杜甫  夔州歌十句,十首之四  

赤甲白鹽俱刺天,閭閻繚繞接山楓林橘樹丹青合,複道重樓錦繡懸。
(夔州の風土についてのべている。十首の四:夔州の杜甫草堂から臨む景色を述べたもの)赤甲山も白塩山もともにそびえて天をつきさしている。村里の家家がうねうねと山のいただきまでつづいている。それをながめると楓の林、橘の樹がまじって丹青の色がいっしょになり、複道や重楼は錦繍がつるしてあるかのようにうつくしくみえる。

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杜甫詩1500-969-1471/2500

年:766年大暦元年55-106 

卷別:    卷二二九              文體:    樂府

詩題:    夔州歌十句,十首之四

作地點:              目前尚無資料

及地點:              夔州 (山南東道 夔州 夔州) 別名:夔府、信州、夔國  

赤甲山 (山南東道 夔州 奉節) 別名:赤岬山               

白鹽山 (山南東道 夔州 夔州) 別名:白帝城鹽山        

 

夔州歌十句,十首之一

(夔州の風土についてのべている。十首の一:夔州、白帝城、瞿塘峡)

中巴之東巴東山,江水開闢流其間。

中巴より東に横たわっている巴東の山。その間には天地開闢以来、長江の水が東に向かってながれている。

白帝高為三峽鎮,夔州險過百牢關。

そうしてこの夔州の険阻なことはあの関中の百牢関よりもまさり、白帝城は三峡の鎮めの山となっておる。

(夔州の歌 十句,十首の一)

中巴の東 巴東の山、江水かいえつ開闢よりして其の間に流る

白帝は高く三峡の鎮と為る、夔州の険は過ぐ百牢関。

 

夔州歌十句,十首之二

(夔州の風土についてのべている。十首の二:夔州城と白帝城、瞿塘峡と西陵峡そこでの事情)

白帝夔州各異城,蜀江楚峽混殊名。

旧所古跡である白帝城と州の役所である夔州城はそれぞれ異なった意味と位置的にも違った。である、又面白いことに、この三峡の夔門である瞿塘峡も別名西陵峡と云い、歸州の西陵峡とどちらも楚峡で同一、殊名混同ということである。

英雄割據非天意,霸主并吞在物情。

英雄が険地に割拠するのは、天のおぼしめしではあるはずがなく、覇王から起って天下を併合するものがあるが、それは常道ではなく、その時々の事情に寄るものである。民心に信頼を置けていないものが、その時の状況だけで謀反を起すのは馬鹿げている。

(夔州の歌 十句,十首の二)

白帝 夔州 各の城を異にす,蜀江 楚峽 殊名を混ず。

英雄 割據は天意に非らず,霸主の并吞するは物情に在り。

 

夔州歌十句,十首之三

(夔州の風土についてのべている。十首の三:前王朝の徳のない施政を倒して、徳のある治世をしていたというのに、今、朝廷の風雅がなくなったのだろうか)

群雄競起問前朝,王者無外見今朝。

前王朝である隋の末期には、天下は乱れて、多くの羣雄が競って隋を問罪する戦を起し、我が唐王朝が王者無外、この国をあまねく統一し、今の様な中央集権国家を作ったのである。

比訝漁陽結怨恨,元聽舜日舊簫韶。

というものの、このごろ不思議にたえぬことは、盤石の体制であったものが、安禄山が、漁陽から起って王朝と怨恨を結んでから各地で羣雄が叛意を起し始めたことだ。元元、舜のような治世、「貞元の治」「開元の治」と言われた治世には、雅楽を始め旧来の簫韶のような洋々たる音楽を聴き、天上世界の徳を世に至らしめていたのである。(今徳の政治をしていない)

(夔州歌十句,十首の三)

群雄 競い起って 前朝を問う,王者 無外 今朝に見る。

比のごろ訝【いぶか】る 漁陽の怨恨を結ぶを,元と聽く 舜日 舊簫の韶。

 

 

夔州歌十句,十首之四

(夔州の風土についてのべている。十首の四:夔州の杜甫草堂から臨む景色を述べたもの)

赤甲白鹽俱刺天,閭閻繚繞接山

赤甲山も白塩山もともにそびえて天をつきさしている。村里の家家がうねうねと山のいただきまでつづいている。

楓林橘樹丹青合,複道重樓錦繡懸。

それをながめると楓の林、橘の樹がまじって丹青の色がいっしょになり、複道や重楼は錦繍がつるしてあるかのようにうつくしくみえる。

 

(夔州歌十句,十首の四)

