杜甫  庭草

楚草經寒碧、庭春入眼濃。舊低收葉舉、新掩巻牙重。

歩履宜輕過、開筵得屢供。看花隨節序、不敢為容
(瀼水のほとり、草堂付近の若草の春景色に臨んで詠ったもの) 南国の楚の國の草木は冬の寒の時期を経ても緑であり、庭前の春景色が細やかに目に映る。これまで垂れ下がっていた葉も収縮しながら上に直立して挙がっている、巻いた芽が幾重にも重なって生えてきて、内部のものは、外部のものに覆われるようになっている。この草の上を履で歩む時には気をつけて軽やかに通るのが良い、そうすれば、酒宴の筵を開くときも美しい若草を客人に提供できることになる。それから客人は花を見るがその花も、季節の順序にひとりでに花をつけてくれ、決して私が無理に立派に見られようなどとかたちづくることはしなくてもよいのである。

杜少陵集18-43

庭   草

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7442 

杜甫詩index-15

767年大暦256  (3)

1159 <1609

 

 
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杜甫詩1500-1159-1609/2500

詩友の柏茂琳の配慮によって、少し安定した気持ちで大暦二年(767)の新年を迎えた。中国では陰暦正月、立春の日に生の野菜を細かく刻んで食べる習慣がある。その「春盤」(立春の祝いの大皿)をみて、杜甫は「両京」、つまり長安と洛陽の梅の開花を思い出したものである。

1

18-41

立春

2

18-42

江梅

3

18-43

庭草

4

18-45

王十五前閣會

5

15-16

老病

6

18-46

崔評事弟許相迎不到應慮老夫見泥雨怯出必愆佳期走筆戲簡

7

18-44

8

18-48

晝夢

9

18-47

遣悶戲呈路十九曹長

10

18-50

即事

11

18-49

暮春

12

19-23

雨  (山雨不作埿,)

13

15-58

卷一五58  晴二首其一

14

15-59

卷一五59  晴二首其二

15

18-51

懷灞上遊

16

18-84

月,三首之一

17

18-85

月,三首之二

18

18-86

月,三首之三

 

767年大暦256-(3)   18-43     庭草

作時年:

767

大暦2

56

卷別:

卷二二九 

文體:

五言律詩

 

18-43

 

 

詩題:

庭草

序文

 

作地點:

奉節(山南東道 / 夔州 / 奉節)

 

 

及地點:

故園 

巫山 

 

交遊人物:

 

 

 

 

 

庭草

(瀼水のほとり、草堂付近の若草の春景色に臨んで詠ったもの)

楚草經寒碧庭春入眼濃

南国の楚の國の草木は冬の寒の時期を経ても緑であり、庭前の春景色が細やかに目に映る。

舊低收葉舉、新掩巻牙重。

これまで垂れ下がっていた葉も収縮しながら上に直立して挙がっている、巻いた芽が幾重にも重なって生えてきて、内部のものは、外部のものに覆われるようになっている。

歩履宜輕過、開筵得屢供。

この草の上を履で歩む時には気をつけて軽やかに通るのが良い、そうすれば、酒宴の筵を開くときも美しい若草を客人に提供できることになる。

看花隨節序、不敢為容。

それから客人は花を見るがその花も、季節の順序にひとりでに花をつけてくれ、決して私が無理に立派に見られようなどとかたちづくることはしなくてもよいのである。

(庭草)

楚の草 寒を經て碧なり、庭の春 眼に入りて濃かなり。

舊低 收葉 舉り、新掩 巻牙 重なる。

歩履 宜しく輕く過ぐべし、開筵 屢しば供するを得。

看花 節序に隨う、敢えていて容づくることを為さず

 瞿塘峡・白帝城・魚復

 

『庭草』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

庭草

楚草經寒碧、庭春入眼濃。

舊低收葉舉、新掩巻牙重。

歩履宜輕過、開筵得屢供。

看花隨節序、不敢為容

(下し文)
(庭草)

楚の草 寒を經て碧なり、庭の春 眼に入りて濃かなり。

舊低 收葉 舉り、新掩 巻牙 重なる。

歩履 宜しく輕く過ぐべし、開筵 屢しば供するを得。

看花 節序に隨う、敢えていて容づくることを為さず

(現代語訳)
庭草(瀼水のほとり、草堂付近の若草の春景色に臨んで詠ったもの)

南国の楚の國の草木は冬の寒の時期を経ても緑であり、庭前の春景色が細やかに目に映る。

これまで垂れ下がっていた葉も収縮しながら上に直立して挙がっている、巻いた芽が幾重にも重なって生えてきて、内部のものは、外部のものに覆われるようになっている。

この草の上を履で歩む時には気をつけて軽やかに通るのが良い、そうすれば、酒宴の筵を開くときも美しい若草を客人に提供できることになる。

それから客人は花を見るがその花も、季節の順序にひとりでに花をつけてくれ、決して私が無理に立派に見られようなどとかたちづくることはしなくてもよいのである。

00大豆畑
(訳注)

庭草

(瀼水のほとり、草堂付近の若草の春景色に臨んで詠ったもの)

年を越してきて一本立ちの杜に葉が青々と茂っているが、士卒が故郷のことを思って心を傷めるという、詩經.小雅.杕杜:「卉木萋芷,女心悲止。」(卉木 芷を萋たり,女心悲しむ。)にならい、文選.張景陽.雜詩十首之一:「房櫳無行跡,庭草萋以綠。」房櫳には行跡無く、庭草は萋として以て緑なり。)の詩に倣ってこれを詠う。

 

