漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之のブログ 女性詩、漢詩・建安六朝・唐詩・李白詩 1000首:李白集校注に基づき時系列に訳注解説

李白の詩を紹介。青年期の放浪時代。朝廷に上がった時期。失意して、再び放浪。李白の安史の乱。再び長江を下る。そして臨終の歌。李白1000という意味は、目安として1000首以上掲載し、その後、系統別、時系列に整理するということ。 古詩、謝霊運、三曹の詩は既掲載済。女性詩。六朝詩。文選、玉臺新詠など、李白詩に影響を与えた六朝詩のおもなものは既掲載している2015.7月から李白を再掲載開始、(掲載約3~4年の予定)。作品の作時期との関係なく掲載漏れの作品も掲載するつもり。李白詩は、時期設定は大まかにとらえる必要があるので、従来の整理と異なる場合もある。現在400首以上、掲載した。今、李白詩全詩訳注掲載中。

▼絶句・律詩など短詩をだけ読んでいたのではその詩人の良さは分からないもの。▼長詩、シリーズを割席しては理解は深まらない。▼漢詩は、諸々の決まりで作られている。日本人が読む漢詩の良さはそういう決まり事ではない中国人の自然に対する、人に対する、生きていくことに対する、愛することに対する理想を述べているのをくみ取ることにあると思う。▼詩人の長詩の中にその詩人の性格、技量が表れる。▼李白詩からよこみちにそれているが、途中で孟浩然を45首程度(掲載済)、謝霊運を80首程度(掲載済み)。そして、女性古詩。六朝、有名な賦、その後、李白詩全詩訳注を約4~5年かけて掲載する予定で整理している。
その後ブログ掲載予定順は、王維、白居易、の順で掲載予定。▼このほか同時に、Ⅲ杜甫詩のブログ3年の予定http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-tohoshi/、唐宋詩人のブログ(Ⅱ李商隠、韓愈グループ。)も掲載中である。http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/,Ⅴ晩唐五代宋詞・花間集・玉臺新詠http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-godaisoui/▼また漢詩理解のためにHPもいくつかサイトがある。≪ kanbuniinkai ≫[検索]で、「漢詩・唐詩」理解を深めるものになっている。
◎漢文委員会のHP http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/profile1.html
Author:漢文委員会 紀 頌之です。
大病を患い大手術の結果、半年ぶりに復帰しました。心機一転、ブログを開始します。(11/1)
ずいぶん回復してきました。(12/10)
訪問ありがとうございます。いつもありがとうございます。
リンクはフリーです。報告、承諾は無用です。
ただ、コメント頂いたても、こちらからの返礼対応ができません。というのも、
毎日、6 BLOG,20000字以上活字にしているからです。
漢詩、唐詩は、日本の詩人に大きな影響を残しました。
だからこそ、漢詩をできるだけ正確に、出来るだけ日本人の感覚で、解釈して,紹介しています。
体の続く限り、広げ、深めていきたいと思っています。掲載文について、いまのところ、すべて自由に使ってもらって結構ですが、節度あるものにして下さい。
どうぞよろしくお願いします。

2013年10月

司馬相如 《上林賦 》(29)―#10-4  文選 賦<110-#10-4>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩934 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3218

司馬相如《上林賦 (29) 武帝の上林苑とそこにくりひろげられる天子の狩猟のさまを,壮麗な美文で描きあげる。漢を代表する文学様式〈賦〉は,事実上この作品によって完成された。

 

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Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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司馬相如 《上林賦

(29)#10-4  文選 賦<110-10413分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩934 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3218

 

 

梁王の死後,失職して四川の臨卭(りんぎよう)に帰り,不遇をかこっていたが,やがて〈子虚の賦〉が武帝の目にとまって,都に召し出され,宮廷文人の列に加わった。彼の文名を決定づけたのは,長編の韻文〈天子游猟の賦〉(《文選》では〈子虚の賦〉〈上林の賦〉の2部に分けられる)で,武帝の上林苑とそこにくりひろげられる天子の狩猟のさまを,壮麗な美文で描きあげる。漢を代表する文学様式〈賦〉は,事実上この作品によって完成された。

 

 

10-1

「於是乘輿弭節徘徊,翔往來。

さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、そして、旋回し、そして、行きつ戻りつして、

睨部曲之進退,覽將帥之變態。

巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

然後侵淫促節,倐遠去;

その後、次第に、馬の歩調を速められ、たちまちのうちに、遠方へ駆け去って行かれる。

流離輕禽,蹴履狡獸;

小鳥たちをけちらし、すばやい獣たちを踏み倒し、

𨎥白鹿,捷狡兔;

白い鹿を車軸に当て、すばやい兎を捕獲される。
軼赤電,遺光耀,

さらに、赤い妖光を追い越し、その光を後ろに見て、

追怪物,出宇宙。

怪しい鳥獣を追い求め、天地の果てを超えて進まる。

 

10-2

彎蕃弱,滿白羽;

古代からの良弓の蕃弱の弓をひき、白羽の矢を引き絞り

射游梟,櫟蜚遽。

走る梟羊、飛ぶ遽を射とめられるのである。

擇肉而後發,先中而命處;

天子の弓の腕前は、どの場所の肉に矢を当てるかを決めてから、矢を放たれ、その矢が命中する前に、その場所を口にされるほどである。

弦矢分,藝殪仆。

矢が弦を離れるやいなや、的となった鳥獣は倒れ伏すのだ。

然後揚節而上浮,凌驚風,

その後、天子は、馬あしを上に向け、空に浮かび昇られ、疾風を越え、

歷駭猋,乘虛無,與神俱。

つむじ風を横切り、虚空に上り、神霊に出会われる。

 

10-3

藺玄鶴,亂昆鷄;

そこでは、黒い鶴を踏みつけ、昆鶉の群れを乱し、

遒孔鸞,促鵕䴊

孔雀と鸞鳥に追いつき、鵕䴊を捕らえ、

拂翳鳥,捎鳳凰;

鳳の一種である翳鳥を払いのけ、鳳凰を打ち、

捷鵷雛,揜焦明。

鵷雛を促え、焦明を抑えてとるのである。

道盡塗殫,迴車而還;

やがて、道が窮まると、車を廻らせてお帰りになる。

招搖乎襄羊,降集乎北紘;

ゆったりと巡り行き、北の果てに、天から下り立ち、

率乎直指,晻乎反

そこから、上林苑まで、まっすぐに向かい、速やかにお戻りになる。

 

10-4

蹶石闕,歷封巒;

石闕観を越え、封巒観を過ぎ、

過鳷鵲,望露寒;

鳷鵲観をぬけ、露寒観を眺めつつ、

下棠梨,息宜春。

棠梨観へと下り、宜春宮に休まれ、

西馳宣曲,濯鷁牛首;

西を指して宜曲宮に急ぎ、牛首池に船を浮かべ、

登龍臺,掩細柳;

龍台に登り、細柳観に留まられるのである。

 

10-5

觀士大夫之勤略,鈞獵者之所得獲,

徒車之所𨏼轢,步騎之所蹂

人臣之所蹈藉,與其窮極倦𠙆

驚憚讋伏,不被創刃而死者,

佗佗藉藉,填阬滿谷,揜平彌澤。

 

10-1

「是に於いて乘輿 節を弭【なび】かして徘徊し,翔【こうしょう】として往來す。

部曲の進退を睨【み】,將帥の變態を覽る。

然る後 侵淫【しんいん】として節を促やかに,倐【しゅくけい】として遠く去る。

輕禽【けいきん】を流離し,狡獸【こうじゅう】を蹴履【しゅくり】す。

白鹿を𨎥【す】り,狡兔【こうと】を捷る。

 

10-2

赤電を軼【す】き,光耀【こうよう】を【のこ】し

怪物を追い,宇宙より出づ。

蕃弱【はんじゃく】を【ひ】きて,白羽を滿し、

游梟【ゆうきょう】を射,櫟蜚遽【ひきょ】を【う】つ

肉を擇【えら】びて而して後に發ち,中【あた】るにだちて而して處を命ず。

弦矢【げんし】分れて,藝【まと】【たお】れ【ふ】す

然る後 節を揚げて而して上り浮かべ,驚風を凌ぐ。

駭猋【がいひょう】を【へ】,虛無に乘り,神と俱にす。

 

10-3

玄鶴【げんかく】を【ふ】み,昆鷄を亂り、

孔鸞【こうらん】を【せめと】り鵕䴊【しゅんぎ】を【せめと】り。

翳鳥【えいちょう】を拂い,鳳凰を捎【う】ち、

鵷雛【えんすう】を捷【と】り,焦明【しょうめい】を揜【おお】う。

道盡き塗殫【つ】きて,車を迴らせて還える。

招搖【しょうよう】乎【こ】として襄羊【じょうよう】し,乎として北紘に降集す。

 

10-4

率乎【そつこ】として直に指し,晻乎【えんこ】として反り【おか】う。

石闕【せきけつ】を蹶【ふ】み,封巒【ほうらん】を歷【へ】、

鳷鵲【しじゃく】を過【よぎ】り,露寒を望み、

棠梨【とうり】に下り,宜春【ぎしゅん】に息う。

西のかた宣曲に馳せ,鷁【げき】を牛首に濯う。

 

10-5

龍臺に登り,細柳に掩【とど】まる。

士大夫の勤略を觀て,獵者【りょうしゃ】の得獲【とくかく】する所を鈞【ひと】しくする,

徒車の𨏼【ふ】み【ふ】む所と,步騎の蹂【ふ】み【にし】る所と

人臣の蹈【ふ】藉【ふ】む所と,其の窮極 倦𠙆【けんげき】し

驚憚【きょうたん】讋伏【しょうふく】し,創刃を被らずしてに死する者に與り

佗佗【たた】藉藉【せきせき】として,阬【たに】に【み】ち谷に滿ちて,平【はら】を【おお】い澤を彌【わた】れり

終南山03 

 

『上林賦』(29)#10-4 現代語訳と訳註

(本文) 10-4

蹶石闕,歷封巒;

過鳷鵲,望露寒;

下棠梨,息宜春。

西馳宣曲,濯鷁牛首;

登龍臺,掩細柳;

 

 

(下し文) 10-4

率乎【そつこ】として直に指し,晻乎【えんこ】として反り【おか】う。

石闕【せきけつ】を蹶【ふ】み,封巒【ほうらん】を歷【へ】、

鳷鵲【しじゃく】を過【よぎ】り,露寒を望み、

棠梨【とうり】に下り,宜春【ぎしゅん】に息う。

西のかた宣曲に馳せ,鷁【げき】を牛首に濯う。

 

 

(現代語訳)

石闕観を越え、封巒観を過ぎ、

鳷鵲観をぬけ、露寒観を眺めつつ、

棠梨観へと下り、宜春宮に休まれ、

西を指して宜曲宮に急ぎ、牛首池に船を浮かべ、

龍台に登り、細柳観に留まられるのである。

 

 

(訳注) 10-4

蹶石闕,歷封巒、

石闕観を越え、封巒観を過ぎ、

 

過鳷鵲,望露寒、

鳷鵲観をぬけ、露寒観を眺めつつ、

蹶石闕……望露寒 石闕封巒鳷鵲露寒の四老は、武帝が建元年間に建てた楼観で、雲陽県の甘泉宮の外ではあるが、苑内に造られた。

秦の始皇帝が前220年に首都咸陽(かんよう)の北西の甘泉山(陝西省淳化県)に築いた離宮の林光宮に始まる。漢の武帝が建元年間(140‐前135)に高光宮,迎風館,通天台などを増築し,周囲19(7.7km)12宮,11台などを甘泉宮と総称した。別に山谷に沿って雲陽に至る周囲540(219km)の甘泉苑を設け,仙人,石闕(せきけつ),封巒(ほうらん),鳷鵲(しじやく)諸観など宮殿台閣100ヵ所以上があった。

 

下棠梨,息宜春。

棠梨観へと下り、宜春宮に休まれ、

棠梨 甘泉宮の離宮であるが、『三輔黄圖』によれば、甘泉苑垣外、雲陽の南三十里に在ったという。

○宜春 『三輔黄圖』によれば、もと秦の離宮で、長安城の東南、杜県の東(陝西省西安の東南) に在ったという。

 

西馳宣曲,濯鷁牛首、

西を指して宜曲宮に急ぎ、牛首池に船を浮かべ、

 

登龍臺,掩細柳、

龍台に登り、細柳観に留まられるのである。

○西馳宜曲…‥掩細柳 宣曲は宮殿の名、昆明地の西に在った。牛首は池の名で、上林苑の西端に在った。龍台は楼観の名で、灃水の西岸、渭水に近い所に在った。細柳は楼観の名で、昆明池の南に在った。なお、『三輔黄園』によれば、上林苑には池が10か所あったという。ここまでの文章は、天子が天上から北の涯に降り、甘泉宮を経て、上林苑に戻る道程を述べたもの。

