黃閣ともいえる大臣にしたがって左拾遺というような仕事を久しく承り諫言を申し上げたりした。天子の宮殿への丹庭、階において拝謁も叶えられ、今も友人たちはその朝廷にいるのである。
廣徳
制作年: 764年廣德二年53歲
卷別: 卷二三四 文體: 五言律詩
詩題: 送司馬入京【案:草堂逸詩拾遺。】
作地點: 閬州(山南西道 / 閬州 / 閬州)
及地點: 巴西 (劍南道北部 綿州 巴西)
長安 (京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京師、中京、京城、上都、京畿、西都
交遊人物:班司馬 當地交遊(山南西道 閬州 閬州)
送司馬入京
群盜至今日,先朝忝從臣。
歎君能戀主,久客羨歸秦。
黃閣長司諫,丹墀有故人。
向來論社稷,為話涕霑巾。
(班司馬の入京されるを送る)
安史の乱が終結しても、今日に至るも各地に盗賊や、叛乱を起こすものが後を絶たない。自分も先ごろまで、かたじけないことに従臣の一員としていた。
君主として歎くこともあったが君主をよくお慕いしていた、久しく旅客の人となっているけれども、長安方面に帰られる方を羨ましいと思うものである。
黃閣ともいえる大臣にしたがって左拾遺というような仕事を久しく承り諫言を申し上げたりした。天子の宮殿への丹庭、階において拝謁も叶えられ、今も友人たちはその朝廷にいるのである。
その頃は国家の事、経済のことをおおいに論じ合ったものである。こんな話をしていると涙は溢れ、こうして持っている服の袖まで塗れてしまうのである。
(送司馬入京)
群盜 今日に至り,先朝 忝けなくも臣に從う。
君に歎き能く主に戀し,久客 秦に歸るを羨む。
黃閣 長司諫め,丹墀 故人有り。
向來して社稷を論じ,話を為して涕巾を霑す。
『送司馬入京』 現代語訳と訳註
(本文)
送司馬入京
群盜至今日,先朝忝從臣。
歎君能戀主,久客羨歸秦。
黃閣長司諫,丹墀有故人。
向來論社稷,為話涕霑巾。
(下し文)
(送司馬入京)
群盜 今日に至り,先朝 忝けなくも臣に從う。
君に歎き能く主に戀し,久客 秦に歸るを羨む。
黃閣 長司諫め,丹墀 故人有り。
向來して社稷を論じ,話を為して涕巾を霑す。
(現代語訳)
(班司馬の入京されるを送る)
安史の乱が終結しても、今日に至るも各地に盗賊や、叛乱を起こすものが後を絶たない。自分も先ごろまで、かたじけないことに従臣の一員としていた。
君主として歎くこともあったが君主をよくお慕いしていた、久しく旅客の人となっているけれども、長安方面に帰られる方を羨ましいと思うものである。
黃閣ともいえる大臣にしたがって左拾遺というような仕事を久しく承り諫言を申し上げたりした。天子の宮殿への丹庭、階において拝謁も叶えられ、今も友人たちはその朝廷にいるのである。
その頃は国家の事、経済のことをおおいに論じ合ったものである。こんな話をしていると涙は溢れ、こうして持っている服の袖まで塗れてしまうのである。
(訳注)
送司馬入京
(班司馬の入京されるを送る)
群盜至今日,先朝忝從臣。
安史の乱が終結しても、今日に至るも各地に盗賊や、叛乱を起こすものが後を絶たない。自分も先ごろまで、かたじけないことに従臣の一員としていた。
歎君能戀主,久客羨歸秦。
君主として歎くこともあったが君主をよくお慕いしていた、久しく旅客の人となっているけれども、長安方面に帰られる方を羨ましいと思うものである。
黃閣長司諫,丹墀有故人。
黃閣ともいえる大臣にしたがって左拾遺というような仕事を久しく承り諫言を申し上げたりした。天子の宮殿への丹庭、階において拝謁も叶えられ、今も友人たちはその朝廷にいるのである。
黃閣 古代の官職。大臣の別称。ここでは房琯を示す。
丹墀 宮殿の階上の庭、天子の宮殿。
向來論社稷,為話涕霑巾。
その頃は国家の事、経済のことをおおいに論じ合ったものである。こんな話をしていると涙は溢れ、こうして持っている服の袖まで塗れてしまうのである。
社稷 社(土地神を祭る祭壇)と稷(穀物の神を祭る祭壇)の総称。天壇・地壇や宗廟などとともに、中国の国家祭祀の中枢を担う。本項で記述。 転じて、国家のことを意味する。古代中国に於いては、土地とそこから収穫される作物が、国家の基礎であると考えられており、村ごとに土地の神と五穀の神を祀っていたが、やがて古代王朝が発生するようになると、天下を治める君主が国家の祭祀を行うようになり、やがて国家そのものを意味するようになった。
新しい国が興ると、社稷の祭壇と宗廟が設置された。帝王の都は、左に太祖と呼ばれる先祖(宗廟)を、右に土地神を(社稷)祀ることとされており、現在残る社稷の多くが、この形式にしたがっている。この形式は、古くは周の時代より存在したとされる。
中国では戦争に勝つと、戦いに勝利した国が敗北した国家の社稷の祭壇を破壊し、周囲の森を斬り拓いて天地のつながりを絶ち、前の王朝の廟や墓を破壊して祭祀を滅することによって、すなわち国家を滅ぼすこととされた。































