杜甫 奉節-5《負薪行 -#1》(夔州の女は、ほとんどの女は嫁に行けず、夜も昼も休みなく働き、その上薪拾いをして、それを売って生活に当てていることを詠う。)#1

 
 2014年12月5日の紀頌之5つのブログ 
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 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ766年大暦元年55歲-13-1奉節-5《負薪行 -#1》 杜甫index-15 杜甫<882> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5220 
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766年大暦元年55-13-1奉節-5《負薪行 -#1》 杜甫index-15 杜甫<882> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5220

 

 

杜甫詩1500-882-1215/2500766年大暦元年55-13-1

 

長安を、万里も隔てた夔州の江辺で病み衰身してゆく杜甫は、悲秋の季節に当たり、かつて長安で活躍していた、その詩文は天子の心さえもとらえ、宮中に出仕したこともある己れの姿をしのびつつ、今やそのような世界とは緑のない江湖の一漁翁となり果ててしまったことを嘆く。しかし「孤舟一に繋ぐ 故園の心」と詠うごとく、故郷長安に帰ろうとの思いはいまや執念となって、その心をかき立てる。 この連作に流れている杜甫の心情は、およそこのようなものであるが、そこに哀愁に満ちた美しきが漂っているのは、その詩境が、ただ一個人の嘆きにとどまらず、人間の運命、人生の真実を語る次元にまで高められているからなのであろう。

 

 

年:7766年大暦元年55 での13作目 奉節で5作目

卷別:    卷二二一              文體:    樂府

詩題:    負薪行

作地點:              夔州(山南東道 / 夔州 / 夔州)

及地點:              夔州 (山南東道 夔州 夔州) 別名:夔府、信州             

巫山 (山南東道 夔州 巫山)              

昭君村 (山南東道 歸州 興山)           

 

 

負薪行

(夔州の女は、ほとんどの女は嫁に行けず、夜も昼も休みなく働き、その上薪拾いをして、それを売って生活に当てていることを詠う。)

夔州處女髮半華,四十五十無夫家。

夔州には生娘のまま髪が半ば白いのが目立つ女がいる、四十、五十になるのに夫がいないのである。

更遭喪亂嫁不售,一生抱恨堪咨嗟。

まして世が乱れたために嫁入りの口はなく、生涯嫁ぎ先がなく、恨みを抱きつつ嘆き暮らす。

土風坐男使女立,應當門女出入。

土地のならわしとして、男は家にいて、座ったままで働かないで、留守番をしていて、内の死後とも、外の仕事も女に立ち働かせる。

十猶八九負薪歸,賣薪得錢應供給。

女は十人のうち八、九人まで薪を背負って帰り、それを売って銭をかせぎ家計にあてている。

 

至老雙鬟只垂頸,野花山葉銀釵並。

筋力登危集市門,死生射利兼鹽井。

面妝首飾雜啼痕,地褊衣寒困石根。

若道巫山女粗醜,何得此有昭君村。

 

(薪を負うものの行【うた】)

夔州の處女は髮半ば華とし,四十 五十 夫家無し。

更らに喪亂遭うて 嫁 售【う】れず,一生 恨みを抱きて堪えて咨嗟【しさ】す。

土風 男は坐し女は立た使め,應に門女は出入す。

十 猶お八九あるは 薪を負いて歸る,薪を賣り錢を得て供給に應ず。

 

老 雙鬟に至るも 只だ頸に垂る,野花も山葉も銀釵に並ぶ。

筋力 危きに登りて市門に集り,死生 利を射て鹽井【えんせい】を兼ぬ。

面妝と首飾は啼痕を雜いて,地褊 衣 寒くして石根に困す。

若し巫山の女 粗醜【そしゅう】なりと道うなれば,何ぞ 此に昭君の村に有ることを得ん。

 

 唐時代 地図山南 東・西道50

『負薪行』 現代語訳と訳註解説

(本文)

