杜甫  贈高式顏  

昔別是何處,相逢皆老夫。故人還寂寞,削跡共艱虞。

自失論文友,空知賣酒壚。平生飛動意,見爾不能無。
君とむかしどこでお別れをしたのであったか、今こうしてお会いしてみるとお互いに老人になったものだ。旧知の友である君も近頃はせつなく寂しそうであり、貶官放逐の目におうて、かかる自分とともに難儀心配をしておられるようだ。

 

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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《0630贈高式顏》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-59 <928> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6215  
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杜甫詩1500-928-1414/2500

年:766年大暦元年55-

卷別:    卷二二四              文體:    五言律詩

詩題:    贈高式顏

作地點:              華州(京畿道 / 華州 / 華州)

交遊人物:高式顏              書信往來

 

贈高式顏

(高式顏君に贈る詩)

昔別是何處,相逢皆老夫。

君とむかしどこでお別れをしたのであったか、今こうしてお会いしてみるとお互いに老人になったものだ。

故人還寂寞,削跡共艱虞。

旧知の友である君も近頃はせつなく寂しそうであり、貶官放逐の目におうて、かかる自分とともに難儀心配をしておられるようだ。

自失論文友,空知賣酒

君のおじさんの高適と自分とは詩文を交わし合う親友であったが、彼を失ってからは、自分に心に残っているのはかつて彼と一緒に飲んだ酒屋でのたのしかった有様だけになっている。

平生飛動意,見爾不能無。

いま君をみるにあたっては、日頃から持っている英気盛んな意興がおこらないわけにはゆかなくなってきた。

(高式顔に贈る)

昔【むかし】 別れしは是【こ】れ何れの処なりしぞ、相【あ】い逢えば皆な老夫【ろうふ】なり。

故人は還()た寂寞【せきばく】、跡を削られて 共に艱虞【かんぐ】。

論文【ろんぶん】の友を失いし自()り、空しく知る 売酒【ばいしゅ】の壚【ろ】。

平生【へいぜい】 飛動【ひどう】の意【い】、爾【なんじ】を見ては無きこと能【あた】わず。

 

 

『贈高式顏』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

贈高式顏

昔別是何處,相逢皆老夫。

故人還寂寞,削跡共艱虞。

自失論文友,空知賣酒壚。

平生飛動意,見爾不能無。
(含異文)

昔別是何處【昔別人何處】,相逢皆老夫。

故人還寂寞,削跡共艱虞。

自失論文友,空知賣酒壚。

平生飛動意,見爾不能無。


(下し文)
(高式顔に贈る)

昔【むかし】 別れしは是【こ】れ何れの処なりしぞ、相【あ】い逢えば皆な老夫【ろうふ】なり。

故人は還()た寂寞【せきばく】、跡を削られて 共に艱虞【かんぐ】。

論文【ろんぶん】の友を失いし自()り、空しく知る 売酒【ばいしゅ】の壚【ろ】。

平生【へいぜい】 飛動【ひどう】の意【い】、爾【なんじ】を見ては無きこと能【あた】わず。

 

(現代語訳)
(高式顏君に贈る詩)

君とむかしどこでお別れをしたのであったか、今こうしてお会いしてみるとお互いに老人になったものだ。

旧知の友である君も近頃はせつなく寂しそうであり、貶官放逐の目におうて、かかる自分とともに難儀心配をしておられるようだ。

君のおじさんの高適と自分とは詩文を交わし合う親友であったが、彼を失ってからは、自分に心に残っているのはかつて彼と一緒に飲んだ酒屋でのたのしかった有様だけになっている。

いま君をみるにあたっては、日頃から持っている英気盛んな意興がおこらないわけにはゆかなくなってきた。


(訳注)

贈高式顏

(高式顏君に贈る詩)

