杜甫 奉節-20-1 《巻19-20 驅豎子摘蒼耳 -1「ただ、この炎熱でも蓬や、わら草は焦げることはありません、野生に生えている菜茄は泉石をかぶさるように鬱蒼と生えている。その中に卷耳があり、風痹のやまいを治してくれると言いますから、童兒達に暫く経って摘ませましょう。」と。

 

 
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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
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杜甫詩
1500-892-1-1262/2500766年大暦元年55-37-1

 

年:766年大暦元年55

卷別:    卷二二一              文體:    五言古詩

詩題:    驅豎子摘蒼耳【案:即卷耳。】

交遊人物:交遊(山南東道 夔州 夔州)

 

 

驅豎子摘蒼耳

(下僕たちみんなで薬草の蒼耳という草を摘ませたことを詠んだもの)

江上秋已分,林中瘴猶劇。

ここ長江のほとりでは秋分を過ぎた季節感は感じられるが、南の地であることで林の中ではいまだに瘴気ガスが激しい。

畦丁告勞苦,無以供日夕。

畦を作る下作人が言うには、「この頃の仕事は難儀して働いていて、とても毎日の夕べのおかずをお供えをすることができないのです。」と。

蓬莠獨不焦,野蔬暗泉石。

つづいて、「ただ、この炎熱でも蓬や、わら草は焦げることはありません、野生に生えている菜茄は泉石をかぶさるように鬱蒼と生えている。」

卷耳況療風,童兒且時摘。

「その中に卷耳があり、風痹のやまいを治してくれると言いますから、童兒達に暫く経って摘ませましょう。」と。

 

侵星驅之去,爛熳任遠適。

放筐亭午際,洗剝相蒙冪。

登床半生熟,下箸還小益。

加點瓜薤間,依稀橘奴跡。

 

亂世誅求急,黎民糠窄。

飽食復何心,荒哉膏粱客。

富家廚肉臭,戰地骸骨白。

寄語惡少年,黃金且休擲。

 

(豎子【じゅし】を驅りて蒼耳を摘む)

江上 秋 已に分り,林中 瘴 猶お劇す。

畦丁 勞苦を告げ,以って日夕に供すべき無し。

蓬莠【ほうゆう】獨り焦げず,野蔬 泉石に暗し。

卷耳 況んや風を療さんや,童兒 且つ時に摘まむと。

 

星を侵して之を驅り去らしむ,爛熳 遠く適くに任す。

筐を放つ亭午の際,洗剝して相い蒙冪【もうべき】す。

床に登らせるは半ば生熟なり,箸を下せば還た小益あり。

瓜薤の間に加點して,依稀たり橘奴の跡に。

 

亂世 誅求 急なり,黎民 糠【こうけつ】窄し。

飽食する復た何の心ぞ,荒なる哉 膏粱【こうりょう】の客。

富家 廚肉 臭く,戰地 骸骨 白し。

語を寄す 惡少年,黃金 且つ擲【なげう】つことを休めよ。

 

詩文(含異文)     江上秋已分,林中瘴猶劇【村中瘴猶劇】。畦丁告勞苦,無以供日夕。蓬莠獨不焦【蓬莠猶不焦】,野蔬暗泉石。卷耳況療風,童兒且時摘【童僕先時摘】。侵星驅之去,爛熳任遠適。放筐亭午際【放筐當午際】,洗剝相蒙冪。登床半生熟,下箸還小益。加點瓜薤間,依稀橘奴跡【依稀木奴跡】。亂世誅求急,黎民糠窄。飽食復何心,荒哉膏粱客。富家廚肉臭,戰地骸骨白。寄語惡少年,黃金且休擲。

夔州東川卜居図詳細 001 

 

『驅豎子摘蒼耳』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

驅豎子摘蒼耳

江上秋已分,林中瘴猶劇。

畦丁告勞苦,無以供日夕。

蓬莠獨不焦,野蔬暗泉石。

卷耳況療風,童兒且時摘。


(下し文)

(豎子【じゅし】を驅りて蒼耳を摘む)

江上 秋 已に分り,林中 瘴 猶お劇す。

畦丁 勞苦を告げ,以って日夕に供すべき無し。

蓬莠【ほうゆう】獨り焦げず,野蔬 泉石に暗し。

卷耳 況んや風を療さんや,童兒 且つ時に摘まむと。



(現代語訳)
(下僕たちみんなで薬草の蒼耳という草を摘ませたことを詠んだもの)

