送内尋廬山女道士李騰空二首 其二 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350 -231



其一
君尋騰空子。 應到碧山家。
水舂云母碓。 風掃石楠花。
若愛幽居好。 相邀弄紫霞。
 
送內尋廬山女道士李騰空二首  其二
多君相門女。 學道愛神仙。
君も、今君が会おうとしている人も、名門の門閥で、しかも 宰相の家の娘ではないか、そうでありながら、「道」を学んでおり、道教、神仙思想を愛するのである。
素手掬青靄。 羅衣曳紫煙。
神仙の世界に入って、万物の創生される青い靄を白い手で掬い取るのだ、そして薄絹の衣裳をつけて、香しいお香の霞がたなびく「気」を引き寄せるのだ。
一往屏風疊。 乘鸞著玉鞭。

こうして、一度、女道士李騰空の屏風畳の仙居にゆくのである、神霊の精の鸞鳥に乗って天子に正しいことができる宝玉で飾った鞭を使うであろう。

内が廬山の女道士李騰空を尋ぬるを送る 二首 其の二
多とす  君が相門(しょうもん)の女(じょ)にして
道(みち)を学び神仙(しんせん)を愛するを
素手(そしゅ)  青靄(せいあい)を掬(きく)し
羅衣(らい)   紫烟(しえん)を曳く
一(ひと)たび屏風畳(へいふうじょう)に往(ゆ)かば
鸞(らん)に乗って玉鞭(ぎょくべん)を著(つ)けん
宮島(3)

送内尋廬山女道士李騰空二首 其二 現代語訳と訳註
(本文) 其二
多君相門女。 學道愛神仙。
素手掬青靄。 羅衣曳紫煙。
一往屏風疊。 乘鸞著玉鞭。

(下し文) 其の二
多とす  君が相門(しょうもん)の女(じょ)にして、道(みち)を学び神仙(しんせん)を愛するを。
素手(そしゅ)  青靄(せいあい)を掬(きく)し、羅衣(らい)   紫烟(しえん)を曳く。
一(ひと)たび屏風畳(へいふうじょう)に往(ゆ)かば、鸞(らん)に乗って玉鞭(ぎょくべん)を著(つ)けん。


(現代語訳)
君も、今君が会おうとしている人も、名門の門閥で、しかも 宰相の家の娘ではないか、そうでありながら、「道」を学んでおり、道教、神仙思想を愛するのである。
神仙の世界に入って、万物の創生される青い靄を白い手で掬い取るのだ、そして薄絹の衣裳をつけて、香しいお香の霞がたなびく「気」を引き寄せるのだ。
こうして、一度、女道士李騰空の屏風畳の仙居にゆくのである、神霊の精の鸞鳥に乗って天子に正しいことができる宝玉で飾った鞭を使うであろう。


(訳注)
多君相門女。 學道愛神仙。

君も、今君が会おうとしている人も、名門の門閥で、しかも 宰相の家の娘ではないか、そうでありながら、「道」を学んでおり、道教、神仙思想を愛するのである。
相門女 李白に妻宗氏が宰相を出したような家の娘である。今回会うのは、少し前の宰相李林甫の娘である。○ 道教の「道」。○神仙 神仙思想。


素手掬青靄。 羅衣曳紫煙。
神仙の世界に入って、万物の創生される青い靄を白い手で掬い取るのだ、そして薄絹の衣裳をつけて、香しいお香の霞がたなびく「気」を引き寄せるのだ。
青靄 道教の修行の場に漂うもの。李白『訪載天山道士不遇』「野竹分青靄、飛泉挂碧峰。」(野竹の林は青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫(しぶき)が緑の峰にかかっている。) 。○紫煙 香を焚くことによる煙。


一往屏風疊。 乘鸞著玉鞭。
こうして、一度、女道士李騰空の屏風畳の仙居にゆくのである、神霊の精の鸞鳥に乗って天子に正しいことができる宝玉で飾った鞭を使うであろう。
屏風疊 五郎峰の麓の村。 ○乘鸞 鸞は神霊の精が鳥と化したものとされている。「鸞」は雄の名であり、雌は「和」と呼ぶのが正しいとされる。鳳凰が歳を経ると鸞になるとも、君主が折り目正しいときに現れるともいい、その血液は粘りがあるために膠として弓や琴の弦の接着に最適とある。○玉鞭 宝形句で飾られた鞭、天子の正しい政を示す。捌き。


(解説)
○五言古詩
○押韻 仙。煙。鞭。

 内(妻)に対する其の二の詩で、「多とす 君が相門の女にして 道を学び神仙を愛するを」と、宗氏が宰相を出したような家の娘でありながら、道教を学んで神仙を愛するのは、奇特なことだと褒めている。李白自身、743年天宝三載、朝廷を追放となった李白は東魯の家に帰り、杜甫と遊び、ひとときを過ごした後、北海の高尊師、如貴道士に頼んで道士の免許(道録)を授かっている。

 詩中ではしばしば神仙の世界への憧れを詠っている。この詩は李白が屏風畳に行く前らしく、妻のほうが先に行って、李白があとから行ったものである。夫婦二人でしばらく鷹山に住んでいたのだ。


 李白の夢想した理想世界とは、天災や疫病・戦争などがなく、君主は英明で臣下も賢明、また物資が豊かで経済が安定し、家族が円満で、人々が健康で長生きし、徳義がそなわり等といったものであったろう。しかし、その夢はかなわず、政治の世界での挫折感は、李白を深く苦悩させることとなった。
しかし、この頃、李白は名山に遊ぶことを夢に見、廬山に棲み、詠ったのである。

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