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767-224 夜二首 其一(卷二○(四)頁一七九○)注(1241) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10165

(夔州、東屯の夜の景情、孤独な心境や転篷の旅の感慨をうたう)

深夜になって上弦の月が沈み、燃えかすが花のような形になる灯心の先の燃えかすの花びらが半分落ちた頃に私は眠りに就く。

ところが、鹿という鹿たちが山で叫び、驚いた蝉が鳴き騒ぎながら木から落ちるように飛ぶ。

これではとても眠れない、秋風によって張翰が故郷の膾を思い出して帰ったけれど、また、王徴之が雪の夜に船に乗って風流にも、戴逵を訪ねたという故事を思い出し、長江を下って呉越の地に旅している気分になる。

すると、まだ星が出ている夜明け前だというのに夔州の民の歌声が起こって、美しい夢想から現実に呼び戻され、自分がむなしく天の果てにいることに気づかされるのである。

 

 

 

 

杜甫    《東屯の詩》 6

 

 

230_78 -1 《夜二首其一》

  白夜月休弦,燈花半委眠。號山無定鹿,落樹有驚蟬。

  暫憶江東鱠,兼懷雪下船。蠻歌犯星起,空覺在天邊。

230_78 -1 《夜二首其二》

  城郭悲笳暮,村墟過翼稀。甲兵年數久,賦斂夜深歸。

  暗樹依岩落,明河繞塞微。鬥斜人更望,月細鵲休飛。

 

230_76 -1 《朝二首其一》

  清旭楚宮南,霜空萬嶺含。野人時獨往,雲木曉相參。

  俊鶻無聲過,饑烏下食貪。病身終不動,搖落任江潭。

230_76 -2 《朝二首其いち二》

  浦帆晨初發,郊扉冷未開。村疏黃葉墜,野靜白鷗來。

  礎潤休全濕,雲晴欲半回。巫山冬可怪,昨夜有奔雷。

 

  巻二三一 22 -1《戲作俳諧體遣悶二首其一》杜甫                       

  異俗籲可怪,斯人難並居。家家養烏鬼,頓頓食黃魚。                    

  舊識能為態,新知已暗疏。治生且耕鑿,只有不關渠。                    

巻二三一 22 -2

  西曆青羌板,南留白帝城。於菟侵客恨,粔籹作人情。

  瓦蔔傳神語,畬田費火聲。是非何處定,高枕笑浮生。                    

 


767年-0165

夜二首 其一(卷二(四)頁一七九

杜詩詳注卷二○(四)頁一七九

全唐詩卷230_78 -1

 (杜少陵集 巻20-81)訳注 1241

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の杜詩ブログ10186

 

230_78 -1

夜二首其一

(夔州、東屯の夜の景情、孤独な心境や転篷の旅の感慨をうたう)

白夜月休弦,燈花半委眠。

深夜になって上弦の月が沈み、燃えかすが花のような形になる灯心の先の燃えかすの花びらが半分落ちた頃に私は眠りに就く。

號山無定鹿,落樹有驚蟬。

ところが、鹿という鹿たちが山で叫び、驚いた蝉が鳴き騒ぎながら木から落ちるように飛ぶ。

暫憶江東鱠,兼懷雪下船。

これではとても眠れない、秋風によって張翰が故郷の膾を思い出して帰ったけれど、また、王徴之が雪の夜に船に乗って風流にも、戴逵を訪ねたという故事を思い出し、長江を下って呉越の地に旅している気分になる。

蠻歌犯星起,空覺在天邊。

すると、まだ星が出ている夜明け前だというのに夔州の民の歌声が起こって、美しい夢想から現実に呼び戻され、自分がむなしく天の果てにいることに気づかされるのである。

(夜二首その一)

夜に向んとして月弦を休め、灯花の半ば委つるに眠る。

山に号ぶに定鹿無く、樹より落つるに驚蝉有り。

暫く江東の膾を憶い、兼ねて雪下の船を懐う。

蛮歌星を犯して起こり、空しく天辺に在るを覚ゆ。

 

230_78 -1 《夜二首其二》

  城郭悲笳暮,村墟過翼稀。甲兵年數久,賦斂夜深歸。

  暗樹依岩落,明河繞塞微。鬥斜人更望,月細鵲休飛。

 

(夜二首其二)

  城郭悲笳暮,村墟過翼稀。甲兵年數久,賦斂夜深歸。

  暗樹依岩落,明河繞塞微。鬥斜人更望,月細鵲休飛。

 

 