『三輔黄園』とは中国,長安(現,西安)を中心にその近郊に位置する三輔(京兆尹(けいちよういん),左馮翊(さひようよく),右扶風(ゆうふふう))の地域の,主として漢代の古跡を記述した地理書。宮殿,苑囿(えんゆう),陵墓などの来歴を述べ,ときにそうした場所にまつわる伝説も引用される。筆者は不明。原本は南北朝期にできたと考えられるが,中唐以降の付加になる部分もある。テキストには,古書の引用で現行本を対校したものがいくつかあるが,陳直《三輔黄図校正》が最も新しい成果である。長安付近図00上林苑01

司馬相如《上林賦 》(28)―#10-3  文選 賦<110-#10-3>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩933 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3213

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温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
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司馬相如《上林賦

(28)#10-3  文選 賦<110-10313分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩933 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3213

 

 

10-1

「於是乘輿弭節徘徊,翔往來。

さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、そして、旋回し、そして、行きつ戻りつして、

睨部曲之進退,覽將帥之變態。

巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

然後侵淫促節,倐遠去;

その後、次第に、馬の歩調を速められ、たちまちのうちに、遠方へ駆け去って行かれる。

流離輕禽,蹴履狡獸;

小鳥たちをけちらし、すばやい獣たちを踏み倒し、

𨎥白鹿,捷狡兔;

白い鹿を車軸に当て、すばやい兎を捕獲される。
軼赤電,遺光耀,

さらに、赤い妖光を追い越し、その光を後ろに見て、

追怪物,出宇宙。

怪しい鳥獣を追い求め、天地の果てを超えて進まる。

 

10-2

彎蕃弱,滿白羽;

古代からの良弓の蕃弱の弓をひき、白羽の矢を引き絞り

射游梟,櫟蜚遽。

走る梟羊、飛ぶ遽を射とめられるのである。

擇肉而後發,先中而命處;

天子の弓の腕前は、どの場所の肉に矢を当てるかを決めてから、矢を放たれ、その矢が命中する前に、その場所を口にされるほどである。

弦矢分,藝殪仆。

矢が弦を離れるやいなや、的となった鳥獣は倒れ伏すのだ。

然後揚節而上浮,凌驚風,

その後、天子は、馬あしを上に向け、空に浮かび昇られ、疾風を越え、

歷駭猋,乘虛無,與神俱。

つむじ風を横切り、虚空に上り、神霊に出会われる。

 

10-3

藺玄鶴,亂昆鷄;

そこでは、黒い鶴を踏みつけ、昆鶉の群れを乱し、

遒孔鸞,促鵕䴊

孔雀と鸞鳥に追いつき、鵕䴊を捕らえ、

拂翳鳥,捎鳳凰;

鳳の一種である翳鳥を払いのけ、鳳凰を打ち、

捷鵷雛,揜焦明。

鵷雛を促え、焦明を抑えてとるのである。

道盡塗殫,迴車而還;

やがて、道が窮まると、車を廻らせてお帰りになる。

招搖乎襄羊,降集乎北紘;

ゆったりと巡り行き、北の果てに、天から下り立ち、

率乎直指,晻乎反

そこから、上林苑まで、まっすぐに向かい、速やかにお戻りになる。

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10-4

蹶石闕,歷封巒;

過鳷鵲,望露寒;

下棠梨,息宜春。

西馳宣曲,濯鷁牛首;

登龍臺,掩細柳;

 

10-5

觀士大夫之勤略,鈞獵者之所得獲,

徒車之所𨏼轢,步騎之所蹂

人臣之所蹈藉,與其窮極倦𠙆

驚憚讋伏,不被創刃而死者,

佗佗藉藉,填阬滿谷,揜平彌澤。

 

10-1

「是に於いて乘輿 節を弭【なび】かして徘徊し,翔【こうしょう】として往來す。

部曲の進退を睨【み】,將帥の變態を覽る。

然る後 侵淫【しんいん】として節を促やかに,倐【しゅくけい】として遠く去る。

輕禽【けいきん】を流離し,狡獸【こうじゅう】を蹴履【しゅくり】す。

白鹿を𨎥【す】り,狡兔【こうと】を捷る。

 

10-2

赤電を軼【す】き,光耀【こうよう】を【のこ】し

怪物を追い,宇宙より出づ。

蕃弱【はんじゃく】を【ひ】きて,白羽を滿し、

游梟【ゆうきょう】を射,櫟蜚遽【ひきょ】を【う】つ

肉を擇【えら】びて而して後に發ち,中【あた】るにだちて而して處を命ず。

弦矢【げんし】分れて,藝【まと】【たお】れ【ふ】す

然る後 節を揚げて而して上り浮かべ,驚風を凌ぐ。

駭猋【がいひょう】を【へ】,虛無に乘り,神と俱にす。

 

10-3

玄鶴【げんかく】を【ふ】み,昆鷄を亂り、

孔鸞【こうらん】を【せめと】り鵕䴊【しゅんぎ】を【せめと】り。

翳鳥【えいちょう】を拂い,鳳凰を捎【う】ち、

鵷雛【えんすう】を捷【と】り,焦明【しょうめい】を揜【おお】う。

道盡き塗殫【つ】きて,車を迴らせて還える。

招搖【しょうよう】乎【こ】として襄羊【じょうよう】し,乎として北紘に降集す。

 

10-4

率乎【そつこ】として直に指し,晻乎【えんこ】として反り【おか】う。

石闕【せきけつ】を蹶【ふ】み,封巒【ほうらん】を歷【へ】、

鳷鵲【しじゃく】を過【よぎ】り,露寒を望み、

棠梨【とうり】に下り,宜春【ぎしゅん】に息う。

西のかた宣曲に馳せ,鷁【げき】を牛首に濯う。

 

10-5

龍臺に登り,細柳に掩【とど】まる。

士大夫の勤略を觀て,獵者【りょうしゃ】の得獲【とくかく】する所を鈞【ひと】しくする,

徒車の𨏼【ふ】み【ふ】む所と,步騎の蹂【ふ】み【にし】る所と

人臣の蹈【ふ】藉【ふ】む所と,其の窮極 倦𠙆【けんげき】し

驚憚【きょうたん】讋伏【しょうふく】し,創刃を被らずしてに死する者に與り

佗佗【たた】藉藉【せきせき】として,阬【たに】に【み】ち谷に滿ちて,平【はら】を【おお】い澤を彌【わた】れり

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『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) 10-3

藺玄鶴,亂昆鷄;

遒孔鸞,促鵕䴊

拂翳鳥,捎鳳凰;

捷鵷雛,揜焦明。

道盡塗殫,迴車而還;

招搖乎襄羊,降集乎北紘;

率乎直指,晻乎反

 

 

(下し文) 10-3

玄鶴【げんかく】を藺【ふ】み,昆鷄を亂り、

孔鸞【こうらん】を遒【せめと】り,鵕䴊【しゅんぎ】を促【せめと】り。

翳鳥【えいちょう】を拂い,鳳凰を捎【う】ち、

鵷雛【えんすう】を捷【と】り,焦明【しょうめい】を揜【おお】う。

道盡き塗殫【つ】きて,車を迴らせて還える。

招搖【しょうよう】乎【こ】として襄羊【じょうよう】し,乎として北紘に降集す。

 

 

(現代語訳)

そこでは、黒い鶴を踏みつけ、昆鶉の群れを乱し、

孔雀と鸞鳥に追いつき、鵕䴊を捕らえ、

鳳の一種である翳鳥を払いのけ、鳳凰を打ち、

鵷雛を促え、焦明を抑えてとるのである。

やがて、道が窮まると、車を廻らせてお帰りになる。

ゆったりと巡り行き、北の果てに、天から下り立ち、

そこから、上林苑まで、まっすぐに向かい、速やかにお戻りになる。

 

 

(訳注) 10-3

藺玄鶴,亂昆鷄;

そこでは、黒い鶴を踏みつけ、昆鶉の群れを乱し、

○昆鶏 張稗によれば、鶴に似て、貰白色の鳥。

 

遒孔鸞,促鵕䴊

孔雀と鸞鳥に追いつき、鵕䴊を捕らえ、

鵕䴊 『漢書』音義が曰う:「鵕䴊鳥名である。毛羽を以て冠を飾り,貝を以て帶を飾る。」とあるもの。

 

拂翳鳥,捎鳳凰、

鳳の一種である翳鳥を払いのけ、鳳凰を打ち、

○翳鳥 『山海繹』「海内経」に、「北海の内、蛇山なるもの有り、五采の鳥有り、飛べば一郷を蔽ふ。名を翳鳥という」とあるもの。鳳の一種。

 

捷鵷雛,揜焦明。

鵷雛を促え、焦明を抑えてとるのである。

○焦明 南方の霊鳥。

 

道盡塗殫,迴車而還、

やがて、道が窮まると、車を廻らせてお帰りになる。

 

招搖乎襄羊,降集乎北紘、

ゆったりと巡り行き、北の果てに、天から下り立ち、

○消揺乎襄羊 消揺も襄羊も、ともに疊韻語で、きままにさまよう形容。

 

率乎直指,晻乎反

そこから、上林苑まで、まっすぐに向かい、速やかにお戻りになる。
上林苑01 

司馬相如 《上林賦 》(27)―#10-2  文選 賦<110-#10-2>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩932 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3208

司馬相如 《上林賦 (27) 古代からの良弓の蕃弱の弓をひき、白羽の矢を引き絞り、走る梟羊、飛ぶ遽を射とめられるのである。天子の弓の腕前は、どの場所の肉に矢を当てるかを決めてから、矢を放たれ、その矢が命中する前に、その場所を口にされるほどである。

 

司馬相如《上林賦(27)#10-2  文選 賦<110-10213分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩932 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ

 


2013年10月29日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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司馬相如 《上林賦 》(27)―#10-2  文選 賦<110-#10-2>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩932 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3208
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《次潼關上都統相公》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <845>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3209韓愈詩-217
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
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薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
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温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
『花間集』継続中 

杜甫全詩 韓愈全詩 花間集 古詩源 玉台新詠


司馬相如 《上林賦 

10-1

「於是乘輿弭節徘徊,翔往來。

さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、そして、旋回し、そして、行きつ戻りつして、

睨部曲之進退,覽將帥之變態。

巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

然後侵淫促節,倐遠去;

その後、次第に、馬の歩調を速められ、たちまちのうちに、遠方へ駆け去って行かれる。

流離輕禽,蹴履狡獸;

小鳥たちをけちらし、すばやい獣たちを踏み倒し、

𨎥白鹿,捷狡兔;

白い鹿を車軸に当て、すばやい兎を捕獲される。
軼赤電,遺光耀,

さらに、赤い妖光を追い越し、その光を後ろに見て、

追怪物,出宇宙。

怪しい鳥獣を追い求め、天地の果てを超えて進まる。

 

10-2

彎蕃弱,滿白羽;

古代からの良弓の蕃弱の弓をひき、白羽の矢を引き絞り

射游梟,櫟蜚遽。

走る梟羊、飛ぶ遽を射とめられるのである。

擇肉而後發,先中而命處;

天子の弓の腕前は、どの場所の肉に矢を当てるかを決めてから、矢を放たれ、その矢が命中する前に、その場所を口にされるほどである。

弦矢分,藝殪仆。

矢が弦を離れるやいなや、的となった鳥獣は倒れ伏すのだ。

然後揚節而上浮,凌驚風,

その後、天子は、馬あしを上に向け、空に浮かび昇られ、疾風を越え、

歷駭猋,乘虛無,與神俱。

つむじ風を横切り、虚空に上り、神霊に出会われる。

 

10-3

藺玄鶴,亂昆鷄;

遒孔鸞,促鵕䴊

拂翳鳥,捎鳳凰;

捷鵷雛,揜焦明。

道盡塗殫,迴車而還;

招搖乎襄羊,降集乎北紘;

率乎直指,晻乎反

 

10-4

蹶石闕,歷封巒;

過鳷鵲,望露寒;

下棠梨,息宜春。

西馳宣曲,濯鷁牛首;

登龍臺,掩細柳;

 

10-5

觀士大夫之勤略,鈞獵者之所得獲,

徒車之所𨏼轢,步騎之所蹂

人臣之所蹈藉,與其窮極倦𠙆

驚憚讋伏,不被創刃而死者,

佗佗藉藉,填阬滿谷,揜平彌澤。

 

10-1

「是に於いて乘輿 節を弭【なび】かして徘徊し,翔【こうしょう】として往來す。

部曲の進退を睨【み】,將帥の變態を覽る。

然る後 侵淫【しんいん】として節を促やかに,倐【しゅくけい】として遠く去る。

輕禽【けいきん】を流離し,狡獸【こうじゅう】を蹴履【しゅくり】す。

白鹿を𨎥【す】り,狡兔【こうと】を捷る。

 

