杜甫 奉節-18 《巻18-15 西閣曝日 -#1身体を前かがみにして前方を注視してみるのは少し骨が折れるけれど、体が温まるにつれ、足が病気であることもなおしてくれたようで容易に動くようになる。

 

 
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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
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杜甫詩1500-890-#1-1258/2500 766年大暦元年55-28-#1

年:西閣曝日

卷別:    卷二二一              文體:    五言古詩

詩題:    西閣曝日

及地點:西閣 (山南東道 夔州 奉節)              

 

 

《巻15-64 西閣曝日 -#1

西閣曝日

(西閣で日向ぼっこして、そこの風景を述べ、思うところを述べたもの。)

凜冽倦玄冬,負暄嗜飛閣。

寒さつめたさの厳しい冬の日は飽きる。暖かい日光を背負える高い西閣の一日をたしなむ。

羲和流德澤,顓頊愧倚薄。

日輪の馭者が折角日光と暖かさを運んでくれるという恩沢に、古代王顓頊は日向ぼっこに寄り付くことを愧じて近寄らなかったという。

毛髮具自和,肌膚潛沃若。

しかしゆっくりと日を浴びると、寒さで乾燥した毛髪は、自然と全てなごやかになるし、かさかさだった肌膚も知らぬ間に瑞々しくなる。

太陽信深仁,衰氣欻有託。

太陽は誠に情け深いもので、自分の老衰した気もこうした日向ぼっこに委託することによって若返って様に思える。

攲傾煩注眼,容易收病

身体を前かがみにして前方を注視してみるのは少し骨が折れるけれど、体が温まるにつれ、足が病気であることもなおしてくれたようで容易に動くようになる。

#2

流離木杪猿,翩躚山顛鶴。

朋知苦聚散,哀樂日已作。

即事會賦詩,人生忽如昨。

古來遭喪亂,賢聖盡蕭索。

胡為將暮年,憂世心力弱。

 

(西閣にて日に曝さる)

凜冽 玄冬に倦み,負暄 飛閣を嗜【たし】む。

羲和 德澤を流し,顓頊【せんぎょく】倚薄を愧ず。

毛髮 具【つぶさ】に自ら和し,肌膚 潛かに沃若たり。

太陽 信に深仁なり,衰氣 欻【たちま】ち託する有り。

攲傾【きけい】注眼を煩すも,容易に病

#2

流離たり木杪の猿,翩躚【へんせん】たり山顛の鶴。

朋知 聚散に苦しみ,哀樂 日びに已に作【おこ】る。

即事 賦詩をするを會し,人生 忽ち昨の如し。

古來 喪亂に遭えば,賢聖も盡く蕭索たり。

胡為【なんす】れぞ暮年を將って,心力の弱きに憂世するや。

 

 (含異文)

凜冽倦玄冬,負暄嗜飛閣。羲和流德澤,顓頊愧倚薄。

毛髮具自和【毛髮具自私】【毛髮且自和】【毛髮且自私】,肌膚潛沃若。太陽信深仁,衰氣欻有託。

攲傾煩注眼,容易收病。流離木杪猿【流離木梢猿】【瀏漓木杪猿】【瀏漓木梢猿】,翩躚山顛鶴。

朋知苦聚散【用知苦聚散】,哀樂日已作【哀樂日已昨】【哀樂亦已作】【哀樂亦已昨】。即事會賦詩,人生忽如昨【人生忽如錯】。古來遭喪亂,賢聖盡蕭索。胡為將暮年,憂世心力弱。

夔州東川卜居図詳細 001 

 

『西閣曝日』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

西閣曝日

凜冽倦玄冬,負暄嗜飛閣。

羲和流德澤,顓頊愧倚薄。

毛髮具自和,肌膚潛沃若。

太陽信深仁,衰氣欻有託。

攲傾煩注眼,容易收病


(下し文)
(西閣にて日に曝さる)

凜冽 玄冬に倦み,負暄 飛閣を嗜【たし】む。

羲和 德澤を流し,顓頊【せんぎょく】倚薄を愧ず。

毛髮 具【つぶさ】に自ら和し,肌膚 潛かに沃若たり。

太陽 信に深仁なり,衰氣 【たちま】ち託する有り。

攲傾【きけい】注眼を煩すも,容易に病を收む

(現代語訳)
(西閣で日向ぼっこして、そこの風景を述べ、思うところを述べたもの。)

