767-136五律   猿(卷一七(四)一五三二)五律 杜詩詳注

 

 

2017824

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767-136五律   猿(卷一七(四)一五三二)五律 杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8959

(夔州の峡谷に悲しそうに鳴く声が響き渡る、寓客して毎日聞いている自分に比して詠う。)

長く声を引いてひっそりとした岩壁で鳴き、寂しげな様子で寒々とした枝にぶら下がっている。人間は危険に出会うことから逃れられないが、お前たちは、どのように隠れたり現れたりすればよいかをよくわかっているようだ。もともとは多くの仲間に従うことが習慣になっているが、命を保つためには時に奇策を用いることもある。家の前の林までいつも跳び上がってやってくるが、それでも父と子が離れることはないのである。

 

767-0135 -

  鷗(卷一七(四)一五三一)五律

杜詩詳注巻1762

全唐詩卷二三一70 -五律

767年大暦256  (135) -

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の杜詩ブログ8953

 白紵舞001

瞿塘峡・白帝城・魚復
(夔州抒情詩八首)

  卷230_13 《洞房》

  洞房環佩冷,玉殿起秋風。秦地應新月,龍池滿舊宮。

  系舟今夜遠,清漏往時同。萬里黃山北,園陵白露中。

  卷230_14 《宿昔》

  宿昔青門裏,蓬萊仗數移。花嬌迎雜樹,龍喜出平池。

  落日留王母,微風倚少兒。宮中行樂秘,少有外人知。

  卷230_15 《能畫》

  能畫毛延壽,投壺郭舍人。每蒙天一笑,複似物皆春。

  政化平如水,皇恩斷若神。時時用抵戲,亦未雜風塵。

  卷230_16 《鬥雞》

  鬥雞初賜錦,舞馬既登床。簾下宮人出,樓前禦柳長。

  仙遊終一閟,女樂久無香。寂寞驪山道,清秋草木黃。

  卷230_17 《鸚鵡(一作翦羽)》

  鸚鵡含愁思,聰明憶別離。翠衿渾短盡,紅觜漫多知。

  未有開籠日,空殘舊宿枝。世人憐複損,何用羽毛奇。

  卷230_18 《歷歷》

  歷歷開元事,分明在眼前。無端盜賊起,忽已時遷。

  巫峽西江外,秦城北斗邊。為郎從白首,臥病數秋天。

  卷230_19 《洛陽》

  洛陽昔陷沒,胡馬犯潼關。天子初愁思,都人慘別顏。

  清笳去宮闕,翠蓋出關山。故老仍流涕,龍髯幸再攀。

  卷230_20 《驪山》

  驪山望幸,花萼罷登臨。地下無朝燭,人間有賜金。

  鼎湖龍去遠,銀海雁飛深。萬蓬萊日,長懸舊羽林。

  卷230_21 《提封》

  提封漢天下,萬國尚同心。借問懸車守,何如儉德臨。

  時征俊乂入,草竊犬羊侵。願戒兵猶火,恩加四海深。

 

夔州詠物八首

 

  卷230_17 《鸚鵡(一作翦羽)》杜甫

  鸚鵡含愁思,聰明憶別離。翠衿渾短盡,紅觜漫多知。

  未有開籠日,空殘舊宿枝。世人憐複損,何用羽毛奇。

  卷231_69 《孤雁(一作後飛雁)》杜甫

  孤雁不飲啄,飛鳴聲念群。誰憐一片影,相失萬重雲。

  望盡似猶見,哀多如更聞。野鴉無意緒,鳴噪自紛紛。

  卷231_70 《鷗》杜甫

  江浦寒鷗戲,無他亦自饒。卻思翻玉羽,隨意點春苗。

  雪暗還須浴,風生一任飄。幾群滄海上,清影日蕭蕭。

  卷231_71 《猿》杜甫

  嫋嫋啼虛壁,蕭蕭掛冷枝。艱難人不見,隱見爾如知。

  慣習元從眾,全生或用奇。前林騰每及,父子莫相離。

  卷231_72 《黃魚》杜甫

  日見巴東峽,黃魚出浪新。脂膏兼飼犬,長大不容身。

  筒桶相沿久,風雷肯為神。泥沙卷涎沫,回首怪龍鱗。

  卷231_73 《白小》杜甫

  白小群分命,天然二寸魚。細微沾水族,風俗當園蔬。

  入肆銀花亂,傾箱雪片虛。生成猶拾卵,盡取義何如。

  卷231_74 《麂》杜甫

  永與清溪別,蒙將玉饌俱。無才逐仙隱,不敢恨庖廚。

  亂世輕全物,微聲及禍樞。衣冠兼盜賊,饕餮用斯須。

  卷231_75 《雞》杜甫

  紀德名標五,初鳴度必三。殊方聽有異,失次曉無慚。

  問俗人情似,充庖爾輩堪。氣交亭育際,巫峽漏司南。

 

