杜甫詳注 杜詩の訳注解説 漢文委員会

士族の子で、のほほんとしていた杜甫を変えたのは、三十代李白にあって、強いカルチャーショックを受けたことである。その後十年、就活に励んだ。同時に極限に近い貧困になり、家族を妻の実家に送り届けるときの詩は、そして、子供の死は、杜甫の詩を格段に向上させた。安史の乱直前から、捕縛され、長安での軟禁は、詩にすごみと分かりやすさのすぐれたしにかえてゆき、長安を脱出し、鳳翔の行在所にたどり着き、朝廷に仕えたことは、人間関係の複雑さを体験して、詩に深みが出ることになった。そして、朝廷における疎外感は詩人として数段高めさせてくれた。特に、杜甫の先生に当たる房琯関連の出来事、二十数首の詩は内容のあるものである。  一年朝廷で死に直面し、そして、疎外され、人間的にも成長し、これ以降の詩は多くの人に読まれる。  ◍  華州、秦州、同谷  ◍  成都 春満喫  ◍  蜀州、巴州、転々。 ◍  再び成都 幕府に。 それから、かねてから江陵にむかい、暖かいところで養生して、長安、朝廷に上がるため、蜀を発し、 ◍  忠州、雲州   ◍  夔州   ◍  公安  そして、長安に向かうことなく船上で逝くのである。  本ブログは、上記を完璧に整理し、解説した仇兆鰲の《杜詩詳注》に従い、改めて進めていく。

杜甫の詩、全詩、約1500首。それをきちんと整理したのが、清、仇兆鰲注解 杜詩詳注である。その後今日に至るまで、すべてこの杜詩詳注に基づいて書かれている。筆者も足掛け四年癌と戦い、いったんこれを征することができた。思えば奇跡が何度も起きた。
このブログで、1200首以上掲載したけれど、ブログ開始時は不慣れで誤字脱字も多く、そして、ブログの統一性も不十分である。また、訳注解説にも、手抜き感、不十分さもあり、心機一転、杜詩詳注に完全忠実に初めからやり直すことにした。
・そして、全唐詩と連携して、どちらからでも杜詩の検索ができるようにした。
・杜甫サイトには語順検索、作時編年表からも検索できるようにした。
杜甫詩の4サイト
● http://2019kanbun.turukusa.com/
● http://kanbunkenkyu.webcrow.jp
● http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/
● http://kanbuniinka15.yu-nagi.com

大雲寺贊公房四首

大雲寺贊公房四首 其四 #1 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 168

大雲寺贊公房四首 其四 #1杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 168
杜甫は叛乱軍の拘束中に大雲寺の僧贊公の宿坊に泊まった時に書いたものである。

大雲寺贊公房四首 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 164

大雲寺贊公房四首其一#2 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 165#2

大雲寺贊公房四首 其二 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 166
大雲寺贊公房四首 其三 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 167



其四 #1-5
童兒汲井華,慣捷瓶手在。
未成年の子供と幼児が井花水を汲んでどう生かすか、おなじように敏捷にして慣れ親しんだ瓶は手の中にあったとしてどういかすか。
沾灑不濡地,掃除似無帚。
天から雨が降り、びっしょり濡れたとしてもその地がうるおってはいない、掃除をしたといっても少しも掃き清められていない。
明霞爛複閣,霽霧搴高牖。
輝く光の中かすみがはれてあふれんばかりに光り輝き、そしてりっぱな建物であり、霧がすっきり晴れていると高窓をあけるのである。
側塞被徑花,飄搖委墀柳。
側には山がせり出して道をふさいでいて、小路に花が咲き乱れ被っている。揺れて漂っていて掘割の柳も風任せに揺れている。
艱難世事迫,隱遁佳期後。

艱難辛苦というものは今の世には逼っている。私が隠遁できるようになるにももっと良い時節にならないと無理なのだ。


#2-6
晤語契深心,那能總鉗口?
奉辭還杖策,暫別終回首。
泱泱泥汙人,狺狺國多狗。
既未免羈絆,時來憩奔走。
近公如白雪,執熱煩何有?