10-2

赤電を軼【す】き,光耀【こうよう】を【のこ】し

怪物を追い,宇宙より出づ。

蕃弱【はんじゃく】を【ひ】きて,白羽を滿し、

游梟【ゆうきょう】を射,櫟蜚遽【ひきょ】を【う】つ

肉を擇【えら】びて而して後に發ち,中【あた】るにだちて而して處を命ず。

弦矢【げんし】分れて,藝【まと】【たお】れ【ふ】す

然る後 節を揚げて而して上り浮かべ,驚風を凌ぐ。

駭猋【がいひょう】を【へ】,虛無に乘り,神と俱にす。

 

10-3

玄鶴【げんかく】を【ふ】み,昆鷄を亂り、

孔鸞【こうらん】を【せめと】り鵕䴊【しゅんぎ】を【せめと】り。

翳鳥【えいちょう】を拂い,鳳凰を捎【う】ち、

鵷雛【えんすう】を捷【と】り,焦明【しょうめい】を揜【おお】う。

道盡き塗殫【つ】きて,車を迴らせて還える。

招搖【しょうよう】乎【こ】として襄羊【じょうよう】し,乎として北紘に降集す。

 

10-4

率乎【そつこ】として直に指し,晻乎【えんこ】として反り【おか】う。

石闕【せきけつ】を蹶【ふ】み,封巒【ほうらん】を歷【へ】、

鳷鵲【しじゃく】を過【よぎ】り,露寒を望み、

棠梨【とうり】に下り,宜春【ぎしゅん】に息う。

西のかた宣曲に馳せ,鷁【げき】を牛首に濯う。

 

10-5

龍臺に登り,細柳に掩【とど】まる。

士大夫の勤略を觀て,獵者【りょうしゃ】の得獲【とくかく】する所を鈞【ひと】しくする,

徒車の𨏼【ふ】み【ふ】む所と,步騎の蹂【ふ】み【にし】る所と

人臣の蹈【ふ】藉【ふ】む所と,其の窮極 倦𠙆【けんげき】し

驚憚【きょうたん】讋伏【しょうふく】し,創刃を被らずしてに死する者に與り

佗佗【たた】藉藉【せきせき】として,阬【たに】に【み】ち谷に滿ちて,平【はら】を【おお】い澤を彌【わた】れり

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『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) 10-2

彎蕃弱,滿白羽;

射游梟,櫟蜚遽。

擇肉而後發,先中而命處;

弦矢分,藝殪仆。

然後揚節而上浮,凌驚風,

歷駭猋,乘虛無,與神俱。

 

 

(下し文) 10-2

赤電を軼【す】き,光耀【こうよう】を【のこ】し

怪物を追い,宇宙より出づ。

蕃弱【はんじゃく】を【ひ】きて,白羽を滿し、

游梟【ゆうきょう】を射,櫟蜚遽【ひきょ】を【う】つ

肉を擇【えら】びて而して後に發ち,中【あた】るにだちて而して處を命ず。

弦矢【げんし】分れて,藝【まと】【たお】れ【ふ】す

然る後 節を揚げて而して上り浮かべ,驚風を凌ぐ。

駭猋【がいひょう】を【へ】,虛無に乘り,神と俱にす。

 

 

(現代語訳)

古代からの良弓の蕃弱の弓をひき、白羽の矢を引き絞り

走る梟羊、飛ぶ遽を射とめられるのである。

天子の弓の腕前は、どの場所の肉に矢を当てるかを決めてから、矢を放たれ、その矢が命中する前に、その場所を口にされるほどである。

矢が弦を離れるやいなや、的となった鳥獣は倒れ伏すのだ。

その後、天子は、馬あしを上に向け、空に浮かび昇られ、疾風を越え、

つむじ風を横切り、虚空に上り、神霊に出会われる。

 

 

(訳注) 10-2

彎蕃弱,滿白羽、

古代からの良弓の蕃弱の弓をひき、白羽の矢を引き絞り

○蕃弱 夏后氏の時の良弓の名。繁弱とも書く。

 

射游梟,櫟蜚遽。

走る梟羊、飛ぶ遽を射とめられるのである。

○游梟 游は悪鳥なり、故に之を射つ、といい、ふくろう(母を食うといわれた)と解している。別に、梟羊〈ひひ)と解すとする。

○蜚遽 天上の神獣で、鹿頭にして龍身であるという。なお、『淮南子』「氾論」の高誘注に、臭羊は山の精なり、遽の類に似るとあるので、ここの二句は、同類の怪獣を列挙し、游と蜚(飛)を対にしたものである。

 

擇肉而後發,先中而命處;

天子の弓の腕前は、どの場所の肉に矢を当てるかを決めてから、矢を放たれ、その矢が命中する前に、その場所を口にされるほどである。

 

弦矢分,藝殪仆。

矢が弦を離れるやいなや、的となった鳥獣は倒れ伏すのだ。

 

然後揚節而上浮,凌驚風,

その後、天子は、馬あしを上に向け、空に浮かび昇られ、疾風を越え、

 

歷駭猋,乘虛無,與神俱。

つむじ風を横切り、虚空に上り、神霊に出会われる。
長安付近図00 

司馬相如 《上林賦 》(26)―#10-1  文選 賦<110-#10-1>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩931 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3203

司馬相如《上林賦 (26) さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、そして、旋回し、そして、行きつ戻りつして、巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

 


(26)#10-1  文選 賦<110-10113分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩931 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3203

 

 

10-1

「於是乘輿弭節徘徊,翔往來。

さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、そして、旋回し、そして、行きつ戻りつして、

睨部曲之進退,覽將帥之變態。

巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

然後侵淫促節,倐遠去;

その後、次第に、馬の歩調を速められ、たちまちのうちに、遠方へ駆け去って行かれる。

流離輕禽,蹴履狡獸;

小鳥たちをけちらし、すばやい獣たちを踏み倒し、

𨎥白鹿,捷狡兔;

白い鹿を車軸に当て、すばやい兎を捕獲される。
軼赤電,遺光耀,

さらに、赤い妖光を追い越し、その光を後ろに見て、

追怪物,出宇宙。

怪しい鳥獣を追い求め、天地の果てを超えて進まる。

 

10-2

彎蕃弱,滿白羽;

射游梟,櫟蜚遽。

擇肉而後發,先中而命處;

弦矢分,藝殪仆。

然後揚節而上浮,凌驚風,

歷駭猋,乘虛無,與神俱。

 

10-3

藺玄鶴,亂昆鷄;

遒孔鸞,促鵕䴊

拂翳鳥,捎鳳凰;

捷鵷雛,揜焦明。

道盡塗殫,迴車而還;

招搖乎襄羊,降集乎北紘;

率乎直指,晻乎反

 

10-4

蹶石闕,歷封巒;

過鳷鵲,望露寒;

下棠梨,息宜春。

西馳宣曲,濯鷁牛首;

登龍臺,掩細柳;

 

10-5

觀士大夫之勤略,鈞獵者之所得獲,

徒車之所𨏼轢,步騎之所蹂

人臣之所蹈藉,與其窮極倦𠙆

驚憚讋伏,不被創刃而死者,

佗佗藉藉,填阬滿谷,揜平彌澤。

 

10-1

「是に於いて乘輿 節を弭【なび】かして徘徊し,翔【こうしょう】として往來す。

部曲の進退を睨【み】,將帥の變態を覽る。

然る後 侵淫【しんいん】として節を促やかに,倐【しゅくけい】として遠く去る。

輕禽【けいきん】を流離し,狡獸【こうじゅう】を蹴履【しゅくり】す。

白鹿を𨎥【す】り,狡兔【こうと】を捷る。

 

10-2

赤電を軼【す】き,光耀【こうよう】を【のこ】し

怪物を追い,宇宙より出づ。

蕃弱【はんじゃく】を【ひ】きて,白羽を滿し、

游梟【ゆうきょう】を射,櫟蜚遽【ひきょ】を【う】つ

肉を擇【えら】びて而して後に發ち,中【あた】るにだちて而して處を命ず。

弦矢【げんし】分れて,藝【まと】【たお】れ【ふ】す

然る後 節を揚げて而して上り浮かべ,驚風を凌ぐ。

駭猋【がいひょう】を【へ】,虛無に乘り,神と俱にす。

 

10-3

玄鶴【げんかく】を【ふ】み,昆鷄を亂り、

孔鸞【こうらん】を【せめと】り鵕䴊【しゅんぎ】を【せめと】り。

翳鳥【えいちょう】を拂い,鳳凰を捎【う】ち、

鵷雛【えんすう】を捷【と】り,焦明【しょうめい】を揜【おお】う。

道盡き塗殫【つ】きて,車を迴らせて還える。

招搖【しょうよう】乎【こ】として襄羊【じょうよう】し,乎として北紘に降集す。

 

10-4

率乎【そつこ】として直に指し,晻乎【えんこ】として反り【おか】う。

石闕【せきけつ】を蹶【ふ】み,封巒【ほうらん】を歷【へ】、

鳷鵲【しじゃく】を過【よぎ】り,露寒を望み、

棠梨【とうり】に下り,宜春【ぎしゅん】に息う。

西のかた宣曲に馳せ,鷁【げき】を牛首に濯う。

 

10-5

龍臺に登り,細柳に掩【とど】まる。

士大夫の勤略を觀て,獵者【りょうしゃ】の得獲【とくかく】する所を鈞【ひと】しくする,

徒車の𨏼【ふ】み【ふ】む所と,步騎の蹂【ふ】み【にし】る所と

人臣の蹈【ふ】藉【ふ】む所と,其の窮極 倦𠙆【けんげき】し

驚憚【きょうたん】讋伏【しょうふく】し,創刃を被らずしてに死する者に與り

佗佗【たた】藉藉【せきせき】として,阬【たに】に【み】ち谷に滿ちて,平【はら】を【おお】い澤を彌【わた】れり

 

 nat0022

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) 10-1

「於是乘輿弭節徘徊,翔往來。

睨部曲之進退,覽將帥之變態。

然後侵淫促節,倐遠去;

流離輕禽,蹴履狡獸;

𨎥白鹿,捷狡兔;

軼赤電,遺光耀,

追怪物,出宇宙。

 

 

(下し文)

10-2

赤電を軼【す】き,光耀【こうよう】を遺【のこ】し,

怪物を追い,宇宙より出づ。

蕃弱【はんじゃく】を彎【ひ】きて,白羽を滿し、

游梟【ゆうきょう】を射,櫟蜚遽【ひきょ】を【う】つ。

肉を擇【えら】びて而して後に發ち,中【あた】るに先だちて而して處を命ず。

弦矢【げんし】分れて,藝【まと】殪【たお】れ仆【ふ】す。

然る後 節を揚げて而して上り浮かべ,驚風を凌ぐ。

駭猋【がいひょう】を歷【へ】,虛無に乘り,神と俱にす。

 

(現代語訳)

さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、そして、旋回し、そして、行きつ戻りつして、

巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

その後、次第に、馬の歩調を速められ、たちまちのうちに、遠方へ駆け去って行かれる。

小鳥たちをけちらし、すばやい獣たちを踏み倒し、

白い鹿を車軸に当て、すばやい兎を捕獲される。
さらに、赤い妖光を追い越し、その光を後ろに見て、

怪しい鳥獣を追い求め、天地の果てを超えて進まる。

 

 

(訳注) #10-1

「於是乘輿弭節徘徊,翔往來。

さて、この上林苑において天子は車馬に乗りあちこちを回って、旋回し、行きつ戻りつして、

乘輿 天子の車馬、轉じて行幸中の天子を指していふ。

○弭 1 弓の両端。弓弭(ゆはず)2 矢の端の、弓の弦につがえる切り込みのある部分。矢筈(やはず)3 相撲で、親指と他の指を広げ、矢筈の形にした手。

 (翼を広げたまま)旋回する,滑空する.

 

睨部曲之進退,覽將帥之變態。

巡り行き、部隊の動き具合いや、指揮官たちの様々な姿をご覧になる。

 

然後侵淫促節,倐遠去;

その後、次第に、馬の歩調を速められ、たちまちのうちに、遠方へ駆け去って行かれる。

○倐 たちまち,あっという間に.突然,たちまち.

 はるか、 とおい、 もとめる.