江浦寒鷗戲,無他亦自饒。

卻思翻玉羽,隨意點春苗。

雪暗還須浴,風生一任飄。

幾群滄海上,清影日蕭蕭。

詩文(含異文)

江浦寒鷗戲,無他亦自饒。卻思翻玉羽,隨意點春苗。

雪暗還須浴【雪暗還須落】,風生一任飄。幾群滄海上,清影日蕭蕭。

 

作時年:

767

大暦2

56

全唐詩

卷二三一71 -五律

文體:

五言律詩

杜詩詳注

17-64

 -

詩題:

  猿(卷一七(四)一五三二)

序文

 

作地點:

夔州(山南東道 / 夔州 / 夔州)

及地點:

0

0

 

交遊人物:

 

0

0

 

ブログ紹介サイト 杜甫詩のサイト003 

鸚鵡【翦羽】

(鸚鵡のように諫言という事もしてきたが、禰衡のように薊州に流されて終わったが自分も南の夔州に寓居していると詠う)

鸚鵡含愁思,聰明憶別離。

鸚鵡は悲しい思いを胸に抱いている。とても賢いので別れたもののことを思っているのだ。

翠衿渾短盡,紅嘴漫多知。

緑の羽毛はみな抜けてなくなったが、赤いくちばしは無駄に多くの言葉を知っているだけではそれを生かすことはできないという事である。

未有開籠日,空殘舊宿枝。

何時、籠が開かれて自由になる日は訪れることはなく、もと住んでいた故郷の枝がむなしくそのままに残っている。

世人憐復損,何用羽毛奇。

世の人々というものは美しい鳥をかわいがってくれはするが、一方で傷つけるものだ。羽が美しいことは何の役にも立たないのである。

 

(鸚鵡)

鸚鵡愁思を含み、聡明にして別離を憶う。

翠衿 渾て短く尽き、紅嘴 漫りに多く知る。

末だ寵を開くの日有らず、空しく残す 旧と宿りし枝。

世人憐れむも復た損う、何ぞ用いん羽毛の奇なるを。

 

孤雁【後飛雁】

(今夔州に寓客している自分が孤雁に託して兄弟群れを思って詠う。)

孤雁不飲啄,飛鳴聲念群。

ひとりぼっちの雁は、水も飲まず餌も食べずに、飛びつつ鳴いて、その声は仲間の群れを思っている。

誰憐一片影,相失萬重雲。

ぽつんと一羽になって、幾重にも重なった雲の中に仲間を見失ってしまったことを、飛び去った雁たちは哀れんでくれないのだ。

望盡似猶見,哀多如更聞。

仲間の群れが見えなくなっても、なお見えているかのように飛び続け、ひどく悲しい声で鳴くのは、なお仲間の声が聞こえてくるように思っているからだ。

野鴉無意緒,鳴噪自紛紛。

野にいるカラスたちは何の思いも抱かないようで、がやがやとうるさく鳴き騒ぐばかりだ。

 

(孤雁)

孤雁飲啄せず、飛鳴して声は群れを念う。

誰か憐れまん一片の影の、万重の雲に相い失うを。

望むこと尽くるも 猶お見るに似て、哀しみ多くして更に聞くが如し。

野鴉 意緒 無く、鳴噪して亦た紛紛たり。

 

(寒さの中での鷗がさびしそうな姿を自己に比したもの)

江浦寒鷗戲,無他亦自饒。

寒空の中、川のほとりで鷗が戯れている。この鷗はこれといって取り立てることは何もないのであるが、自分では満足しているのだ。

卻思翻玉羽,隨意點春苗。

翻って思えば、このかもめは、白い美しい羽をひるがえして気ままに青々とした苗の畑に舞い飛んでいたのであり、それでも春には餌のために美しい羽をひるがえして降りることだろう。

雪暗還須浴,風生一任飄。

間もなく來る冬ともなれば雪が降って暗くても、冷たい川の水を浴び毛づくろいをしなければならず、風が吹いてくれば、押し流されるに任せるしかない。

幾群滄海上,清影日蕭蕭。

そもそも、青海原に群れをなすのが鵜たちであり、清らかな姿で日々のんびりと過ごしているものなのである。

(鷗)

