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詩 題:“同谷” 萬丈潭 :759年11月作
掲 載; 杜甫1000の339首目-#3
杜甫ブログ1500-501回目
萬丈潭 #1
(水面に沿って万丈くらい空に上れば進めば鳳凰山に通じる潭。)
青溪合冥寞,神物有顯晦。龍依積水蟠,窟壓萬丈內。
谷に緑を残し、青渓の水は冥漠なる大空と一体になっている。ここには神物が住み、現れたり隠れたりしている。
自分はそこへ達するために時には這いずりながら歩いてそして岸の崖をのぼるのである。
跼步淩垠堮,側身下煙靄。前臨洪濤寬,却立蒼石大。
また身体を片方へよせながら煙靄の間を下方へと下っていくのである。
今度は潭の水べりの前へ進み出てみる、大波が広くおおきく動いている、復た一足下がってみると巨大な蒼色の石壁を背負って立っているのである。
#2
山危一徑盡,岸絕兩壁對。削成根虛無,倒影垂澹濧。
ここにては危険な山の一本道が尽きるまで続き、左右両方の岸壁がそそり対立している。
その削り形成された崖壁は根の部分が削られてないように見える、そしてその逆さまにうつる影は清くたたえた水面に落ちこんでいる。
黑知灣寰底,清見光炯碎。孤雲到來深,飛鳥不在外。
水の色の違いでどす黒いのを見ることで各方向から流れこんで水があつめられた底であろうことがわかる、そして、清らかな水面はきらきらした光が砕けているのである。
一片の雲はこの水面に浮かび来てそのみずの深い所に浮んでいる、雲がこんなに深い所にいるから飛んでいる鳥はここから外へ出ることはできないのだ。
高蘿成帷幄,寒木壘旌旆。
姫葛がちょうどいいように初夏の幔幕を張りつめたようにしているし、冬枯れの木は旗と旗竿を積み重ね連ねているのである。
#3
遠川曲通流,嵌竇潛泄瀨。
この流れは遠方につづき、川も曲がりながら流れを通わしており、川に穴があり、そこをくぐって水が噴き出し、早瀬をもたらしている。
造幽無人境,發興自我輩。
この誰もいないこの空間は静かな淋しい風景を作り出している、私はこの幽静な場所をまえにして私にしかわからないであろう風流な興をおこすのである。
告歸遺恨多,將老斯遊最。
ここを立ち帰えろうとするにあたっては残り惜しさがいっぱいであり、まさに老年にさしかかっているものにとってはこんなおもしろい遊びはほかにない最もたのしいものであるのだ。
閉藏脩鱗蟄,出入巨石礙。
いまここに冬眠しているのは長身のウロコを光らせた龍がこもっているのだ。ただ出入往来するには巨大なる岸壁によってさまたげられてているようだ。
何當暑天過,快意風雲會。
いつか夏にあたってここへたずねてきて、竜が風雲をまき起こすのにであうはずで、きっとこころもち愉快になることであろう。
青渓 冥寞【めいばく】を含む、神物 顕晦【けんかい】有り
竜は積水に依りて蟠【わだかま】る、窟は圧せらる万丈の内。
跼歩【きょくほ】垠堮【ぎんがく】を凌ぎ、身を側てて煙靄【えんあい】より下る。
前みて洪濤【こうとう】の寛なるに臨む、却立すれば蒼石【そうせき】大なり
#2
山危くして一径尽き、岸絶えて両壁対す。
削成【さくせい】虚無に根す、倒影【とうえい】澹濧【たんたい】たるに垂る。
黒は知る湾寰【わんかん】たる底、清は見る光炯【こうけい】碎【くだ】くるを。
孤雲 到来深し、飛鳥外に在らず。
高羅【こうら】帷幄【いあく】を成す、寒木【かんぼく】旌旆【せいはい】を畳【じょう】す。
