767-141#17 秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九#17§6.-2注(1155)

 

2017930

の紀頌之”6”つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

745年 n-50 鳴皋歌送岑徵君(卷七(一)五○六) #4漢文委員会Kanbuniinkai紀頌之Blog9160

LiveDoo

rBlog

745年-08 【字解集】008 A鳴皋歌送岑徵君  B對雪奉餞任城六父秩滿歸京Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8975

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-142 先生-巻八-06納涼聯句【案:韓愈、孟郊】-#9 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9126

LiveDoo

rBlog

806年-集17-133 韓昌黎集字解集秋雨聯句【字解集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9064

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

10年のBLOGの集大成

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-141#16 秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九#16§6.-1注(1155) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9148

LiveDoo

rBlog

767年-集-19 【字解集】 ・H提封 I鸚鵡 J孤雁 K鷗 L猿 M麂 N雞 O黃魚 P白小  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8998

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

杜甫詩 全詩 総合案内 

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

Ⅳブログ詩集

漢・唐・宋詞

花間集 訳注解説 (253)回目毛文錫巻五28戀情深二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9142 (09/29)

  fc2

Blog

花間集 訳注解説 (238)回目毛文錫【字解集】a.虞美人二首 b.酒泉子 c.喜遷鶯 d.西溪子 e.中興樂 f.更漏子 g.接賢賓 h.贊浦子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9037 (09/05)

 

 

 

10年のBLOGの集大成

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

・玉臺新詠

玉-巻二38 悼亡詩二首其二 皎皎窓中月 -#2〔潘岳〕 Ⅴ漢詩・六朝詩・文選・古詩源・唐宋詩詞漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9136

LiveDoo

rBlog

玉集-015【字解集】  雜詩五首 【字解集】    Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8932

●薛濤の全詩

●花間集(1

●花間集(2

●花間集(3

●花間集(4

●花間集(5

●魚玄機全詩

●花間集(6

●花間集(7

●花間集(8

●花間集(9

●花間集10

Ⅵ唐代女性論         ninjaブログ

八、2.44 薛濤 《十離詩十首 馬離 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9151

 ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門)

漢詩総合サイト 07ch

杜甫全詩案内

韓愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

767-141#17 秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九#17§6.-2注(1155)  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9155

兄弟、親類たちと別れているについてはいつも憂え、しんばいをし、夏の伏日のとき、冬の臘節のときには、たえずなみだがながれでる。

長安西のの豊水・鎬水のあたりには露をふくんだ菊がまだらに咲いているだろうし、洛陽の澗水・瀍水のあたりには秋の野菜が影さしているだろう。

しかし、長安や洛陽の昔のことを誰と共にかたりあうことがでるのだろうか、また定めし人も亡くなったであろうが新墓はどれだけのところにできたであろうか。

 杜甫のブログ001

767-141§5-1 

  秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻

(卷一九(四)一六九九)§5-4 #15

杜詩詳注巻19-41

全唐詩卷二三○ -#15

767年大暦256  (141) -

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の杜詩ブログ9141

 


秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九)

