宮中行樂詞八首其四 李白 :Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白145
宮中行樂詞八首 其四 李白145


宮中行樂詞八首 其四
玉樹春歸日。金宮樂事多。
宮中の威厳のある立派な木々に春がもどってくる日々、黄金の宮では春の楽しい行事が多くなってくる。
後庭朝未入。輕輦夜相過。
奥の御殿、ここへは天子が朝は入って行かれることはない。軽い手くるま、夜の訪れに伴い、これにのってお通りになる。
笑出花間語。嬌來竹下歌。
ほほえみは花を咲かせ、歓びの声は花の間の話からおこる、可愛がられる時が来た、蝋燭の光、簾の下の歌のような声にあふれた
莫教明月去。留著醉嫦蛾。

あの美しい月のような美人を帰らせてはいけない。引きとどめておいて、月の精の嫦娥を酔わせるのだ。



宮中の威厳のある立派な木々に春がもどってくる日々、黄金の宮では春の楽しい行事が多くなってくる。
奥の御殿、ここへは天子が朝は入って行かれることはない。軽い手くるま、夜の訪れに伴い、これにのってお通りになる。
ほほえみは花を咲かせ、歓びの声は花の間の話からおこる、可愛がられる時が来た、蝋燭の光、簾の下の歌のような声にあふれた
あの美しい月のような美人を帰らせてはいけない。引きとどめておいて、月の精の嫦娥を酔わせるのだ。

 
宮中行楽詞 其の四
玉樹 春帰る日、金宮 楽事多し
後庭 朝に未だ入らず、輕輦 夜 相過ぐ。
笑いは花間の語に出で、嬌は燭下の歌に来る。
明月をして去らしむる莫れ、留著して 嫦蛾を酔わしめん



玉樹春歸日。金宮樂事多。
宮中の威厳のある立派な木々に春がもどってくる日々、黄金の宮では春の楽しい行事が多くなってくる。
玉樹 りっばな木。○金宮 こがね作りの宮殿。



後庭朝未入。輕輦夜相過。
奥の御殿、ここへは天子が朝は入って行かれることはない。軽い手くるま、夜の訪れに伴い、これにのってお通りになる。
後庭 後宮。宮中の奥御殿○朝 朝は、日の出に朝礼が行われ、列を整えて礼をする。その後、天下の政事、諸事をおこなう。○輕輦 手車の呼び方を変えている。「其一」・歩輩 手車。人がひく車。人力車。「其二」・雕輦 彫刻をほどこした手くるま。宮中において天子のみが使用する車で宮中を象徴するものとしてとらえている。



笑出花間語。嬌來竹下歌。
ほほえみは花を咲かせ、歓びの声は花の間の話からおこる、可愛がられる時が来た、蝋燭の光、簾の下の歌のような声にあふれた。
花間 宮女の話し声。花は宮女。○ 美しい。艶めかしい。声や色合いが美しい。可愛がる。○竹下歌 紙のない時代は紙の代わりに用いた。蝋燭のもとで竹に書き物をする。また、竹の簾のもと、閨を意味しそこでの男女の情交の際の声を歌で示した。



莫教明月去。留著醉嫦蛾。
あの美しい月のような美人を帰らせてはいけない。引きとどめておいて、月の精の嫦娥を酔わせるのだ。
留著 とめておく。○嫦蛾 。古代の神話中の女性。努という弓の名人の妻であったが、夫が酎欝が(仙女)からもらってきた不死の薬。宮中では、不死薬は媚薬でもあり、精力増強剤とされていた。それを、夫のるすの問にぬすんでのんだため、体が地上をはなれて月にむかってすっとび、それいらい、月の精となった。月の世界で、「女の盛りに、一人で、待っている女性」という意味でつかわれる。魯迅の「故事新編」の中の「奔月」は、この話がもとになっている。

紀頌之漢詩ブログ 李白 97 把酒問月  
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