遠く川曲りて流れを通じ、嵌竇【かんとう】潜【ひそ】みて瀬【らい】を洩らす。
#3
幽に造る無人の境、興を発するは我が輩よりす。
帰を告ぐるは遺恨多し、将に老いんとして斯の遊最なり。
閉蔵【へいぞう】は鱗蟄【りんちつ】を脩【しゅう】し、出入は巨石に礙【ささ】えらる。
何【いつ】か当【まさ】に炎天に過【よ】ぎりて、快意風雲に会すべき。
『萬丈潭』 現代語訳と訳註
(本文) #3
遠川曲通流,嵌竇潛泄瀨。造幽無人境,發興自我輩。
告歸遺恨多,將老斯遊最。閉藏脩鱗蟄,出入巨石礙。
何當暑天過,快意風雲會。
(下し文) #3
遠く川曲りて流れを通じ、嵌竇【かんとう】潜【ひそ】みて瀬【らい】を洩らす。
幽に造る無人の境、興を発するは我が輩よりす。
帰を告ぐるは遺恨多し、将に老いんとして斯の遊最なり。
閉蔵【へいぞう】は鱗蟄【りんちつ】を脩【しゅう】し、出入は巨石に礙【ささ】えらる。
何【いつ】か当【まさ】に炎天に過【よ】ぎりて、快意風雲に会すべき。
(現代語訳)
この流れは遠方につづき、川も曲がりながら流れを通わしており、川に穴があり、そこをくぐって水が噴き出し、早瀬をもたらしている。
この誰もいないこの空間は静かな淋しい風景を作り出している、私はこの幽静な場所をまえにして私にしかわからないであろう風流な興をおこすのである。
ここを立ち帰えろうとするにあたっては残り惜しさがいっぱいであり、まさに老年にさしかかっているものにとってはこんなおもしろい遊びはほかにない最もたのしいものであるのだ。
いまここに冬眠しているのは長身のウロコを光らせた龍がこもっているのだ。ただ出入往来するには巨大なる岸壁によってさまたげられてているようだ。
いつか夏にあたってここへたずねてきて、竜が風雲をまき起こすのにであうはずで、きっとこころもち愉快になることであろう。
(訳注) #3
遠川曲通流,嵌竇潛泄瀨。
この流れは遠方につづき、川も曲がりながら流れを通わしており、川に穴があり、そこをくぐって水が噴き出し、早瀬をもたらしている。
○蕨賓 あな。○潜 地下をもぐる。○泄瀨 はやせとなって流れる水をもらす。
造幽無人境,發興自我輩。
この誰もいないこの空間は静かな淋しい風景を作り出している、私はこの幽静な場所をまえにして私にしかわからないであろう風流な興をおこすのである。
○造幽 静かな淋しい風景、この幽と無人境とは同一物である、無人の境である幽処に至ることをいう。
告歸遺恨多,將老斯遊最。
ここを立ち帰えろうとするにあたっては残り惜しさがいっぱいであり、まさに老年にさしかかっているものにとってはこんなおもしろい遊びはほかにない最もたのしいものであるのだ。
○最 最上のおもしろいあそび。
閉藏脩鱗蟄,出入巨石礙。
いまここに冬眠しているのは長身のウロコを光らせた龍がこもっているのだ。ただ出入往来するには巨大なる岸壁によってさまたげられてているようだ。
○閉蔵 とじこもる。冬眠という意味。
○鱗蟄 長身のうろこのある生物、竜をさす。
○出入 自己がここへ往来すること
○巨石 上の蒼石大の蒼石のことであろう。
何當暑天過,快意風雲會。
いつか夏にあたってここへたずねてきて、竜が風雲をまき起こすのにであうはずで、きっとこころもち愉快になることであろう。
○何当 何は何時に同じ。○暑天 夏時をいう。
○風雲 竜が住む岩場の中から雲が湧き出て、風と一緒になる様子は竜が巻き起こすということになる。