○高式顏 友人の高適の姪。安史軍に捕縛され軟禁状態の折に語り合った友人である。二人とも不安を持った旅の途中のころのことである。

○作地點 華州と洛陽との間とおもわれる。昨時について諸説ある。友人の高適の甥で詩人であった式顏と、しばしの安らぎの時を過ごしたことを思いだしてうたったもの。

 

昔別是何處,相逢皆老夫。

君とむかしどこでお別れをしたのであったか、今こうしてお会いしてみるとお互いに老人になったものだ。

○老夫 老人。

○故人 高式顔をさす。

 

故人還寂寞,削跡共艱虞。

旧知の友である君も近頃はせつなく寂しそうであり、貶官放逐の目におうて、かかる自分とともに難儀心配をしておられるようだ。

○寂寞 さびしい、互いに左遷と、漂泊・轉蓬の旅であり、おちぶれてさびしいさまをいう。

○削跡 朝廷の入門の名札をそこから削ってなくさせられる、放逐されることをいう。此の句によれば式顔もまた高適の左遷、杜甫の貶められたときに同じように貶められたものであろう。

○難虞 なんぎ、しんばい。

 

自失論文友,空知賣酒壚。

君のおじさんの高適と自分とは詩文を交わし合う親友であったが、彼を失ってからは、自分に心に残っているのはかつて彼と一緒に飲んだ酒屋でのたのしかった有様だけになっている。

○論文友 高適をいう、失友とは高適が左遷され、揚州から別に左遷されたをいう。寄高三十五詹事  杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 268

○売酒墟 晋の王戎が帯康・院籍等の死後にむかし彼等と酎飲した貴公の墟を過ぎて嵯歎したことが「世説」にみえる。墟はへっつい、そのうえに酒具をならべる処。作者は壮年時代に高速・李白等と宋・梁の地に遊び論文酎飲、狩猟馳駆をしたことが五古杜甫『遣懐』「昔我遊宋中、惟梁孝王都。名今陳留亜、劇則貝魏倶。邑中九万家、高棟照通衢。舟車半天下、主客多歓娯。白刃讎不義、黄金傾有無。殺人紅塵裏、報答在斯須。憶与高李輩、論交入酒壚。両公壮藻思、得我色敷腴。気酣登吹台、懐古視平蕪。芒碭雲一去、雁鶩空相呼。」

(昔  我  宋中(そうちゅう)に遊ぶ、惟()れ梁(りょう)の孝王の都なり。名は今 陳留(ちんりゅう)に亜()ぎ、劇(げき)は則ち貝魏(ばいぎ)に倶(ひと)し。邑中(ゆうちゅう) 九万家()、高棟(こうとう)は通衢(つうく)を照らす。主客は歓娯(かんご)多し、舟車(しゅうしゃ)は天下に半(なか)ばし。白刃(はくじん)  不義に讎(あだ)し、黄金(おうごん)  有無(うむ)を傾く。人を紅塵(こうじん)の裏(うち)に殺し、報答(ほうとう)  斯須(ししゅ)に在り。憶(おも)う  高李(こうり)が輩(はい)と、交(こう)を論じて酒壚(しゅろ)に入る。両公  藻思(そうし)(さか)んなり、我を得て 色(いろ)敷腴(ふゆ)たり。気酣(たけなわ)にして吹台(すいだい)に登り、古(いにしえ)を懐(おも)うて平蕪(へいぶ)を視()る。芒碭(ぼうとう)  雲は一去(いちきょ)し、雁鶩(がんぼく)  空(むな)しく相呼ぶ)にみえる。

杜甫 《1515 遺懷-#1》【5分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55-51 <915-#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6020

 

平生飛動意,見爾不能無。

いま君をみるにあたっては、日頃から持っている英気盛んな意興がおこらないわけにはゆかなくなってきた。

○飛動意 かつは活発にうごきたいとおもうこころ。往年の英気盛んかりしこころもちをさす。

○爾 式顔をさす。

○無 上の「意」の字をうけ、不能無意とつづく。