杜甫 《入奏行贈西山檢察使竇侍禦》雑言古詩(楽府) 貴方のもとに八州の刺史たちはこの一戦のことをおもっているし、国境守備の拠点三城はよく守るべく準備されている。
入奏行贈西山檢察使竇侍御 雑言古詩(楽府) 成都6-(2-#3) 杜甫 <469> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2440 杜甫詩1000-469#3-682/1500
詩 題:入奏行贈西山檢察使竇侍禦雑言古詩(楽府)
杜甫 成都(5部)浣花渓の草堂6-(2-#3)
作時:762年1月杜甫51歳
掲 載; 杜甫1000首の469-#3首目-場面6-(2-#3)
杜甫ブログ1500回予定の-682回目
入奏行贈西山檢察使竇侍禦
(宴の演奏や詩を詠む席にはいって西山の検察、竇侍禦のこの詩を贈る。)
竇侍御,驥之子,鳳之雛。
竇侍禦は優れた才能を持つ人であり、鳳凰になるべきヒナの様な人である。
年未三十忠義俱,骨鯁絕代無。
年末の三十日の恒例行事で忠義を共にしたことがあった、道理にそっている諌めの言葉を遠慮せずに言うことは誰一人としてできるものではないのである。
炯如一段清冰出萬壑,置在迎風寒露之玉壺。
あきらか光り輝くさまは清廉なところは山々の峰々から出でてくる奇麗な氷のようであり、寒風のなか冰露が宝玉で作った壺の様なのである。
蔗漿歸廚金碗凍,洗滌煩熱足以寧君軀。
サトウキビの搾り汁でさえ厨房にはって調理する間に金椀の中も凍る。だから、きれいに洗い、温め、蒸して、十分に料理が足りるまではゆっくりとあなた自身の体をやすめることである。
#2
政用疏通合典則,戚聯豪貴耽文儒。
政治的に働かせ、筋道がよく通り、法則にのっとり、合致する。心を痛めて心配することが関連ずけられ、身分・家柄などが高貴で詩文と儒学に勤しんでいる。
兵革未息人未蘇,天子亦念西南隅。
ここにおいて戦争は未だに終わっていないし、人々が以前の元気を取り戻していない。天子はいろんな苦慮をされていたがここ国の西南の隅の地域の叛乱にも懸念をされている。
吐蕃憑陵氣頗粗,竇氏檢察應時須。
異民族国家である吐蕃は国境の丘陵地帯を抑え、その辺りの雰囲気をとても荒れたものにしている。竇侍禦は西の山岳の檢察を時にあたって適時的にされるのである。
運糧繩橋壯士喜,斬木火井窮猿呼。
食糧を運び、竹の橋を手早く縄で縛って作られたし、決死の覚悟で敵地に赴く勇者たちを喜んで迎えられている。制圧のための準備の木を伐採し、火器を準備し、叛乱の奴らの去る呼ばわりして追いつめられるであろう。
#3
八州刺史思一戰,三城守邊卻可圖。
貴方のもとに八州の刺史たちはこの一戦のことをおもっているし、国境守備の拠点三城はよく守るべく準備されている。
此行入奏計未小,密奉聖旨恩宜殊。
この「入奏」の一行は未だ小さい州にも目配りをしている。ひそかに心に思っているのは聖天子の恩に報いることを奉ずることである。
繡衣春當霄漢立,綵服日向庭闈趨。
天子から戴いた冠衣はこの春にあたってこの天下を鎮めるために出立するのである。美しく色どりしてある衣服はたいようにあたってかがやくように一族の栄誉を担って奮闘するだろう。
綵服日向庭闈趨。
美しく色どりしてある衣服は太陽にあたってかがやくように一族の栄誉を担って奮闘するだろう。
#4
省郎京尹必俯拾,江花未落還成都。
江花未落還成都,肯訪浣花老翁無。
為君酤酒滿眼酤,與奴白飯馬青芻。
『入奏行贈西山檢察使竇侍禦』 現代語訳と訳註
(本文) #3
八州刺史思一戰,三城守邊卻可圖。
此行入奏計未小,密奉聖旨恩宜殊。
繡衣春當霄漢立,綵服日向庭闈趨。綵服日向庭闈趨。
(下し文) #3
八州刺史は一戰を思い,三城邊を守り卻【かえ】って圖る可し。
此の入奏を行として未だ小を計らわず,密かに聖旨 恩宜の殊を奉じる。
繡衣 春に當り霄漢【しょうかん】に立ち,綵服【さいふく】日向して庭闈【ていい】を趨る。綵服日向して庭闈【ていい】を趨る。
(現代語訳)
貴方のもとに八州の刺史たちはこの一戦のことをおもっているし、国境守備の拠点三城はよく守るべく準備されている。
この「入奏」の一行は未だ小さい州にも目配りをしている。ひそかに心に思っているのは聖天子の恩に報いることを奉ずることである。
天子から戴いた冠衣はこの春にあたってこの天下を鎮めるために出立するのである。美しく色どりしてある衣服はたいようにあたってかがやくように一族の栄誉を担って奮闘するだろう。
美しく色どりしてある衣服は太陽にあたってかがやくように一族の栄誉を担って奮闘するだろう。
(訳注) #3
八州刺史思一戰,三城守邊卻可圖。
貴方のもとに八州の刺史たちはこの一戦のことをおもっているし、国境守備の拠点三城はよく守るべく準備されている。
・八州 松、維、恭、蓬、雅、黎、姚、悉の八州
・三城 姚(雲南) 州、維州、松州の三州
・卻 かてって。また。そのときこそ。

