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#16為焦仲卿妻作-其七(7)
還家十餘日,縣令遣媒來。
蘭芝が実家に還ってから十日あまり経った、すると県令が媒酌人を遣わしてきたのだ。
雲有第三郎,窈窕世無雙。
媒酌人が言うには「県令さまには第三男があります。美しくしとやかであり、世に二人とはないお方です。
年始十八九,便言多令才。
年はまだお若く十八、九になったばかりですが、弁舌もたっしゃで、文才も多彩でりっぱです。」
阿母謂阿女,汝可去應之。
娘の母はその娘にいう。「あなたはこの申し出を承知して嫁に行くとよいとおもうけどどうでしょう。」と。
阿女含淚答,蘭芝初還時,
可愛いい娘は涙ぐんで答える。「わたし蘭芝がはじめて帰えされるときでした。
府吏見叮嚀,結誓不別離。
前夫の府吏からとても親切にされ、決してこのまま別れはしないと約束して誓いました。」と。
#17
今日違情義,恐此事非奇。自可斷來信,徐徐更謂之。
阿母白媒人,貧賤有此女。始適還家門,不堪吏人婦。
豈合令郎君?幸可廣問訊,不得便相許。
#16為焦仲卿妻作-其七(7)
家に還って十餘日,縣令 媒を遣わし來らしむ。
云う「第三郎有り,窈窕【ようちょう】として世に雙び無し。
年始めて十八九,便言【べんげん】にて令才多し。
阿母は阿女に謂う,「汝 去りて之に應ず可し。」と
阿女 淚を含めて答う,「蘭芝 初め還りし時,府吏叮嚀【ていねい】に見【せ】られ,誓を結びて不別離せず。」と。
#17
今日 情義【じょうぎ】に違うなり,恐らくは此の事奇に非らじ。
自ら來信を斷つ可し,徐徐に更に之を謂はん。」と。
阿母 媒人に白【もう】す,「貧賤 此の女【じょ】有り。
始めて適きて家門に還えれり,吏人の婦【つま】たるに堪えず。
豈に令郎君に合せんや?幸に廣く問訊にす可し,便ち相い許すことを得ず。」と。
『為焦仲卿妻作』-其七 現代語訳と訳註
(本文) #16 (7)-1
還家十餘日,縣令遣媒來。雲有第三郎,窈窕世無雙。
年始十八九,便言多令才。阿母謂阿女,汝可去應之。
阿女含淚答,蘭芝初還時,府吏見叮嚀,結誓不別離。
(下し文)
#16為焦仲卿妻作-其七(7)
家に還って十餘日,縣令 媒を遣わし來らしむ。
云う「第三郎有り,窈窕【ようちょう】として世に雙び無し。
年始めて十八九,便言【べんげん】にて令才多し。
阿母は阿女に謂う,「汝 去りて之に應ず可し。」と
阿女 淚を含めて答う,「蘭芝 初め還りし時,府吏叮嚀【ていねい】に見【せ】られ,誓を結びて不別離せず。」と。
(現代語訳)
蘭芝が実家に還ってから十日あまり経った、すると県令が媒酌人を遣わしてきたのだ。
媒酌人が言うには「県令さまには第三男があります。美しくしとやかであり、世に二人とはないお方です。
年はまだお若く十八、九になったばかりですが、弁舌もたっしゃで、文才も多彩でりっぱです。」
娘の母はその娘にいう。「あなたはこの申し出を承知して嫁に行くとよいとおもうけどどうでしょう。」と。
可愛いい娘は涙ぐんで答える。「わたし蘭芝がはじめて帰えされるときでした。
前夫の府吏からとても親切にされ、決してこのまま別れはしないと約束して誓いました。」と。
(訳注)
還家十餘日,縣令遣媒來。
蘭芝が実家に還ってから十日あまり経った、すると県令が媒酌人を遣わしてきたのだ。
・遣媒 婚礼の申し込みをする使いのもの。その県のトップからの申し込みであるから前夫の上司であるから断れるものではない。
雲有第三郎,窈窕世無雙。
媒酌人が言うには「県令さまには第三男があります。美しくしとやかであり、世に二人とはないお方です。
・窈窕 美しくしとやかなさま。男として魅力のあることをいう。セックスアピールのこと。
年始十八九,便言多令才。
年はまだお若く十八、九になったばかりですが、弁舌もたっしゃで、文才も多彩でりっぱです。」
阿母謂阿女,汝可去應之。
娘の母はその娘にいう。「あなたはこの申し出を承知して嫁に行くとよいとおもうけどどうでしょう。」と。
・去應之 この申し出を承諾して嫁に行けというほどの意味。
阿女含淚答,蘭芝初還時,
可愛いい娘は涙ぐんで答える。「わたし蘭芝がはじめて帰えされるときでした。
府吏見叮嚀,結誓不別離。
前夫の府吏からとても親切にされ、決してこのまま別れはしないと約束して誓いました。