 

流離輕禽,蹴履狡獸;

小鳥たちをけちらし、すばやい獣たちを踏み倒し、

 

𨎥白鹿,捷狡兔;

白い鹿を車軸に当て、すばやい兎を捕獲される。

 

軼赤電,遺光耀,

さらに、赤い妖光を追い越し、その光を後ろに見て、

 

追怪物,出宇宙。

怪しい鳥獣を追い求め、天地の果てを超えて進まる。

 01boudake5

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(25)―#93  文選 賦<110-9313分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩930 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3198

 

 

(23)―#91 

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

乘鏤象,六玉虯,

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

拖蜺旌,靡雲旗;

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

前皮軒,後道游。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

孫叔奉轡,衛公參乘;

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

扈從橫行,出乎四校之中。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

鼓嚴簿,縱獵者;

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

江江為阹,泰山為櫓。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

「是に於てか秋に背きて冬を涉り,天子校獵【こうりょう】す。

鏤象【ろうしょう】に乘り,玉虯【ぎょくきゅう】を六にし,

蜺旌【げいせい】拖【ひ】き,雲旗を靡【なび】かせ、

皮軒を前にし,道游を後【しりえ】にす。

孫叔【そんしゅく】轡を奉じ,衛公【えいこう】參乘【さんじょう】す。

扈從【こじゅう】橫行して,乎四校の中より出づ。

嚴簿【げんぼ】に鼓みうちて,縱獵者【りょうしゃ】を【はな】つ。

江江 阹【さえ】と為し,泰山 櫓と為す。

 

 (24)―#92 

車騎雷起,殷天動地;

車や騎馬は、雷鳴のような響きをあげ、天地を震わせてゆく、

先後陸離,離散別追,

そして、それを先に、後にと、分散して、別々に獲物を追って行く。

淫淫裔裔、緣陵流澤,雲布雨施。

度を過し、遠いところまであふれるように進み、丘に沿い、谷に流れる様子は、雲が広がり、雨が降りそそぐようである。

生貔豹,搏豺狼;

彼らは、貔(虎豹の一種)や豹を生け捕り、豺や狼を打ち倒し、

手熊羆,足野羊。

熊や羆を手で押さえ、野羊を足で踏みつける。

蒙鶡蘇,絝白虎;

そのいでたちは、鴎の尾羽根を頭につけ、白虎の皮をはかまとし、

被班文,跨野馬。

虎のまだらな皮の服を着、野生の馬にまたがっている。

車騎 雷【いかづち】のごとくに起きて,殷天に【さか】り地を動【ゆる】がす。

先後 陸離として,離散して別れ追う。

淫淫裔裔として、陵に緣り澤に流れ,雲のごとく布き雨のごとくに施す。

貔豹【ひひょう】を生けどり,豺狼【さいろう】を搏ち、

熊羆【ゆうひ】を手もとり,野羊を足もてふむ。

鶡蘇【かつそ】を蒙【こうむ】り,白虎を絝【はかま】にし、

班文を被り,野馬に跨る。

 

(25)―#93 

陵三嵕之危,下磧歷之坻;

三嵕山のような三峰の険しい山を越え、ごつごつした坂を下って行き、

徑峻赴險,越壑厲水。

高く険しい峰を横切り、激しい水の流れの谷川を渡って行く。

推飛廉,弄獬豸格蝦蛤,

怪獣の飛廉を打ち殺し、獬豸を翻弄し、獼猴のような蝦蛤を組みふせて、

鋋猛氏;羂騕褭,射封豕。

猛氏を鋋(小矛)で刺し、騕褭を搦めとり、大いのししを射とめる。 

箭不苟害,解脰陷腦;

彼らの放つ矢は、獲物を傷つけるだけということはなく、必ず首筋を断ち、頭に突き刺さる。

弓不虛發,應聲而倒。

彼らが弓を射れば、必ず命中し、弦の昔に合わせて、獲物が倒れるのだ。

三嵕【さんそう】の危に陵【のぼ】り,磧歷【せきれき】の坻【さか】を下る。

峻なる徑り 險しきに赴き,壑を越え 厲【はげ】しき水をわたる。

飛廉を推【う】ち,獬豸【かいち】弄び 蝦蛤【かこう】を格【う】ち,

鋋猛氏【もうし】を【ほこ】でもって、騕褭【ようじょう】を羂【ほだ】し,封豕【ほうし】を射る。

【や】 【かりそめ】にも害せず,脰【うなじ】を解き 腦【なづき】を【おととし】いる。

弓 虛【むなし】く【はな】たず,聲に應じて倒る。


長安付近図00上林苑01 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (25)―#93 

陵三嵕之危,下磧歷之坻;

徑峻赴險,越壑厲水。

推飛廉,弄獬豸格蝦蛤,

鋋猛氏;羂騕褭,射封豕。

箭不苟害,解脰陷腦;

弓不虛發,應聲而倒。

 

 

 

(下し文) (25)―#93 

三嵕【さんそう】の危に陵【のぼ】り,磧歷【せきれき】の坻【さか】を下る。

峻なる徑り 險しきに赴き,壑を越え 厲【はげ】しき水をわたる。

飛廉を推【う】ち,獬豸【かいち】弄び 蝦蛤【かこう】を格【う】ち,

鋋猛氏【もうし】を【ほこ】でもって、騕褭【ようじょう】を羂【ほだ】し,封豕【ほうし】を射る。

【や】 【かりそめ】にも害せず,脰【うなじ】を解き 腦【なづき】を【おととし】いる。

弓 虛【むなし】く【はな】たず,聲に應じて倒る。

 

 

 

(現代語訳)

三嵕山のような三峰の険しい山を越え、ごつごつした坂を下って行き、

高く険しい峰を横切り、激しい水の流れの谷川を渡って行く。

怪獣の飛廉を打ち殺し、獬豸を翻弄し、獼猴のような蝦蛤を組みふせて、

猛氏を鋋(小矛)で刺し、騕褭を搦めとり、大いのししを射とめる。 

彼らの放つ矢は、獲物を傷つけるだけということはなく、必ず首筋を断ち、頭に突き刺さる。

彼らが弓を射れば、必ず命中し、弦の昔に合わせて、獲物が倒れるのだ。

 

 

(訳注) (25)―#93 

陵三嵕之危,下磧歷之坻;

三嵕山のような三峰の険しい山を越え、ごつごつした坂を下って行き、

〇三嵕 三嵕は三聚の山(峯が三つ並んだ山) で、聞喜県(山西省間喜)の山名に類似したもの。。

○磧歷 小石が多くて平らでない形容の畳韻語。

 

徑峻赴險,越壑厲水。

高く険しい峰を横切り、激しい水の流れの谷川を渡って行く。

○厲水 激しい水の流れ。厲:(1) 厳格な,厳しい.(2) 厳粛な,いかめしい.(3) 激しい,猛々しい.(4)耐え難い,激しい,

 

推飛廉,弄獬豸格蝦蛤,

怪獣の飛廉を打ち殺し、獬豸を翻弄し、獼猴のような蝦蛤を組みふせて、

○飛廉 怪獣の名。郭嘆によれば、龍雀のことで、鳥身鹿頭という。

○獬豸 鹿に似て一角で、人君の刑罰が公平であると、この獣が朝廷に生じ、不正な者につきかかるという。

○蝦蛤 『博物志』に「蜀山の南の」向山の上に物有り、獼猴の如く、長(たけ)七尺、能く人行し健走す。名を蝦獲という」とあるものだろうという。

 

鋋猛氏;羂騕褭,射封豕。

猛氏を鋋(小矛)で刺し、騕褭を搦めとり、大いのししを射とめる。 

○猛氏 「蜀中に獣有り、状熊の如くして小さく、毛浅くして光沢有り。猛氏と名づく」という。『山海経』「西山経」の猛豹のことで、「能く蛇を食らひ、銅鉄を食らふ」とある。

騕褭 金の鬣、赤色で、一日に万里を行く馬。

○封 大いのしし。

 

箭不苟害,解脰陷腦。

彼らの放つ矢は、獲物を傷つけるだけということはなく、必ず首筋を断ち、頭に突き刺さる。

○箭 古代の矢。1 武器・狩猟具の一。弓の弦(つる)につがえ、距離を隔てた目的物を射るもの。木または竹で作った棒状のもので、一方の端に羽をつけ、他方の端に鏃(やじり)をつける。「―をつがえる」2 木材や石など、かたいもの。

○苟 1 仮にも。かりそめにも。2 もしも。万一。3.いいかげんに

○脰 うなじ(項・脰)とは首の後ろ部分を指す。襟首(えりくび)・首筋・うなぜ、とも言う。脰は偏に月、旁に豆の字。うなじの中央のくぼみを「盆の窪(ぼんのくぼ)」という

 

弓不虛發,應聲而倒。

彼らが弓を射れば、必ず命中し、弦の昔に合わせて、獲物が倒れるのだ。

司馬相如《上林賦 》(24)―#9-2  文選 賦<110-#9-2>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩929 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3193

司馬相如《上林賦 (24) 車や騎馬は、雷鳴のような響きをあげ、天地を震わせてゆく、そして、それを先に、後にと、分散して、別々に獲物を追って行く。度を過し、遠いところまであふれるように進み、丘に沿い、谷に流れる様子は、雲が広がり、雨が降りそそぐようである。

 

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司馬相如《上林賦

(24)―#92  文選 賦<110-9213分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩929 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3193

 

 

(23)―#91 

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

乘鏤象,六玉虯,

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

拖蜺旌,靡雲旗;

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

前皮軒,後道游。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

孫叔奉轡,衛公參乘;

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

扈從橫行,出乎四校之中。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

鼓嚴簿,縱獵者;

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

江江為阹,泰山為櫓。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 

「是に於てか秋に背きて冬を涉り,天子校獵【こうりょう】す。

鏤象【ろうしょう】に乘り,玉虯【ぎょくきゅう】を六にし,

蜺旌【げいせい】拖【ひ】き,雲旗を靡【なび】かせ、

皮軒を前にし,道游を後【しりえ】にす。

孫叔【そんしゅく】轡を奉じ,衛公【えいこう】參乘【さんじょう】す。

扈從【こじゅう】橫行して,乎四校の中より出づ。

嚴簿【げんぼ】に鼓みうちて,縱獵者【りょうしゃ】を【はな】つ。

江江 阹【さえ】と為し,泰山 櫓と為す。

 

 (24)―#92 

車騎雷起,殷天動地;

車や騎馬は、雷鳴のような響きをあげ、天地を震わせてゆく、

先後陸離,離散別追,

そして、それを先に、後にと、分散して、別々に獲物を追って行く。

淫淫裔裔、緣陵流澤,雲布雨施。

度を過し、遠いところまであふれるように進み、丘に沿い、谷に流れる様子は、雲が広がり、雨が降りそそぐようである。

生貔豹,搏豺狼;

彼らは、貔(虎豹の一種)や豹を生け捕り、豺や狼を打ち倒し、

手熊羆,足野羊。

熊や羆を手で押さえ、野羊を足で踏みつける。

蒙鶡蘇,絝白虎;

そのいでたちは、鴎の尾羽根を頭につけ、白虎の皮をはかまとし、

被班文,跨野馬。

虎のまだらな皮の服を着、野生の馬にまたがっている。

車騎 雷【いかづち】のごとくに起きて,殷天に【さか】り地を動【ゆる】がす。

先後 陸離として,離散して別れ追う。

淫淫裔裔として、陵に緣り澤に流れ,雲のごとく布き雨のごとくに施す。

貔豹【ひひょう】を生けどり,豺狼【さいろう】を搏ち、

熊羆【ゆうひ】を手もとり,野羊を足もてふむ。

鶡蘇【かつそ】を蒙【こうむ】り,白虎を絝【はかま】にし、

班文を被り,野馬に跨る。

 

(25)―#93 

陵三嵕之危,下磧歷之坻;

徑峻赴險,越壑厲水。

推飛廉,弄獬豸格蝦蛤,

鋋猛氏;羂騕褭,射封豕。

箭不苟害,解脰陷腦;

弓不虛發,應聲而倒。

終南山04 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (24)―#92 

車騎雷起,殷天動地

先後陸離,離散別追

淫淫裔裔;緣陵流澤,雲布雨施。

生貔豹,搏豺狼

手熊羆,足野羊。

蒙鶡蘇,絝白虎

被班文,跨野馬。

 

 

(下し文) (24)―#92 

車騎 雷【いかづち】のごとくに起きて,殷天に【さか】り地を動【ゆる】がす。

先後 陸離として,離散して別れ追う。

淫淫裔裔として、陵に緣り澤に流れ,雲のごとく布き雨のごとくに施す。

貔豹【ひひょう】を生けどり,豺狼【さいろう】を搏ち、

熊羆【ゆうひ】を手もとり,野羊を足もてふむ。

鶡蘇【かつそ】を蒙【こうむ】り,白虎を絝【はかま】にし、

班文を被り,野馬に跨る。

 

 

(現代語訳)

車や騎馬は、雷鳴のような響きをあげ、天地を震わせてゆく、

そして、それを先に、後にと、分散して、別々に獲物を追って行く。

度を過し、遠いところまであふれるように進み、丘に沿い、谷に流れる様子は、雲が広がり、雨が降りそそぐようである。

彼らは、貔(虎豹の一種)や豹を生け捕り、豺や狼を打ち倒し、

熊や羆を手で押さえ、野羊を足で踏みつける。

そのいでたちは、鴎の尾羽根を頭につけ、白虎の皮をはかまとし、

虎のまだらな皮の服を着、野生の馬にまたがっている。

 

sunrise002 

(訳注) (24)―#92 

車騎雷起,殷天動地

車や騎馬は、雷鳴のような響きをあげ、天地を震わせてゆく、

 

先後陸離,離散別追。

そして、それを先に、後にと、分散して、別々に獲物を追って行く。

 

淫淫裔裔;緣陵流澤,雲布雨施。

度を過し、遠いところまであふれるように進み、丘に沿い、谷に流れる様子は、雲が広がり、雨が降りそそぐようである。

・淫淫 淫:度が過ぎる。度を過ごして熱中する。

・裔裔 裔:1 遠い子孫。「後裔・神裔・苗裔・末裔・余裔」2 遠い辺境。

 

生貔豹,搏豺狼、

彼らは、貔(虎豹の一種)や豹を生け捕り、極悪非道の豺や狼を打ち倒し、

・貔 (1) 中国伝説上の熊に似た虎豹.(2)勇猛な軍隊.

