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清平調詞 三首 其一 李白 :Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白160/350
 
宋の楽史の『李翰林集別集』序や『楊太真外伝』にも載っている。
開元中、天子は、牡丹(木芍薬)を重んじた。紅、紫、浅紅、裏白の四本を興慶池の東、沈香亭の前に移植した。花の真っ盛りのときに、天子は昭夜白の馬に乗り、楊貴妃は手車で従った。梨園の弟子の特に選抜された者に詔をして楽曲十六章を選んだ。李亀年は当時の歌唱の第一人者である。この李亀年に梨園の楽人を指揮して歌わせようとした。李亀年は紫檀の拍子板をもって楽人の前で指揮して歌おうとしたとき、玄宗は、「名花を質し、妃子に対す、いずくんぞ旧楽詞を用いんや」といって、そこで李亀年に命じ、金花箋を持ってこさせ、翰林供奉の李白に命じた。李白は立ちどころに「清平調詞」三章を作ってたてまつった。天子は梨園の弟子たちに命じ楽器に調子を合わさせて、李亀年に歌わせた。楊貴妃は、玻璃七宝の盃を持ち、涼州のぶどう酒を飲み、歌意をさとりにっこりし、また玄宗も、みずから玉笛を吹いて曲に和し、曲の移り変わりのときには、調子をゆるめて妃に媚びた。玄宗はこれ以後、李白を特に重視するようになった。
ここでは七言絶句、清平調詞三首をとりあげる。
宮島(3)


清平調詞三首 其一 
云想衣裳花想容、春風拂檻露華濃。 
雲は艶めかしさを思い、ながめると美しい衣裳、牡丹の花はあでやかな豊満な容姿をおもわせる。春風のような愛撫により、後宮での夜の華やかな露はなまめかしい。
若非群玉山頭見、會向瑤台月下逢。 
ああ、こんな素晴らしい美人には、あの西王母の「群玉山」のほとりで見られなければ、五色の玉で作られた「瑤台」に月光のさしこむなかでめぐり逢えるだろう。


容姿をおもわせる。春風のような愛撫により、後宮での夜の華やかな露はなまめかしい。
ああ、こんな素晴らしい美人には、あの西王母の「群玉山」のほとりで見られなければ、五色の玉で作られた「瑤台」に月光のさしこむなかでめぐり逢えるだろう。



清平調詞 三首其の一
雲には衣裳を想い、春風 檻を払って花には容を想う
露華濃やかなり
若し 群玉山頭に見るに非ずんは、会ず 環台の月下に向いて逢わん

宮島(5)

云想衣裳花想容、春風拂檻露華濃。 
雲は艶めかしさを思い、ながめると美しい衣裳、牡丹の花はあでやかな豊満な容姿をおもわせる。春風のような愛撫により、後宮での夜の華やかな露はなまめかしい。
云想 雲は艶情詩の世界では艶めかしい女性を示す。○衣裳 衣装はあでやかさを示す。○(宮殿の)欄干、手すり。○露華 露は性交を示唆する。後宮での夜の華やかな閨のいとなみを示している。


若非群玉山頭見、會向瑤台月下逢。 
ああ、こんな素晴らしい美人には、あの西王母の「群玉山」のほとりで見られなければ、五色の玉で作られた「瑤台」に月光のさしこむなかでめぐり逢えるだろう。
群玉山 不老不死の仙女、西王母の住むという伝説上の仙山。○瑤台 五色の玉で作った高台。神仙の住むという土地。


○韻 容、濃、逢。
宮島(4)