寒さつめたさの厳しい冬の日は飽きる。暖かい日光を背負える高い西閣の一日をたしなむ。

日輪の馭者が折角日光と暖かさを運んでくれるという恩沢に、古代王顓頊は日向ぼっこに寄り付くことを愧じて近寄らなかったという。

しかしゆっくりと日を浴びると、寒さで乾燥した毛髪は、自然と全てなごやかになるし、かさかさだった肌膚も知らぬ間に瑞々しくなる。

太陽は誠に情け深いもので、自分の老衰した気もこうした日向ぼっこに委託することによって若返って様に思える。

身体を前かがみにして前方を注視してみるのは少し骨が折れるけれど、体が温まるにつれ、足が病気であることもなおしてくれたようで容易に動くようになる。



(訳注)

西閣曝日

(西閣で日向ぼっこして、そこの風景を述べ、思うところを述べたもの。)

○曝日 太陽の光を浴びて背を晒すこと。いまでいえば日光浴で背を日に晒す。

 

凜冽倦玄冬,負暄嗜飛閣。

寒さつめたさの厳しい冬の日は飽きる。暖かい日光を背負える高い西閣の一日をたしなむ。

○凜冽 冷たい時の格好、姿。

○倦玄冬 何から何まで冬の景色になること。

○負暄 暖気を背負う。

 

羲和流德澤,顓頊愧倚薄。

日輪の馭者が折角日光と暖かさを運んでくれるという恩沢に、古代王顓頊は日向ぼっこに寄り付くことを愧じて近寄らなかったという。

○羲和 日輪の馭者。地理書「山海経」に記載のある太陽の母神であり、炎帝に属し東夷人の先祖にあたる帝俊の妻。東海の海の外、甘水のほとりに義和の国があり、そこに生える世界樹・扶桑の下に住む女神である義和は、子である「十の太陽たち」を世話している。天を巡ってきてくたびれた太陽を湯谷で洗っては扶桑の枝にかけて干し、輝きを蘇らせるという。

○流德澤 恩徳の潤いを伝えられること。

○顓頊 顓頊(せんぎょく)は、史記に記される帝王で暦を作る、名は高陽、黄帝の孫。あるいは、高陽に都して高陽氏と称したと言われている。五帝の1人で、黄帝の後を継いで20歳で帝位に就いた。在位78年と言われている。顓は耑に頁、頊は王に頁。

父は、昌意、母は蜀山氏の女の昌僕である。昌意は、黄帝の子なので顓頊は黄帝の孫となる。子に窮蝉、鯀がいる。帝位を嚳に譲る。『史記 五帝本紀』帝顓頊高陽者、黄帝之孫而昌意之子也。靜淵以有謀、疏通而知事;養材以任地、載時以象天、依鬼神以制義、治氣以教化、絜誠以祭祀。北至於幽陵、南至於交址、西至於流沙、東至於蟠木。動靜之物、大小之神、日月所照、莫不砥屬。」史記五帝本紀には、「依鬼神以制義、治氣以教化、絜誠以祭祀」とあり、鬼神を信奉しており、物忌みして祭祀を執り行った帝として記される。また、「靜淵以有謀、疏通而知事」とあり、物事に通じ、物静かで奥ゆかしい人柄であるとされている。

顓頊は、民間の人々が神と関わる事を厭い、曾孫の重、黎に命じて天へ通ずる道を閉ざさせ、神と人との別を設けさせたという。『礼記 月令』「孟冬之月、其帝顓頊、其神玄冥」」冬の初めに祀られる神である。

○愧倚薄 倚り、肉薄することを愧じる。寒さの神であるからあたたくなることを必要としないという意。

 

毛髮具自和,肌膚潛沃若。

しかしゆっくりと日を浴びると、寒さで乾燥した毛髪は、自然と全てなごやかになるし、かさかさだった肌膚も知らぬ間に瑞々しくなる。

○具自和 自然と全てなごやかになる。

○沃若 木の葉がみずみずしくて若やいだ感じがすること。肌膚も知らぬ間に瑞々しくなる。

 

太陽信深仁,衰氣欻有託。

太陽は誠に情け深いもので、自分の老衰した気もこうした日向ぼっこに委託することによって若返って様に思える。

○欻有託 日向ぼっこに委託することによって若返って様に思えるという意。

 

攲傾煩注眼,容易收病

身体を前かがみにして前方を注視してみるのは少し骨が折れるけれど、体が温まるにつれ、足が病気であることもなおしてくれたようで容易に動くようになる。

○攲傾 前かがみになると腰やひざに負担がかかり、痛みが生じた。

○收病 杜甫は杖がないと足が痛くて歩くのが大変であった。日光浴で血行が良くなって「冷え」が緩和され痛みがなくなることをいう。