杜甫  月,三首之二

並照巫山出,新窺楚水清。羈棲愁裏見,二十四回明。 

必驗升沉體,如知進退情。不違銀漢落,亦伴玉繩橫。 

(長雨が続いたが、午後になってから晴れて、月がにしにかたむき、天の川も西に沈んでゆく、その感慨を述べる。)

月は故郷を照らし、同じように巫山をも照らしていて、目に見えるように居出し、あらたにこの夔州の地の江の澄んだ清き水をのぞきこんでいる。自分はこれまで、この月を旅のすまいの愁のうちに見るが、ここでももう二年、二十四回も、この明るくなった月を見ている。この月を旅人として見るに、其の出没のすがた、位置など、必ずそのしるしがあってまちがうことはない。それから推理すると月は自己が如何に進退すべきものであるかを知っているかの様である。またこの月が沈むとき、銀漢は月とともに落ちてゆくし、銀河と玉縄はともにし、自己だけ先になることなどない。 

杜少陵集 卷一八85

月,三首之二

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7517 

杜甫詩index-15

767年大暦256 (17)

1174 <1624

 

 

 
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杜甫詩1500-1174-1624/2500

767年大暦256-(17) 18-85     月,三首之二

作時年:

767

大暦2

56

全唐詩 卷別:

卷二三十50-2

文體:

五言律詩

杜少陵集 

18-85

 

 

詩題:

月,三首之二

序文

 

作地點:

夔州(山南東道 / 夔州 / 奉節、瀼西)

及地點:

洞庭湖 (江南西道 岳州 岳州) 別名:洞庭

交遊人物:

 

 

 

 

 

杜詩詳註--仇兆鰲

  月三首

此當是大厯二年六月初旬所作矣曰巫/山曰二十四迴則在夔州已二年 曰半輪曰六上弦則是/二年之六月矣

月三首之一

斷續巫山雨、天河此夜新。若無青嶂月、愁殺白頭人。

魍魎移深樹、蝦一作/半輪。故園當北斗、直想一作/照西秦。

此章見月而動歸思是詠初晴之月上嶂月新懸 /故旅愁暫解空照西秦則客愁仍在 是玩月而

喜下是思家而悲約移深樹避明月動半輪上弦月也 故園指杜曲  沈詩崚嶒起青嶂 黄生注 魍魎蝦

蟆如此粗醜字惟少陵能用然終不可訓赤 左傳注疏/魍魎 川澤之神也 淮南子狀如三小兒 黒色赤目長耳美髮

缺酉陽雜俎月中有金背蝦蟆居  劉孝/綽詩輪光 不半 秦城上當北斗公故 所在

月三首之二

併照一作/巫山、出新窺楚水清。羇棲愁裏見、一作愁/見裏二十四迴明。

必驗升沉體,如知進退情。不違銀漢落,亦伴玉繩橫。

此章見月而傷久客是通計兩年之月含併照字承上來照從月言舍下明字窺就人言 下見

公客二年故曰二十四迴升沉進退乃二十四迴中所見者升沉謂月有出没進退謂月有盈虧上弦之月

早升故夜違銀漢而先落下弦之月遲升故曉伴玉繩而猶横二句言久暫遲速之不同正見其升沉進退也

不亦二字活看謂不是如彼亦是如此他注謂望夜之月自昏待旦不落而常横却於上文不相貫矣 以羇

棲愁對二十四乃借對法落。庾信《馬射賦》横弧於楚水之蛟 

鮑照詩 銀漢傾露 天文志杓三星為玉衡 春秋元命苞玉衡北兩星為玉繩

𢎞景《水仙賦》横帯玉繩。杜詩春星帯草堂取帯字為句腰亦伴玉繩横、又取横字着句尾知每字各有來歴

月三首之三

萬里瞿唐月、一作/春來上六弦。時時開暗室、故故滿青天。

爽合風襟靜、高當淚臉懸。南飛有烏鵲、夜久落江邊。

此章對月而念孤棲是專論半年之月風、杜臆中四有/一喜一恨意時開暗室、則喜之而爽合 襟故滿青天則恨之而空當涙臉一月而分作兩般景隨情轉故也

夜落江邊、則無枝可棲借烏鵲以自傷飄泊 王褒

月詩上弦如半壁襟故故猶云屢屢見、宋玉《風賦》有風颯然而至王乃披 而當之張正詩、淚臉年年流出

魏武詩 烏鵲南飛。 

 

 

230_50 《月三首》杜甫 

月,三首之一

(長雨が続いたが、午後になってから晴れて、夜には月が登ったので、その感慨を述べる。)

斷續巫山雨,天河此夜新。

巫山の雨はふりみ、ふらずみで、何時晴ともわからないが、今夜こそは、天の河もあらたになった。

若無青嶂月,愁殺白頭人。 

若し青山にかかる月がなかったならばこの白頭の老人をひどく愁い困らせたことであろう。

魍魎移深樹,蝦蟆動半輪。

あまり明るいので魍魎は樹ふかきところへ場所換えをし、夜ふけて月の中にいるという「ひきがえる」は半円だけひかっている。

故園當北斗,直指照西秦。 

自分の故郷は北斗星の方位にあたっているが、想うにこの月影は故郷長安の西部を照らしているであろう。

 

 