§1-1 #1

塞烏蠻北,孤城白帝邊。飄零仍百里,消渴已三年。

雄劍鳴開匣,群書滿繫船。

§1-2 #2

亂離心不展,衰謝日蕭然。筋力妻孥問,菁華月遷。

登臨多物色,陶冶賴詩篇。』

§2-1 #3

峽束滄江起,巖排石樹圓。拂雲霾楚氣,朝海蹴天。

煮井為鹽速,燒畬度地偏。有時驚疊嶂,何處覓平川。

§2-2 #4

鸂鶒雙雙舞,獼猿壘壘懸。碧蘿長似帶,錦石小如錢。

春草何曾歇,寒花亦可憐。獵人吹戍火,野店引山泉。』

§3-1 #5

喚起搔頭急,扶行幾屐穿。兩京猶薄四海隨肩。

幕府初交辟,郎官幸備員。

§3-2 #6

瓜時猶旅寓,萍泛苦夤緣。藥餌虛狼藉,秋風灑靜便。

開襟驅瘴癘,明目掃雲煙。

§3-3 #7

高宴諸侯禮,佳人上客前。哀箏傷老大,華屋豔神仙。

開元曲,常時弟子傳。法歌聲變轉,滿座涕潺湲。』

§4-1 #8

弔影夔州僻,回腸杜曲煎。即今龍水,莫帶犬戎羶。

耿賈扶王室,蕭曹拱御筵。

§4-2 #9

乘威滅蜂蠆,戮力效鷹鸇。舊物森猶在,凶徒惡未悛。

國須行戰伐,人憶止戈鋋。

§4-3 #10

奴僕何知禮,恩榮錯與權。胡星一彗孛,黔首遂拘攣。

哀痛絲綸切,煩苛法令蠲。

§4-4 #11

業成陳始王,兆喜出於畋。宮禁經綸密,台階翊戴全。

熊羆載呂望,鴻雁美周宣。』

§5-1 #12

側聽中興主,長吟不世賢。音徽一柱數,道里下牢千。

鄭李光時論,文章並我先。陰何尚清省,沈宋欻聯翩。

§5-2 #13

律比崑崙竹,音知燥弦。風流俱善價,愜當久忘筌。

置驛常如此,登龍蓋有焉。雖云隔禮數,不敢墜周旋。

§5-3 #14

高視收人表,虛心味道玄。馬來皆汗血,鶴唳必青田。

羽翼商山起,蓬萊漢閣連。

§5-4 #15

管寧紗帽淨,江令錦袍鮮。東郡時題壁,南湖日扣舷。

遠遊凌境,佳句染華牋。

§6-1 #16

每欲孤飛去,徒為百慮牽。生涯已寥落,國步乃迍邅。

衾枕成蕪沒,池塘作棄捐。

§6-2 #17

別離憂怛怛,伏臘涕漣漣。露菊班豐鎬,秋蔬影澗瀍。

共誰論昔事,幾處有新阡。

§6-3 #18

富貴空迴首,喧爭懶著鞭。兵戈塵漠漠,江漢月娟娟。

局促看秋燕,蕭疏聽晚蟬。雕蟲蒙記憶,烹鯉問沈綿。』

§7-1 #19

卜羨君平杖,存子敬氈。囊虛把釵釧,米盡坼花鈿。

甘子陰涼葉,茅齋八九椽。

§7-2 #20

陣圖沙北岸,市瀼西羈絆心常折,棲遲病即痊。

紫收岷嶺芋,白種陸池蓮。

§7-3 #21

色好梨勝頰,穰多栗過拳。敕廚唯一味,求飽或三鱣。

兒去看魚苟,人來坐馬韉。

§7-4 #22

縛柴門窄窄,通竹溜涓涓。塹抵公畦稜,村依野廟壖。

缺籬將棘拒,倒石賴藤纏。』

§8-1 #23

借問頻朝謁,何如穩醉眠。誰云行不逮,自覺坐能堅。

霧雨銀章澀,馨香粉署妍。

§8-2 #24

紫鸞無近遠,黃雀任翩翾。困學違從眾,明公各勉旃。

聲華夾宸極,早晚到星躔。

§8-3 #25

懇諫留匡鼎,諸儒引服虔。不逢輸鯁直,會是正陶甄。

宵旰憂虞軫,黎元疾苦駢。雲臺終日畫,青簡為誰編。』

§9-1 #26

行路難何有,招尋興已專。由來具飛楫,暫擬控鳴弦。

身許雙峰寺,門求七祖禪。落帆追宿昔,衣褐向真詮。

§9-2 #27

安石名高晉,昭王客赴燕。途中非阮籍,上似張騫。

披拂雲寧在,淹留景不延。

§9-3 #28

風期終破浪,水怪莫飛涎。他日辭神女,傷春怯杜鵑。

淡交隨聚散,澤國繞迴旋。

§10-1 #29

本自依迦葉,何曾藉偓佺。爐峰生轉眄,橘井尚高褰。

東走窮歸鶴,南征盡跕鳶。晚聞多妙教,卒踐塞前愆。

§10-2 #30

顧愷丹青列,頭陀琬琰鐫。眾香深黯黯,幾地肅芊芊。

勇猛為心極,清羸任體孱。金篦空刮眼,鏡象未離銓。

紅葉0120 

作時年:

767

大暦2年

56

全唐詩

卷二三○ -#12

文體:

五言古詩

杜詩詳注

巻19-41

§2-2 -#12

詩題:

秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九)