江浦 寒鴎 戯れ、他無きも亦た自らしとす。

却て思う 玉羽を翻し、随意に 青苗に点ずるを。

雪暗きも還た 須く浴すべく、風 生ずれば一にすに任す。

幾群か 槍海の上り、清影日に 蕭蕭たり。

 

褭褭啼虛壁,蕭蕭挂冷枝。

艱難人不見,隱見爾如知。

慣習元從眾,全生或用奇。

前林騰每及,父子莫相離。

(夔州の峡谷に悲しそうに鳴く声が響き渡る、寓客して毎日聞いている自分に比して詠う。)

長く声を引いてひっそりとした岩壁で鳴き、寂しげな様子で寒々とした枝にぶら下がっている。

人間は危険に出会うことから逃れられないが、お前たちは、どのように隠れたり現れたりすればよいかをよくわかっているようだ。

もともとは多くの仲間に従うことが習慣になっているが、命を保つためには時に奇策を用いることもある。

家の前の林までいつも跳び上がってやってくるが、それでも父と子が離れることはないのである。

 

(猿)

褭褭として 虛壁に啼き,蕭蕭として 冷枝に挂かる。

艱難 人 見ず,隱見 爾 知るが如し。

慣習 元と眾に從い,生を全うするは 或は奇を用う。

前林騰がること 每に及ぶも,父子 相い離るる莫し。

 

夔州三峡 

《猿》現代語訳と訳註解説
(
本文)
 

褭褭啼虛壁,蕭蕭挂冷枝。

艱難人不見,隱見爾如知。

慣習元從眾,全生或用奇。

前林騰每及,父子莫相離。

 

詩文(含異文)

褭褭啼虛壁,蕭蕭挂冷枝。艱難人不見【艱難人不免】,隱見爾如知。

慣習元從眾,全生或用奇。前林騰每及,父子莫相離。

 

(下し文)
(猿)

褭褭として 虛壁に啼き,蕭蕭として 冷枝に挂かる。

艱難 人 見ず,隱見 爾 知るが如し。

慣習 元と眾に從い,生を全うするは 或は奇を用う。

前林騰がること 每に及ぶも,父子 相い離るる莫し。

 

(現代語訳)

(夔州の峡谷に悲しそうに鳴く声が響き渡る、寓客して毎日聞いている自分に比して詠う。)

長く声を引いてひっそりとした岩壁で鳴き、寂しげな様子で寒々とした枝にぶら下がっている。

人間は危険に出会うことから逃れられないが、お前たちは、どのように隠れたり現れたりすればよいかをよくわかっているようだ。

もともとは多くの仲間に従うことが習慣になっているが、命を保つためには時に奇策を用いることもある。

家の前の林までいつも跳び上がってやってくるが、それでも父と子が離れることはないのである。

 

(訳注) 

35. (夔州の峡谷に悲しそうに鳴く声が響き渡る、寓客して毎日聞いている自分に比して詠う。)

「鸚鵡」以下、詠懐八首連作の第四首目。夔州の猿についての思いを詠ずる。夔州から下流に当たる三峡付近の猿の声は、古来悲しくて聞くに堪えないものとされていて、多く詩に詠われるものである。

 

褭褭啼虛壁,蕭蕭挂冷枝。

長く声を引いてひっそりとした岩壁で鳴き、寂しげな様子で寒々とした枝にぶら下がっている。

36. 褭褭 声が長く続くさま。

 

艱難人不見,隱見爾如知。【艱難人不免】

人間は危険に出会うことから逃れられないが、お前たちは、どのように隠れたり現れたりすればよいかをよくわかっているようだ。

37. 艱難 人生の困難。

38. 隱見 人前から姿を消したり現れたりすること。ここでは人間からの危害を巧みに避けること。「見」は「現」に同じ。

 

慣習元從眾,全生或用奇。

もともとは多くの仲間に従うことが習慣になっているが、命を保つためには時に奇策を用いることもある。

39. 慣習元従衆 猿が習性として群れで生活すること。

40. 全生或用奇 生命を保全するために、時には飛び跳ねたり矢を避けたりといった奇策を用いる。

 

前林騰每及,父子莫相離。

家の前の林までいつも跳び上がってやってくるが、それでも父と子が離れることはないのである。

41. 父子莫相離 知恵によって父子ともに行動することで身を全うしている。杜甫は安史の乱が起こった中年以降、この時に至るまで子を携えて放浪の生活を送っており、その苦労がよくわかることを背景とした表現。