負薪行

夔州處女髮半華,四十五十無夫家。

更遭喪亂嫁不售,一生抱恨堪咨嗟。

土風坐男使女立,應當門女出入。

十猶八九負薪歸,賣薪得錢應供給。

(含異文)

夔州處女髮半華,四十五十無夫家。更遭喪亂嫁不售,一生抱恨堪咨嗟【一生抱恨長咨嗟】。

土風坐男使女立,應當門女出入【男當門女出入】。

十猶八九負薪歸【十有八九負薪歸】,賣薪得錢應供給【賣薪得錢當供給】。

 

(下し文)

(薪を負うものの行【うた】)

夔州の處女は髮半ば華とし,四十 五十 夫家無し。

更らに喪亂遭うて 嫁 售【う】れず,一生 恨みを抱きて堪えて咨嗟【しさ】す。

土風 男は坐し女は立た使め,應に門に當り女は出入す。

十 猶お八九あるは 薪を負いて歸る,薪を賣り錢を得て供給に應ず。

 

(現代語訳)

(夔州の女は、ほとんどの女は嫁に行けず、夜も昼も休みなく働き、その上薪拾いをして、それを売って生活に当てていることを詠う。)

夔州には生娘のまま髪が半ば白いのが目立つ女がいる、四十、五十になるのに夫がいないのである。

まして世が乱れたために嫁入りの口はなく、生涯嫁ぎ先がなく、恨みを抱きつつ嘆き暮らす。

土地のならわしとして、男は家にいて、座ったままで働かないで、留守番をしていて、内の死後とも、外の仕事も女に立ち働かせる。

女は十人のうち八、九人まで薪を背負って帰り、それを売って銭をかせぎ家計にあてている。

葭 あし002 

(訳注)

負薪行

(夔州の女は、ほとんどの女は嫁に行けず、夜も昼も休みなく働き、その上薪拾いをして、それを売って生活に当てていることを詠う。)

王昭君は漢の元帝の宮人であったが、絵師に賄賂を送らなかったために醜く措かれ、元帝の寵愛を受けることができなかった。のちに匈奴の単于に嫁することになってはじめてその美貌を知った帝は、このうえなく残念がったが、どうすることもできなかったという。杜甫は、本来は美しかるべき菱州の女たちが、吐蕃・雲南の異民族との日常的な戦争、安史の乱などで、男手がないこと(杜甫《三吏三別の六詩》でも同じ論調)働かざるを得ないこと、生産性がない地域で生活の苦しさの中に年老いてゆくのに同情しているのである。

 

夔州處女髮半華,四十五十無夫家。

夔州には生娘のまま髪が半ば白いのが目立つ女がいる、四十、五十になるのに夫がいないのである。

處女 ① 〔家に処(い)る女の意〕 未婚の女性。男性と交わったことのない女性。きむすめ。おとめ。バージン。 他の漢語の上に付いて用いる。 人が一度も手をつけていないこと。 初めての経験であること。

 花さくこと。白いことを表す。

夫家 夫がいること。

 

更遭喪亂嫁不售,一生抱恨堪咨嗟。

まして世が乱れたために嫁入りの口はなく、生涯嫁ぎ先がなく、恨みを抱きつつ嘆き暮らす。

喪亂 死亡することと、争乱、それによる逃散。

嫁不售 嫁入り先がないこと。男は兵役、徴用、税が決まる。戦争、争乱が続いて死者が出て嫁ぎ先がない。

咨嗟 嫁ぎ先がないことを歎く。

 

土風坐男使女立,應當門女出入。

土地のならわしとして、男は家にいて、座ったままで働かないで、留守番をしていて、内の死後とも、外の仕事も女に立ち働かせる。

土風 土地のならわし。風習、しきたり。

坐・立 坐は、座ったままで働かない。・立は座ることもなく働き通しであること。

當門 留守番をしている。

 

十猶八九負薪歸,賣薪得錢應供給。

女は十人のうち八、九人まで薪を背負って帰り、それを売って銭をかせぎ家計にあてている。

十猶八九 十人のうち八、九人まで。

應供給 生活必要品を調達する。
瞿塘峡001