留別金陵諸公 224 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350- 223-#2

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   金陵に来た李白は、旧知の友人たちとの再会を喜びつつ酒を飲み、一時を楽しんで、やがて廬山を目指して旅立ってゆく。「金陵の諸公に留別す」では、その送別の宴で、廬山に隠棲したい胸の中を明らかにしている詩である。

留別金陵諸公  #1
海水昔飛動。 三龍紛戰爭。
鐘山危波瀾。 傾側駭奔鯨。
黃旗一掃蕩。 割壤開吳京。
六代更霸王。 遺跡見都城。
至今秦淮間。 禮樂秀群英。
#2
地扇鄒魯學。詩騰顏謝名。
この地の湧き上がる風は老荘孟子の思想、孔子の儒教を学ばせている、詩歌はここで盛んになり、顔延之、謝霊運、謝朓の名声を博したのだ。
五月金陵西。祖余白下亭。
いまは五月、晩春から初夏である、清風が山川を洗う時節、金陵城の西側にいる、旅立つ私を白下亭に招いてくれている。
欲尋盧峰頂、先繞漢水行。
わたしは江西の盧山の山頂に登ろうと思っているのだ、それにはまず麓をぐるりとめぐり、漢水をさかのぼっていくのだ。
香炉紫煙滅、瀑布落太清。
盧峰の香炉峰の紫の霞も消え、名高い滝の落下がとてもはっきりと見えることだろう。
若攀星辰去、揮手緬含情。
そこまで行けば手を延ばすだけで星々に届くだろうから、手を延ばそうと思うけど、今ここで君の手を握るわたしの手は、離れ難い思いを拭い去れはしない。


#2
地扇 魯學を鄒。 詩騰 顏謝の名。
五月 金陵の西。 祖余 白下亭。
盧峰の頂を尋ね、先に漢水を繞(めぐ)り行かんと欲す。
香炉の紫煙滅し、瀑布落ちること太(はなは)だ清ならん。
もし星辰を攀じり去らんも、手を揮うに緬として情を含まん。



留別金陵諸公 -#2 現代語訳と訳註
(本文)

地扇鄒魯學。詩騰顏謝名。
五月金陵西。祖余白下亭。
欲尋盧峰頂、先繞漢水行。
香炉紫煙滅、瀑布落太清。
若攀星辰去、揮手緬含情。

(下し文)
地扇 魯學を鄒。 詩騰 顏謝の名。
五月 金陵の西。 祖余 白下亭。
盧峰の頂を尋ね、先に漢水を繞(めぐ)り行かんと欲す。
香炉の紫煙滅し、瀑布落ちること太(はなは)だ清ならん。
もし星辰を攀じり去らんも、手を揮うに緬として情を含まん。

(現代語訳)
この地の湧き上がる風は老荘孟子の思想、孔子の儒教を学ばせている、詩歌はここで盛んになり、顔延之、謝霊運、謝朓の名声を博したのだ。
いまは五月、晩春から初夏である、清風が山川を洗う時節、金陵城の西側にいる、旅立つ私を白下亭に招いてくれている。
わたしは江西の盧山の山頂に登ろうと思っているのだ、それにはまず麓をぐるりとめぐり、漢水をさかのぼっていくのだ。
盧峰の香炉峰の紫の霞も消え、名高い滝の落下がとてもはっきりと見えることだろう。
そこまで行けば手を延ばすだけで星々に届くだろうから、手を延ばそうと思うけど、今ここで君の手を握るわたしの手は、離れ難い思いを拭い去れはしない。


(訳注)
地扇鄒魯學。詩騰顏謝名。

この地の湧き上がる風は老荘孟子の思想、孔子の儒教を学ばせている、詩歌はここで盛んになり、顔延之、謝霊運、謝朓の名声を博したのだ。
地扇 その地の湧き上がる風 ○鄒魯學 鄒と魯の国の学問、鄒は孟子、魯は孔子。老荘思想、儒教。
詩騰 詩の高ぶり。○顏謝 顔 延之と謝霊運の山水詩人。文末に参考として掲載。


五月金陵西。祖余白下亭。
いまは五月、晩春から初夏である、清風が山川を洗う時節、金陵城の西側にいる、旅立つ私を白下亭に招いてくれている。
祖余 旅に出るわたし。


欲尋盧峰頂、先繞漢水行。
わたしは江西の盧山の山頂に登ろうと思っているのだ、それにはまず麓をぐるりとめぐり、漢水をさかのぼっていくのだ。


香炉紫煙滅、瀑布落太清。
盧峰の香炉峰の紫の霞も消え、名高い滝の落下がとてもはっきりと見えることだろう。


若攀星辰去、揮手緬含情。
そこまで行けば手を延ばすだけで星々に届くだろうから、手を延ばそうと思うけど、今ここで君の手を握るわたしの手は、離れ難い思いを拭い去れはしない。


------- 参考 --------------

謝霊運  385~433 南朝の宋の詩人。陽夏(河南省)の人。永嘉太守・侍中などを歴任。のち、反逆を疑われ、広州で処刑された。江南の自然美を精緻(せいち)な表現によって山水詩にうたった。

顔 延之(がん えんし) 384年 - 456年 、)は中国南北朝時代、宋の文学者。字は延年。本籍地は琅邪郡臨沂県(現在の山東省臨沂市)。宋の文帝や孝武帝の宮廷文人として活躍し、謝霊運・鮑照らと「元嘉三大家」に総称される。また謝霊運と併称され「顔謝」とも呼ばれる。

謝朓(しゃちょう) 464年 - 499 南北朝時代、南斉の詩人。現存する詩は200首余り、その内容は代表作とされる山水詩のほか、花鳥風月や器物を詠じた詠物詩、友人・同僚との唱和・離別の詩、楽府詩などが大半を占める。竟陵八友のひとり


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