杜甫  遠遊

江闊浮高棟,雲長出斷山。塵沙連越風雨暗荊蠻。

雁矯銜蘆猿啼失木間。弊裘蘇季子,歷國未知還。

(遠くに遊ぶ、その感を詠う)

雲が長く連なって、それを断ち切るかのように切り立つ山が顕われ出ているが、その雲と山は、長江の流れを広くするなかに、高い棟木の影が水面に浮いている。

塵砂は越の地方まで連なるというし、風雨は荊蛮までは暗くなっている。

この時、雁は蘆を銜えながら用心して上に上がり、猿は啼くべきところの木から離れていて、まるで南の極地に離れている自分のようである。

疲弊した裘を着た、蘇秦ともいうべき自分は、今だに諸国をめぐり経て、故郷へ帰ることもできないでいる。

766-146杜甫 《卷二二69遠遊》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55-146 <1018 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6770 

 

 
  2015年10月16日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 LiveDoorBlog
李白330#2 巻二11-《飛龍引,二首之二》 330#2Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(12) <李白330#2> Ⅰ李白詩1644 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6768  
  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
  曹植(曹子建)詩 65首 index 文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固) 《李白 全詩》
  総合案内
(1)漁父辞 屈原 『楚辞・九歌』東君 屈原 《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内>  
  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
  LiveDoorBlog
韓愈93-#6《 巻二14陪杜侍御遊湘西兩寺,獨宿有題一首,因獻楊常侍》 #6 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1557> Ⅱ#6 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6769  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-146杜甫 《卷二二69遠遊》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-146 <1018> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6770  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
  Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2Blog  
               
  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻六49玉樓春四首其二》『花間集』300全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6772  
  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
   ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門) 漢詩総合サイト 07ch  
  杜甫全詩案内 韓愈全詩案内 李白全集 文選 古詩源 花間集案内  
 

 

杜甫詩1500-1018-1516/2500

年:766年大暦元年55-146 

卷別:    卷二三○              文體:    五言律詩

詩題:    遠遊

作地點:潭州(江南西道 / 潭州 / 潭州)

及地點:嶲州 (劍南道南部 嶲州 嶲州) 別名:越      

 

遠遊

(遠くに遊ぶ、その感を詠う)

江闊浮高棟,雲長出斷山。

雲が長く連なって、それを断ち切るかのように切り立つ山が顕われ出ているが、その雲と山は、長江の流れを広くするなかに、高い棟木の影が水面に浮いている。

塵沙連越風雨暗荊蠻。

塵砂は越の地方まで連なるというし、風雨は荊蛮までは暗くなっている。

雁矯銜蘆猿啼失木間。

この時、雁は蘆を銜えながら用心して上に上がり、猿は啼くべきところの木から離れていて、まるで南の極地に離れている自分のようである。

弊裘蘇季子,歷國未知還。

疲弊した裘を着た、蘇秦ともいうべき自分は、今だに諸国をめぐり経て、故郷へ帰ることもできないでいる。

 

(遠遊)

江 闊くして 高棟浮ぶ,雲 長くして 斷山出づ。

塵沙 越,風雨 荊蠻に暗し。

雁は矯る 銜蘆の,猿は啼く 失木の間。

弊裘 蘇季子,歷國 未だ還るを知らず。

 

『遠遊』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

遠遊

江闊浮高棟,雲長出斷山。

塵沙連越,風雨暗荊蠻。

雁矯銜蘆,猿啼失木間。

弊裘蘇季子,歷國未知還。
遠遊(含異文)

江闊浮高棟【江闊浮高凍】,雲長出斷山。塵沙連越,風雨暗荊蠻。雁矯銜蘆,猿啼失木間。弊裘蘇季子,歷國未知還。


(下し文)
(遠遊)

江 闊くして 高棟浮ぶ,雲 長くして 斷山出づ。

塵沙 越,風雨 荊蠻に暗し。

雁は矯る 銜蘆の,猿は啼く 失木の間。

弊裘 蘇季子,歷國 未だ還るを知らず。

(現代語訳)
(遠くに遊ぶ、その感を詠う)

雲が長く連なって、それを断ち切るかのように切り立つ山が顕われ出ているが、その雲と山は、長江の流れを広くするなかに、高い棟木の影が水面に浮いている。

塵砂は越の地方まで連なるというし、風雨は荊蛮までは暗くなっている。

この時、雁は蘆を銜えながら用心して上に上がり、猿は啼くべきところの木から離れていて、まるで南の極地に離れている自分のようである。

疲弊した裘を着た、蘇秦ともいうべき自分は、今だに諸国をめぐり経て、故郷へ帰ることもできないでいる。


(訳注)

遠遊

(遠くに遊ぶ、その感を詠う。)

766年大暦元年55-146 

 

江闊浮高棟,雲長出斷山。

雲が長く連なって、それを断ち切るかのように切り立つ山が顕われ出ているが、その雲と山は、長江の流れを広くするなかに、高い棟木の影が水面に浮いている。

江闊浮高棟 長江の川幅広い流れに、下句の「雲長出斷山」を寫しているのが高い棟木の影が水面に浮いているように見えるという意。この棟木を黄鶴楼としている説もあるがまちがいであろう。

雲長出斷山 高い棟木ような雲が、柱のような山でたちきられている

 

塵沙連越風雨暗荊蠻。

塵砂は越の地方まで連なるというし、風雨は荊蛮までは暗くなっている。

塵沙連越 成都の世情不安に嫌気して長江を下っても、世情不安で荊州を過ぎ、湖南まで行く楚安定しているということ意味する。・:越郡のことで、中國古郡名,漢武帝元鼎六年(公元前111年)邛都國を開いて置く。郡として治められ、邛都縣(今四川西昌市東南)とある。西漢後期に益州刺史部に隸屬した。

荊蠻 杜甫のいる夔州からして荊州は南の方向で、南蛮である。

 

雁矯銜蘆猿啼失木間。

この時、雁は蘆を銜えながら用心して上に上がり、猿は啼くべきところの木から離れていて、まるで南の極地に離れている自分のようである。

雁矯 雁は用心して上に上がっていくこと。

銜蘆 蘆を口に銜える。危険に備えつつする動作を言う。

失木間 猿が泣くべきところの木から離れることを言う。《淮南子》「猿狖失木,擒於狐狸,非其所也。」とある。杜甫自身、この場所が自分のいるべきところでないということをいう。

 

弊裘蘇季子,歷國未知還。

疲弊した裘を着た、蘇秦ともいうべき自分は、今だに諸国をめぐり経て、故郷へ帰ることもできないでいる。

弊裘蘇季子 諸子百家の一つ縦横家の一人である蘇秦が貂の裘を年がら年中着て疲弊していて、勉強したことと同じように机にむかっている。

1944搖落》

(搖落)

搖落巫山暮,寒江東北流。

搖落 巫山暮る,寒江 東北に流る。

煙塵多戰鼓,風浪少行舟。

煙塵 戰鼓多く,風浪 行舟少し。

鵝費羲之墨,貂餘季子裘。

鵝は費す 羲之の墨を,貂は餘す 季子の裘を。

長懷報明主,臥病復高秋。

長懷して 明主に報いん,臥病して 復た高秋なり。