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送裴十八図南歸嵩山 其一 李白 :Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白164


何處可爲別、長安青綺門。
どこで君と別れをするところとするかといえば、長安城の東門の青綺門である
胡姫招素手、延客酔金樽。
イランの美女が長く細い白い手で招き、客を引っ張り込み、金の酒樽で酔わせてくる。
臨當上馬時、我獨與君言。
いよいよ馬にのって出発する時間がきた。わたしだけひとりが、君と話をしている。
風吹芳蘭折、日沒鳥雀喧。
風が吹き、せっかくの香のよい蘭も無残に折れる。日が沈んで、雀や小鳥がやかましく囀っている。
擧手指飛鴻、此情難具論。
手をさしあげて、空を飛ぶあの大きな鴻を指さすのだが、この気持はうまく説明することがむつかしいのだ。
同歸無早晩、穎水有精源。

わたしもおそかれはやかれ、君と同じ所に帰る。調子のいい話を聞く耳を洗ったことで有名な穎水には、清い源があるにちがいないから。



どこで君と別れをするところとするかといえば、長安城の東門の青綺門である
イランの美女が長く細い白い手で招き、客を引っ張り込み、金の酒樽で酔わせてくる。
いよいよ馬にのって出発する時間がきた。わたしだけひとりが、君と話をしている。
風が吹き、せっかくの香のよい蘭も無残に折れる。日が沈んで、雀や小鳥がやかましく囀っている。
手をさしあげて、空を飛ぶあの大きな鴻を指さすのだが、この気持はうまく説明することがむつかしいのだ。
わたしもおそかれはやかれ、君と同じ所に帰る。調子のいい話を聞く耳を洗ったことで有名な穎水には、清い源があるにちがいないから。


裴十八図南の嵩山に帰るを送る 其の一
何れの処か 別れを為す可き、長安の青綺門。
胡姫 素手もて招き、客を延(ひ)いて 金樽に酔う。
当(まさ)に馬に上るべき時に臨んで、我独り 君と言う。
風吹いて 芳蘭折れ、日没して 鳥雀喧(かしま)し。
手を挙げて 飛鴻を指す、此の情 具(つぶさ)に論じ難し。
同じく帰って 早晩無し、穎水に 清源有り。


裴十八図南 裴が姓、図南が名。十八は排行(一族のなかでの序列)。○嵩山 中国の五嶽の中の一つ。中嶽河南省洛陽の東方にある。陰陽五行説に基づき、木行=東、火行=南、土行=中、金行=西、水行=北 の各方位に位置する、5つの山が聖山とされる。この時代道教の総本山があり、そこに帰っていくことを示す。
• 東岳泰山(山東省泰安市泰山区)標高1,545m。
• 南岳衡山(湖南省衡陽市衡山県)標高1,298m。
• 中岳嵩山(河南省鄭州市登封市)標高1,440m。
• 西岳華山(陝西省渭南市華陰市)標高2,160m。
• 北岳恒山(山西省大同市渾源県)標高2,016m。

この詩をもって李白が長安から去る気持ちを持っていたというのは間違いで、友人が道教の本山に帰るということに対して、自分も行きたいといっているだけなのだ。


何處可爲別、長安青綺門。
どこで君と別れをするところとするかといえば、長安城の東門の青綺門である。
青綺門 長安の町をかこむ城壁の門の一つ、東に向いた㶚城門は、青い色をぬってあったので、通称を、青城門、又は青門、又は、青綺門といった。

胡姫招素手、延客酔金樽。
イランの美女が長く細い白い手で招き、客を引っ張り込み、金の酒樽で酔わせてくる。
胡姫 外人の女。当時、イラン系の美女が長安の酒場、歌ったり舞ったりサービスしたりした。○素手 しろい手。○延客 客をひっぱる。

臨當上馬時、我獨與君言。
いよいよ馬にのって出発する時間がきた。わたしだけひとりが、君と話をしている。
臨當 その時にあたる。望む。その時に及ぶ。
 

風吹芳蘭折、日沒鳥雀喧。
風が吹き、せっかくの香のよい蘭も無残に折れる。日が沈んで、雀や小鳥がやかましく囀っている。
芳蘭 においのよいラン。

擧手指飛鴻、此情難具論。
手をさしあげて、空を飛ぶあの大きな鴻を指さすのだが、この気持はうまく説明することがむつかしいのだ。
擧手指飛鴻 晉の時代の隠者である郭瑀いう人の故事。ある人が郭瑀に、山を出て役人になるよう、使に呼びに行かせた。郭瑀は空を飛ぶ鴻(雁の大きいもの)を指さして言った。「ごらんなさい。あの鳥がどうして籠の中へ入れられましょう」。

同歸無早晩、穎水有精源。
わたしもおそかれはやかれ、君と同じ所に帰る。調子のいい話を聞く耳を洗ったことで有名な穎水には、清い源があるにちがいないから。
穎水 河南省登封県の西、すなわち嵩山の南方に源を発し、南に向って流れ、安徽省に入って准河と合流している。伝説によると、大昔、堯の時代の許由という高潔の士は、堯から天子の位をゆずろうと相談をもちかけられたとき、それを受けつけなかったばかりか、穎水の北にゆき隠居した。堯が又、かれを招いて九州の長(当時全国を九つの州に分けていた)にしようとした時、かれはこういぅ話をきくと耳が汚れると言って、すぐさま穎水の川の水で耳を洗った。


○韻  門、樽、言、喧、論、源。