ここ長江のほとりでは秋分を過ぎた季節感は感じられるが、南の地であることで林の中ではいまだに瘴気ガスが激しい。

畦を作る下作人が言うには、「この頃の仕事は難儀して働いていて、とても毎日の夕べのおかずをお供えをすることができないのです。」と。

つづいて、「ただ、この炎熱でも蓬や、わら草は焦げることはありません、野生に生えている菜茄は泉石をかぶさるように鬱蒼と生えている。」

「その中に卷耳があり、風痹のやまいを治してくれると言いますから、童兒達に暫く経って摘ませましょう。」と。

唐時代 地図山南 東・西道50
(訳注)

驅豎子摘蒼耳

(下僕たちみんなで薬草の蒼耳という草を摘ませたことを詠んだもの)

豎子 1 子供。童子。2 年若い者や未熟な者をさげすんでいう語。若造。青二才。

蒼耳 キク科のオナモミ。この成熟果実を乾燥したもの。 解熱、発汗、鎮痙薬として頭痛、鼻炎、リュウマチ、四肢痙攣などに応用する。 搾った油は疥癬、皮膚掻痒に外用する。煎剤を内服するという方法もある。

 

夔州に来て下僕たちを上手く使っていろんな作業を行うようになってきた。雲安までの五十数年間杜甫も詩に下僕たちの名前や杜甫の心使いなどが出る事は無かったが、詩に出てくる下僕たちの名前をあげると次のとおりである。

名前が出ず《1505_引水》「雲安沽水奴僕悲」雲安水を沽()いて 奴僕悲しむも

阿段:《1506_示獠奴阿段》(獠奴の阿段に示す。)

信行:《1529_信行遠修水筒》(信行が遠く水筒を修む。)

1902_豎至子》(豎子(ジュシ)至る)

1905園官送菜_》(園官が菜を送る)

課隸人伯夷・辛秀・信行等、 隷人(レイジン)の伯夷・辛秀・信行:《1907_課伐木》(伐木を課す)

遣女奴阿稽豎子阿段:《1915_秋行官張望督促東渚耗稻向畢清晨遣女奴阿稽豎子阿段往問》

獠奴、豎子、爾、小子、小奴・奴人(《1816_縛雞行》)

童児(《1919_驅豎子摘蒼耳》)、小豎など。

信行に対しては僕夫、汝、子、行など。

伯夷・辛秀・信行らに対して隷人、僮僕、人、爾曹。

阿稽に対しては女奴。阿段とともに併称して、婢僕。その他にも奴、童、童児などがある。

1816_縛鶏行》

1915_秋行官張望、督促東渚耗稲、向畢。清晨遣女奴阿稽豎子阿段往問》(秋に行官の張望、東渚の耗稲を督促し、畢るに向(なんなん)とす。清晨に女奴の阿稽と豎子の阿段を遣わして往きて問わしむ)

2031_暫往白帝復還東屯》・《2023_又呈呉郎》

 

江上秋已分,林中瘴猶劇。

ここ長江のほとりでは秋分を過ぎた季節感は感じられるが、南の地であることで林の中ではいまだに瘴気ガスが激しい。

秋已分 秋分の節になったこと。秋分(しゅうぶん)は、二十四節気の第16。昼と夜の長さがほぼ等しくなる(後述の理由により厳密には昼の方が若干長い)。八月中(旧暦8月内)。

瘴猶劇 いまだに瘴気ガスが激しいということ。

 

畦丁告勞苦,無以供日夕。

畦を作る下作人が言うには、「この頃の仕事は難儀して働いていて、とても毎日の夕べのおかずをお供えをすることができないのです。」と。

供日夕 毎日の夕べのおかずをお供えをする。

 

蓬莠獨不焦,野蔬暗泉石。

つづいて、「ただ、この炎熱でも蓬や、わら草は焦げることはありません、野生に生えている菜茄は泉石をかぶさるように鬱蒼と生えている。」

蓬莠 蓬や、わら草。

野蔬 野生に生えている菜茄(薬草)。

暗泉石 泉石をかぶさるように鬱蒼と生えている

 

卷耳況療風,童兒且時摘。

「その中に卷耳があり、風痹のやまいを治してくれると言いますから、童兒達に暫く経って摘ませましょう。」と。

卷耳 ネズミの耳。またの名は猫の耳。はこべの類。寒痛・風濕・周痹・四肢の関節痛を療す。《詩經·國風·周南·卷耳》「采采卷耳,不盈頃筐。 嗟我懷人,寘彼周行。」

療風 風痹のやまい。

童兒 この詩題の「豎子」のこと。