楚草經寒碧庭春入眼濃

南国の楚の國の草木は冬の寒の時期を経ても緑であり、庭前の春景色が細やかに目に映る。

楚草 夔州は古代楚のくにであったこと、特に、冬でも、草が枯れない南の地であることを言う。《1809南極》「南極青山眾,西江白穀分。」(南極 青山眾し,西江 白穀分かる。766-144杜甫 1809南極》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55-144 <1016 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6760 

庭春 庭前の春景色、山の高いところでなく、川沿いの低地のところをいう。

張景陽 文選《雜詩十首之一》「房櫳無行跡、庭草萋以緑。」(房櫳には行跡無く、庭草は萋として以て緑なり。部屋の窓のあたりには人の足跡もなく、庭の草は繁って緑である。

雜詩十首之一

秋夜凉風起、清氣蕩暄濁。

蜻蛚吟階下飛蛾拂明燭

君子從佳人守㷀獨

房櫳無行跡庭草萋以緑

青苔依空牆蜘蛛網四屋

感物多所懐沈憂結心曲

 

舊低收葉舉、新掩巻牙重。

これまで垂れ下がっていた葉も収縮しながら上に直立して挙がっている、巻いた芽が幾重にも重なって生えてきて、内部のものは、外部のものに覆われるようになっている。

舊低 冬の間に、これまで垂れ下がっていた葉。

收葉舉 収縮しながら上に直立して挙がっている新芽を言う。

新掩 内部のものは、外部の新しいものに覆われる。

巻牙重 巻いた芽が幾重にも重なって生えてくること。

 

歩履宜輕過、開筵得屢供。

この草の上を履で歩む時には気をつけて軽やかに通るのが良い、そうすれば、酒宴の筵を開くときも美しい若草を客人に提供できることになる。

歩履 この草の上を履で歩む。

宜輕過 気をつけて軽やかに通るのが良ろしい。

開筵 酒宴の筵を開く。

得屢供 庭草の新草の緑を賓客に提供する。

 

看花隨節序、不敢為容。

それから客人は花を見るがその花も、季節の順序にひとりでに花をつけてくれ、決して私が無理に立派に見られようなどとかたちづくることはしなくてもよいのである。

看花 庭草の緑の中に次第に咲いてゆく花を見る。

隨節序 季節が来れば自然に咲いてくれる。杜甫の故郷、長安では花の苗を植えて咲かせたのであろう。

為容 容はかたちづくることをいうが、強制的にかたちづくり、強制的に見てもらう必要がないことを言う。

 

 

立 春  【字解】

(立春の日に菜盤をみて感ずる所をのべる。)大暦二年立春、夔州にあっての作。

大暦二年        767   56

1 立春 節目の名。立春は八十八夜、二百十日、二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。

2 【解説】 柏茂琳の配慮によって、杜甫はいくらか安定した生計のもとで大暦二年(767)の新年を迎えた。中国では陰暦正月、立春の日に生の野菜を細かく刻んで食べる習慣があった。その「春盤」(立春の祝いの大皿)をみて、杜甫は「両京」、つまり長安と洛陽の梅の開花を思い出す。

 貴富の家の侍女が細い手で「生菜」を運ぶ姿を思い出すが、思いはすぐに現実にもどり、目の前を流れる巫峡の流れは寒々として、「杜陵の遠客」、杜甫自身である。

 結びの一句「児を呼び紙をもとめてすこしく詩を題す」は、涙をさそうもの。遠客飄蓬人生の悲哀が伝わってくる。

3 春盤 立春の日に春餅と生薬とを盛る、これを春盤という、盤は大きな平皿。

4 細生菜 細はこまかにきざんであること。生業は韮(にら)をいう。

5 両京 長安・洛陽。

6 高門 富貴の家の門、立春に菜盤を作って贈りものとする。

7 行白玉 行は運行、諸処へはこぶこと。白玉は自主でつくった

8 菜伝纎 手業は生薬、伝とはその手を経て他へったえられること、紙子とは美人のほそい手。

9 送青糸 送とは他へ転送すること、青糸は韮菜の切りすじのはそいのをたとえていう。

10 那対眼 眼に対するに堪えぬことをいう。

11 杜陵遠客 客作者自らいう。

12 定処 定まった場所、両京の旧住地をいう。

 

江梅  【字解】

(瀼水のほとりに咲く梅の花を見て詠んだ詩)大暦二年の春の作。

13 梅蘂 梅の花のつぼみ。蘂:① 花の生殖器官。ずい。 「雄-」 「雌-」 ひもの先端と総(ふさ)との間につける飾り。

14 臘前破 梅の開花が臘は年末のことで、臘節であったことをいう。

年後 新年。

15 春意好 春が素敵なこと、好意を持つことを言う。

16 奈客愁何 韻のために「客愁奈何」とする。 

17 江風 川風。

18 亦自波 川のほとりの梅花であるから、風に飛ぶ花弁が、波に乗って流れ、波しぶき化、波の泡のように見えることを言う。

19 故園 前の詩《18-41立春》では、両京、杜陵と表現した故郷のこと。

20 巫岫 巫山。

21 鬱嵯峨 こんもりと高く聳えていること。・鬱 さかんなさま。・嵯峨 たかいさま。唐誡は試験を受けるためにゆくので、試験の難関が高く妨げることだろうことをいう。陸機詩「長風萬里舉。慶雲鬱嵯峨。」

1424別唐十五誡因寄禮部賈侍郎》「子負經濟才,天門鬱嵯峨。」( 子経済の才を負い、天門鬱として嵯峨【さが】たり。)

廣徳2764-9-3 《別唐十五誡因寄禮部賈侍郎》 蜀中転々 杜甫 <659-3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3695 杜甫詩1000-659-3-933/1500753-3