訪載天山道士不遇 李白1
■ 李白の父親の身分・職業については何もわかっていない。一般的に、李白の家は異民族の出で、西域から蜀に移り住んできたということになっている。本当に異民族なのか、身分的な問題のある出自なのかわかるものは残っていないようだ。
 しかし、李白には兄と弟がいたが、李白だけが教育を受けてけている。教育を受けることは、官吏を目指すことだ。
 李白は幼いときから頭がよく、父親にこの子に教育をさずけて官吏にしようという気持ちと必要な資金があった。知識人になるためには字を学び書を読む必要がある。学問をするためには寺院にこもって、その蔵書を読む必要があった。


李白 1
訪載天山道士不遇   
載天山の道士を訪ねて遇わず
犬吠水声中、桃花帯露濃。
犬の吠え声は谷川の流れる音にまじって静かである。桃の花びらは  露に濡れてより鮮やかになる。
樹深時見鹿、渓午不聞鐘。
木立は深いのでときおり鹿の姿を見かける、谷川には  正午になっても鐘の音が聞こえない。
野竹分青靄、飛泉挂碧峰。
野竹の林は青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫(しぶき)が緑の峰にかかっている。
無人知所去、愁倚両三松。
道士は行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかった。


●載天山の道士を訪ねて遇わず
犬の吠え声は谷川の流れる音にまじって静かである。桃の花びらは  露に濡れてより鮮やかになる。
木立は深いのでときおり鹿の姿を見かける、谷川には  正午になっても鐘の音が聞こえない。
野竹の林は青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫(しぶき)が緑の峰にかかっている。
道士は行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかった。

訪載天山道士不遇
○載天山 四川省彰明県の北にある山。別名として、大康山、康山、大匤山、とある。李白が少年時代、読書をしたところ。○道士 道教の修行につとめ、その祭儀を執り行う専門家。道家。 ・神仙の術を行う人。仙人。方士。 ○不遇 隠遁者の生活環境は「閑」であり、「静」である。会えないのが基本。 *陶淵明の詩のイメージを借りている。

犬吠水声中、桃花帯露濃。
犬の吠え声は谷川の流れる音にまじって静かである。桃の花びらは  露に濡れてより鮮やかになる。
犬吠 静寂を示す。猿が鳴くのは、愁いを示す。鳥が鳴くのはうるさいことを示す。 

樹深時見鹿、渓午不聞鐘。
木立は深いのでときおり鹿の姿を見かける、谷川には  正午になっても鐘の音が聞こえない


野竹分青靄、飛泉挂碧峰。
野竹の林は青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫(しぶき)が緑の峰にかかっている。

無人知所去、愁倚両三松。
道士は行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかった。

●載天山の道士を訪ねて遇わず
犬は吠(ほ)ゆ  水声(すいせい)の中(うち)
桃花(とうか)は露を帯びて濃(こま)やかなり
樹(き)は深くして  時に鹿を見(み)
渓(たに)は午(ご)にして  鐘(かね)を聞かず
野竹(やちく)は青靄(せいあい)を分け
飛泉(ひせん)は碧峰(へきほう)に挂(か)かる
人の去(ゆ)く所を知る無し
愁(うれ)えて倚(よ)る  両三松(りょうさんしょう)


 李白は十八歳のころには郷里の近くにあった載天山の大明寺に下宿して読書に励んでいる。
詩は載天山に道士を訪ねていって会えなかったときのもので、十六、七歳で本格的に学問をはじめたころの作品。こまやかな観察と少年のころの李白の淳朴な姿が写し出されていて、初期の習作のなかでは佳作に属する微笑ましい詩だ。しかし、厳密にいえば詩才は十分に感じられるが、他の詩人の若き頃の作品と比較すると技巧的には抜群で、レベルは非常に高いところにあるが若さに欠ける感じを受けるのは私だけだろうか。もう一つ「隠者を訪ねて隠者に会えず」という設定はやはり若者の発想ではないような感じがしてならない。

韻は、中、濃、鐘、峰、松。

犬吠水声中、桃花帯露濃。
樹深時見鹿、渓午不聞鐘。
野竹分青靄、飛泉挂碧峰。
無人知所去、愁倚両三松。

犬は吠(ほ)ゆ  水声(すいせい)の中(うち)
桃花(とうか)は露を帯びて濃(こま)やかなり
樹(き)は深くして  時に鹿を見(み)
渓(たに)は午(ご)にして  鐘(かね)を聞かず
野竹(やちく)は青靄(せいあい)を分け
飛泉(ひせん)は碧峰(へきほう)に挂(か)かる
人の去(ゆ)く所を知る無し
愁(うれ)えて倚(よ)る  両三松(りょうさんしょう)

717年 開元5年 17歳 載天山に隠れる。
718年 開元6年 18歳 
719年 開元7年 19歳 ・李白 豪放で恬淡な生活。任侠徒に加わり殺傷させる。
720年 開元8年 20歳 蘇頲に認められる。
721年 開元9年 21歳 成都、峨眉山に遊ぶ。
722年 開元10年 22歳 2 岷山に隠れる。
723年 開元11年 23歳 
724年 開元12年 24歳  ・李白 蜀を発。江陵、洞庭湖など巡る。「峨眉山月歌」


李白の詩 連載中 7/12現在 75首

2011・6・30 3000首掲載
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