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767-234  柳司馬至(卷二一(四)一八二四) -2 - 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 訳注解説Blog11098

 

 

767-234 -2

 

 

 柳司馬至(卷二一(四)一八二四)

 

 

杜甫詳注 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 訳注解説Blog11098

 

 

 

 

作者:    杜甫

皇帝紀年:           大曆二年

寫作時間:           767

寫作年紀:           56

卷別:    卷二三一             

文體:    五言古詩

詩題:    柳司馬至

詩序:   

寫作地點:           目前尚無資料

寫及地點:           故函谷關 (都畿道 陜州 故函谷關) 別名:秦關             

邯鄲 (河北道南部 邯鄲)           

商洛 (山南東道 商州 商洛)              

交遊人物/地點:  

柳至       書信往來

詩文:

 

柳司馬至

(杜甫は長安・朝廷に帰りたい、持病が悪化し日増しにつらくなる。このままではこの地にうずもれてしまう恐怖にさいなまれる。そんな日々を過ごす中、長安の様子のわかる人が訪ねてくれた。知っていること、知らないこと、客人の話を聞き洩らさず、すべて聞いたことであろう。)

有使歸三峽,相過問兩京。

ひとりの客人この三峡の入り口の夔州にやってきた。その客の名は柳司馬、私の所を訪ねてくれ たので、長安と洛陽の情況を尋ねた。

函關猶出將,渭水更屯兵。

彼が答えるには、「(吐蕃が攻めてきたので)長安の東の函谷関にはまだ将軍を派遣しており、長安の北の渭水にはさらに兵を駐屯させています。

設備邯鄲道,和親邏些城。

邯鄲への街道には防御を設け、ラサとは和睦を結ぼうとしております。

#2

幽燕唯鳥去,商洛少人行。

北の幽州一帯へは 人の 往来は絶えて、空飛ぶ鳥しか行くことができず、商州辺りは行く人もめったにありませ ん」と。

衰謝身何補,蕭條病轉嬰。

老いぼれてしまった今、私は国家に何の責献ができようか、(たとえ些細なことでも貢献したいのである)わびしいことにますます病につきまとわれている。

霜天到宮闕,戀主寸心明。

しかし、どうしても、この霜ふる寒天に長安の宮殿へと思いは向かう。(容易に動けない身になればこそ)陛下 を慕うこの気持ちは、どうしようもないほど燃え上がっているのだ。

 

(柳司馬 至る)

使有り 歸三峽にる,相い過ぎるとき兩京を問う。

函關 猶お將を出す,渭水 更に兵を屯す。

備えを設ける邯鄲の道,和親す 邏些城。

#2

幽燕 唯だ鳥去る,商洛 人 行くも少し。

衰謝 身 何ぞ補わん,蕭條 病い 轉たた嬰る。

霜天 宮闕に到る,戀主 寸心 明らかなり。

 

 

杜詩詳注 卷二一(四)一八二四 柳司馬至 現代語訳 訳注解説

(本文)

柳司馬至

有使歸三峽,相過問兩京。

函關猶出將,渭水更屯兵。

設備邯鄲道,和親邏些城。

#2

幽燕唯鳥去,商洛少人行。

衰謝身何補,蕭條病轉嬰。

霜天到宮闕,戀主寸心明。

 

詩文(含異文)     有使歸三峽,相過問兩京。函關猶出將【函關猶自將】,渭水更屯兵。設備邯鄲道,和親邏些城【案:吐蕃號其國都為邏些城。】。幽燕唯鳥去,商洛少人行。衰謝身何補,蕭條病轉嬰。霜天到宮闕,戀主寸心明。

 

(下し文)

(柳司馬 至る)

使有り 歸三峽にる,相い過ぎるとき兩京を問う。

函關 猶お將を出す,渭水 更に兵を屯す。

備えを設ける邯鄲の道,和親す 邏些城。

#2

幽燕 唯だ鳥去る,商洛 人 行くも少し。

衰謝 身 何ぞ補わん,蕭條 病い 轉たた嬰る。

霜天 宮闕に到る,戀主 寸心 明らかなり。

 

(現代語訳)

(杜甫は長安・朝廷に帰りたい、持病が悪化し日増しにつらくなる。このままではこの地にうずもれてしまう恐怖にさいなまれる。そんな日々を過ごす中、長安の様子のわかる人が訪ねてくれた。知っていること、知らないこと、客人の話を聞き洩らさず、すべて聞いたことであろう。)