  夜二首此當是大厯/二年秋作

海鹽劉氏作/向舊作白夜月休弦燈花半委一作/委半眠號/山無

定鹿落樹有驚蟬暫憶江東鱠兼懷雪下船蠻歌犯星

起空一作/覺在天邊

此章先景後情從夜月敘起落無/心看月故云休弦待燈花半 

方就眠却聞號鹿驚蝉雖眠不寐矣故思及鱸鱠雪船/如身遊越之間忽聴蠻歌四起方覺身在天邊孤

如故也飄盧注不宜然而然曰犯公用犯字都有謂將/曉詩曰 飄犯百蠻言老還入蠻也對雪詩曰北雪犯

長沙言北却侵南也此曰蠻歌犯星起言夜終冒曉也杜臆佛家以前半月為白夜 詩云蟬驚當是秋夜

訪上弦初七八之月張翰思江東鱸膾王子猷雪夜戴逵事已 本蠻地故云蠻歌當星而起即

指歌者邵云公/聴歌而起非是

城郭悲笳暮村墟過翼稀甲兵年數久賦斂/夜深歸

暗樹依巖落明河繞塞微斗斜人更望月細鵲休飛/

景情夾敘將月細作結七一二將夜之景三四傷/之重困五六夜盡之景 八傷一己之孤棲此亦虚實

相間格休過翼稀見村野荒凉公欲北歸而嫌鵲南飛/故囑其 飛也 杜臆兩首非一時之作前首夜中猶

眠此首徹夜不寢矣注人更望屬自已對/鵲言故曰人 黄生 末句翻魏武樂府

 

 

《夜二首其一》現代語訳と訳註解説

(本文)

夜二首其一

白夜月休弦,燈花半委眠。

號山無定鹿,落樹有驚蟬。

暫憶江東鱠,兼懷雪下船。

蠻歌犯星起,空覺在天邊。

 

(下し文)

(夜二首その一)

夜に向んとして月弦を休め、灯花の半ば委つるに眠る。

山に号ぶに定鹿無く、樹より落つるに驚蝉有り。

暫く江東の膾を憶い、兼ねて雪下の船を懐う。

蛮歌星を犯して起こり、空しく天辺に在るを覚ゆ。

 

(現代語訳)

(夔州、東屯の夜の景情、孤独な心境や転篷の旅の感慨をうたう)

深夜になって上弦の月が沈み、燃えかすが花のような形になる灯心の先の燃えかすの花びらが半分落ちた頃に私は眠りに就く。

ところが、鹿という鹿たちが山で叫び、驚いた蝉が鳴き騒ぎながら木から落ちるように飛ぶ。

これではとても眠れない、秋風によって張翰が故郷の膾を思い出して帰ったけれど、また、王徴之が雪の夜に船に乗って風流にも、戴逵を訪ねたという故事を思い出し、長江を下って呉越の地に旅している気分になる。

すると、まだ星が出ている夜明け前だというのに夔州の民の歌声が起こって、美しい夢想から現実に呼び戻され、自分がむなしく天の果てにいることに気づかされるのである。

 

(訳注)

夜二首其一

1. (夔州、東屯の夜の景情、孤独な心境や転篷の旅の感慨をうたう)

2. 【題意】 秋の夜の孤独な心境や転篷の旅の情を詠じた詩。大暦二年(767)秋、夔州東屯の作。

 

白夜月休弦,燈花半委眠。

深夜になって上弦の月が沈み、燃えかすが花のような形になる灯心の先の燃えかすの花びらが半分落ちた頃に私は眠りに就く。

3. 月休弦 上弦の月が西に沈む。夜半の光景。

4. 燈花 灯心の燃えかす。燃えかすが花のような形になることがあるのでいう

 

號山無定鹿,落樹有驚蟬。

ところが、鹿という鹿たちが山で叫び、驚いた蝉が鳴き騒ぎながら木から落ちるように飛ぶ。

5. 無定鹿 定まった鹿がないとは、どの鹿もみな、という意味。

6. 鷲蝉 突然鳴き騒ぐ蝉。蝉は、中国文学では秋の景物。

 

暫憶江東鱠,兼懷雪下船。

これではとても眠れない、秋風によって張翰が故郷の膾を思い出して帰ったけれど、また、王徴之が雪の夜に船に乗って風流にも、戴逵を訪ねたという故事を思い出し、長江を下って呉越の地に旅している気分になる。

7. 江東鱠 西晋の張翰は呉中(江蘇省蘇州市)の人で、洛陽にいたとき秋風の起つのを見て、ふるさとの塩魚(スズキ)の膾(刺身)を味わいたいと思った故事(『世説新語』巻中「識鍳」)。

8. 雪下船 東晋の王徽之(字は子献。王義之の第五子)が山陰(漸江省紹興市の南)にいたとき、雪が降る夜に、興に乗じて船を仕立てて友人の戴逵に会いに行ったが、門前で引き返した故事(『世説新語』巻下「任誕」)。二つの故事はいずれも長江下流の呉越に関わるもので、杜甫が当時、長江を下ってこの南朝の貴族文化を育んだ地を訪ねたいと願望していたことを示す。

 

蠻歌犯星起,空覺在天邊。

すると、まだ星が出ている夜明け前だというのに夔州の民の歌声が起こって、美しい夢想から現実に呼び戻され、自分がむなしく天の果てにいることに気づかされるのである。

9. 蠻歌 夔州の土着の民の歌声。夔州一帯は、異民族が多い。

10. 犯星 星が出ている夜なのに。夜明け前に歌声が起こることに驚く語気。『李寿松注』一至八貢では、星まで届くように起こると解し、歌声が澄んでよく響くことの形容とする。