序文

【鄭審官祕書少監,時謫貶江陵,李之芳留吐蕃歸,拜禮部尚書,改太子賓客。】

作地點:

奉節(山南東道 / 夔州 / 奉節)

及地點:

夔州 (山南東道 夔州 夔州) 別名:夔府、信州

白帝城 (山南東道 夔州 奉節) 別名:白帝、白帝樓、公孫城

興慶宮 (京畿道 京兆府 長安) 別名:南

杜曲 (京畿道 京兆府 杜曲)

 

下牢鎮 (山南東道 峽州 下牢鎮)

 

崑崙山 (隴右道東部 肅州 崑崙山)

 

青田 (劍南道北部 括州 青田)

 

商山 (山南東道 商州 商州) 別名:南山、地肺山、楚山、商顏

 

天祿閣 (京畿道 京兆府 長安) 別名:漢閣

 

夷陵 (山南東道 峽州 夷陵) 別名:東郡、彝陵

 

岷山 (劍南道北部 茂州 岷山) 別名:西山、汶山

 

雲臺 (京畿道 京兆府 長安)

 

香爐峰 (江南西道 江州 廬山) 別名:鑪峰、爐峰

 

橘井 (江南西道 郴州 馬嶺山)

 

 

交遊人物:

鄭審

書信往來(江南西道 袁州 袁州)

李之芳

書信往來

 

 

 秋雨 03

秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九)

(昔から交際のあった鄭審と李之芳に、思い起こすこと、現状分析、これからの事など感慨を述べて寄せたもの)

§6-1 #16

每欲孤飛去,徒為百慮牽。

自分はいつもあなたがたのいる方へ、ひとりで飛んでゆこうとおもっているが、いたずらにさまざまの心配ごとにひきつけられている。

生涯已寥落,國步乃迍邅。

国家のあゆみでさえも、いまだ行き悩んでいる時である。自分の如き生涯はとっくにおちぶれたさまになっている。

衾枕成蕪沒,池塘作棄捐。

ここで病んで会枕に伏しているために両京の田はまったく荒れはてたものになり、平生多少意を用いて築いた庭園の池塘もすっかりうちすててある。

§6-2 #17

別離憂怛怛,伏臘涕漣漣。

兄弟、親類たちと別れているについてはいつも憂え、しんばいをし、夏の伏日のとき、冬の臘節のときには、たえずなみだがながれでる。

露菊班豐鎬,秋蔬影澗瀍。

長安西のの豊水・鎬水のあたりには露をふくんだ菊がまだらに咲いているだろうし、洛陽の澗水・瀍水のあたりには秋の野菜が影さしているだろう。

共誰論昔事,幾處有新阡。

しかし、長安や洛陽の昔のことを誰と共にかたりあうことがでるのだろうか、また定めし人も亡くなったであろうが新墓はどれだけのところにできたであろうか。

§6-3 #18

富貴空迴首,喧爭懶著鞭。兵戈塵漠漠,江漢月娟娟。

局促看秋燕,蕭疏聽晚蟬。雕蟲蒙記憶,烹鯉問沈綿。』

§6-1 #16

毎に孤飛して去らんと欲するも、徒に百慮の為に牽かる。

生涯己に蓼落たり、国歩尚お迍邅たり。

衾枕蕪没を成し、池塘 棄損を作す。

§6-2

別離に憂いて怛怛たり、伏臘に涕は漣漣たり。

露菊豐鎬に斑【あざやか】に、秋疏 澗瀍に影あらん。

誰と共にか 昔事を論ぜん、幾処にか新阡有らん。

§6-3

富貴 空しく首を回らす、喧争 鞭を著くるに懶し。

兵戈に 塵 漠漠、江漢に 月 娟娟。

局促して 秋燕を看、蕭疏にして晩蝉を聴く。

雕蟲 記憶するを蒙り、烹鯉 沈綿を問わる。

 

 

《秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻》現代語訳と訳註解説

(本文) 
§6-2 #17

別離憂怛怛,伏臘涕漣漣。

露菊班豐鎬,秋蔬影澗瀍。

共誰論昔事,幾處有新阡。

 

(下し文)
§6-2

別離に憂いて怛怛たり、伏臘に涕は漣漣たり。

露菊豐鎬に斑【あざやか】に、秋疏 澗瀍に影あらん。

誰と共にか 昔事を論ぜん、幾処にか新阡有らん。

 