ひとりの客人この三峡の入り口の夔州にやってきた。その客の名は柳司馬、私の所を訪ねてくれ たので、長安と洛陽の情況を尋ねた。

彼が答えるには、「(吐蕃が攻めてきたので)長安の東の函谷関にはまだ将軍を派遣しており、長安の北の渭水にはさらに兵を駐屯させています。

邯鄲への街道には防御を設け、ラサとは和睦を結ぼうとしております。

#2

北の幽州一帯へは 人の 往来は絶えて、空飛ぶ鳥しか行くことができず、商州辺りは行く人もめったにありませ ん」と。

老いぼれてしまった今、私は国家に何の責献ができようか、(たとえ些細なことでも貢献したいのである)わびしいことにますます病につきまとわれている。

しかし、どうしても、この霜ふる寒天に長安の宮殿へと思いは向かう。(容易に動けない身になればこそ)陛下 を慕うこの気持ちは、どうしようもないほど燃え上がっているのだ。

 

 

(訳注解説)

柳司馬至

(杜甫は長安・朝廷に帰りたい、持病が悪化し日増しにつらくなる。このままではこの地にうずもれてしまう恐怖にさいなまれる。そんな日々を過ごす中、長安の様子のわかる人が訪ねてくれた。知っていること、知らないこと、客人の話を聞き洩らさず、すべて聞いたことであろう。)

【題意】 大暦二年(芙七)冬、夔州で作られた詩。この年の九月から十月、吐蕃の攻撃で戒厳下にあった長安と洛陽の様子を述べ杜甫の朝廷への思いを綴る。柳司馬は未詳、司馬は官名。

鶴注此當是大暦二年作是年九月十/月吐蕃入宼兩京戒嚴故詩中説兩京

【解説】 「函関」以下の六句について、詳注は「函関」「澗水」「郡部」「避逆」は長安に迫 る吐蕃に対する防衛とし、「幽燕」「商洛」は洛陽に迫る河北の藩鎮(地方軍閥) に対する防 衛とする。『読杜心解』巻五之三は、「函関」「郡部」「幽燕」各句は藩鏡への防衛、「滑水」 「遵逆」「商洛」各句は吐書への防衛をいうと考える。

仇兆鰲の註に、「首の二句は、栁 夔に至って信を問うなり。」とあり、中の六句、「栁が詞を答う。」、「下四句は、公 自叙す。將を出づし兵を屯す、備を設し和親す、此に西京を指し吐蕃事とす。幽燕には路梗し、商洛には人稀なり、此れは東京の指し叛を將は事とす。

《杜臆》に:「霜天闕を望み、千里 明淨し 唯だ戀主は丹心なり。與之と共に明かなるのみ。 此の十字句は法なり。 

仇兆鰲の註に、「申涵光曰: 『此詩、用三峽、兩京、函渭水、邯/鄲、邏些、幽燕、商雒、の地名八見す、亦た是れ一病なり。

 

 

 

#2

幽燕唯鳥去,商洛少人行。

北の幽州一帯へは 人の 往来は絶えて、空飛ぶ鳥しか行くことができず、商州辺りは行く人もめったにありませ ん」と。

幽燕 戦国時 代の燕の地に相当する幽州一帯。北京市や河北省北部などを指す。双声語「ユウエン (イウエン)」。

商洛 商県と上洛県の総称。長安の南東に当たる商州(陳西省商洛市)一帯(中國歴史地図U-0 末尾に掲載)。長安から襄陽に向かう街道、武漢、江南への最短の道を言う。杜甫が長安へ帰るとしても最短のルートであるが、陸行が長いのでこの時期困難な道であるが、最短ルートの情報を述べてもらったもの。

 

 

衰謝身何補,蕭條病轉嬰。

老いぼれてしまった今、私は国家に何の責献ができようか、(たとえ些細なことでも貢献したいのである)わびしいことにますます病につきまとわれている。

衰謝 老衰する。双 声語「スイシャ」。

蕭條 うらぶれたさま。畳韻語「ショウジョウ」。

 

 

霜天到宮闕,戀主寸心明。

しかし、どうしても、この霜ふる寒天に長安の宮殿へと思いは向かう。(容易に動けない身になればこそ)陛下 を慕うこの気持ちは、どうしようもないほど燃え上がっているのだ。

宮闕 宮殿。闕は営門の外の 高楼。

寸心 一寸四方の人ききである心臓。「心」は本来、心臓をかたどる象形文字で、転じて、こころ。

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