杜甫  西閣夜   

恍惚寒山暮,逶迤白霧昏。山虛風落石,樓靜月侵門。

擊柝可憐子,無衣何處村。時危關百慮,盜賊爾猶存。
(西閣の夜の様と感じとを述べる。)おぼろにうつとりと寒天の三峡の山、江水が暮行き、うねうねと白い霧がくらくとざす。 山はがらんどうになって、風が石をがらがら吹き落すし、楼は静かにたっていて月の光りが門内へ勝手にさしこんでくる。拍子木を討つ音がするが気の毒な男ではある、衣服がなくて困っているものもあらうが、それはどこの村であらうか。時世が安泰でないのでいろいろの事がらに自分の心配がひっかかる、盗賊ども、汝等はいまだに滅亡せずに存在しているのか、いまいましさのきわみだ。

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 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog766年-81杜甫 《1717西閣夜》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-81 <944> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6355  
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杜甫詩1500-944-1442/2500

年:766年大暦元年55

卷別:    卷二二九              文體:    五言律詩

詩題:    西閣夜

作地點:              目前尚無資料

及地點:              西閣 (山南東道 夔州 奉節)              

 

 

西閣夜

(西閣の夜の様と感じとを述べる。)

恍惚寒山暮,逶迤白霧昏。

おぼろにうつとりと寒天の三峡の山、江水が暮行き、うねうねと白い霧がくらくとざす。 

山虛風落石,樓靜月侵門。

山はがらんどうになって、風が石をがらがら吹き落すし、楼は静かにたっていて月の光りが門内へ勝手にさしこんでくる。

擊柝可憐子,無衣何處村。

拍子木を討つ音がするが気の毒な男ではある、衣服がなくて困っているものもあらうが、それはどこの村であらうか。

時危關百慮,盜賊爾猶存。

時世が安泰でないのでいろいろの事がらに自分の心配がひっかかる、盗賊ども、汝等はいまだに滅亡せずに存在しているのか、いまいましさのきわみだ。

 

(西閣の夜)

恍惚たり 寒山の暮,逶迤として 白霧 昏し。

山 虛くして 風は石を落し,樓 靜にして 月は門を侵す。

擊柝 可憐の子,無衣 何處の村。

時危くして 百慮 關し,盜賊 爾 猶お存せり。

 

夔州東川卜居図詳細 001 

『西閣夜』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

西閣夜

恍惚寒山暮,逶迤白霧昏。

山虛風落石,樓靜月侵門。

擊柝可憐子,無衣何處村。

時危關百慮,盜賊爾猶存。

(下し文)
(西閣の夜)

恍惚たり 寒山の暮,逶迤として 白霧 昏し。

山 虛くして 風は石を落し,樓 靜にして 月は門を侵す。

擊柝 可憐の子,無衣 何處の村。

時危くして 百慮 關し,盜賊 爾 猶お存せり。

(現代語訳)
(西閣の夜の様と感じとを述べる。)

おぼろにうつとりと寒天の三峡の山、江水が暮行き、うねうねと白い霧がくらくとざす。 

山はがらんどうになって、風が石をがらがら吹き落すし、楼は静かにたっていて月の光りが門内へ勝手にさしこんでくる。

拍子木を討つ音がするが気の毒な男ではある、衣服がなくて困っているものもあらうが、それはどこの村であらうか。

時世が安泰でないのでいろいろの事がらに自分の心配がひっかかる、盗賊ども、汝等はいまだに滅亡せずに存在しているのか、いまいましさのきわみだ。


(訳注)

西閣夜

(西閣の夜の様と感じとを述べる。)

 

1

1812西閣口號【案:呈元二十一。】

五言律詩

2

1713西閣雨望

五言律詩

3

1816不離西閣,二首之一

五言律詩

4

1817不離西閣,二首之二

五言律詩

5

1714西閣三度期大昌嚴明府,同宿不到

五言律詩

6

1715西閣,二首之一

五言古詩

7

1716西閣,二首之二

五言古詩

8

1813閣夜

七言律詩

9

1717西閣夜

五言律詩

 

恍惚寒山暮,逶迤白霧昏。

おぼろにうつとりと寒天の三峡の山、江水が暮行き、うねうねと白い霧がくらくとざす。 

恍惚 1 物事に心を奪われてうっとりするさま。2 意識がはっきりしないさま。有るかないかはっきりしないありさま。暮色暗昧の状。3 老人の、病的に頭がぼんやりしているさま。

寒山暮 寒天の三峡の山、江水が暮行くこと。

逶迤 (道路,山脈,河川が)うねうねと続く,曲がりくねった.

 

山虛風落石,樓靜月侵門。

山はがらんどうになって、風が石をがらがら吹き落すし、楼は静かにたっていて月の光りが門内へ勝手にさしこんでくる。

山虛 広葉樹がすべて落葉していることをいう。

風落石 崖壁を背後にしていることで、風が強く吹けば崩落することをいう。

樓靜 西閣に何の動きもないことをいう。

月侵門 月明かりだけが、誰の断りもなく西閣の門から侵入してくるをいう。

 

擊柝可憐子,無衣何處村。

拍子木を討つ音がするが気の毒な男ではある、衣服がなくて困っているものもあらうが、それはどこの村であらうか。

擊柝 盗賊から守るために夜まわりをしていることを表す。

可憐子 気の毒な男。子は男子。

無衣 衣服がなくて困っている。

 

時危關百慮,盜賊爾猶存。

時世が安泰でないのでいろいろの事がらに自分の心配がひっかかる、盗賊ども、汝等はいまだに滅亡せずに存在しているのか、いまいましさのきわみだ。

關百慮 杜甫自身の心配事が百ほどたくさんあって、それに関するもの。

 盗賊をさす。

猶存 いまだに成敗されず、未だに滅亡していないこと。
杜甫55歳756年作品