・豺 やまいぬ獣の名。アカオオカミ。転じて、非道・非情の悪人のたとえ。「豺狼(さいろう)

 

手熊羆,足野羊。

熊や羆を手で押さえ、野羊を足で踏みつける。

・羆 ヒグマとは、クマ科の哺乳類。体長約2メートル。体色は灰褐色・赤褐色・黒褐色と変化に富む。性質は荒い。冬は穴で冬眠する。日本では北海道にエゾヒグマがすむ。

 

蒙鶡蘇,絝白虎、

そのいでたちは、鴎の尾羽根を頭につけ、白虎の皮をはかまとし、

○鶡蘇 鶡は雉に似た鳥で、闘って死んでもしりぞかない。そこで、その蘇(尾の羽根)を帽子にして冠る。

 上林苑01

被班文,跨野馬。

虎のまだらな皮の服を着、野生の馬にまたがっている。

司馬相如 《上林賦 》(23)―#9-1  文選 賦<110-#9-1>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩928 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3188

司馬相如 《上林賦 (23) さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、虹の旗や雲の旗をなびかせている。行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

 

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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
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司馬相如 《上林賦

(23)―#91  文選 賦<110-9113分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩928 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3188

 

 

 

#9

(23)―#91 

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

乘鏤象,六玉虯,

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

拖蜺旌,靡雲旗;

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

前皮軒,後道游。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

孫叔奉轡,衛公參乘;

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

扈從橫行,出乎四校之中。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

鼓嚴簿,縱獵者;

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

江江為阹,泰山為櫓。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 

「是に於てか秋に背きて冬を涉り,天子校獵【こうりょう】す。

鏤象【ろうしょう】に乘り,玉虯【ぎょくきゅう】を六にし,

蜺旌【げいせい】拖【ひ】き,雲旗を靡【なび】かせ、

皮軒を前にし,道游を後【しりえ】にす。

孫叔【そんしゅく】轡を奉じ,衛公【えいこう】參乘【さんじょう】す。

扈從【こじゅう】橫行して,乎四校の中より出づ。

嚴簿【げんぼ】に鼓みうちて,縱獵者【りょうしゃ】を【はな】つ。

江江 阹【さえ】と為し,泰山 櫓と為す。

 

(24)―#92 

車騎雷起,殷天動地;

先後陸離,離散別追,淫淫裔裔;

緣陵流澤,雲布雨施。

生貔豹,搏豺狼;

手熊羆,足野羊。

蒙鶡蘇,絝白虎;

被班文,跨野馬。

 

(25)―#93 

陵三嵕之危,下磧歷之坻;

徑峻赴險,越壑厲水。

推飛廉,弄獬豸格蝦蛤,

鋋猛氏;羂騕褭,射封豕。

箭不苟害,解脰陷腦;

弓不虛發,應聲而倒。

01boudake5 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (23)―#91 

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

乘鏤象,六玉虯,

拖蜺旌,靡雲旗;

前皮軒,後道游。

孫叔奉轡,衛公參乘;

扈從橫行,出乎四校之中。

鼓嚴簿,縱獵者;

江江為阹,泰山為櫓。

 

 

(下し文) (23)―#91 

「是に於てか秋に背きて冬を涉り,天子校獵【こうりょう】す。

鏤象【ろうしょう】に乘り,玉虯【ぎょくきゅう】を六にし,

蜺旌【げいせい】拖【ひ】き,雲旗を靡【なび】かせ、

皮軒を前にし,道游を後【しりえ】にす。

孫叔【そんしゅく】轡を奉じ,衛公【えいこう】參乘【さんじょう】す。

扈從【こじゅう】橫行して,乎四校の中より出づ。

嚴簿【げんぼ】に鼓みうちて,縱獵者【りょうしゃ】を【はな】つ。

江江 阹【さえ】と為し,泰山 櫓と為す。

 

 

(現代語訳)

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 

 

(訳注)

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

○校猟 柵を狩り場の周囲に設けて、獣を逃がさないようにしてから、狩りを行うこと。

 

乘鏤象,六玉虯,

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

○鏤象 彫刻で飾られ、天子の車の一種で、象牙で飾られたもの。

○玉虯 上文の青龍と同様、馬を虯になぞらえたもの。馬具を玉で飾っているので、こう表現した。

 

拖蜺旌,靡雲旗。

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

 

前皮軒,後道游。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

○前皮軒、後道游 皮軒(虎の皮で飾った車)が行列の先頭に立ち、道草五乗と游車九乗がその後に続き、天子の車の前駆けとなる。道草と游車が天子の車の後に続くという意味ではない。『漢旧儀』によれば、道草五乗と游車九乗の制度は実際にあった。

 

孫叔奉轡,衛公參乘。

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

○孫叔奉轡、衛公参乘 孫叔は太僕の公孫賀、字は子叔のこと。衛公は、大将軍衛青(?〜前106)のこと。呉仁傑ほか、古の名御者である。

 

扈從橫行,出乎四校之中。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

 

鼓嚴簿,縱獵者。

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

○厳簿 厳粛な鹵簿(天子の行列)のこと。

 

江江為阹,泰山為櫓。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 nat0022

司馬相如《上林賦 》(22)#8-2 文選 賦<110-#8-2>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩927 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3183

司馬相如《上林賦 》(22 猿たちは、高いところに梁のようにかかった枝を渡り、ひときわ高い樹に登ってゆき、垂れた枝につかまりながら、枝のすき間を跳びぬけて行く。やがて、高い所でばらばらに散らばり、群れを乱して遠くへ去っていく。このような離宮・別館がこんな輩のために、数百どころか数千箇所に設けられ、

 

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司馬相如《上林賦

》(22)#8-2 文選 賦<110-8213分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩927 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3183

 

 

21)#8-1 

「於是乎玄猿素雌,蜼玃飛𧕫,蛭蜩蠼猱,

この樹々のつくる林には、黒い猿・白い雌猿、蜼(くもざる)・玃(おおざる)・飛𧕫(むささび)・蛭蜩(とびざる)・蠼猱(きいろいさる)といろんなさるがいる。

豰蛫,棲息乎其間。

漸胡・穀といろんな猿が、ここの林にひっそりと棲んでいる。

長嘯哀鳴,翩幡互經,

長く声をひいて、悲しげに鳴き、幡が翻るように身軽に飛び回ってすれちがっている。

夭蟜枝格,偃蹇杪顛。

枝の間や梢の先で、きままに体を屈伸させ、猿歩行したかと思うとこぬれで転車をする。

21)#8-1 

「是に於てか 玄猿【げんえん】素雌【そし】,蜼玃【いかく】飛𧕫【ひるい】,蛭蜩【てつちょう】蠼猱【かくどう】,

【ざんこ】豰蛫【こくき】,其の間に棲息す。

長く嘯【うそぶ】き哀しみ鳴いて,翩幡【へんぱん】として互いに經。

枝格【しかく】に夭蟜【ようきょう】し,杪顛【びょうてん】に偃蹇【えんけん】す

22)#8-2 

梁,騰殊榛;

猿たちは、高いところに梁のようにかかった枝を渡り、ひときわ高い樹に登ってゆき、

捷垂條,掉希間。

垂れた枝につかまりながら、枝のすき間を跳びぬけて行く。

牢落陸離,爛漫遠遷。

やがて、高い所でばらばらに散らばり、群れを乱して遠くへ去っていく。

若此輩者,數百千處。

このような離宮・別館がこんな輩のために、数百どころか数千箇所に設けられ、

遊往來,宮宿館舍;

天子はその間を、楽しみながら往来し、それぞれの離宮・別館に宿をとられる。

庖廚不徙,後宮不移,百官備具。

調理場の役人も、後宮の宮女も、それぞれの場所にそなわっているので、天子について移り歩く必要がない。どの場所にも、天子の世話をする百官がそろって待機しているのである。

22)#8-2 

梁を隃【こ】え,殊榛【しゅしん】に【のぼ】り。

垂條【すいじょう】を【と】り,希間に掉【つ】く

牢落 陸離として,爛漫 遠く遷る。

此の若き輩者,數百 千處あり。

【ごゆう】往來して,宮に宿り館に舍【やど】る。

庖廚【ほうちゅう】【うつ】さず,後宮 移らず,百官備わり具【そな】われり

花蕊夫人006 

 

『上林賦』(22) 現代語訳と訳註

(本文) 22)#8-2 

梁,騰殊榛;

捷垂條,掉希間。

牢落陸離,爛漫遠遷。

若此輩者,數百千處。

遊往來,宮宿館舍;

庖廚不徙,後宮不移,百官備具。

 

 

(下し文) 22)#8-2 

梁を隃【こ】え,殊榛【しゅしん】に騰【のぼ】り。

垂條【すいじょう】を捷【と】り,希間に掉【つ】く。

牢落 陸離として,爛漫 遠く遷る。

此の若き輩者,數百 千處あり。

遊【ごゆう】往來して,宮に宿り館に舍【やど】る。

庖廚【ほうちゅう】徙【うつ】さず,後宮 移らず,百官備わり具【そな】われり。

 

 

(現代語訳)

猿たちは、高いところに梁のようにかかった枝を渡り、ひときわ高い樹に登ってゆき、

垂れた枝につかまりながら、枝のすき間を跳びぬけて行く。

やがて、高い所でばらばらに散らばり、群れを乱して遠くへ去っていく。

このような離宮・別館がこんな輩のために、数百どころか数千箇所に設けられ、

天子はその間を、楽しみながら往来し、それぞれの離宮・別館に宿をとられる。

調理場の役人も、後宮の宮女も、それぞれの場所にそなわっているので、天子について移り歩く必要がない。どの場所にも、天子の世話をする百官がそろって待機しているのである。

 

 

(訳注) 22)#8-2 

梁,騰殊榛;

猿たちは、高いところに梁のようにかかった枝を渡り、ひときわ高い樹に登ってゆき、

 

捷垂條,掉希間。

垂れた枝につかまりながら、枝のすき間を跳びぬけて行く。

 

牢落陸離,爛漫遠遷。

やがて、高い所でばらばらに散らばり、群れを乱して遠くへ去っていく。

○牢落陸離 牢落も陸離も、ばらばらに分散する形容の双声語で、互いに双声の関係にもある。牢落:⒈廖落;荒。⒉稀疏。⒊孤寂;无所寄托。

○爛漫 群れを乱して走る形容の畳韻語。

 

若此輩者,數百千處。

このような離宮・別館がこんな輩のために、数百どころか数千箇所に設けられ、

 

遊往來,宮宿館舍;

天子はその間を、楽しみながら往来し、それぞれの離宮・別館に宿をとられる。

 

庖廚不徙,後宮不移,百官備具。

調理場の役人も、後宮の宮女も、それぞれの場所にそなわっているので、天子について移り歩く必要がない。どの場所にも、天子の世話をする百官がそろって待機しているのである。

miyajima596 

司馬相如 《上林賦 》(21)#8-1 文選 賦<110-#8-1>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩926 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3178

司馬相如 《上林賦 》(21この樹々のつくる林には、黒い猿・白い雌猿、蜼(くもざる)・玃(おおざる)・飛𧕫(むささび)・蛭蜩(とびざる)・蠼猱(きいろいさる)といろんなさるがいる。漸胡・穀といろんな猿が、ここの林にひっそりと棲んでいる。

 

2013年10月23日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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司馬相如 《上林賦 》(21)#8-1 文選 賦<110-#8-1>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩926 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3178
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor668 《歲暮》 蜀中転々 杜甫 <574>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3180 杜甫詩1000-574-830/1500
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
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魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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司馬相如 《上林賦

》(21)#8-1 文選 賦<110-8113分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩926 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3178

 

 