此行入奏計未小,密奉聖旨恩宜殊。
この「入奏」の一行は未だ小さい州にも目配りをしている。ひそかに心に思っているのは聖天子の恩に報いることを奉ずることである。
・殊恩 特別に受けた厚い恩義。格別の恩。
・宜 むべ うべ よろしい程よくかなっている。
繡衣春當霄漢立,綵服日向庭闈趨。
天子から戴いた冠衣はこの春にあたってこの天下を鎮めるために出立するのである。美しく色どりしてある衣服は太陽にあたってかがやくように一族の栄誉を担って奮闘するだろう。
・繡衣 長安の朝廷で宮廷人の着飾った刺繍のある制服。紫綺裳 紫のあや絹の上着。
・霄漢 大空。天空。
・綵服 美しく色どりしてある衣服。きれいな着物。
・庭闈 親の居る部屋。闈:皇后の部屋に続く門。杜甫『送韓十四江東省覲』「君今何處訪庭闈?」わたしはこの戦火によって今以て故郷に弟や妹を尋ねてこられる家をうしなっている。君はいずれの地に親のいる奥の場所「庭闈」を訪問されようとするのであるか。送韓十四江東省覲 成都5-(7) 杜甫 <460> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2245 杜甫詩1000-460-643/1500
・趨庭 庭さきを走りまわる。『論語』季氏篇に、孔子の子の伯魚(鯉)が「鯉趨而過庭」(庭を趨って過ぎたとき)、父の孔子が呼びとめて「詩」と「礼」とつまり、詩経と書経を学ぶようにさとしたとあるのにもとづき、子供が父の教えを受けることをいう。この『論語』のことばを使用するのは、魯の國に孔子の故郷である曲阜があることによる。
李白『送蕭三十一魯中。兼問稚子伯禽』「魯中正是趨庭處」(魯の國に孔子の故郷で「趨庭の處」ということが分かっているところだ)
*ここは、小さいころから親に心配をかけず立派な成績であったことを云い、一族の栄誉を担って奮闘するというほどの意味。
綵服日向庭闈趨。
美しく色どりしてある衣服は太陽にあたってかがやくように一族の栄誉を担って奮闘するだろう。



臥疾荒郊遠,通行小徑難。
(王掄君は結局は酒を携えてきてくれ、高適君はまた同じようにここに立ち寄ってくれる。みんなで詠うのであるが「寒」の一字を用いて作る。)
(侍御史王掄が酒をもって草堂へくることを承諾していたのについて、此の詩をやり、高適をもついでに呼んで一緒にきてもらいたいといって作った詩。)
晚景孤村僻,行軍數騎來。







(枯柟)

蜀門多椶櫚,高者十八九。





(本文)
葉縣郎官宰,周南太史公。
茅屋為秋風所破歌


(現代語訳)







(本文)


