杜甫  堆  

巨積水中央,江寒出水長。

沈牛答雲雨,如馬戒舟航。

天意存傾覆,神功接混茫。

干戈連解纜,行止憶垂堂。
灩澦堆の石のことをよんだ詩。

長江の流れの中に巨きな石が水の中央にあって、長江のまだ寒さ厳しいおりに高く水からあらわれている。この石のところでは雨乞いにしるしがあれば牛を沈めて御恩報謝をするし、この石が馬のように小さくなればそれはそのころは舟航をしてはあぶないという戒めなのである。天の御意は舟が傾覆するから気をつけよとのおなさけに在るのであるし、自在に雨をふらしてくださる神のお手柄は、宇宙元気の大にちかくつぐものである。自分は兵乱の際にやたらに纜を解いて舟旅をするものであるが、こんな場所をとおるにあたっては行くにつけ、止どまるにつけむかしの 「千金の子は堂に垂せず」との戒めをおもって用心するのである。

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杜甫詩1500-954-1452/2500

年:766年大暦元年55-91

卷別:    卷二二九              文體:    五言律詩

詩題:    灩澦堆

作地點:              目前尚無資料

及地點:              灩澦堆 (山南東道 夔州 夔州)

 

 

灩澦堆

巨積水中央,江寒出水長。

沈牛答雲雨,如馬戒舟航。

天意存傾覆,神功接混茫。

干戈連解纜,行止憶垂堂。

灩澦堆の石のことをよんだ詩。

長江の流れの中に巨きな石が水の中央にあって、長江のまだ寒さ厳しいおりに高く水からあらわれている。

この石のところでは雨乞いにしるしがあれば牛を沈めて御恩報謝をするし、この石が馬のように小さくなればそれはそのころは舟航をしてはあぶないという戒めなのである。

天の御意は舟が傾覆するから気をつけよとのおなさけに在るのであるし、自在に雨をふらしてくださる神のお手柄は、宇宙元気の大にちかくつぐものである。

自分は兵乱の際にやたらに纜を解いて舟旅をするものであるが、こんな場所をとおるにあたっては行くにつけ、止どまるにつけむかしの 「千金の子は堂に垂せず」との戒めをおもって用心するのである。

 

(灩澦堆)

巨石 水の中央、江寒くして水を出づること長し。

沈牛雲雨に答え、如馬 舟航を戒む。

天意 傾覆に存し、神功混茫に接す。

干戈 連りに 纜を解き、行止 垂堂を憶う。

夔州東川卜居図詳細 002 

 

灩澦堆』 現代語訳と訳註解説
(
本文)


巨積水中央,江寒出水長。

沈牛答雲雨,如馬戒舟航。

天意存傾覆,神功接混茫。

干戈連解纜,行止憶垂堂。

(下し文)
(灩堆)

巨石 水の中央、江寒くして水を出づること長し。

沈牛雲雨に答え、如馬 舟航を戒む。

天意 傾覆に存し、神功混茫に接す。

干戈 連りに 纜を解き、行止 垂堂を憶う。

(現代語訳)
灩澦堆の石のことをよんだ詩。

長江の流れの中に巨きな石が水の中央にあって、長江のまだ寒さ厳しいおりに高く水からあらわれている。

この石のところでは雨乞いにしるしがあれば牛を沈めて御恩報謝をするし、この石が馬のように小さくなればそれはそのころは舟航をしてはあぶないという戒めなのである。

天の御意は舟が傾覆するから気をつけよとのおなさけに在るのであるし、自在に雨をふらしてくださる神のお手柄は、宇宙元気の大にちかくつぐものである。

自分は兵乱の際にやたらに纜を解いて舟旅をするものであるが、こんな場所をとおるにあたっては行くにつけ、止どまるにつけむかしの 「千金の子は堂に垂せず」との戒めをおもって用心するのである。


(訳注)

灩澦堆

灩澦堆の石のことをよんだ詩。大暦元年の作。

○灩澦堆 江中の石の名、奉節県の西南、瞿塘峡に差し掛かる前にある。瞿塘は峡の名、四川省夔州府にある。その峡口に灩預石がある、唯は石のこと、その石が水量を示す標準となる、「灩預堆が馬ぐらいに見えるのであれば、瞿塘峡を下ってはいけないし、灩預堆が象の大きさに見えるのであれば瞿塘峡を昇ることはできない」の語がある。古楽府の歌に「淫予(灔澦)大なること馬の如くなれば、瞿塘下るべからず」という。○瞿塘灩預堆 

長江瞿塘峽口的險灘。 在四川省奉節縣東。 唐李白《長干行》之一:十六君遠行, 瞿塘灩澦堆。” 王琦注引《太平寰宇記》:灩澦堆, 周回二十丈, 在夔州西南二百步蜀江中心瞿塘峽口。