1

童兒 井華(せいか)に汲む,慣捷(かんせい) 瓶 手に在る。

沾灑(てんさい) 地に濡(うるお)わず,掃除(そうじょ) 帚(はく)こと 無しに似たり。

明霞(めいか) 爛(らん)複た閣,霽霧(せいむ) 高(こうりょ)を搴(ぬ)く。

側塞(そくさい) 徑花を被い,飄搖(ひょうよう) (くつりゅう)に委ねる。

艱難(かんなん) 世事 迫る,隱遁 佳期の後。


#2
晤語 深心に契り,那んぞ能く 鉗口に總(おさ)めんや?
奉辭(ほうじ) 還た杖策し,暫別 終に首を回らす。
泱泱(おうおう)たる 泥 人を汙(けが)す,狺狺(ぎんぎん)たる 國に 狗 多し。
既に 未だ 羈絆 免じず,時 來りて 奔走して 憩(いこ)わむ。
近公 白雪の如し,執熱 煩 何んぞ有りや?



tsuki0882
其四 #1 現代語訳と訳註
(本文)

童兒汲井華,慣捷瓶手在。
沾灑不濡地,掃除似無帚。
明霞爛複閣,霽霧搴高牖。
側塞被徑花,飄搖委墀柳。
艱難世事迫,隱遁佳期後。


(下し文) #1
童兒 井華(せいか)に汲む,慣捷(かんせい) 瓶 手に在る。
沾灑(てんさい) 地に濡(うるお)わず,掃除(そうじょ) 帚(はく)こと 無しに似たり。
明霞(めいか) 爛(らん)複た閣,霽霧(せいむ) 高牖(こうりょ)を搴(ぬ)く。
側塞(そくさい) 徑花を被い,飄搖(ひょうよう) 墀柳(くつりゅう)に委ねる。
艱難(かんなん) 世事 迫る,隱遁 佳期の後。

(現代語訳)
未成年の子供と幼児が井花水を汲んでどう生かすか、おなじように敏捷にして慣れ親しんだ瓶は手の中にあったとしてどういかすか。
天から雨が降り、びっしょり濡れたとしてもその地がうるおってはいない、掃除をしたといっても少しも掃き清められていない。
輝く光の中かすみがはれてあふれんばかりに光り輝き、そしてりっぱな建物であり、霧がすっきり晴れていると高窓をあけるのである。
側には山がせり出して道をふさいでいて、小路に花が咲き乱れ被っている。揺れて漂っていて掘割の柳も風任せに揺れている。
艱難辛苦というものは今の世には逼っている。私が隠遁できるようになるにももっと良い時節にならないと無理なのだ。


(訳注)
童兒汲井華,慣捷瓶手在。

未成年の子供と幼児が井花水を汲んでどう生かすか、おなじように敏捷にして慣れ親しんだ瓶は手の中にあったとしてどういかすか。
井華「井花水(せいかすい)」に同じ。

沾灑不濡地,掃除似無帚。
天から雨が降り、びっしょり濡れたとしてもその地がうるおってはいない、掃除をしたといっても少しも掃き清められていない。
沾灑 しゃ・さい 水をまき散らす。すすぐ。
沾 てん(1) ちょっと触れる。脚不沾地 di 飞跑足も地に触れないみたいに速く走る.(2) (利益・恩恵などを)被る,あずかる.(1) しみる,ぬれる沾湿了衣服服がびっしょりぬれた.(2) 付着する,くっつく鞋上沾了点儿泥靴に泥が少しついた.


明霞爛複閣,霽霧搴高牖。
輝く光の中かすみがはれてあふれんばかりに光り輝き、そしてりっぱな建物であり、霧がすっきり晴れていると高窓をあけるのである。
1 ただれる。くさる。やわらかくなってくずれる。「爛熟/糜爛(びらん)・腐爛」 2 あふれんばかりに光り輝く。あざやか。「爛然・爛漫・爛爛/絢爛(けんらん)・燦爛(さんらん)」
 高い建物。宮殿。収蔵庫。○霽霧  [1]雲や霧が消える。空が真っ青に―・れるこの霧はお昼頃には―・れるだろう[2]雨・雪が降りやむ。あがる。○搴 とる。ぬく○ 杜甫『晦日尋崔戢李封』「朝光入甕牖,屍寢驚敞裘。」貧乏家屋の丸い土窓に朝の日光がさしこんできた、死んだようにうつ伏せてねていたわたしは目をさましてやぶれた着物を着ているのに驚いた。 ○甕牖 甕牖縄枢 おうようじょうすう貧しく粗末な家の形容。かめの口のように小さな丸窓と縄を枢(とぼそ:戸の開閉をする軸)の代わりにした家の意。(「甕」はかめ、「牖」は窓。)


側塞被徑花,飄搖委墀柳。
側には山がせり出して道をふさいでいて、小路に花が咲き乱れ被っている。揺れて漂っていて掘割の柳も風任せに揺れている。
 流れをさえぎってとめる。せき止める。 物事の進行、人の行動などをさまたげる。人を隔てて遠ざける。



