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憶東山二首其一 李白 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -269
李白、会稽、紹興滞在中の作である。内容から、永王鄰の軍への参加より前の作である。朝廷に召される前に訪れたところ。謝安をまねて遊んだ。朝廷に上がる以上は隠遁以外で再び訪れることとは思っていなかった場所なのだ。



憶東山二首  李白
其一
不向東山久。 薔薇几度花。
白云還自散。 明月落誰家。

向わざること東山に久し、薔薇 幾度(いくたび)か花く。
白雲また自ら散す、明月 誰が家に落ちん。

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憶東山二首 其一 現代語訳と訳註
(本文)

其一
不向東山久。 薔薇几度花。
白云還自散。 明月落誰家。

(下し文)
向わざること東山に久(ひさ)し、薔薇 幾度(いくたび)か花(さ)く。
白雲 また自ら散(さん)す、明月 誰が家に落ちん。

(現代語訳)
二度と東山にはいかないと決めていてもう長いこと行っていない、薔薇の花も幾度も咲いただろうが花の様な芸妓たちは元気でいるのだろうか。白雲は自然に散り去っていく、美しい月は、輝くような芸妓は今日は誰の家にいるのだろうか。

(訳注)
不向東山久。 薔薇几度花。
二度と東山にはいかないと決めていてもう長いこと行っていない、薔薇の花も幾度も咲いただろうが、花の様な芸妓たちは元気でいるのだろうか。
不向 向わないと決めたこと。起承転結、それぞれの初めが対語になっている。不向に対して、薔薇は堅い約束を示す。
起:不向  承:薔薇  
転:白云  結:明月

東山 浙江省上虞県の西南にあり、会稽(紹興)からいうと東の山であり、名勝地。晋の太傅であった謝安がむかしここに隠居して、なかなか朝廷の招きに応じなかったので有名。山上には謝安の建てた白雲堂、明月堂のあとがあり、山上よりの眺めは絶景だという。薔薇洞というのは、かれが妓女をつれて宴をもよおした所と伝えられている。謝安(320年 - 385年)は中国東晋の政治家。王義之らと同時期のひと。
○几(幾)  数詞. 1.いくつ; 2.いくつか. 名詞. 1.(~儿)小さな机; 2.ひじかけ. 副詞. 1.〈書〉ほとんど.

白云還自散。 明月落誰家。
白雲は自然に散り去っていくように長安を追われて旅の空なのだ、美しい月は、輝くような芸妓は今日、誰の家にいるのだろうか。(天子は誰の意見を取り入れるべきなのか、いまだわかっていないようだ)
白雲は李白の希望、夢であった。白雲に対する明月は玄宗皇帝をあらわす。李林甫と宦官高力士、楊貴妃、楊国忠ら奸臣の意見しか取り入れなくなり、異民族、混血などの節度使に力を与えたことなどを込めた詩であえう。
立身出世をするものは、おおらかにしているものであり、時期が来るのを待っているものだ。今を楽しく愉快に過ごしていないものがどうして人の上に立ってけん引していくことができるというのか。謝安は遊ぶときには芸妓を伴って、徹底的遊んだものである。

 天子に正しい意見、情報が伝わらなくなってしまって誰が正しいのかわからなくなってしまっている。謝安も自分も芸妓遊びをしたとしても物の本質を見失うことはないのだ。この地において咲く花は薔薇であるが、天子のもとには牡丹の花、楊貴妃の色香に狂ってしまっている。誰の意見を聞き入れるのか。

一般的な解釈
東山に足を向けなくなって久しいが、薔薇は幾度目の花をひらいたか。皇霞もう思い思いに散ってしまったことだろう。明月はさて誰の家の屋根に沈んだものか。
一般的な下し文
東山(とうざん)に向(む)かわざること久(ひさ)し、 薔薇(そうび)は幾度(いくたび)か花(はな)さきし 白雲(はくうん)の他(かれ)は自(おの)ずと散(ち)らん 明月(めいげつ)は誰(た)が家(いえ)にか落(お)つ。

  (東山にはずいぶんご無沙汰しているが、薔薇は何度咲いたやら、真白き雲はきままに散っていようが、月は誰の家の屋根へと沈み行くことか)。 



  このような李白の女性に対する性的な部分のみをこの詩の主題と解釈してはいけないのである。一般的な解釈をしてしまうと憶東山二首其二が意味不明になってしまう。李白は会稽、紹興に帰ってきてこの詩を作ったのではないのである。
 李白はいくつもの意味合いを込めて詠うのである。したがって、味わい深いのである。儒教的見方をすると李白がまた女性との性を詠っていると毛嫌いするようでは味わい深い李白の詩が死んでしまう。


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