杜甫  秋興,八首之四   

聞道長安似弈棋,百年世事不勝悲。王侯第宅皆新主,文武衣冠異昔時。

直北關山金鼓振,征西車馬羽書遲。魚龍寂寞秋江冷,故國平居有所思。
(秋の感興をのべた詩である。第四首は長安の喪乱に思いを馳せる。)766年大暦元年55-116の作。

聞く所によると長安の政局は弈棋の如く勝敗常なしとのことであるが、百年このかた世上のできごとは悲しみにたえぬものがある。みやこの王侯の第宅は、今は、皆、別な主人がはいりこんでいるというし、衣冠をつけた文武の臣も昔時のそれとはちがった人物となっている。北をみれば関山に金鼓の音が振うており、西をみれば車馬が征伐のために動いて危急を報ずる撤文が馳せ飛んでおる。今や秋の江水冷やかに魚竜のたぐいもひっそりと蟄居しているが、自分の今もそのようでこのちにいるのであるが、常日頃、故国の長安のことについてはこうしたいつももの思いをしているのである。

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杜甫詩1500-980-1487/2500

年:766年大暦元年55-117

卷別:    卷二三○              文體:    七言律詩

詩題:    秋興,八首之四

作地點:              目前尚無資料

及地點:              長安 (京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京師、中京、京城、上都、京畿、西都      

 

秋興,八首之四

(秋の感興をのべた詩である。第四首は長安の喪乱に思いを馳せる。)766年大暦元年55-116の作。

聞道長安似弈棋,百年世事不勝悲。

聞く所によると長安の政局は弈棋の如く勝敗常なしとのことであるが、百年このかた世上のできごとは悲しみにたえぬものがある。

王侯第宅皆新主,文武衣冠異昔時。

みやこの王侯の第宅は、今は、皆、別な主人がはいりこんでいるというし、衣冠をつけた文武の臣も昔時のそれとはちがった人物となっている。

直北關山金鼓振,征西車馬羽書遲。

北をみれば関山に金鼓の音が振うており、西をみれば車馬が征伐のために動いて危急を報ずる撤文が馳せ飛んでおる。

魚龍寂寞秋江冷,故國平居有所思。

今や秋の江水冷やかに魚竜のたぐいもひっそりと蟄居しているが、自分の今もそのようでこのちにいるのであるが、常日頃、故国の長安のことについてはこうしたいつももの思いをしているのである。

(秋興,八首之四)

聞道【きくなら】く   長安は奕棋(えきき)に似たりと、百年の世事 悲しみに勝【た】えず。

王侯の第宅【ていたく】  皆な新主にして、文武の衣冠 昔時に異なる。

直北の関山 金鼓震い、西征の車馬 羽書 馳す。

魚龍 寂寞として 秋江冷やかなり、故国 平居  思う所有り。

長安城図 作図00 

『秋興,八首之四』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

秋興,八首之四

聞道長安似弈棋,百年世事不勝悲。

王侯第宅皆新主,文武衣冠異昔時。

直北關山金鼓振,征西車馬羽書遲。

魚龍寂寞秋江冷,故國平居有所思。
(含異文)

聞道長安似弈棋,百年世事不勝悲【百年世事不堪悲】。

王侯第宅皆新主,文武衣冠異昔時。

直北關山金鼓振,征西車馬羽書遲【征西車馬羽書馳】【征西車騎羽書遲】【征西車騎羽書馳】。

魚龍寂寞秋江冷【案:魚龍以秋日為夜。】,故國平居有所思。


(下し文)
(秋興,八首之四)

聞道【きくなら】く   長安は奕棋(えきき)に似たりと、百年の世事 悲しみに勝【た】えず。

王侯の第宅【ていたく】  皆な新主にして、文武の衣冠 昔時に異なる。

直北の関山 金鼓震い、西征の車馬 羽書 馳す。

魚龍 寂寞として 秋江冷やかなり、故国 平居  思う所有り。

(現代語訳)
(秋の感興をのべた詩である。第四首は長安の喪乱に思いを馳せる。)766年大暦元年55-116の作。

聞く所によると長安の政局は弈棋の如く勝敗常なしとのことであるが、百年このかた世上のできごとは悲しみにたえぬものがある。

みやこの王侯の第宅は、今は、皆、別な主人がはいりこんでいるというし、衣冠をつけた文武の臣も昔時のそれとはちがった人物となっている。

北をみれば関山に金鼓の音が振うており、西をみれば車馬が征伐のために動いて危急を報ずる撤文が馳せ飛んでおる。

今や秋の江水冷やかに魚竜のたぐいもひっそりと蟄居しているが、自分の今もそのようでこのちにいるのであるが、常日頃、故国の長安のことについてはこうしたいつももの思いをしているのである。


(訳注)

秋興 八首 之〔

(秋の感興をのべた詩である。第四首は長安の喪乱に思いを馳せる。)766年大暦元年55-116の作。

 

聞道長安似弈棋,百年世事不勝悲。

聞く所によると長安の政局は弈棋の如く勝敗常なしとのことであるが、百年このかた世上のできごとは悲しみにたえぬものがある。

○似弈棋 弈棋は碁の博打のこと。一勝一敗あることをいう。長安は75511月、安禄山に陥れられ、或は763年廣徳元年10月、765年永泰元年9月吐蕃に陥れられた。其の政局が常に変化する故に弈棋を以てたとえる。

〇百年 おおよそ唐の開国の初めより作詩の時までをいう。

 

王侯第宅皆新主,文武衣冠異昔時。

みやこの王侯の第宅は、今は、皆、別な主人がはいりこんでいるというし、衣冠をつけた文武の臣も昔時のそれとはちがった人物となっている。

○新主 騒乱のため旧主人はみな奔鼠し、新らしく別の主人が入って住むことをいう。

○衣冠 貴位にある人、高級官僚をいう。

○異昔時 昔時はそれ相当の人が衣冠の地位に居ったのに玄宗・粛宗の朝に或は蕃将、或はかんかん宦官らが朝廷の高位を占めるに至ったのは、今の衣冠が昔時とは異なっているということである。

 

直北關山金鼓振,征西車馬羽書遲。

北をみれば関山に金鼓の音がうており、西をみれば車馬が征伐のために動いて危急を報ずる撤文が馳せ飛んでおる。

○直北 夔州より正北、陝西・甘粛などの地をいう、これは回紇の内侵をいうのであろう。

○金鼓 鐘鼓をいう。回紇をふせぐために鳴らすのである。

○征西車馬 西とは吐蕃の来侵の方位をいう、吐蕃が度重ね、来侵しょうとするゆえ我は西を征するのである、車馬は軍用の車馬。

○羽書 ここでは傲文をいう、回紇・吐蕃の乱は763年廣徳元年10月、765年永泰元年9間の事変である。

 

魚龍寂寞秋江冷,故國平居有所思。

今や秋の江水冷やかに魚竜のたぐいもひっそりと蟄居しているが、自分の今もそのようでこのちにいるのであるが、常日頃、故国の長安のことについてはこうしたいつももの思いをしているのである。

魚龍寂寞 魚竜の類は秋分となれば降り蟄して淵に寝る。いわゆる冬眠の状態に入る、故に寂実たりという。此の句は時物をいうとともにまた以て自ずから此するものである。

○故国平居有所思 自分は平生故国に対して思う所の事があるということをいう。
瞿塘峡・白帝城・魚復