21)#8-1 

「於是乎玄猿素雌,蜼玃飛𧕫,蛭蜩蠼猱,

この樹々のつくる林には、黒い猿・白い雌猿、蜼(くもざる)・玃(おおざる)・飛𧕫(むささび)・蛭蜩(とびざる)・蠼猱(きいろいさる)といろんなさるがいる。

豰蛫,棲息乎其間。

漸胡・穀といろんな猿が、ここの林にひっそりと棲んでいる。

長嘯哀鳴,翩幡互經,

長く声をひいて、悲しげに鳴き、幡が翻るように身軽に飛び回ってすれちがっている。

夭蟜枝格,偃蹇杪顛。

枝の間や梢の先で、きままに体を屈伸させ、猿歩行したかと思うとこぬれで転車をする。

22)#8-2 

梁,騰殊榛;

捷垂條,掉希間。

牢落陸離,爛漫遠遷。

若此輩者,數百千處。

遊往來,宮宿館舍;

庖廚不徙,後宮不移,百官備具。

21)#8-1 

「是に於てか 玄猿【げんえん】素雌【そし】,蜼玃【いかく】飛𧕫【ひるい】,蛭蜩【てつちょう】蠼猱【かくどう】,

【ざんこ】豰蛫【こくき】,其の間に棲息す。

長く嘯【うそぶ】き哀しみ鳴いて,翩幡【へんぱん】として互いに經。

枝格【しかく】に夭蟜【ようきょう】し,杪顛【びょうてん】に偃蹇【えんけん】す

22)#8-2 

梁を隃【こ】え,殊榛【しゅしん】に【のぼ】り。

垂條【すいじょう】を【と】り,希間に掉【つ】く

牢落 陸離として,爛漫 遠く遷る。

此の若き輩者,數百 千處あり。

【ごゆう】往來して,宮に宿り館に舍【やど】る。

庖廚【ほうちゅう】【うつ】さず,後宮 移らず,百官備わり具【そな】われり

 nat0022

 

『上林賦』(21) 現代語訳と訳註

(本文) 21)#8-1 

「於是乎玄猿素雌,蜼玃飛𧕫,蛭蜩蠼猱,

豰蛫,棲息乎其間。

長嘯哀鳴,翩幡互經,

夭蟜枝格,偃蹇杪顛。

 

 

(下し文) 21)#8-1 

「是に於てか 玄猿【げんえん】素雌【そし】,蜼玃【いかく】飛𧕫【ひるい】,蛭蜩【てつちょう】蠼猱【かくどう】,

【ざんこ】豰蛫【こくき】,其の間に棲息す。

長く嘯【うそぶ】き哀しみ鳴いて,翩幡【へんぱん】として互いに經。

枝格【しかく】に夭蟜【ようきょう】し,杪顛【びょうてん】に偃蹇【えんけん】す

 

 

(現代語訳)

この樹々のつくる林には、黒い猿・白い雌猿、蜼(くもざる)・玃(おおざる)・飛𧕫(むささび)・蛭蜩(とびざる)・蠼猱(きいろいさる)といろんなさるがいる。

漸胡・穀といろんな猿が、ここの林にひっそりと棲んでいる。

長く声をひいて、悲しげに鳴き、幡が翻るように身軽に飛び回ってすれちがっている。

枝の間や梢の先で、きままに体を屈伸させ、猿歩行したかと思うとこぬれで転車をする。

 

 

(訳注) 21)#8-1 

「於是乎玄猿素雌,蜼玃飛𧕫,蛭蜩蠼猱,

この樹々のつくる林には、黒い猿・白い雌猿、蜼(くもざる)・玃(おおざる)・飛𧕫(むささび)・蛭蜩(とびざる)・蠼猱(きいろいさる)といろんなさるがいる。

○蛭蜩蠼猱 蛭について、『山海経』「大荒北経」の「蜚蜼有り、四巽」を引くが、詳細は不明。同じく「東山経」には「龍姪【りゅうてつ】なる獣が見え、其の状狐の如くして九首九尾、虎爪あり」ともいう。蜩について、蝉(せみ)と解するが、内容にそぐわない。『史記索隠』に引く『神異経』に「西方の深山に獣有り、毛色猴の如く、能く高木に縁る。其の名を蜩という。蠼猱は、獮猴に似て黄色いもの。この(21)句、段は猿について言うもの。

 

豰蛫,棲息乎其間。

漸胡・穀といろんな猿が、ここの林にひっそりと棲んでいる。

豰蛫 胡は獮猴に似て、頭上に髦があり、腰から後ろが黒い。穀は鼬に似て大きく、腰から後ろが黄色で、獮猴を食べる。

 

長嘯哀鳴,翩幡互經,

長く声をひいて、悲しげに鳴き、幡が翻るように身軽に飛び回ってすれちがっている。

○幡(ばん/はた・旛)とは、布などを材料として高く掲げて目印や装飾とした道具のことで仏教祭祀の場で用いられた。

 

夭蟜枝格,偃蹇杪顛。

枝の間や梢の先で、きままに体を屈伸させ、猿歩行したかと思うとこぬれで転車をする。

夭蟜 猿などがきままに屈伸する形容の畳韻語。

○偃蹇 天婿と双声の関係にある畳韻語で、猿歩行のこと。

 木の幹や枝の先。木の先端。木末(こぬれ)
渓谷003 

司馬相如 《上林賦 》(20)#7-4 文選 賦<110-#7-4>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩925 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3173

司馬相如 《上林賦 》(20枝が上に伸び出た枝は、風にまかせて揺れ動き、枝がこすれ合ってザワザワと昔をたてる。鐘や響き音など笛が奏でられているかのようだ。樹々は高さも様々で、ふぞろいな林となり、後宮をとりまいている、

 

2013年10月22日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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司馬相如 《上林賦

》(20)#7-4 文選 賦<110-#7-413分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩925 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3173

 

 

#7-1

「於是乎盧橘夏熟,黃甘橙楱;

そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙(だいだい)・楱(橘の類)・

枇杷橪柿,奈厚朴;

枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・

棗楊梅,櫻桃蒲陶;

棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)

隱夫薁棣,荅遝離支;

隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

羅乎後宮,列乎北園;

後宮につらなり、北の園に列をなしている。

丘陵,下平原;

その後は外の丘陵につづいてひろがり、平原にも及んでいる。

#7-1

「是に於てか、盧橘【ろきつ】夏に熟して,黃甘 橙楱【とうそう】、

枇杷【びわ】橪柿【えんし】,【ていだい】厚朴【こうはく】、

【えいそう】楊梅【ようばい】,櫻桃【おうとう】蒲陶【ぶどう】、

隱夫【いんぷ】薁棣【いくてい】,荅遝【とうとう】離支あり。

後宮に羅【つら】なり,北園に列なる。

丘陵に【はびこ】りて,平原に下る。

#7-2

揚翠葉,扤紫莖;

緑の葉を伸ばし、紫の茎を揺らし、

發紅華,垂朱榮;

桃色の花を開き、深紅の花ぶさを下げている、

煌煌扈扈,照曜鉅野。

そして、鮮やかに輝いて、広い野原に照り映えている。

沙棠櫟櫧,華楓枰櫨;

他の樹木としては、裟菜(やまなし)・櫟(くぬぎ)・櫧(いちいがし)・華(かば)・楓(からかえで)・枰(いちょう)・櫨(はぜ)があり、

留落胥邪,仁頻並閭,

留(ざくろ)・落あきにれ)・胥邪(しゅろ)・仁頻(びんろう)・幷閭(しゅろ)・

欃檀木蘭,豫章女貞。

欃檀・木蘭(もくれん)・豫章(くすのき)・女貞(ねずみもち)が生えている。

翠葉【すいよう】を揚げ,紫莖【しけい】を扤【うごか】し;

紅華を發き,朱榮【しゅえい】を垂れたり;

煌煌【こうこう】扈扈【ここ】として,鉅野【きょや】に照曜【しょうよう】す。

沙棠【さどう】櫟櫧【れきしょ】,華楓【かふう】枰櫨【へいろ】;

留落【りゅうらく】胥邪【しょや】,仁頻【じんびん】並閭【へいりょ】,

欃檀【ざんだん】木蘭【もくらん】,豫章【よしょう】女貞【じょてい】あり。

#7-3

長千仞,大連抱;

高さは千仞、太さは何人かが手をつないで、やっと囲めるほどである。

誇條直暢,實葉葰楙。

枝はまっすぐに張り出し、実も葉も豊かに茂っている。
攢立叢倚,連卷欐佹;

樹々は集まり、寄りそって立ち、屈曲したものがからみ重なり合っている。

崔錯骪,坑衡砢;

交錯してまがりうねり、あるいは、重なりながらまっすぐ伸びている。

垂條扶疎,落英幡纚。

垂れ下った枝は広く伸び、散る花びらは風に舞う。

長さ千仞【せんじん】,大いさ連抱【れんぽう】なり。

誇條【かじょう】直ぐに暢【の】び,實葉【じつよう】葰楙【しゅんぼう】なり。

攢【あつ】まり立ち叢【あつ】まり倚り,連卷【れんけん】欐佹【りき】たり。

崔錯【さいさく】【はつい】として,坑衡【こうこう】【あら】たり。

垂條【しじょう】扶疎【ふそ】として,落英【らくえい】幡纚【はんし】たり

#7-4

紛溶蔘,猗柅從風;

枝が上に伸び出た枝は、風にまかせて揺れ動き、枝がこすれ合ってザワザワと昔をたてる。

瀏蒞芔歙,蓋象金石之聲,

鐘や響き音など笛が奏でられているかのようだ。

管籥之音,池茈虒,旋還乎後宮。

樹々は高さも様々で、ふぞろいな林となり、後宮をとりまいている、

雜襲纍輯,被山緣谷,

雑に重なりむらがって、山を覆い、谷に沿い、坂を下って、沢に及んでいる。

循坂下隰,視之無端,究之無窮。

これを眺めても端がなく、見極めようとしても、限りなく広がっている。

#7-4

紛溶【ふんよう】蔘【しょうしん】として,猗柅【いじ】として風に從い、瀏蒞【りゅうり】芔歙【ききゅう】たり。

蓋し金石の聲,管籥【かんやく】の音に象【おど】る。

池【しち】茈虒【しち】として,後宮に旋還す。

雜襲【ざつしゅう】纍輯【るいしゅう】して,山に被【こうむ】り谷に緣り、坂に循【そ】い隰【さわ】に下り。

之を視るに端無く,之を究【きわ】むるに窮り無し。

 

終南山04 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文)

#7-4

紛溶蔘,猗柅從風;瀏蒞芔歙。

蓋象金石之聲,管籥之音。

池茈虒,旋還乎後宮。

雜襲纍輯,被山緣谷,循坂下隰

視之無端,究之無窮。

 

 

(下し文) #7-4

紛溶【ふんよう】蔘【しょうしん】として,猗柅【いじ】として風に從い、瀏蒞【りゅうり】芔歙【ききゅう】たり。

蓋し金石の聲,管籥【かんやく】の音に象【おど】る。

池【しち】茈虒【しち】として,後宮に旋還す。

雜襲【ざつしゅう】纍輯【るいしゅう】して,山に被【こうむ】り谷に緣り、坂に循【そ】い隰【さわ】に下り。

之を視るに端無く,之を究【きわ】むるに窮り無し。

 

 

(現代語訳)

枝が上に伸び出た枝は、風にまかせて揺れ動き、枝がこすれ合ってザワザワと昔をたてる。

鐘や響き音など笛が奏でられているかのようだ。

樹々は高さも様々で、ふぞろいな林となり、後宮をとりまいている、

雑に重なりむらがって、山を覆い、谷に沿い、坂を下って、沢に及んでいる。

これを眺めても端がなく、見極めようとしても、限りなく広がっている。

 

 

(訳注)

#7-4

紛溶蔘,猗柅從風;瀏蒞芔歙。

枝が上に伸び出た枝は、風にまかせて揺れ動き、枝がこすれ合ってザワザワと昔をたてる。

紛溶 紛溶もも、枝が伸び出る形容。後者は双声語。

瀏蒞芔歙 枝がすれ合っておこす、ざわざわとした音。部位も芔歙も双声語。

 

蓋象金石之聲,管籥之音。

鐘や響き音など笛が奏でられているかのようだ。

 

池茈虒,旋還乎後宮。

樹々は高さも様々で、ふぞろいな林となり、後宮をとりまいている、

池茈虒 傑池も茈虒も畳韻語であるが、両者は、同音同義で、高低がふぞろいな形容。

 

雜襲纍輯,被山緣谷,循坂下隰,

雑に重なりむらがって、山を覆い、谷に沿い、坂を下って、沢に及んでいる。

纍輯 よせあつまる。むらがる。

 

視之無端,究之無窮。

これを眺めても端がなく、見極めようとしても、限りなく広がっている。
上林苑01 

司馬相如 《上林賦 》(19)#7-3 文選 賦<110-#7-3>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩924 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3168