(現代語訳)

兄弟、親類たちと別れているについてはいつも憂え、しんばいをし、夏の伏日のとき、冬の臘節のときには、たえずなみだがながれでる。

長安西のの豊水・鎬水のあたりには露をふくんだ菊がまだらに咲いているだろうし、洛陽の澗水・瀍水のあたりには秋の野菜が影さしているだろう。

しかし、長安や洛陽の昔のことを誰と共にかたりあうことがでるのだろうか、また定めし人も亡くなったであろうが新墓はどれだけのところにできたであろうか。

 

 

(訳注)

秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九)

1.題意(昔から交際のあった鄭審と李之芳に、思い起こすこと、現状分析、これからの事など感慨を述べて寄せたもの)

「秋に夔州府で感慨を詩に詠じて、秘書少監の鄭審と、太子賓客の李之芳に送る」。詩題には「鄭監」「李賓客」のそれぞれの下に「審」「之芳」の原注がある。鄭審と李之芳は、杜甫の旧友。「夔府」の称は、夔州に都督府が置かれていたことによる。大暦二年(767)秋、夔州における作。

この時、鄭審は江陵(湖北省荊州市)に、李之芳は夷陵(湖北省宜昌市)にいた。この頃、杜甫には夔州を下って江陵に赴く計画があり、経路に当たる夷陵と江陵の二人の旧友に、再会を期してこの詩を送った。この詩は、五言200句、1000字からなる杜甫の最長の詩で、かつ厳格な規則を持つ排律である。排律は、首聯と末聯を除くすべてを対句にするのが要件だが、この詩では首聯・末聯も対句で仕立てる徹底ぶりで、対句の達人としての杜南の一面を代表する作品となっている。

杜詩詳注に従い§10段に分けて解釈する。杜詩詳注(四)1699、鈴木注巻四258

2. 鄭審 未詳〜七六九?、伝無し。詳注によれば鄭虔の姪。七五二年、杜甫は諌議大夫の鄭審に推挽を求めて「敬みて鄭諌議に贈る十韻」(0047)を贈る。七六六年、秘書少監から江陵少尹(副官)に左遷されると、夔州の杜甫と詩の往来が始まり、江陵に至ってからは数少ない杜甫の知己となる。

3. 李之芳 未詳〜七天、伝無し。七四五年、杜甫と斉州(山東省済南市)で会う。七六四年、礼部尚書(長官)となる。晩年は峡州(湖北省宜昌市) また江陵に滞在、杜南が愛州にいる時には詩を応酬し、杜甫が江陵に至ってからは鄭番を加えて交遊。杜甫の晩年期の重要な友人。

 

§6-2 #17

別離憂怛怛,伏臘涕漣漣。

兄弟、親類たちと別れているについてはいつも憂え、しんばいをし、夏の伏日のとき、冬の臘節のときには、たえずなみだがながれでる。

110.  怛怛 憂えるさま。

111.  伏臘 夏の祭り(伏) と冬の祭り(臘)。祭りの日には、亡き父祖のことが思い出される。

112.  涕漣漣 涙がとめどもなく流れる。「沸」は目から流れる涙。鼻から流れる涙は「洒」という。

 

露菊班豐鎬,秋蔬影澗瀍。

長安西のの豊水・鎬水のあたりには露をふくんだ菊がまだらに咲いているだろうし、洛陽の澗水・瀍水のあたりには秋の野菜が影さしているだろう。

113. 露菊 晩秋の露を帯びた菊の花。

114. 斑 まだら模様、転じて彩り鮮やかなさま。

115.  豐鎬 周の文王と武重がそれぞれ置いた都。ともに長安の西郊にあり、転じて長安二倍を指す。

116.  秋蔬 秋の疏菜(野菜)。

117. 影 水面に影を映す。

118. 潤濾 洛陽を流れて洛水に流入する二つの川。転じて洛陽一帯を指す。

 

共誰論昔事,幾處有新阡。 
しかし、長安や洛陽の昔のことを誰と共にかたりあうことがでるのだろうか、また定めし人も亡くなったであろうが新墓はどれだけのところにできたであろうか。

119.  新阡 新しい墓遣、新しく造られた墓。