李白の江南地方での若いときの旅は2年程度であった。この地方を題材にした詩は多く残されているが、詩の目線は中年のものが多いようである。推測ではあるが、若いときに作った作品を、後年再び訪れた時修正したのではないかと感じられる。淥水曲りょくすいきょく 清らかな澄んだ水、純真な心もった娘たちの歌である。


李白の若い娘の歌はつづきます。

越女詞 五首 其三 李白14

其三
耶溪採蓮女,見客棹歌囘。
若耶渓でハスの実をつむむすめたちは、旅人を見ると舟歌を唄いながらあちらへこいで遠ざかる。
笑入荷花去,佯羞不出來。

にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうなふりをして出て来ない。

若耶渓でハスの実をつむむすめたちは、旅人を見ると舟歌を唄いながらあちらへこいで遠ざかる。
にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうなふりをして出て来ない。


耶渓 採蓮の女、客を見て 棹歌して回かえる
笑って荷花に入って去り、佯いつわり羞はじて 出で来らず

耶溪採蓮女,見客棹歌囘。
若耶渓でハスの実をつむむすめたちは、旅人を見ると舟歌を唄いながらあちらへこいで遠ざかる。
耶渓 やけい 若耶渓の略。浙江省紹興の南を流れている川。○採蓮 さいれん ハスの実をつみとる。○客 たびびと。 ○棹歌 たくか 舟うた。○ かえる。 回・巡るだと行ったり来たりすることになる。
李白11 採蓮曲 がある。


笑入荷花去,佯羞不出來。
にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうなふりをして出て来ない。
○荷花 かか ハスの花。○佯羞 いつわりはじて はずかしそうにする。


○韻 囘、來。