月,三首之二

(長雨が続いたが、午後になってから晴れて、月がにしにかたむき、天の川も西に沈んでゆく、その感慨を述べる。)
並照巫山出,新窺楚水清。

月は故郷を照らし、同じように巫山をも照らしていて、目に見えるように居出し、あらたにこの夔州の地の江の澄んだ清き水をのぞきこんでいる。

羈棲愁裏見,二十四回明。 

自分はこれまで、この月を旅のすまいの愁のうちに見るが、ここでももう二年、二十四回も、この明るくなった月を見ている。

必驗升沉體,如知進退情。

この月を旅人として見るに、其の出没のすがた、位置など、必ずそのしるしがあってまちがうことはない。それから推理すると月は自己が如何に進退すべきものであるかを知っているかの様である。

不違銀漢落,亦伴玉繩橫。 

またこの月が沈むとき、銀漢は月とともに落ちてゆくし、銀河と玉縄はともにし、自己だけ先になることなどない。

(月,三首之一)

斷續す 巫山の雨,天河 此の夜 新たなり。

若し 青嶂の月無くんば,愁殺せん 白頭の人。 

魍魎 深樹に移り,蝦蟆 半輪動く。

故園 北斗に當る,直ちに指す 西秦を照さんことを。 

扁舟 00 

 

,三首之三

  萬里瞿塘峽,春來六上弦。時時開暗室,故故滿青天。 

  爽合風襟靜,高當淚臉懸。南飛有烏鵲,夜久落江邊。 

 

 

 

『月,三首之二』現代語訳と訳註解説
(
本文)

月,三首之二

並照巫山出,新窺楚水清。

羈棲愁裏見,二十四回明。

必驗升沉體,如知進退情。

不違銀漢落,亦伴玉繩橫。

(下し文)
(月,三首の二)

並せて巫山を照らし出づ,新たに窺う 楚水の清きを。

羈棲 愁裏に見る,二十四回 明らかなり。

必らず驗あり 升沉の體,知るが如し 進退の情。

銀漢に違いては落ちず,亦た玉繩を伴いては橫たう。

(現代語訳)
月,三首之二(長雨が続いたが、午後になってから晴れて、月がにしにかたむき、天の川も西に沈んでゆく、その感慨を述べる。)

月は故郷を照らし、同じように巫山をも照らしていて、目に見えるように居出し、あらたにこの夔州の地の江の澄んだ清き水をのぞきこんでいる。

自分はこれまで、この月を旅のすまいの愁のうちに見るが、ここでももう二年、二十四回も、この明るくなった月を見ている。

この月を旅人として見るに、其の出没のすがた、位置など、必ずそのしるしがあってまちがうことはない。それから推理すると月は自己が如何に進退すべきものであるかを知っているかの様である。

またこの月が沈むとき、銀漢は月とともに落ちてゆくし、銀河と玉縄はともにし、自己だけ先になることなどない。

55moon 

(訳注) 

月,三首之二

(長雨が続いたが、午後になってから晴れて、月がにしにかたむき、天の川も西に沈んでゆく、その感慨を述べる。)

 

並照巫山出,新窺楚水清。

月は故郷を照らし、同じように巫山をも照らしていて、目に見えるように居出し、あらたにこの夔州の地の江の澄んだ清き水をのぞきこんでいる。

並照 此処に謂う並びには、其一の「照西秦」を受けていることを言う。彼の長安の杜曲も照らし、こちらも併せて照らす。

巫山出 巫山の山々、峰を照らし、はっきりと見えるようになることを言う

新窺 窺とは月がのぞき込むような低い位置になったことを言う。

楚水 夔州の瞿唐峽に入るまでの長江の流れ、支流である、大瀼水を言う。

 

羈棲愁裏見,二十四回明。

自分はこれまで、この月を旅のすまいの愁のうちに見るが、ここでももう二年、二十四回も、この明るくなった月を見ている。

愁裏見 杜甫がこれらの愁いの多い風景を見て感慨の湧くことを言う。

二十四回明 二周年を経しをいう。

 

必驗升沉體,如知進退情。

この月を旅人として見るに、其の出没のすがた、位置など、必ずそのしるしがあってまちがうことはない。それから推理すると月は自己が如何に進退すべきものであるかを知っているかの様である。

必験 験は旅をして各地で月を見たものより、必ず知るしかあるということ。月は同じように上っているが、その時々のしるしがあるということ。升沈によって誤ることなどない。

升沉體 升沈は出没をいう。體はすがた。

如知 月を知ること、月から派生するすべてを思うこと。

進退情 仇氏云ふ、進退に盈廠(清つると放けると) わいふと。慮案ずるに逝退に即ち上旬の升沈なり。盈鹿にてほ升沈といふ串箕より推如し柑べき隈に来らず。倍は==ろもち。

 

不違銀漢落,亦伴玉繩橫。

またこの月が沈むとき、銀漢は月とともに落ちてゆくし、銀河と玉縄はともにし、自己だけ先になることなどない。

不違銀漢落 銀漢だけが落ちてゆくことなど間違ってもないことである。月が沈むのとともに落ちてゆく。

亦伴玉繩橫 北斗の第五星玉衡の北天乙、大乙の星。星屑の銀河とともに落ちてゆく《文選.張衡.西京賦》:「上飛闥而仰眺,正睹瑤光與玉繩。」(飛闥に上りて仰ぎ眺れば,正に瑤光と玉繩とを睹る。
泰山002