司馬相如 《上林賦 》(19高さは千仞、太さは何人かが手をつないで、やっと囲めるほどである。枝はまっすぐに張り出し、実も葉も豊かに茂っている。樹々は集まり、寄りそって立ち、屈曲したものがからみ重なり合っている。

 

2013年10月21日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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》(19)#7-3 文選 賦<110-#7-313分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩924 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3168


 

 

#7-1

「於是乎盧橘夏熟,黃甘橙楱;

そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙(だいだい)・楱(橘の類)・

枇杷橪柿,奈厚朴;

枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・

棗楊梅,櫻桃蒲陶;

棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)

隱夫薁棣,荅遝離支;

隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

羅乎後宮,列乎北園;

後宮につらなり、北の園に列をなしている。

丘陵,下平原;

その後は外の丘陵につづいてひろがり、平原にも及んでいる。

#7-1

「是に於てか、盧橘【ろきつ】夏に熟して,黃甘 橙楱【とうそう】、

枇杷【びわ】橪柿【えんし】,【ていだい】厚朴【こうはく】、

【えいそう】楊梅【ようばい】,櫻桃【おうとう】蒲陶【ぶどう】、

隱夫【いんぷ】薁棣【いくてい】,荅遝【とうとう】離支あり。

後宮に羅【つら】なり,北園に列なる。

丘陵に【はびこ】りて,平原に下る。

#7-2

揚翠葉,扤紫莖;

緑の葉を伸ばし、紫の茎を揺らし、

發紅華,垂朱榮;

桃色の花を開き、深紅の花ぶさを下げている、

煌煌扈扈,照曜鉅野。

そして、鮮やかに輝いて、広い野原に照り映えている。

沙棠櫟櫧,華楓枰櫨;

他の樹木としては、裟菜(やまなし)・櫟(くぬぎ)・櫧(いちいがし)・華(かば)・楓(からかえで)・枰(いちょう)・櫨(はぜ)があり、

留落胥邪,仁頻並閭,

留(ざくろ)・落あきにれ)・胥邪(しゅろ)・仁頻(びんろう)・幷閭(しゅろ)・

欃檀木蘭,豫章女貞。

欃檀・木蘭(もくれん)・豫章(くすのき)・女貞(ねずみもち)が生えている。

翠葉【すいよう】を揚げ,紫莖【しけい】を扤【うごか】し;

紅華を發き,朱榮【しゅえい】を垂れたり;

煌煌【こうこう】扈扈【ここ】として,鉅野【きょや】に照曜【しょうよう】す。

沙棠【さどう】櫟櫧【れきしょ】,華楓【かふう】枰櫨【へいろ】;

留落【りゅうらく】胥邪【しょや】,仁頻【じんびん】並閭【へいりょ】,

欃檀【ざんだん】木蘭【もくらん】,豫章【よしょう】女貞【じょてい】あり。

#7-3

長千仞,大連抱;

高さは千仞、太さは何人かが手をつないで、やっと囲めるほどである。

誇條直暢,實葉葰楙。

枝はまっすぐに張り出し、実も葉も豊かに茂っている。
攢立叢倚,連卷欐佹;

樹々は集まり、寄りそって立ち、屈曲したものがからみ重なり合っている。

崔錯骪,坑衡砢;

交錯してまがりうねり、あるいは、重なりながらまっすぐ伸びている。

垂條扶疎,落英幡纚。

垂れ下った枝は広く伸び、散る花びらは風に舞う。

長さ千仞【せんじん】,大いさ連抱【れんぽう】なり。

誇條【かじょう】直ぐに暢【の】び,實葉【じつよう】葰楙【しゅんぼう】なり。

攢【あつ】まり立ち叢【あつ】まり倚り,連卷【れんけん】欐佹【りき】たり。

崔錯【さいさく】【はつい】として,坑衡【こうこう】【あら】たり。

垂條【しじょう】扶疎【ふそ】として,落英【らくえい】幡纚【はんし】たり

#7-4

紛溶蔘,猗柅從風;

瀏蒞芔歙,蓋象金石之聲,

管籥之音,池茈虒,旋還乎後宮。

雜襲纍輯,被山緣谷,

循坂下隰,視之無端,究之無窮。

#7-4

紛溶【ふんよう】蔘【しょうしん】として,猗柅【いじ】として風に從い、瀏蒞【りゅうり】芔歙【ききゅう】たり。

蓋し金石の聲,管籥【かんやく】の音に象【おど】る。

池【しち】茈虒【しち】として,後宮に旋還す。

雜襲【ざつしゅう】纍輯【るいしゅう】して,山に被【こうむ】り谷に緣り、坂に循【そ】い隰【さわ】に下り。

之を視るに端無く,之を究【きわ】むるに窮り無し。

 nat0022

 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文)

#7-3

長千仞,大連抱;

誇條直暢,實葉葰楙。

攢立叢倚,連卷欐佹;

崔錯骪,坑衡砢;

垂條扶疎,落英幡纚。

 

 

(下し文) #7-3

長さ千仞【せんじん】,大いさ連抱【れんぽう】なり。

誇條【かじょう】直ぐに暢【の】び,實葉【じつよう】葰楙【しゅんぼう】なり。

攢【あつ】まり立ち叢【あつ】まり倚り,連卷【れんけん】欐佹【りき】たり。

崔錯【さいさく】【はつい】として,坑衡【こうこう】【あら】たり。

垂條【しじょう】扶疎【ふそ】として,落英【らくえい】幡纚【はんし】たり

 

 

(現代語訳)

高さは千仞、太さは何人かが手をつないで、やっと囲めるほどである。

枝はまっすぐに張り出し、実も葉も豊かに茂っている。

樹々は集まり、寄りそって立ち、屈曲したものがからみ重なり合っている。

交錯してまがりうねり、あるいは、重なりながらまっすぐ伸びている。

垂れ下った枝は広く伸び、散る花びらは風に舞う。

 

 

(訳注) #7-3

長千仞,大連抱;

高さは千仞、太さは何人かが手をつないで、やっと囲めるほどである。

千仞 山などがきわめて高いこと 。谷や海などがきわめて深いこと。

 

誇條直暢,實葉葰楙。

枝はまっすぐに張り出し、実も葉も豊かに茂っている。

葰楙 豊かに繁っている。

 

攢立叢倚,連卷欐佹;

樹々は集まり、寄りそって立ち、屈曲したものがからみ重なり合っている。

○連卷欐佹 連卷は、屈曲する形容の畳韻語。磯億は、重なり合うこと。胡昭燐は、欐佹の二音を合すると累となると指摘している。

 

崔錯骪,坑衡砢;

交錯してまがりうねり、あるいは、重なりながらまっすぐ伸びている。

○崖錯 崔錯は交錯する形容の双声語。は、うねり曲がる形容。

○抗衡 抗衝は、まっすぐ伸びる形容の双声語。は、重なり合い支え合う形容の畳韻語。

 

垂條扶疎,落英幡纚。

垂れ下った枝は広く伸び、散る花びらは風に舞う。

○幡纚 夙にのって飛び回る形容。
終南山04 


2013年10月21日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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司馬相如 《上林賦 》(18)#7-2 文選 賦<110-#7-2>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩923 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3163

司馬相如《上林賦 》(18他の樹木としては、裟菜(やまなし)・櫟(くぬぎ)・櫧(いちいがし)・華(かば)・楓(からかえで)・枰(いちょう)・櫨(はぜ)があり、留(ざくろ)・落あきにれ)・胥邪(しゅろ)・仁頻(びんろう)・幷閭(しゅろ)・欃檀・木蘭(もくれん)・豫章(くすのき)・女貞(ねずみもち)が生えている。

 

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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
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》(18)#7-2 文選 賦<110-#7-213分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩923 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3163

 

 

#7-1

「於是乎盧橘夏熟,黃甘橙楱;

そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙()だいだい・楱(橘の類)・

枇杷橪柿,奈厚朴;

枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・

棗楊梅,櫻桃蒲陶;

棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)

隱夫薁棣,荅遝離支;

隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

羅乎後宮,列乎北園;

後宮につらなり、北の園に列をなしている。

丘陵,下平原;

その後は外の丘陵につづいてひろがり、平原にも及んでいる。

#7-1

「是に於てか、盧橘【ろきつ】夏に熟して,黃甘 橙楱【とうそう】、

枇杷【びわ】橪柿【えんし】,【ていだい】厚朴【こうはく】、

【えいそう】楊梅【ようばい】,櫻桃【おうとう】蒲陶【ぶどう】、

隱夫【いんぷ】薁棣【いくてい】,荅遝【とうとう】離支あり。

後宮に羅【つら】なり,北園に列なる。

丘陵に【はびこ】りて,平原に下る。

#7-2

揚翠葉,扤紫莖;

緑の葉を伸ばし、紫の茎を揺らし、

發紅華,垂朱榮;

桃色の花を開き、深紅の花ぶさを下げている、

煌煌扈扈,照曜鉅野。

そして、鮮やかに輝いて、広い野原に照り映えている。

沙棠櫟櫧,華楓枰櫨;

他の樹木としては、裟菜(やまなし)・櫟(くぬぎ)・櫧(いちいがし)・華(かば)・楓(からかえで)・枰(いちょう)・櫨(はぜ)があり、

留落胥邪,仁頻並閭,

留(ざくろ)・落あきにれ)・胥邪(しゅろ)・仁頻(びんろう)・幷閭(しゅろ)・

欃檀木蘭,豫章女貞。

欃檀・木蘭(もくれん)・豫章(くすのき)・女貞(ねずみもち)が生えている。

翠葉【すいよう】を揚げ,紫莖【しけい】を扤【うごか】し;

紅華を發き,朱榮【しゅえい】を垂れたり;

煌煌【こうこう】扈扈【ここ】として,鉅野【きょや】に照曜【しょうよう】す。

沙棠【さどう】櫟櫧【れきしょ】,華楓【かふう】枰櫨【へいろ】;

留落【りゅうらく】胥邪【しょや】,仁頻【じんびん】並閭【へいりょ】,

欃檀【ざんだん】木蘭【もくらん】,豫章【よしょう】女貞【じょてい】あり。

#7-3

長千仞,大連抱;

誇條直暢,實葉葰楙。

攢立叢倚,連卷欐佹;

崔錯骪,坑衡砢;

垂條扶疎,落英幡纚。

#7-4

紛溶蔘,猗柅從風;

瀏蒞芔歙,蓋象金石之聲,

管籥之音,池茈虒,旋還乎後宮。

雜襲纍輯,被山緣谷,

循坂下隰,視之無端,究之無窮。

柑橘002 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) #7-2

揚翠葉,扤紫莖;

發紅華,垂朱榮;

煌煌扈扈,照曜鉅野。

沙棠櫟櫧,華楓枰櫨;

留落胥邪,仁頻並閭,

欃檀木蘭,豫章女貞。

 

 

 

(下し文) #7-2

翠葉【すいよう】を揚げ,紫莖【しけい】を扤【うごか】し;

紅華を發き,朱榮【しゅえい】を垂れたり;

煌煌【こうこう】扈扈【ここ】として,鉅野【きょや】に照曜【しょうよう】す。

沙棠【さどう】櫟櫧【れきしょ】,華楓【かふう】枰櫨【へいろ】;

留落【りゅうらく】胥邪【しょや】,仁頻【じんびん】並閭【へいりょ】,

欃檀【ざんだん】木蘭【もくらん】,豫章【よしょう】女貞【じょてい】あり。

 

 

 

(現代語訳)

緑の葉を伸ばし、紫の茎を揺らし、

桃色の花を開き、深紅の花ぶさを下げている、

そして、鮮やかに輝いて、広い野原に照り映えている。

他の樹木としては、裟菜(やまなし)・櫟(くぬぎ)・櫧(いちいがし)・華(かば)・楓(からかえで)・枰(いちょう)・櫨(はぜ)があり、

留(ざくろ)・落あきにれ)・胥邪(しゅろ)・仁頻(びんろう)・幷閭(しゅろ)・

欃檀・木蘭(もくれん)・豫章(くすのき)・女貞(ねずみもち)が生えている。

 

 

(訳注) #7-2

揚翠葉,扤紫莖;

緑の葉を伸ばし、紫の茎を揺らし、

 

發紅華,垂朱榮;

桃色の花を開き、深紅の花ぶさを下げている、

 

 

煌煌扈扈,照曜鉅野。

そして、鮮やかに輝いて、広い野原に照り映えている。

○煌煌扈扈 光り輝く形容。煌と扈は、双声の関係。

 

沙棠櫟櫧,華楓枰櫨;

他の樹木としては、裟菜(やまなし)・櫟(くぬぎ)・櫧(いちいがし)・華(かば)・楓(からかえで)・枰(いちょう)・櫨(はぜ)があり、

○沙棠 沙は棠(やまなし)の如く、花は黄色、実は赤く、味は李の如く、核(たね)が無いという。

 

