杜甫  寄常徵君  

白水青山空復春,徵君晚節傍風塵。楚妃堂上色殊,海鶴階前鳴向人。

萬事糾紛猶粒,一官羇絆實藏身。開州入夏知涼冷,不似雲安毒熱新。
(去年の秋に常徴君が訪ねてきてくれ、別れに詩を贈ったが、今、開州に入ることが分かったので、この詩を寄せたのである。)自分の知る所では夏にはいったら開州の方はすずしく冷ややかで、ここの雲安に猛烈な暑熱が新に生ずるのとは似ても似つかぬことで、そちらがうらやましいとおもう。

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杜甫詩1500-930-1427/2500

年:766年大暦元年55

卷別:卷二二九             文體:七言律詩

詩題:寄常徵君

作地點:              雲安(山南東道 / 夔州 / 雲安)

及地點:              開州 (山南西道 開州 開州)              

雲安 (山南東道 夔州 雲安) 別名:南楚        

交遊人物:常少仙              書信往來(山南西道 開州 開州)

 

 

寄常

(去年の秋に常徴君が訪ねてきてくれ、別れに詩を贈ったが、今、開州に入ることが分かったので、この詩を寄せたのである。)

白水青山空復春,節傍風塵。

さて水は白く山は青くまた春になった。このとき吾が徴君はその晩年世間のほこりに近づいておられる。

楚妃堂上色殊海鶴階前鳴向人。

あなたはなみなみならぬ美しい顔色をもった堂上の楚妃の様な人なのだが、いまは階の前で人に向って悲鳴している海上の鶴の様なものになっている。

萬事糾紛猶粒,一官羇絆實藏身。

いろいろの事務がたくさんあって、せわしく働きながら食糧も無いほど貧乏であるが、一方から見れば、いなかの小役人に身をつながれているのは、実はそこに身をかくしているわけなのである。

開州入夏知涼冷,不似雲安毒熱新。

自分の知る所では夏にはいったら開州の方はすずしく冷ややかで、ここの雲安に猛烈な暑熱が新に生ずるのとは似ても似つかぬことで、そちらがうらやましいとおもう。

 

(君に寄す)

白水 青山 空しく復た春なり,君の節 風塵に傍う。

楚妃 堂上 色 に殊な,海鶴 階前で 人に向うて鳴く。

萬事 糾紛 猶お粒をつ,一官 羇絆 實に身を藏す。

開州 夏に入りて知る涼冷なるを,似ず 雲安 毒熱の新なるに。

 

夔州東川卜居図詳細 001 

『寄常徵君』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

寄常徵君

白水青山空復春,徵君晚節傍風塵。

楚妃堂上色殊,海鶴階前鳴向人。

萬事糾紛猶粒,一官羇絆實藏身。

開州入夏知涼冷,不似雲安毒熱新。

(下し文)
(
常徵君に寄す)

白水 青山 空しく復た春なり,徵君の晚節 風塵に傍う。

楚妃 堂上 色 に殊なり,海鶴 階前で 人に向うて鳴く。

萬事 糾紛 猶お粒をつ,一官 羇絆 實に身を藏す。

開州 夏に入りて知る涼冷なるを,似ず 雲安 毒熱の新なるに。

(現代語訳)
(去年の秋に常徴君が訪ねてきてくれ、別れに詩を贈ったが、今、開州に入ることが分かったので、この詩を寄せたのである。)

さて水は白く山は青くまた春になった。このとき吾が徴君はその晩年世間のほこりに近づいておられる。

あなたはなみなみならぬ美しい顔色をもった堂上の楚妃の様な人なのだが、いまは階の前で人に向って悲鳴している海上の鶴の様なものになっている。

いろいろの事務がたくさんあって、せわしく働きながら食糧も無いほど貧乏であるが、一方から見れば、いなかの小役人に身をつながれているのは、実はそこに身をかくしているわけなのである。

自分の知る所では夏にはいったら開州の方はすずしく冷ややかで、ここの雲安に猛烈な暑熱が新に生ずるのとは似ても似つかぬことで、そちらがうらやましいとおもう。

唐時代 地図山南 東・西道50
(訳注)

寄常徵君

(去年の秋に常徴君が訪ねてきてくれ、別れに詩を贈ったが、今、開州に入ることが分かったので、この詩を寄せたのである。)

開州の小役人をしている徴君常某に寄せた詩。766年大暦元年春、雲安にて55の作。また、765年永泰元年54の時、雲安(山南東道 / 夔州 / 雲安) 常少仙二《1464別常徵君》

唐詩選卷二二九、 五言律詩を作っている。

別常

兒扶猶杖策,臥病一秋強。白髮少新洗,寒衣寬總長。

故人憂見及,此別相忘。各逐萍流轉,來書細作行。

 (常徵君に別る)

兒に扶けられて 猶お策を杖く,病に臥して 一きわ 秋強し。

白髮 少なるも新たに洗う,寒衣 寬にして總て長し。

故人 憂い及ばる,此の別淚 相い忘れん。

各の萍を逐いて流轉し,來書 細やかに行を作さん。

(徵士である常少仙君とまた、たがいに流転し別れることを詠う。)

自分はこの秋の一時期病気で寝たので、子供に助けられ、その上、杖をついて歩くことが出来た。

白髪頭の毛量も少なくなったが新たに洗う、寒さに向けて着る着物は、余って丈が長くなってしまった。

古いなじみの人はこちらの病気のことを心配してくれるのはありがたいと思う、今度の別れには、涙ながらにながめるばかりで自分が流していることを忘れるほどであるばかりである。

おたがいが、それぞれ浮草のように移り歩いている身の上であるが、これから後に送ってくださる手紙には、細々したことまで幾行も書いて送ってくださるようにお願いしたい。

765年永泰元年54-39 《別常徵君》 杜甫index-15 杜甫<839 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4930 杜甫詩1500-839-1157/2500

 

白水青山空復春,徵君晚節傍風塵。

さて水は白く山は青くまた春になった。このとき吾が徴君はその晩年世間のほこりに近づいておられる。

晚節 晩年における節操。

傍風塵 世間の風に当たり、ほこりとなっている役人をしていることをいう。

 

楚妃堂上色殊眾,海鶴階前鳴向人。

あなたはなみなみならぬ美しい顔色をもった堂上の楚妃の様な人なのだが、いまは階の前で人に向って悲鳴している海上の鶴の様なものになっている。

楚妃 燕姫趙女の類、楚の美人の意、徴君の才徳をいう。

色殊衆 衆女とちがった美しい顔色を有す。

海鶴 海上に棲む鶴、鶴は自由なる生活を為すもの、徴君の本来の性をたとえる。

鳴向人 人に向うとは人にむかって憐みを求めるさまなり。

 

萬事糾紛猶粒,一官羇絆實藏身。

いろいろの事務がたくさんあって、せわしく働きながら食糧も無いほど貧乏であるが、一方から見れば、いなかの小役人に身をつながれているのは、実はそこに身をかくしているわけなのである。

糾紛 糾紛はもつれること、縣の事務多端にしてごたごたすることをいう。

絶粒 貧にして食糧がないことをいう、粒は米のつぶ。

羇絆 きづなに身をつながれる。

蔵身 微官に身をかくしおくことをいう。

 

開州入夏知涼冷,不似雲安毒熱新。

自分の知る所では夏にはいったら開州の方はすずしく冷ややかで、ここの雲安に猛烈な暑熱が新に生ずるのとは似ても似つかぬことで、そちらがうらやましいとおもう。

開州 夔州府開縣。

毒熱 猛烈なる暑熱。
杜甫55歳756年作品