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第三部
十
都荔遂芳,窅窊桂華。孝奏天儀,若日月光。
乘玄四龍,回馳北行。羽旄殷盛,芬哉芒芒。
孝道隨世,我署文章。
十一
馮馮翼翼,承天之則。吾易久遠,燭明四極。
慈惠所愛,美若休德。杳杳冥冥,克綽永福。
十二
磑磑即即,師象山則。烏呼孝哉,案撫戎國。
蠻夷竭歡,象來致福。兼臨是愛,終無兵革。
十三
嘉薦芳矣,告靈饗矣。告靈既饗,德音孔臧。
惟德之臧,建侯之常。承保天休,令問不忘。
十四
皇皇鴻明,蕩侯休德。嘉承天和,伊樂厥福。
在樂不荒,惟民之則。
十五
浚則師德,下民咸殖。令問在舊,孔容翼翼。
十
都荔遂芳,窅窊桂華。
天の宮は都良、薜荔の香草が芳香を発している、桂華はよくしげって深遠に見える。
孝奏天儀,若日月光。
ここにてわが孝道を申し上げると、天神はここに降臨し給う。その輝かしさは日月のようにかがやく。
乘玄四龍,回馳北行。
黒い四頭の竜に乗り、あたりを馳せ回り、またかけめぐる。
羽旄殷盛,芬哉芒芒。
お供の人のもつ羽旄の旗は、盛んにして数多いが、遠ざかるにつれてついに見えなくなる。
孝道隨世,我署文章。
さて、わが天子の孝道は世々相うけてかわることがない。われはこの盛んなる祭りに際して孝徳の威儀をあきらかに表わそうと思う。
都荔【とれい】は芳を遂げ、窅窊【ようあ】たる桂華【けいか】あり。
孝奏【こうそう】し天儀【てんきた】り、日月の光の若し。
玄四龍に乗じ、回馳【かいち】北行し、
羽旄【うぼう】殷盛【いんせい】にして、芬【ふん】たる哉芒芒たり。
孝道【こうどう】は世に随ひ、我文章を署【あらわ】さん。
現代語訳と訳註
(本文)十
都荔遂芳,窅窊桂華。孝奏天儀,若日月光。
乘玄四龍,回馳北行。羽旄殷盛,芬哉芒芒。
孝道隨世,我署文章。
(下し文) 十
都荔【とれい】は芳を遂げ、窅窊【ようあ】たる桂華【けいか】あり。
孝奏【こうそう】し天儀【てんきた】り、日月の光の若し。
玄四龍に乗じ、回馳【かいち】北行し、
羽旄【うぼう】殷盛【いんせい】にして、芬【ふん】たる哉芒芒たり。
孝道【こうどう】は世に随ひ、我文章を署【あらわ】さん。
(現代語訳)
天の宮は都良、薜荔の香草が芳香を発している、桂華はよくしげって深遠に見える。
ここにてわが孝道を申し上げると、天神はここに降臨し給う。その輝かしさは日月のようにかがやく。
黒い四頭の竜に乗り、あたりを馳せ回り、またかけめぐる。
お供の人のもつ羽旄の旗は、盛んにして数多いが、遠ざかるにつれてついに見えなくなる。
さて、わが天子の孝道は世々相うけてかわることがない。われはこの盛んなる祭りに際して孝徳の威儀をあきらかに表わそうと思う。
(訳注) 十
都荔遂芳,窅窊桂華。
天の宮は都良、薜荔の香草が芳香を発している、桂華はよくしげって深遠に見える。
・都荔 都良は都梁で薬草、薜荔共に香草の名。薜荔は和名、まさきのかずら。都良は都梁丸の原料。『漢書‧禮樂志』「都荔遂芳, 窅窊桂華。」にもみえる。
・窅窊 良く繁り深遠のさま。
孝奏天儀,若日月光。
ここにてわが孝道を申し上げると、天神はここに降臨し給う。その輝かしさは日月のようにかがやく。
・天儀 儀に來の義がある。天神の降り来たること。
乘玄四龍,回馳北行。
黒い四頭の竜に乗り、あたりを馳せ回り、またかけめぐる。
・四龍 四海を治めるとされる、蒼竜(青竜)、白竜、赤竜(紅竜)、黒竜(玄龍)の四人の竜王である。通常は「四海竜王」という。 地上では、蒼竜は東方、白竜は西方、赤竜は南方、黒竜は北方に潜み棲むとされる。
・北行 北は古の背の字。背行は回馳と同義
羽旄殷盛,芬哉芒芒。
お供の人のもつ羽旄の旗は、盛んにして数多いが、遠ざかるにつれてついに見えなくなる。
・羽旄 昔の、軍隊を指揮する幢(はたぼこ)の一。雉(きじ)の羽と旄牛(ぼうぎゅう)(ヤク)の尾とを、竿(さお)の先端に飾りつけたもの。
・芬 盛んなさま。香りの高いさま。また、強くにおうさま。
孝道隨世,我署文章。
さて、わが天子の孝道は世々相うけてかわることがない。われはこの盛んなる祭りに際して孝徳の威儀をあきらかに表わそうと思う。
・文章 あきらかに表わそうと思うこと。