艱難世事迫,隱遁佳期後。
艱難辛苦というものは今の世には逼っている。私が隠遁できるようになるにももっと良い時節にならないと無理なのだ。
艱難 人生でぶつかる困難や苦労。都が叛乱軍によって落とされ、略奪が横行。自分は、拘束されたことなど、自分だけでなくみんなの苦労を言う。○世事 大人などがかかわる世事俗事 ・ 雑事 ・ やぼ用 ・ (世の中の)約束事 ・ (浮き世の)しきたり ・ (人の)しがらみ ・ (社会的な)義務世事にうとい俗情にうという。○佳期 平和な時期。佳 都合がよい。 期 約束。時期。

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大雲寺贊公房四首 其三 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 167

大雲寺贊公房四首 其三 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 167
杜甫は叛乱軍の拘束中に大雲寺の僧贊公の宿坊に泊まった時に書いたものである。


其三
燈影照無睡,心清聞妙香。
灯火の揺らめきで影がゆれるそのともし火に照らされて寝つけないまま過ごしている、、「妙香の気」がきこえてくるようで、心はとても清々しく気持ちにさせてくれるのである。
夜深殿突兀,風動金瑯璫。
夜もふけて戸外の仏殿をみると突兀とたかくそびえている、風は風鈴を動かしてその音がチリンチリンとなっている。
天黑閉春院,地清棲暗芳。
天空はまっくろで春の奥庭がとじられている、其の地は清らかにしてなかに暗がりの草花のかおりがやどり、はぐくまれているのだ。
玉繩迥斷絕,鐵鳳森翱翔。
天帝の乗り物に連なる北斗の玉縄星は屋根の上のはるかかなたにとだえてみえる、鉄製の鳳の風見鶏がしずかに翅を広げ飛ぼうとしている。
梵放時出寺,鐘殘仍殷床。
そのうちに坊さんのお経を読む声が高くなりだして寺のそとまで流れでてきている、暁をつげる鐘の音はその余韻がのこって寝床までひびいてくるのだ。
明朝在沃野,苦見塵沙黃。』
朝になってこの寺院を辞し去って城外の肥沃な原野に身を置いたならば、街が荒れ果て、黄色の砂塵が吹き惑うのにこまることだろう。

大雲寺の贊公房 四首 其の三

燈影照らして睡る無し 心清くして妙香を聞く
夜深くして殿突兀たり 風動かして金瑯璫たり
天黒くして春院閉ず  地清くして暗芳棲む
玉縄迥に断絶す 鉄鳳森として翱翔す
梵放たれて時に寺を出づ 鐘残って仍牀に殷たり
明朝沃野に在らん 塵沙の黄なるを見るに苦しむ


現代語訳と訳註
(本文) 其三

燈影照無睡,心清聞妙香。
夜深殿突兀,風動金瑯璫。
天黑閉春院,地清棲暗芳。
玉繩迥斷絕,鐵鳳森翱翔。
梵放時出寺,鐘殘仍殷床。
明朝在沃野,苦見塵沙黃。』


(下し文)
燈影照らして睡(ねむ)る無し、心清くして妙香を聞く。
夜深くして殿突(でんとつ)兀(ごつ)たり、風動かして金瑯璫たり。
天黒くして春院閉ず、地清くして暗芳棲む。
玉縄迥に断絶す、鉄鳳森として翱翔す。
梵放たれて時に寺を出づ、鐘残って仍牀に殷たり。
明朝沃野に在らん、塵沙の黄なるを見るに苦しむ。

(現代語訳)
灯火の揺らめきで影がゆれるそのともし火に照らされて寝つけないまま過ごしている、、「妙香の気」がきこえてくるようで、心はとても清々しく気持ちにさせてくれるのである。
夜もふけて戸外の仏殿をみると突兀とたかくそびえている、風は風鈴を動かしてその音がチリンチリンとなっている。
天空はまっくろで春の奥庭がとじられている、其の地は清らかにしてなかに暗がりの草花のかおりがやどり、はぐくまれているのだ。
天帝の乗り物に連なる北斗の玉縄星は屋根の上のはるかかなたにとだえてみえる、鉄製の鳳の風見鶏がしずかに翅を広げ飛ぼうとしている。
そのうちに坊さんのお経を読む声が高くなりだして寺のそとまで流れでてきている、暁をつげる鐘の音はその余韻がのこって寝床までひびいてくるのだ。
朝になってこの寺院を辞し去って城外の肥沃な原野に身を置いたならば、街が荒れ果て、黄色の砂塵が吹き惑うのにこまることだろう。


