえば君は多くの芳しい草木の上に位する靈芝に喩えられるほどの人で、どうして親しくすることが出来ようか。

遭亂意不歸,竄身跡非隱。

自分は十年以上も兵乱に遭遇し故郷に帰ることが出来ないかもしれないのだ、この身をずっと逃げ隠れして、山の中に隠遁者の行跡を追いかけているわけではないのである。

細人尚姑息,吾子色愈謹。

世にいる普通、あるいは小人であるなら、姑息なことをして人との交際をするのを好とするものであるが、君はそうではなくまじわればまじわるほど敬謹な面持ちで私と付き合ってくれる。

鄭十八賁に贈る【雲安令。】

溫溫たる士は君子なり,我を令て懷抱を盡くさしむ。

靈芝 眾芳に冠たり,安んぞ親近を闕くことを得ん。

亂に遭う 意うに歸らざむ,身を竄す跡 隱に非ず。

細人は姑息を尚ぶ,吾子 色 愈よ謹しめり。

 

高懷見物理,識者安肯哂。

卑飛欲何待,捷徑應未忍。

示我百篇文,詩家一標準。

羈離交屈宋,牢落顏閔。

水路迷畏途,藥餌駐修軫。

-2

高懷 物理を見る,識者 安んぞ肯て哂わん。

卑飛 何をか待んと欲する,捷徑【しょうけい】應に未だ忍びざるなるべし。

我に示す 百篇の文,詩家の一標準なり。

羈離 屈宋に交わる,牢落 顏閔【がんぴん】に

水路 畏途【いと】迷い,藥餌【やくじ】修軫【しゅうしん】を駐む。

 

古人日以遠,青史字不泯。

步趾詠唐虞,追隨飯葵

數杯資好事,異味煩縣尹。

心雖在朝謁,力與願矛盾。

抱病排金門,衰容豈為敏。

-3

古人 日に以て遠し,青史 字 泯【ほろ】びず。

步趾 唐虞を詠じ,追隨 葵【ききん】を飯す

數杯 好事に資【よ】る,異味 縣尹【けんいん】煩わす。

心 朝謁【ちょうえつ】に在りと雖も,力 願と矛盾す。

病を抱きて金門を排す,衰容 豈に敏を為さんや。

 

唐時代 地図山南 東・西道50 

『贈鄭十八賁』 現代語訳と訳註解説

(本文)-1

贈鄭十八賁【雲安令。】

溫溫士君子,令我懷抱盡。

靈芝冠眾芳,安得闕親近。

遭亂意不歸,竄身跡非隱。

細人尚姑息,吾子色愈謹。

 

(下し文)

鄭十八賁に贈る【雲安令。】

溫溫たる士は君子なり,我を令て懷抱を盡くさしむ。

靈芝 眾芳に冠たり,安んぞ親近を闕くことを得ん。

亂に遭う 意うに歸らざむ,身を竄す跡 隱に非ず。

細人は姑息を尚ぶ,吾子 色 愈よ謹しめり。

 

(現代語訳)

君は温厚な君子と云える人である、自分をして、胸の思いを十分に隠すことなく述べ尽くせることができる人である。

たとえば君は多くの芳しい草木の上に位する靈芝に喩えられるほどの人で、どうして親しくすることが出来ようか。

自分は十年以上も兵乱に遭遇し故郷に帰ることが出来ないかもしれないのだ、この身をずっと逃げ隠れして、山の中に隠遁者の行跡を追いかけているわけではないのである。

世にいる普通、あるいは小人であるなら、姑息なことをして人との交際をするのを好とするものであるが、君はそうではなくまじわればまじわるほど敬謹な面持ちで私と付き合ってくれる。

 

(訳注)

贈鄭十八賁【雲安令。】

鄭賁は雲安における友人で、この詩の半年前(この年は9月閏月がある)の9月重陽の日に鄭兄弟と六朝“陸機”兄弟に喩えて詩の贈答をしている。

765年永泰元年54-51 《雲安九日,鄭十八攜酒陪諸公宴》 杜甫index-15 杜甫<851 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4990

765年永泰元年54-52 《答鄭十七郎一 杜甫index-15 杜甫<852 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4995

 

溫溫士君子,令我懷抱盡

君は温厚な君子と云える人である、自分をして、胸の思いを十分に隠すことなく述べ尽くせることができる人である。

溫溫 おとなしいさま。やさしいさま。おだやかなるさま。柔和「詩経・小雅・小宛」「溫溫恭人、如集于木。 惴惴小心、如臨于谷。 戰戰兢兢、如履薄冰。」(溫溫恭人、木に集うが如し。惴惴小心、谷に臨むが如し。戰戰兢兢、薄冰を履むが如し。)

日本では1 気持ちよくあたたかいさま。2 苦労や不自由がなく、満ち足りているさま。「3 周囲を気にせず、ずうずうしく振る舞うさま。ぬけぬけ。..

懷抱盡 思うところをすっかり空られる。

 

靈芝冠眾芳,安得闕親近。

たとえば君は多くの芳しい草木の上に位する靈芝に喩えられるほどの人で、どうして親しくすることが出来ようか。

靈芝 鄭賁をさす。温和な人は気のもとに集まるという詩経に基づき、その上その人は靈芝ほどの尊い人であるからもっと人が集まってくる。

 

遭亂意不歸,竄身跡非隱。

自分は十年以上も兵乱に遭遇し故郷に帰ることが出来ないかもしれないのだ、この身をずっと逃げ隠れして、山の中に隠遁者の行跡を追いかけているわけではないのである。

遭亂二句 安禄山の乱以来、兵乱、争乱、に纏われ、逃げ回っていることをいう。

 

細人尚姑息,吾子色愈謹。

世にいる普通、あるいは小人であるなら、姑息なことをして人との交際をするのを好とするものであるが、君はそうではなくまじわればまじわるほど敬謹な面持ちで私と付き合ってくれる。

細人 世にいる普通、あるいは小人であるもの。

姑息 一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。先の詩、《雲安九日,鄭十八攜酒陪諸公宴》で鄭賁が酒を以てもてなしたことがあったがそれは「姑息」な事ではなかったこという。贈収賄を持っての付き合い。

吾子色 杜甫自身に対し、一目置いてくれる。杜甫に対して敬意を表してくれる。

愈謹 まじわればまじわるほど敬謹な態度をとる。
蜀中転々圖