留落胥邪,仁頻並閭,

留(ざくろ)・落あきにれ)・胥邪(しゅろ)・仁頻(びんろう)・幷閭(しゅろ)・

○留落 「ざくろ」と「落は穫(あきにれ)なり」 。

○胥邪 幷閭(しゅろ)に似て、皮は索(なわ〉を作ることができる。

 

欃檀木蘭,豫章女貞。

欃檀・木蘭(もくれん)・豫章(くすのき)・女貞(ねずみもち)が生えている。

〇欃檀 檀の一種。
 からなし01

司馬相如 《上林賦 》(17)#7-1 文選 賦<110-#7-1>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩922 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3158

司馬相如《上林賦 》(17そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙()だいだい・楱(橘の類)・枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)・隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

 


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Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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司馬相如 《上林賦

 

 

#7-1

「於是乎盧橘夏熟,黃甘橙楱;

そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙()だいだい・楱(橘の類)・

枇杷橪柿,奈厚朴;

枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・

棗楊梅,櫻桃蒲陶;

棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)

隱夫薁棣,荅遝離支;

隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

羅乎後宮,列乎北園;

後宮につらなり、北の園に列をなしている。

丘陵,下平原;

その後は外の丘陵につづいてひろがり、平原にも及んでいる。

#7-2

揚翠葉,扤紫莖;

發紅華,垂朱榮;

煌煌扈扈,照曜鉅野。

沙棠櫟櫧,華楓枰櫨;

留落胥邪,仁頻並閭,

欃檀木蘭,豫章女貞。

#7-3

長千仞,大連抱;

誇條直暢,實葉葰楙。

攢立叢倚,連卷欐佹;

崔錯骪,坑衡砢;

垂條扶疎,落英幡纚。

#7-4

紛溶蔘,猗柅從風;

瀏蒞芔歙,蓋象金石之聲,

管籥之音,池茈虒,旋還乎後宮。

雜襲纍輯,被山緣谷,

循坂下隰,視之無端,究之無窮。

終南山04 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) #7-1

「於是乎盧橘夏熟,黃甘橙楱;

枇杷橪柿,奈厚朴;

棗楊梅,櫻桃蒲陶;

隱夫薁棣,荅遝離支;

羅乎後宮,列乎北園;

丘陵,下平原;

 

 

 

(下し文) #7-1

「是に於てか、盧橘【ろきつ】夏に熟して,黃甘 橙楱【とうそう】、

枇杷【びわ】橪柿【えんし】,【ていだい】厚朴【こうはく】、

【えいそう】楊梅【ようばい】,櫻桃【おうとう】蒲陶【ぶどう】、

隱夫【いんぷ】薁棣【いくてい】,荅遝【とうとう】離支あり。

後宮に羅【つら】なり,北園に列なる。

丘陵に【はびこ】りて,平原に下る。

 

 

(現代語訳)

そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙()だいだい・楱(橘の類)・

枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・

棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)

隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

後宮につらなり、北の園に列をなしている。

その後は外の丘陵につづいてひろがり、平原にも及んでいる。

 

 

(訳注) #7-1

「於是乎盧橘夏熟,黃甘橙楱;

そしてまた、ここには、夏に熟する盧橘をはじめ、黄柑(こうじみかん)・橙()だいだい・楱(橘の類)・

○盧橘夏熟 応邵の引く『伊尹書』に「箕山の東、青鳥(あるいは青馬)の有する所、盧き橘夏に熟す」とある。『史記索隠』の引く『広州記』によれば、盧橘は皮が厚く、九月に実を結ぶ時は真っ赤で、翌年二月に青黒くなり、その夏に熟すという。金柑のこと。

 

枇杷橪柿,奈厚朴;

枇杷(びわ)・橪(こなつめ)・柿・亭(やまなし)・柰(からなし)・厚朴(ほおのき)・

 

棗楊梅,櫻桃蒲陶;

棗(さるがき)・楊梅(やまもも)・桜桃(ゆすらめ)・蒲陶(ぶどう)

 

隱夫薁棣,荅遝離支;

隠夫・薁(にわうめ)棣(にわうめ)荅遝離支(れいし)が植えられている。

○隱夫 夫移のことで、棠棣(にわうめ)の類という。

○荅遝 李に似て、蜀に産すという。

 

羅乎後宮,列乎北園;

後宮につらなり、北の園に列をなしている。

 

丘陵,下平原;

その後は外の丘陵につづいてひろがり、平原にも及んでいる。
 楊梅ヤマモモ000

》(17)#7-1 文選 賦<110-#7-19分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩922 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3158

司馬相如 《上林賦 》(16)#6-3 文選 賦<110-#6-3>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩921 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3153

司馬相如 《上林賦 》(16大岩が組みあげられて、川岸が崖となっており、それは、傾斜して深くそばだっていて、高く嶮しくそそり立って、切り立ったように険しい。この組み石の間には、玫瑰や碧琳や珊瑚などが群れ集まっている。

 

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 司馬相如 《上林賦
》(16)#6-3 文選 賦<110-#6-313分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩921 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3153

 

16回目

14)#6-1

「於是乎離宮別館,彌山跨谷;

この苑内には、天子の離宮・別館が、山を覆い、谷をまたいで建てられている。

高廊四注,重坐曲閣;

高い回廊が四方に延び、二層になった、曲がった閣道がある。

華榱璧璫,輦道纚屬;

たる木は美しく飾られ、先端には璧玉がつけられ、輦で通れる広い廊下が、長く連なっている。

周流,長途中宿。

歩廊は、あまねく行きわたり、あまりの長さに、途中で一泊しなければならない。

夷嵕築堂,累臺增成,巖窔洞房。

山を平らに削って堂を築き、何層にも重なった楼台が高くそびえ、一方、岩盤の奥深くには、地下室が穿たれている。

「是に於てか離宮別館ありて,彌山に【わた】り跨谷に【また】がる。

高廊 四に注ぎ,重坐 曲閣あり。

華榱【かすい】璧璫【へきとう】ありて,輦道【れんどう】纚屬【しぞく】せり。

【ほえん】周流して,長途に中ごろ宿す。

【やま】を【たい】らげて堂を築き,累臺【るいだい】增成【ぞうせい】して,巖窔【がんよう】洞房【どうぼう】あり

15)#6-2

俯杳眇而無見,仰攀橑而捫天;

建物の中からぼく下を見ると、かすんで何も見えず、上を見上げると、たる木に取りすがれば、天をなでることもできそうに思える。

奔星更於閨闥,宛虹拖於楯軒。

流星は門の中を通り過ぎ、虹の橋が欄干にかかる。

青龍蚴蟉於東廂,象輿婉蟬於西清;

東の脇部屋で青龍が身をよじらせ、西の静かな脇部屋では、象車が優雅に動いている。

靈圉燕於閒館,偓佺之倫暴於南榮;

仙人の群れが、閑静な館内に休息しているかと思えば、偓佺の仲間たちが、南の屋根で日にあたっている。

醴泉涌於清室,通川過於中庭。

甘い泉が、清らかな部屋から湧き出し、川となって中庭を横切っている。

俯せば杳眇【ようびょう】として見ゆること無く,仰げば橑【たるき】を攀じて天を捫ず。

奔星【ほんせい】閨闥【けいたつ】に更【へ】,宛虹【えんこう】楯軒【じゅんけん】に拖【ひ】く。

青龍 東廂【とうしょう】に蚴蟉【ゆうきゅう】たり,象輿【しょうよ】西清に婉蟬【えんぜん】たり。

靈圉【れいぎょ】閒館に燕し,偓佺【あくぜん】が倫【ともがら】南榮に暴【のびょう】せり。

醴泉【れいせん】清室に涌き,通川 中庭に過ぐ。

 

16)#6-3

盤石振崖,嶔巖倚傾,

大岩が組みあげられて、川岸が崖となっており、それは、傾斜して深くそばだっていて、

嵯峨嶫,刻削崢嶸;

高く嶮しくそそり立って、切り立ったように険しい。

玫瑰碧琳,珊瑚叢生。

この組み石の間には、玫瑰や碧琳や珊瑚などが群れ集まっている。

玉旁唐,玢豳文鱗,

の広く平らな表面には、美しい紋様が見られる。

赤瑕駮犖,雜插其間;

赤玉がところどころにいり混じり、その間に挿むようである。

鼂采琬琰,和氏出焉。

鼂采・琬琰・和氏の璧も姿を見せている。

盤石 崖を振【ととの】え,嶔巖【かんがん】として倚り傾き,

嵯峨 嶫【しょうぎょう】として,刻削【こくさく】崢嶸【そうこう】たり。

玫瑰【ばいかい】碧琳【そうりん】ありて,珊瑚【さんご】叢【あつま】り生【お】いたり。

玉【びんぎょく】旁唐【ほうとう】として,玢豳【ふんひん】たる文鱗【ぶんりん】あり,

赤瑕【せきか】駮犖【はくらく】として,其の間に雜插【ざつそう】す。

鼂采【ちょうさい】琬琰【えんえん】,和氏【かし】出でたり。

 

 上林苑01

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) 16)#6-3

盤石振崖,嶔巖倚傾,

嵯峨嶫,刻削崢嶸;

玫瑰碧琳,珊瑚叢生。

玉旁唐,玢豳文鱗,

赤瑕駮犖,雜插其間;

鼂采琬琰,和氏出焉。

 

 

(下し文) 16)#6-3

盤石 崖を振【ととの】え,嶔巖【かんがん】として倚り傾き,

嵯峨 嶫【しょうぎょう】として,刻削【こくさく】崢嶸【そうこう】たり。

玫瑰【ばいかい】碧琳【そうりん】ありて,珊瑚【さんご】叢【あつま】り生【お】いたり。

玉【びんぎょく】旁唐【ほうとう】として,玢豳【ふんひん】たる文鱗【ぶんりん】あり,

赤瑕【せきか】駮犖【はくらく】として,其の間に雜插【ざつそう】す。

鼂采【ちょうさい】琬琰【えんえん】,和氏【かし】出でたり。

 

 

(現代語訳)

大岩が組みあげられて、川岸が崖となっており、それは、傾斜して深くそばだっていて、

高く嶮しくそそり立って、切り立ったように険しい。

この組み石の間には、玫瑰や碧琳や珊瑚などが群れ集まっている。

の広く平らな表面には、美しい紋様が見られる。

赤玉がところどころにいり混じり、その間に挿むようである。

鼂采・琬琰・和氏の璧も姿を見せている。

 

 

(訳注) 16)#6-3

盤石振崖,嶔巖倚傾,

大岩が組みあげられて、川岸が崖となっており、それは、傾斜して深くそばだっていて、

 

嵯峨嶫,刻削崢嶸;

高く嶮しくそそり立って、切り立ったように険しい。

嵯峨 嵯峨もも、山の峰が険しくそそり立つ形容の畳韻語。たがいに双声の関係にある。

○刻削崢嶸 刻削は、岩が切り立っていること、崢嶸は、畳韻語で、深く険しい形容。

 

玫瑰碧琳,珊瑚叢生。

この組み石の間には、玫瑰や碧琳や珊瑚などが群れ集まっている。

○玫瑰碧琳 ともに美玉の名。「子虚の賦」参照。

 

玉旁唐,玢豳文鱗,

の広く平らな表面には、美しい紋様が見られる。

玉旁唐 玉は美玉の名。「子虚の賦」参照。旁唐は平らに広がる形容の畳韻語。

○玢豳文鱗 玢豳は、紋様の美しい形容で双声語。文鱗は、鱗のように美しい紋様。

 

赤瑕駮犖,雜插其間;

赤玉がところどころにいり混じり、その間に挿むようである。

赤瑕駮犖 赤瑕は赤玉。駮犖は、ところどころにいり雑っている形容の畳韻語。

 

鼂采琬琰,和氏出焉。

鼂采・琬琰・和氏の璧も姿を見せている。

○鼂采琬琰、和氏出焉 晁は古の朝の字。朝采は美玉で、毎朝、白虹の気があり、光彩が立ち上る。故に朝采という。琬琰は美玉の名。和氏の璧は、卞和が得た美玉である (以上顏師古による)。『尚書』「顧命」の鄭玄江によれは、琬琰は直径一尺二寸の壁玉という。卞和は楚の人で、美玉の原石を発見して、楚王に献じた(『韓非子』「和氏」)。

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司馬相如 《上林賦 》(15)#6-2 文選 賦<110-#6-2>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩920 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3148

司馬相如 《上林賦 》(15 仙人の群れが、閑静な館内に休息しているかと思えば、偓佺の仲間たちが、南の屋根で日にあたっている。甘い泉が、清らかな部屋から湧き出し、川となって中庭を横切っている。

 

 

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