(訳注)
燈影照無睡,心清聞妙香。

灯火の揺らめきで影がゆれるそのともし火に照らされて寝つけないまま過ごしている、、「妙香の気」がきこえてくるようで、心はとても清々しく気持ちにさせてくれるのである。
○聞妙香 寺であるから香の気がすることをいう。「維摩経」に衆香国において菩薩が香樹の下に坐して妙香を聞くと一切を獲るという、その心をかけていったものであろう。


夜深殿突兀,風動金瑯璫。
夜もふけて戸外の仏殿をみると突兀とたかくそびえている、風は風鈴を動かしてその音がチリンチリンとなっている。
突兀 たかいさま。兀 1.高くて上が平らなさま。2.高くそびえるさま。3.禿たさま。4.無知なさま。5.動かないさま。
 鈴。○填嗜 音のさま。チリンチリン。


天黑閉春院,地清棲暗芳。
天空はまっくろで春の奥庭がとじられている、其の地は清らかにしてなかに暗がりの草花のかおりがやどり、はぐくまれているのだ。
棲暗芳 棲とはやどり、はぐくまれていること。暗芳はくらがりの草花のかおり。


玉繩迥斷絕,鐵鳳森翱翔。
天帝の乗り物に連なる北斗の玉縄星は屋根の上のはるかかなたにとだえてみえる、鉄製の鳳の風見鶏がしずかに翅を広げ飛ぼうとしている。
玉縄 北斗の玉衛星の北の両星をいう。天帝の乗り物と見立てることから玉衡の北にあるという星の名をいう。○鉄鳳 屋根の棟の中央にすえつけ回旋式を以て風の方向にむく所の鉄製の鳳風。風見鶏。○ しずかに立ちならぶさま。○翱翔 翔は翅をひろげてとぶ、翔はめぐりてとぶ。


梵放時出寺,鐘殘仍殷床。
そのうちに坊さんのお経を読む声が高くなりだして寺のそとまで流れでてきている、暁をつげる鐘の音はその余韻がのこって寝床までひびいてくるのだ。
梵放 梵は梵唄、坊さんのお経を読む声、放は高ごえが外部へもれだすこと。○ やっぱり。○殷床 殷は音のひびくさま、床は寝台。


明朝在沃野,苦見塵沙黃。』
朝になってこの寺院を辞し去って城外の肥沃な原野に身を置いたならば、街が荒れ果て、黄色の砂塵が吹き惑うのにこまることだろう。
沃野 こえた原野。肥沃な原野。「関中ノ地ハ、沃野千里」という。これは京師の近郊、即ち杜曲の家へかえるとき経過すべき原野をさしているのであろう。○塵沙黄 街が荒れ果て、黄色の砂塵が吹き惑うことをいう。

大雲寺贊公房四首 其二 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 166

大雲寺贊公房四首 其二 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 166
杜甫は叛乱軍の拘束中に大雲寺の僧贊公の宿坊に泊まった時に書いたものである。


其二
細軟青絲履,光明白氎巾。
この画には、細やかに繊細で優しい青紐の靴を履いていて、明るく輝いている白の木綿の頭巾をしている姿がある。
深藏供老宿,取用及吾身。
深い学識がある、年老いたものが同じ宿坊ですごしている。取り上げるとそれでもって、わが身に及んでくるのだ。
自顧轉無趣,交情何尚新。
おのずから振り返ってみて心を転じてみても趣きがないのだ、心情で親交していくとどうしてなお新しい親交が必要であろう。
道林才不世,惠遠得過人。
道林禅師はその才能は他に世にいない。恵遠法師もこれを超える人などいないのだ。
雨瀉暮簷竹,風吹春井芹。
雨が降り灌ぐ、軒のようにせり出した竹林が暮れてゆく。風が吹き付ける、井戸端の芹も春めいて芽吹いている。
天陰對圖畫,最覺潤龍鱗。

画に向かい立って見てみると大空の中、おひつじ座あたり雲で暗くなっている、そこは画の中で最も龍がウロコを潤おし生き生きさせているようである。

細軟 青絲を履き,光明 白氎の巾。
深藏 供に老いて宿し,取を用って 吾身に及び。
自ら顧みて 轉 趣き無し,交情 何んぞ尚お新し。
道林 才 不世,惠遠 過る人を得る。
雨瀉ぐ 簷竹に暮し,風吹き 春井芹。
天陰 圖畫に對し,最も覺して龍鱗に潤う。


