李白44  春夜洛城聞笛 


七言絶句 春夜洛城聞笛

誰家玉笛暗飛聲,散入春風滿洛城。
どこで笛を吹いているのだろうか、宵闇に笛の音(ね)だけが聞こえてくるが、散らばっ

て春風に乗って洛陽城に満ちている。

此夜曲中聞折柳,何人不起故園情。

この夜、流れてくる曲中に、別れの曲折楊柳の曲が聞こえてきた、誰が故郷を思う気

持ちを起こさずにおれようか、きっと、起こしてしまう。



どこで笛を吹いているのだろうか、宵闇に笛の音(ね)だけが聞こえてくるが、散らばっ

て春風に乗って洛陽城に満ちている。
この夜、流れてくる曲中に、別れの曲折楊柳の曲が聞こえてきた、誰が故郷を思う気

持ちを起こさないだろうか。きっと、起こしてしまう。



春夜洛城聞笛    しゅんやらくじょうのふえをきく
春の夜に洛陽の街で(「折楊柳」の曲を奏でる)笛をきく。
同様のモチーフのものに、王翰の『涼州詞』「秦中花鳥已應闌,塞外風沙猶自寒。夜聽胡笳折

楊柳,敎人意氣憶長安。」や、王昌齢 『出塞』「秦時明月漢時關、萬里長征人未還。但使龍城飛將在、不敎胡馬渡陰山。」がある。漢文委員会総合サイト漢文委員会 漢詩総合サイト 辺塞/塞下/塞上/涼州にある。


誰家玉笛暗飛聲  たがいえにぎょくてきをひそやかにきくのであろう
どこで笛を吹いているのだろうか、宵闇に笛の音(ね)(だけ)が聞こえてくるが。
 ・誰家

:どこ。だれ。 *かならずしも「だれの家」と、住処を尋ねていない。 ・玉笛:宝玉でで

きた笛。立派な笛。 ・暗:暗闇に。宵闇に。或いは、密やかに。 ・飛聲:笛の音を飛ばす

。笛の音を流す。 ・聲:ひびき。おと。ふし。


散入春風滿洛城   さんじて しゅんぷうに いりて  らくじょうに みつ
散らばって(春風に)乗って洛陽城に(笛の音が)満ちている。
 ・散入:散らばって(春風

に)乗って。 ・洛城:洛陽城。東都洛陽の都。洛陽の街。 ・城:都市。城市。都会。街。


此夜曲中聞折柳   このよる きょくちゅう  せつうりゅうを きく

この夜、(流れてくる)曲中に、(別れの曲)折楊柳の曲が聞こえてきた。
 ・曲中:玉笛の

聲裏ということ。 ・折柳:折楊柳のこと。横吹曲の一。別れの情をうたった曲名。別離の折

り、水の畔まで見送り、柳の枝を折って贈った故事に基づくもの。前出、『涼州詞』「夜聽胡

笳折楊柳,敎人意氣憶長安。」の影響を受けていよう。


何人不起故園情   なんびとか こえんのじょうを おここさざらん
誰が故郷を思う気

持ちを起こさないだろうか。きっと、起こしてしまう。

 ・何人:〔なんびと〕誰。 ・不起:起こさない。 ・何人不起:誰が起こさないだろうか。いや、起こす。(反語反問の気勢の語形。)  ・故園:故郷。 ・情:想い。

 ・故園情:故郷を思う気持ち。郷愁。

春夜洛城聞笛

誰家玉笛暗飛聲,散入春風滿洛城。
此夜曲中聞折柳,何人不起故園情。

春夜 洛城に 笛を聞く       
誰が家の玉笛ぞ  暗に 聲を飛ばす,散じて 春風に 入りて  洛城に 滿つ。
此の夜 曲中  折柳を 聞く,何人か 故園の情を 起こさざらん

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過去のページも加筆・修正しました。
李白26~30塞下曲六首
李白12越女詞五首其の一から其の五まで読みと訳注を加筆しました

この後、李白女詩をシリーズでとりあげます。
短い詩ほど李白の芸術性が出てきます。他のサイトでできるだけ取り上げられていない詩を主体にしていこうと思っています。
このブログ掲載ののち、漢文委員会 06ch倶楽部に掲載します。ブログとちがって、横のつながり、背景とか理解が深まると思います。
  漢文委員会 漢詩総合サイト 7ch 漢詩ZERO倶楽部 には全体的に掲載しています。


李白の詩 連載中 7/12現在 75首

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