赤甲 白塩俱に天を刺す、閭閻【りょうえん】繚繞【りょうじょう】山【さんてん】に接す。

楓林 橘樹 丹青合し、複道 重楼 錦繍【きんしゅう】懸かる。

瞿塘峡・白帝城・魚復 

 

『夔州歌十句,十首之四』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

夔州歌十句,十首之四

赤甲白鹽俱刺天,閭閻繚繞接山

楓林橘樹丹青合,複道重樓錦繡懸。

(下し文)
(夔州歌十句,十首の四)

赤甲 白塩俱に天を刺す、閭閻【りょうえん】繚繞【りょうじょう】山【さんてん】に接す。

楓林 橘樹 丹青合し、複道 重楼 錦繍【きんしゅう】懸かる。

(現代語訳)
(夔州の風土についてのべている。十首の四:夔州の杜甫草堂から臨む景色を述べたもの)

赤甲山も白塩山もともにそびえて天をつきさしている。村里の家家がうねうねと山のいただきまでつづいている。

それをながめると楓の林、橘の樹がまじって丹青の色がいっしょになり、複道や重楼は錦繍がつるしてあるかのようにうつくしくみえる。


(訳注)

夔州歌十句,十首之四

(夔州の風土についてのべている。十首の四:夔州の杜甫草堂から臨む景色を述べたもの)

 

赤甲白鹽俱刺天,閭閻繚繞接山

赤甲山も白塩山もともにそびえて天をつきさしている。村里の家家がうねうねと山のいただきまでつづいている。

赤甲 夔州府奉節県の東十五里にある山の名。

卷一五67 黃草 「黃草峽西船不歸,赤甲山下人行稀。秦中驛使無消息,蜀道兵戈有是非。萬里秋風吹錦水,誰家別淚濕羅衣?莫愁劍閣終堪據,聞道松州已被圍。」

卷一八52 入宅三首其一「奔峭背赤甲,斷崖當白鹽。客居愧遷次,春色漸多添。花亞欲移竹,鳥窺希捲簾。衰年不敢恨,勝概欲相兼。」

卷一八55赤甲「卜居赤甲遷新居,兩見巫山楚水春。炙背可以獻天子,美芹由來知野人。荊州鄭薛寄詩近,蜀客郗岑非我鄰。笑接郎中評事飲,病從深酌道吾真。」

卷二○25 自瀼西荊扉且移居東屯茅屋四首其一「白鹽危嶠北,赤甲古城東。平地一川穩,高山四面同。煙霜淒野日,(禾亢)稻熟天風。人事傷蓬轉,吾將守桂叢。」

白鹽 山の名、奉節県東十七里にある。

卷一五48  白鹽山「卓立群峰外,蟠根積水邊。他皆任厚地,爾獨近高天。白牓千家邑,清秋萬估船。詞人取佳句,刻畫竟誰傳?」

卷一八52  入宅三首其一「奔峭背赤甲,斷崖當白鹽。客居愧遷次,春色漸多添。花亞欲移竹,鳥窺希捲簾。衰年不敢恨,勝概欲相兼。」

卷二○10  反照「反照開巫峽,寒空半有無。已低魚腹暗,不盡白鹽孤。荻岸如秋水,松門似畫圖。牛羊識僮僕,既夕應傳呼。」

卷二○25 自瀼西荊扉且移居東屯茅屋四首其一「白鹽危嶠北,赤甲古城東。平地一川穩,高山四面同。煙霜淒野日,(禾亢)稻熟天風。人事傷蓬轉,吾將守桂叢。」

卷二○97   寄裴施州(「幾度寄書白鹽北,苦寒贈我青羔裘。」

○刺天 するどくそびえることをいう。

○閭閻 閭は里の門、閻は里中の門、ここは門ばかりをいうのではなくその村里をすべていう。

○繚繞 めぐるさま。

○接 つづく。

 

楓林橘樹丹青合,複道重樓錦繡懸。

それをながめると楓の林、橘の樹がまじって丹青の色がいっしょになり、複道や重楼は錦繍がつるしてあるかのようにうつくしくみえる。

○橘 だいだい、みかん。

○丹青合 丹青とは楓葉橘実の色をいう、合とはいっしょに存在することをいう。

○複道 高低二重のみち。

○錦繡 楼閣に塗ってある色のうつくしさをいう。

○懸 ぶらさがる、高処にみえることをいう。

夔州東川卜居図詳細 002 

 

 

(夔州歌十句,十首の四)

赤甲 白塩俱に天を刺す、閭閻【りょうえん】繚繞【りょうじょう】山【さんてん】に接す。

楓林 橘樹 丹青合し、複道 重楼 錦繍【きんしゅう】懸かる。