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大雲寺贊公房四首 其二 現代語訳と訳註
(本文) 其二

細軟青絲履,光明白氎巾。
深藏供老宿,取用及吾身。
自顧轉無趣,交情何尚新。
道林才不世,惠遠得過人。
雨瀉暮簷竹,風吹春井芹。
天陰對圖畫,最覺潤龍鱗。


(下し文)
細軟 青絲を履き,光明 白氎の巾。
深藏 供に老いて宿し,取を用って 吾身に及び。
自ら顧みて 轉 趣き無し,交情 何んぞ尚お新し。
道林 才 不世,惠遠 過る人を得る。
雨瀉ぐ 簷竹に暮し,風吹き 春井芹。
天陰 圖畫に對し,最も覺して龍鱗に潤う。

(現代語訳)
この画には、細やかに繊細で優しい青紐の靴を履いていて、明るく輝いている白の木綿の頭巾をしている姿がある。
深い学識がある、年老いたものが同じ宿坊ですごしている。取り上げるとそれでもって、わが身に及んでくるのだ。
おのずから振り返ってみて心を転じてみても趣きがないのだ、心情で親交していくとどうしてなお新しい親交が必要であろう。
道林禅師はその才能は他に世にいない。恵遠法師もこれを超える人などいないのだ。
雨が降り灌ぐ、軒のようにせり出した竹林が暮れてゆく。風が吹き付ける、井戸端の芹も春めいて芽吹いている。
画に向かい立って見てみると大空の中、おひつじ座あたり雲で暗くなっている、そこは画の中で最も龍がウロコを潤おし生き生きさせているようである。


(訳注)
細軟青絲履,光明白氎巾。
この画には、細やかに繊細で優しい青紐の靴を履いていて、明るく輝いている白の木綿の頭巾をしている姿がある。
細軟 こまやかにやわらかい、やさしい。おだやかである。   ○青糸 馬の面づらの縄に用いる青色の絹いと。○青糸 杜甫高都護 杜甫34 馬の面づらの縄に用いる青色の絹いと。李白「李白 89 將進酒(李白と道教)」黒い絹糸。黒髪のこと。緑の黒髪。「青」は黒いことをも指す。“青布”“青鞋”。李白「待酒不至」 青い糸。細い柳の枝。ここでは靴に付けた紐。○白氎 はくじょう:白い毛織の布。・ 細い毛織のぬの、もめんのぬの。

深藏供老宿,取用及吾身。
深い学識がある、年老いたものが同じ宿坊ですごしている。取り上げるとそれでもって、わが身に及んでくるのだ。
深藏  ・深藏若虚 深い学識があるのに人前でひけらかさない. ○ とる。得る。採用する。娶る。治める。 ○ 以てと同じ。この二句は仏教用語。


自顧轉無趣,交情何尚新。
おのずから振り返ってみて心を転じてみても趣きがないのだ、心情で親交していくとどうしてなお新しい親交が必要であろう。
自顧轉無趣 自分の趣味趣向の浅さを謙遜している。○交情 心情で親交していくこと。○何尚新 どうしてなお新しい親交が必要であろう。

道林才不世,惠遠得過人。
道林禅師はその才能は他に世にいない。恵遠法師もこれを超える人などいないのだ。
道林  道林禅師。陸修静。○惠遠 陶淵明と陸修静と恵遠法師、その恵遠法師の数奇な出生と、八歳のときに出家になるため、廬山に赴くはなしを描いた短編に登場する人物たち。〈虎渓三笑図〉 。

雨瀉暮簷竹,風吹春井芹。
雨が降り灌ぐ、軒のようにせり出した竹林が暮れてゆく。風が吹き付ける、井戸端の芹も春めいて芽吹いている。
雨瀉 雨が降るそそぐこと。 ○暮 夕暮れになる。○簷竹 竹林の葉の重みでの木がせり出したような景色を言う。 ○ 春めき芽吹く。○ 井戸端。○ 植物のせり。


天陰對圖畫,最覺潤龍鱗。
画に向かい立って見てみると大空の中、おひつじ座あたり雲で暗くなっている、そこは画の中で最も龍がウロコを潤おし生き生きさせているようである。
天陰 大空のなか雲で暗くなっているところ。おひつじ座の位置をいう。 杜甫『兵車行  杜甫37 』「新鬼煩冤舊鬼哭,天陰雨濕聲啾啾。」新たな戦役で亡くなった霊は、わずらいもだえており、昔の戦役で亡くなった霊は、声をあげて啼いており、空が曇り、雨で湿る折には、死者の魂が悲しげに啾々と泣いている声が聞こえてくる。
龍鱗 りゅうのウロコ。龍鱗の絵は龍が空を飛んでいるものをいう。


