李白 遊泰山,六首之五 #1
日觀東北傾,兩崖夾雙石。海水落眼前,天光遙空碧。
千峰爭攢聚,萬壑絕凌歷。
(峭絶なる形容の日觀峰に上ってみた景色を述べ、高山植物の縮図のような表現をしている。) #1
日觀峰は、東北に向かって傾き、その先端に於ては、兩崖の間に二つの石が挾まっていて、極めて危険である。そこに立って眺めやれば、海水は眼前に落ち、天色は遙空に接して、さながら一碧である。近くは、千峰、争って脚下に集まり、萬壑は非常に深邃で目がくらむばかりのたかさである。
李白317-#1 《巻十九11遊泰山,六首之五【案:天寶元年四月,從故御道上泰山。】》317-#1Index-22 Ⅲ―1 742年天寶元年42歳 18首 <李白317-#1> Ⅰ李白詩1628 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6688
年:742年天寶元年42歳 18首
卷別: 卷一七九 文體: 五言古詩
詩題: 遊泰山,六首之五【案:天寶元年四月,從故御道上泰山。】
作地點: 目前尚無資料
及地點: 泰山 (河南道 兗州 泰山) 別名:岱宗、岱、東岳
日觀峰 (河南道 兗州 泰山)
遊泰山,六首之一:(道教の友人と泰山に上って南天門に到着するまでを遊仙の詩として記した。)
遊泰山,六首之二:(道教の友人と泰山に上って南天門に到着するまでを遊仙の詩として記した。:幻想の中、洞中の選任に出逢ったが一巻の書を残してくれたが読めないのでここに残って研究するというもの。)
遊泰山,六首之三: (道教の友人と泰山に上って南天門に到着するまでを遊仙の詩として記した。:この詩は日觀峰にのぼって、日の出(御来光)を見て、清晨の光景の感慨を述べたもの。)
遊泰山,六首之四:(道教の友人と泰山に上って南天門に到着するまでを遊仙の詩として記した。:幻想の中、緑黒髪の仙童に出逢ったが、その風姿は脱俗しているが、仙学を学んで間もないというが、たちまち見えなくなったが、感慨に堪えないことであった。)
遊泰山,六首之五:(峭絶なる形容の日觀峰に上ってみた景色を述べ、高山植物の縮図のような表現をしている。)
遊泰山,六首之六:
遊泰山,六首之五 #1
(峭絶なる形容の日觀峰に上ってみた景色を述べ、高山植物の縮図のような表現をしている。) #1
日觀東北傾,兩崖夾雙石。
日觀峰は、東北に向かって傾き、その先端に於ては、兩崖の間に二つの石が挾まっていて、極めて危険である。
海水落眼前,天光遙空碧。
そこに立って眺めやれば、海水は眼前に落ち、天色は遙空に接して、さながら一碧である。
千峰爭攢聚,萬壑絕凌歷。
近くは、千峰、争って脚下に集まり、萬壑は非常に深邃で目がくらむばかりのたかさである。
#2
緬彼鶴上仙,去無雲中跡。
長松入雲漢,遠望不盈尺。
山花異人間,五月雪中白。
終當遇安期,於此鍊玉液。
『遊泰山,六首之五』 現代語訳と訳註解説
(本文)
遊泰山,六首之五 #1
日觀東北傾,兩崖夾雙石。
海水落眼前,天光遙空碧。
千峰爭攢聚,萬壑絕凌歷。
(下し文)
(遊泰山,六首の五)
日観、東北に傾き、兩崖、雙石を夾む。
海水、眼前に落ち、天光、遙空 碧なり。
千峰、爭って攢聚、萬壑、絕だ凌歷。
(現代語訳)
(峭絶なる形容の日觀峰に上ってみた景色を述べ、高山植物の縮図のような表現をしている。) #1
日觀峰は、東北に向かって傾き、その先端に於ては、兩崖の間に二つの石が挾まっていて、極めて危険である。
そこに立って眺めやれば、海水は眼前に落ち、天色は遙空に接して、さながら一碧である。
近くは、千峰、争って脚下に集まり、萬壑は非常に深邃で目がくらむばかりのたかさである。
(訳注)
遊泰山,六首之五 #1
(峭絶なる形容の日觀峰に上ってみた景色を述べ、高山植物の縮図のような表現をしている。)
日觀東北傾,兩崖夾雙石。
日觀峰は、東北に向かって傾き、その先端に於ては、兩崖の間に二つの石が挾まっていて、極めて危険である。
日觀 日觀峰 (河南道 兗州 泰山)。《水經注‧汶水》引漢應劭《漢官儀》「泰山東南山頂名曰日觀。 日觀者, 雞一鳴時, 見日始欲出, 長三丈許, 故以名焉。” 《水經の注‧汶水》漢の應劭《漢官儀》に引く:泰山の東南山頂 名づけて日觀と曰う。 日觀は, 雞 一たび鳴く時,日の始めて出でんと欲するを見ん, 長さ三丈許, 故に以て名づく。
海水落眼前,天光遙空碧。【天光搖空碧】
そこに立って眺めやれば、海水は眼前に落ち、天色は遙空に接して、さながら一碧である。
千峰爭攢聚,萬壑絕凌歷。
近くは、千峰、争って脚下に集まり、萬壑は非常に深邃で目がくらむばかりのたかさである。
【1】攢聚 栄二字ともに集まるという意味。
【2】絕凌歷 非常に深邃であるすがた。
(遊泰山,六首の五)
日観、東北に傾き、兩崖、雙石を夾む。
海水、眼前に落ち、天光、遙空 碧なり。
千峰、爭って攢聚、萬壑、絕だ凌歷。
#2
緬たる彼の鶴上の仙、去って雲中の跡なし。
長松、雲漢に入り、遠望すれば、尺に盈たす。
山花、人間に異なり、五月、雪中に白し。
終に當に安期に遇ひ、此に於て玉液を錬るべし。