寄贈王十將軍承俊 杜甫 成都(3部)浣花渓の草堂(3 -19) <405> 五言律詩 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1970 杜甫詩1000-405-588/1500
詩 題:寄贈王十將軍承俊 杜甫 成都(3部)浣花渓の草堂(3 -19)
作時760年9月杜甫49歳
掲 載; 杜甫1000首の405首目-#3 -19
杜甫ブログ1500回予定の-588回目
寄贈王十將軍承俊
(王承俊十將軍に送って寄せる詩。)
將軍膽氣雄。臂懸兩角弓。
将軍は気魄こもる度胸と勇壮なお方である。その両方の肩から腕に伝統の勇者が持つ角弓がかかっている。
纏結青驄馬,出入錦城中。
大宛国の若い青白色の駿馬のたてがみには纏いが結びつけてある。錦城を出入する隊列の中心的な存在である。
時危未授鉞,勢屈難為功!
ただ今は危急存亡の時であるのに、全権委任の天子からのマサカリはまだ授けられてはいないようだ。これではその勢いあるけれど勲功をあげるには難しく安史軍に屈せられてしまうではないか
賓客滿堂上,何人高義同?
此れだけの賓客がこの講堂にいっぱいになるだけ参集しているが、この将軍ほどの高い志、正義感を同じようにもつひとがどれだけいるだろうか、居りはしない。
(王十將軍承俊に贈りて寄せる)
將軍 膽氣の雄。臂 兩つながら角弓に懸る。
纏結するは青の驄馬,出入するは錦城の中。
時に危ゆくするは未だ鉞を授けざらん,勢いに屈するは功を為し難し!
賓客 堂の上に滿ち,何人か高義に同じゅうとせんや?
『寄贈王十將軍承俊』 現代語訳と訳註
(本文) 寄贈王十將軍承俊
將軍膽氣雄。臂懸兩角弓。
纏結青驄馬,出入錦城中。
時危未授鉞,勢屈難為功!
賓客滿堂上,何人高義同?
(下し文)
(王十將軍承俊に贈りて寄せる)
將軍 膽氣の雄。臂 兩つながら角弓に懸る。
纏結するは青の驄馬,出入するは錦城の中。
時に危ゆくするは未だ鉞を授けざらん,勢いに屈するは功を為し難し!
賓客 堂の上に滿ち,何人か高義に同じゅうとせんや?
(現代語訳)
(王承俊十將軍に送って寄せる詩。)
将軍は気魄こもる度胸と勇壮なお方である。その両方の肩から腕に伝統の勇者が持つ角弓がかかっている。
大宛国の若い青白色の駿馬のたてがみには纏いが結びつけてある。錦城を出入する隊列の中心的な存在である。
ただ今は危急存亡の時であるのに、全権委任の天子からのマサカリはまだ授けられてはいないようだ。これではその勢いあるけれど勲功をあげるには難しく安史軍に屈せられてしまうではないか
此れだけの賓客がこの講堂にいっぱいになるだけ参集しているが、この将軍ほどの高い志、正義感を同じようにもつひとがどれだけいるだろうか、居りはしない。
(訳注)
寄贈王十將軍承俊
王承俊十將軍に送って寄せる詩。
將軍膽氣雄。臂懸兩角弓。
将軍は気魄こもる度胸と勇壮なお方である。その両方の肩から腕に伝統の勇者が持つ角弓がかかっている。
・膽氣雄 膽:きも。膽氣:気魄こもる度胸 雄:勇壮。勇気。
・臂 ひじ肩から手首までの部分。腕。
・角弓 弓の端を角で固めたものでたんなるそうしょくではない。
纏結青驄馬,出入錦城中。
大宛国の若い青白色の駿馬のたてがみには纏いが結びつけてある。錦城を出入する隊列の中心的な存在である。
・纏 まとい
・驄馬 青白色の馬。杜甫『驄馬行』。杜甫は馬が好きで馬について大串を残している。それを紹介している秦州雜詩二十首 其三 杜甫 第1部 <256> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1217 杜甫詩 700- 370を参照されたい。
時危未授鉞,勢屈難為功!
ただ今は危急存亡の時であるのに、全権委任の天子からのマサカリはまだ授けられてはいないようだ。これではその勢いあるけれど勲功をあげるには難しく安史軍に屈せられてしまうではないか
・授鉞 節鉞とおなじ。天子より軍権を御委任あるしるしとして賜わる鉞(まさかり)。・鉞 マサカリやオノは、鋭い刃先をもつ鉄部に細長い柄を取り付けた道具で、石器にも原形が見られる原始的な道具の一つ。鉞:中国の殷・周時代を中心として使用された青銅利器で,斧の類の大型のものをいう。
賓客滿堂上,何人高義同?
此れだけの賓客がこの講堂にいっぱいになるだけ参集しているが、この将軍ほどの高い志、正義感を同じようにもつひとがどれだけいるだろうか、居りはしない。
・高義 高い志、正義感をもつひと。人間の行動・志操に関する概念を持つ。儒教の主要な思想であり、五常(仁・義・礼・智・信)のひとつである。正しい行いを守ることであり、人間の欲望を追求する「利」と対立する概念として考えられた(義利の辨)。






