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大雲寺贊公房四首其一#2 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 165#2

大雲寺贊公房四首 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 165
其一の二回目

其一
心在水精域,衣沾春雨時。
洞門盡徐步,深院果幽期。』
到扉開複閉,撞鐘齋及茲。
醍醐長發性,飲食過扶衰。-#1

把臂有多日,開懷無愧辭。』
僧賛公とは常日頃、親しく交ることは長い年月のことであり、胸襟を開いて、かくす所なく語りあって、自己を偽り飾ること、美辞麗句のことばは一つもいわないのである。』
黃鸝度結構,紫鴿下罘罳。
高麗鶯は屋根、軒裏の野地組のあたりをわたりあるいている、紫色の家鳩は城壁の四隅にある見張り小屋のうさぎ網から庭へおりてくる。』
愚意會所適,花邊行自遲。
人のこころというものは自分の気にいった処に行きあうものである、だれもが花の咲いているあたりを歩くとしたら自然とゆっくりと歩くものである。
湯休起我病,微笑索題詩。』-2

六朝宋の詩人で僧の湯恵休ともいうべき僧賛公は自分の病ともいえる心境を健全にし、奮い起たたせたのである。僧賛公はほほえみながらわたしに詩を作り壁にかきつけてくれとせがむのである。


心は水精の域に在り 衣は需う春雨の時
洞門尽く徐歩 深院果して幽期』
到扉開いて復た閉ず 撞鐘斎蓋に及ぶ
醍醐長えに性を発せしむ 飲食裏を扶くるに過ぐ

轡を把る多目有り 懐を開く塊辞無し』

黄鶴結構を度り 紫鵠宋恩より下る

愚意適する所に会う 花辺行くこと自ら遅し

揚休我が病めるを起たしむ 微笑して題詩を索む』



現代語訳と訳註
(本文)

把臂有多日,開懷無愧辭。』
黃鸝度結構,紫鴿下罘罳。
愚意會所適,花邊行自遲。
湯休起我病,微笑索題詩。』-2

(下し文)
轡を把る多目有り 懐を開く塊辞無し』
黄鶴結構を度り 紫鵠宋恩より下る
愚意適する所に会う 花辺行くこと自ら遅し
揚休我が病めるを起たしむ 微笑して題詩を索む』

(現代語訳)
僧賛公とは常日頃、親しく交ることは長い年月のことであり、胸襟を開いて、かくす所なく語りあって、自己を偽り飾ること、美辞麗句のことばは一つもいわないのである。』
高麗鶯は屋根、軒裏の野地組のあたりをわたりあるいている、紫色の家鳩は城壁の四隅にある見張り小屋のうさぎ網から庭へおりてくる。』
人のこころというものは自分の気にいった処に行きあうものである、だれもが花の咲いているあたりを歩くとしたら自然とゆっくりと歩くものである。
六朝宋の詩人で僧の湯恵休ともいうべき僧賛公は自分の病ともいえる心境を健全にし、奮い起たたせたのである。僧賛公はほほえみながらわたしに詩を作り壁にかきつけてくれとせがむのである。


(訳注)
把臂有多日,開懷無愧辭。』
僧賛公とは常日頃、親しく交ることは長い年月のことであり、胸襟を開いて、かくす所なく語りあって、自己を偽り飾ること、美辞麗句のことばは一つもいわないのである。』
把臂 ひじをとる、親しく交わることをいう。・ 肩から手首までの部分。腕。○有多目 親交の多いことをいう。○開懷 胸襟を開く。むねのうちをあけはなして遠慮なくものがたる。○無愧辞 愧辞とは自己を偽り飾ることばをいう。自己を偽り飾ることばは自己の良心にたずねてみるときには、自ずから愧ずべき辞であるからである。


黃鸝度結構,紫鴿下罘罳。
高麗鶯は屋根、軒裏の野地組のあたりをわたりあるいている、紫色の家鳩は城壁の四隅にある見張り小屋のうさぎ網から庭へおりてくる。
黄鸝 高麗鶯。〇 つたいあるく。わたりあるく。○結構 屋根、軒裏の野地組。○紫鴿 紫の毛色のはと。カワラバトの飼養品種。古くから家禽化され、繁殖力が旺盛。伝書鳩は改良種。いえばと。○下罘罳 うさぎあみ。詩経うさぎあみ・ 城壁の四隅にある見張り小屋の。ちいさなたてもの。とはそこから庭上へくだり来ることをいう。