・所思(卷一○33)「苦憶荊州醉司馬,謫官樽酒定常開。九江日落醒何處,一柱觀頭眠幾回?可憐懷抱向人盡,欲問平安無使來。故憑錦水將霜淚,好過瞿唐灩澦堆。」

所思 七言律詩  成都5-(32) 杜甫 <480  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2370 杜甫詩1000-480-668/1500

・長江二首其二(卷一四66)「浩浩終不息,乃知東極臨。眾流歸海意,萬國奉春心。色借瀟湘闊,    聲驅灩澦沉。未辭添霧雨,接上過衣襟。」

765年永泰元年54-48 《長江,二首之二》 杜甫index-15 杜甫<848 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4975 杜甫詩1500-848-1166/2500

・灩澦堆(卷一五15○)「巨石(一作積)水中央,江寒出水長。沉牛答雲雨,如馬戒舟航。天意存傾覆,    神功接混茫。干戈連解纜,行止憶垂堂。」

・夔府書懷四十韻(卷一六14)「昔罷河西尉,初興薊北師。不才名位晚,敢恨省郎遲?扈聖崆峒日,端居灩澦時。萍流仍汲引,樗散尚恩慈。遂阻雲(一作靈)臺宿(一作仗),常懷〈湛露〉    詩。翠華森遠矣,白首颯淒其。拙被林泉滯,生逢〈酒賦〉欺。文園終寂寞,漢    閣自磷緇。病隔君臣議(一作識),慚紆德澤私。揚鑣驚主辱,拔劍撥年衰。」

 

・灩澦(卷一九12)「灩澦既沒孤根深,西來水多愁太陰。江天漠漠鳥雙去,風雨時時龍一吟。舟人漁    子歌回首,估客胡商淚滿襟。寄語舟航惡年少,休翻鹽井擲(一作橫,一作摸)」

・雨四首其二(卷二○86)「江雨舊無時,天晴忽散絲。暮秋霑物冷,今日過雲遲。上馬回休出,看鷗(《杜    臆》作鴉)坐不移(一作辭)。高(一作層)軒當灩澦,潤色靜書帷。」

・大曆三年春白帝城放船出瞿唐峽久居夔府將適江陵漂泊有詩凡四十韻(卷二一42「聖代,誰分哭窮途。臥疾淹為客,蒙恩早廁儒。廷爭酬造化,樸直乞江湖。灩澦    險相迫,滄浪深可逾。浮名尋已已,懶計卻區區。喜近天皇寺,先披古畫圖。)」

 

巨積水中央,江寒出水長。【巨石水中央】

長江の流れの中に巨きな石が水の中央にあって、長江のまだ寒さ厳しいおりに高く水からあらわれている。

 

沈牛答雲雨,如馬戒舟航。

この石のところでは雨乞いにしるしがあれば牛を沈めて御恩報謝をするし、この石が馬のように小さくなればそれはそのころは舟航をしてはあぶないという戒めなのである。

○沈牛 牛を水中にしずめて水神に感謝するのである。

○答雲雨 答とは報謝することをいう、雲雨とは雲雨を与えてくれたことをいう、思うに土俗に水神に雨を祈ることがあるのであろう。三峡には、いろんな雨乞いがある。雨の少ない時、多い時に舟を就航させないということ。

 

天意存傾覆,神功接混茫。

天の御意は舟が傾覆するから気をつけよとのおなさけに在るのであるし、自在に雨をふらしてくださる神のお手柄は、宇宙元気の大にちかくつぐものである。

○如馬 先の古楽府のうたをさす。

○存傾覆 傾覆を戒めることに存することをいう。

○神功 水神の功、雨乞いのとき雨をふらすこと。

○接混茫 混茫は水のさまであるが、ここでは元気の至大なさまに比したものであろう、接とは近いことをいう。

 

干戈連解纜,行止憶垂堂。

自分は兵乱の際にやたらに纜を解いて舟旅をするものであるが、こんな場所をとおるにあたっては行くにつけ、止どまるにつけむかしの 「千金の子は堂に垂せず」との戒めをおもって用心するのである。

○千曳 兵乱の際をいう。

○連解携 作者は成都より雲安、雲安より垂州にくだった。そ軒ゆえに「連り」という。○行止 ゆくにも止どまるにも。

○垂堂 危いことには近寄らぬとの戒めをいう、「漢書」(袁盎伝)に、「千金の子は、坐するに堂に垂せず」とある、垂とは堂のはしによることをいう、堂のはしによれば堂より墜落する恐れがあるゆえ、金持ちの子はえんがわのはしなどにはすわらないということ。

 

(灩澦堆)

巨石 水の中央、江寒くして水を出づること長し。

沈牛雲雨に答え、如馬 舟航を戒む。

天意 傾覆に存し、神功混茫に接す。

干戈 連りに 纜を解き、行止 垂堂を憶う。