侍従遊宿温泉宮作 李白128  都長安(翰林院供奉)  
五言律詩

 宮廷に入った李白は絶頂であったようだ。この詩はその様子をよく表している。天子に続いての席に座った李白は、初めが良すぎたともいえる。

侍従遊宿温泉宮作

羽林十二将、羅列応星文。 
宮廷護衛の将軍は羽林の十二将、星宿(せいしゅく)の各御門に応じて連なって配置についている。
霜仗懸秋月 霓旌巻夜雲。
儀仗の刃は霜のように白く秋月の光に冴えている、天子の旗は 夜空の雲を巻いてひるがえる
厳更千戸蕭 清楽九天聞。
刻を告げる太鼓の音に。 千戸の家は静まりかえり、優雅な楽のしらべが  宮廷の奥から聞こえてくる。
日出瞻佳気 叢叢繞聖君。

やがて朝日が昇るとめでたい香気がただよいはじめる、役人が朝礼にたくさん集まって聖天子の前にせいれつした。


宮廷護衛の将軍は羽林の十二将、星宿(せいしゅく)の各御門に応じて連なって配置についている。
儀仗の刃は霜のように白く秋月の光に冴えている、天子の旗は 夜空の雲を巻いてひるがえる
刻を告げる太鼓の音に。 千戸の家は静まりかえり、優雅な楽のしらべが  宮廷の奥から聞こえてくる。
やがて朝日が昇るとめでたい香気がただよいはじめる、役人が朝礼にたくさん集まって聖天子の前にせいれつした。



羽林(うりん)の十二将、羅列(られつ)して星文(せいもん)に応ず。
霜仗(そうじょう)  秋月(しゅうげつ)を懸(か)け、霓旌(げいせい)  夜雲(やうん)を巻く。
厳更(げんこう)  千戸蕭(つつし)み、清楽(せいがく)  九天(きゅうてん)に聞こゆ。
日出でて佳気(かき)を瞻(み)る、叢叢(そうそう)として聖君を繞(めぐ)る。



羽林十二将、羅列応星文。 
宮廷護衛の将軍は羽林の十二将、星宿(せいしゅく)の各御門に応じて連なって配置についている。
羽林 羽林大将軍、親衛大将軍、虎牙大将軍といった唐名で呼ぶこともあり、左近衛大将・右近衛大将をそれぞれ「左大将」・「右大将」と省略した呼び方もある○十二将 大将左右1名、中将:左右1~4名親衛中郎将、親衛将軍、羽林将軍、少将:左右2~4名羽林郎将、親衛郎将、羽林中郎将 ○羅列 連なり並ぶこと。 ○応星文 12の星座でよんだ門のこと。宮廷の門を守備する軍隊の配置。
 唐朝 大明宮01
 
霜仗懸秋月 霓旌巻夜雲。
儀仗の刃は霜のように白く秋月の光に冴えている、天子の旗は 夜空の雲を巻いてひるがえる
霜仗 守備兵の儀仗の刃が霜のように白く鋭く  ○霓旌 天子の旗 


厳更千戸蕭 清楽九天聞。

刻を告げる太鼓の音に。 千戸の家は静まりかえり,優雅な楽のしらべが  宮廷の奥から聞こえてくる。
厳更 五更:日没から日の出までを五に分けた時間の単位。 ○千戸 千戸の家。すべての家。○ 太鼓の音。○清楽 優雅な楽のしらべ。 ○九天 天を九に分け、その真ん中に天子、皇帝がいる。宮廷のこと。九重も宮廷。天文学、地理、山、九であらわした。縁起のいい数字とされた。


日出瞻佳気 叢叢繞聖君。

やがて朝日が昇るとめでたい香気がただよいはじめる、役人が朝礼にたくさん集まって聖天子の前にせいれつした。
日出 朝日が昇る ○ あおぎみる。日が昇ると朝礼がある。 ○佳気 めでたい香気。○叢叢 役人がたくさん集まっている様子。 ○ 朝礼で整列。○聖君 天子。