愚意會所適,花邊行自遲。
人のこころというものは自分の気にいった処に行きあうものである、だれもが花の咲いているあたりを歩くとしたら自然とゆっくりと歩くものである。
愚意 自己のこころ。○ であう。○所適 適は意にかなう、気にいること。


湯休起我病,微笑索題詩。』
六朝宋の詩人で僧の湯恵休ともいうべき僧賛公は自分の病ともいえる心境を健全にし、奮い起たたせたのである。僧賛公はほほえみながらわたしに詩を作り壁にかきつけてくれとせがむのである。
湯休 えきゅう:南朝の宋の僧湯恵休は詩を善くし還俗して更となったが、ここは僧の義を借り用いて賛公をさす。○起我病我が病めるを起たせる。漢の枚乗の「七発」に病に伏している太子に種々の娯楽をすすめて起たせようとすることをいっている。○微笑 賛公がほほえむ。○題詩 詩をかきつける。
湯恵休 (とう・えきゅう)中国,南朝の宋(そう)・斉間の詩人。字(あざな)は茂遠。もと僧であったが,のちに宋の孝武帝の命で還俗(げんぞく)し,官は揚州従事史に至った。当時から評判の高い詩人の鮑照(ほうしよう)と親交があった。○ もとめる1 太い縄。つな。「索条/鋼索・縄索(じょうさく)」 2 手づるによって探し求める。「索引/検索・思索・詮索(せんさく)・捜索・探索・模索」 3 ばらばらに離れて無くなるさま。



心は水精の域に在り 衣は需う春雨の時
洞門尽く徐歩 深院果して幽期』
到扉開いて復た閉ず 撞鐘斎蓋に及ぶ
醍醐長えに性を発せしむ 飲食裏を扶くるに過ぐ
轡を把る多目有り 懐を開く塊辞無し』
黄鶴結構を度り 紫鵠宋恩より下る
愚意適する所に会う 花辺行くこと自ら遅し
揚休我が病めるを起たしむ 微笑して題詩を索む』




其二
細軟青絲履,光明白氎巾。
深藏供老宿,取用及吾身。
自顧轉無趣,交情何尚新。
道林才不世,惠遠得過人。
雨瀉暮簷竹,風吹春井芹。
天陰對圖畫,最覺潤龍鱗。


細軟 青絲を履き,光明 白氎の巾。
深藏 供に老いて宿し,取を用って 吾身に及び。
自ら顧みて 轉 趣き無し,交情 何んぞ尚お新し。
道林 才 不世,惠遠 過る人を得る。
雨瀉ぐ 簷竹に暮し,風吹き 春井芹。
天陰 圖畫に對し,最も覺して龍鱗に潤う。


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大雲寺贊公房四首 其一#1 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 164

大雲寺贊公房四首 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 164

長安の大雲寺の僧賛公の室に過宿したことをのべる。大雲寺は大雲経寺で、もと光明寺という。
武則天は宗族の挙兵を打ち破った後、女帝出現を暗示する預言書(仏典中の『大雲経』に仮託して創作された疑経)を全土に流布させ、また周代に存在したとされる「明堂」(聖天子がここで政治を行った)を宮城内に建造させ、権威の強化を謀り、帝位簒奪の準備を行った。

 帝室が老子の末裔だとされ「道先仏後」だった唐王朝と異なり、武則天は仏教を重んじ朝廷での席次を「仏先道後」に改めた。武則天は諸寺の造営、寄進を盛んに行った他、自らを弥勒菩薩の生まれ変わりと称し、このことを記したとする『大雲経』を創り、これを納める「大雲経寺」を全国の各州に造らせた。これは後の日本の国分寺制度の元になった。

 洛陽郊外の龍門山奉先寺にある高さ17mの盧舎那仏の石像は、高宗の発願で造営されたが、像の容貌は武則天がモデルといわれる。

杜甫 2 遊龍門奉先寺

杜甫 14龍門 


武則天が初めて此の寺に御幸したとき沙門宜政が大雲経を進めた。経の中に女主の符があり、因って名を改め天下の諸州に大雲経寺を置かせたという。寺は長安、西市(緑色)の南にある懐遠坊(黄色)の東南隅にある。
09長安城の図
ここでの詩の説明は第一首を2回に分割の1回目。
叛乱軍にここの出入りついてはかなりのチェックを受けたのではなかろうか、其一から其四まで、お寺内の描写に徹している。ここでは其一だけを解説する。


  
其一
心在水精域,衣沾春雨時。
俗世界に住んでいる自分も心は水のように角がなくよどみなく心までも清廉に不浄でない心落ち着く静かな場所にある、だから、春雨のころ衣の濡らしてもかまわずたずねてきたのだ。
洞門盡徐步,深院果幽期。』
奥深く幾つかの門と門と向かい合うようになっている間をとおり、みんなでそろそろとあゆんできた。来てみると奥まった庭では予想した通り幽静なる期待に叶うものであった。』
到扉開複閉,撞鐘齋及茲。
自分が到着した本堂の扉は開けられて、その後また閉じられた。それはそのとき鐘をつき鳴らしてお斎飯を恵まれるお知らせ時だったのだ。
醍醐長發性,飲食過扶衰。-#1

醍醐を嘗めたことで仏法の悟りでも得た様な気持ちにさせてくれる、また僧賛公の供せられる飲食の滋養は最近急速に衰老していたのをたすけてくれる充分なものである。
把臂有多日,開懷無愧辭。』
黃鸝度結構,紫鴿下罘罳。
愚意會所適,花邊行自遲。
湯休起我病,微笑索題詩。』-2

心は水精の域に在り 衣は需う春雨の時

洞門尽く徐歩 深院果して幽期』

到扉開いて復た閉ず 撞鐘斎蓋に及ぶ

醍醐長えに性を発せしむ 飲食裏を扶くるに過ぐ-1



轡を把る多目有り 懐を開く塊辞無し』
黄鶴結構を度り 紫鵠宋恩より下る
愚意適する所に会う 花辺行くこと自ら遅し
揚休我が病めるを起たしむ 微笑して題詩を索む』-#2




大雲寺贊公房四首 現代語訳と訳註
(本文) 其一

心在水精域,衣沾春雨時。
洞門盡徐步,深院果幽期。』
到扉開複閉,撞鐘齋及茲。
醍醐長發性,飲食過扶衰。-#1


(下し文)
心は水精の域に在り 衣は需う春雨の時
洞門尽く徐歩 深院果して幽期』
到扉開いて復た閉ず 撞鐘斎蓋に及ぶ
醍醐長えに性を発せしむ 飲食裏を扶くるに過ぐ-#1


(現代語訳)
俗世界に住んでいる自分も心は水のように角がなくよどみなく心までも清廉に不浄でない心落ち着く静かな場所にある、だから、春雨のころ衣の濡らしてもかまわずたずねてきたのだ。
奥深く幾つかの門と門と向かい合うようになっている間をとおり、みんなでそろそろとあゆんできた。来てみると奥まった庭では予想した通り幽静なる期待に叶うものであった。』
自分が到着した本堂の扉は開けられて、その後また閉じられた。それはそのとき鐘をつき鳴らしてお斎飯を恵まれるお知らせ時だったのだ。
醍醐を嘗めたことで仏法の悟りでも得た様な気持ちにさせてくれる、また僧賛公の供せられる飲食の滋養は最近急速に衰老していたのをたすけてくれる充分なものである。


(訳注)
心在水精域,衣沾春雨時。

俗世界に住んでいる自分も心は水のように角がなくよどみなく心までも清廉に不浄でない心落ち着く静かな場所にある、だから、春雨のころ衣の濡らしてもかまわずたずねてきたのだ。
水精域 精は晶と通ずる、水精は水晶に同じ。寺は清浄の地であるから水晶の域という。水のように角がなくよどみなく心までも清廉に不浄でない心落ち着く静かな場所。


洞門盡徐步,深院果幽期。』
奥深く幾つかの門と門とが向かい合うようになっている間をとおり、みんなでそろそろとあゆんできた。来てみると奥まった庭では予想した通り幽静なる期待に叶うものであった。』
洞門 幾つかの門と門とがむきあっている処をいう。○深院 奥にわ。○幽期 おくまっていてだれもこないさみしく静であることの期待、これはその期待にかなぅことをいう。


到扉開複閉,撞鐘齋及茲。
自分が到着した本堂の扉は開けられて、その後また閉じられた。それはそのとき鐘をつき鳴らしてお斎飯を恵まれるお知らせ時だったのだ。
到扉 我がまさに到著した所の堂合の扉。○撞鐘 かねをつくことで知らせる。○齋及茲 齋飯を恵まれる。 



醍醐長發性,飲食過扶衰。
醍醐を嘗めたことで仏法の悟りでも得た様な気持ちにさせてくれる、また僧賛公の供せられる飲食の滋養は最近急速に衰老していたのをたすけてくれる充分なものである。
醍醐 バターの類、獣乳の精液である。○発性 仏法の悟り開いた気持になること。○過扶衰 扶裏とは飲食の滋養が自己の老衰をたすけること、それが余りあること、十分である。
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