經下邳圯橋懷張子房 #2 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -273


經下邳圯橋懷張子房    
子房未虎嘯、破產不為家。
滄海得壯士、椎秦博浪沙。』
報韓雖不成、天地皆振動。
潛匿游下邳、豈曰非智勇。』-#1
我來圯橋上、懷古欽英風。
わたしは子房が黄石公にであった下邳の土橋の上に来ていた、故事を思い、その英雄の風貌をうやまうものなのだ。
惟見碧流水、曾無黃石公。
そこにはただ目の前には苔むした青々とした水の流れがあるだけで、かの黃石公はもとより姿を現わすはずがないのだ。
嘆息此人去、蕭條徐泗空。』
#2
張良がこの世からいなくなってから、徐州と泗州とよばれる下邳の地方一帯が急にひっそりしてしまった、それに今この乱れた世に誰も出ないのかと思うと、ためいきが出てくるのだ。


下邳(かひ)の圯橋(いきょう)を經て張子房を懷う
子房 未だ虎 嘯せざり、產を破って 家を為さず。
滄海に 壯士を得て、秦を椎(つい)す 博浪沙。
韓に報じて 成らずと雖も、天地 皆 振動せり。
潜匿(せんとく)して 下邳(かひ)に遊ぶ、豈 智勇(ちゆう)に 非ずと 曰わんや。』-#1
我 圯橋(いきょう)の上に來り、古(いにしえ)を懐うて、英風を欽(しと)う。
唯だ見る 碧流(へきりゅう)の水、曾て無し 黄石(こうせき)公(こう)。
嘆息す 此の人去りて、蕭條(しょうじょう)徐泗(じょし)の空しきを。』-#2




經下邳圯橋懷張子房 現代語訳と訳註
(本文)
#2
我來圯橋上、懷古欽英風。
惟見碧流水、曾無黃石公。
嘆息此人去、蕭條徐泗空。』


(下し文) -#2
我 圯橋(いきょう)の上に來り、古(いにしえ)を懐うて、英風を欽(しと)う。
唯だ見る 碧流(へきりゅう)の水、曾て無し 黄石(こうせき)公(こう)。
嘆息す 此の人去りて、蕭條(しょうじょう)徐泗(じょし)の空しきを。』


(現代語訳)
わたしは子房が黄石公にであった下邳の土橋の上に来ていた、故事を思い、その英雄の風貌をうやまうものなのだ。
そこにはただ目の前には苔むした青々とした水の流れがあるだけで、かの黃石公はもとより姿を現わすはずがないのだ。
張良がこの世からいなくなってから、徐州と泗州とよばれる下邳の地方一帯が急にひっそりしてしまった、それに今この乱れた世に誰も出ないのかと思うと、ためいきが出てくるのだ。



(訳注)
我來圯橋上、懷古欽英風。

わたしは子房が黄石公にであった下邳の土橋の上に来ていた、故事を思い、その英雄の風貌をうやまうものなのだ。
圯橋:いきょう 土橋。○ うやまう。つつしむ。


惟見碧流水、曾無黃石公。
そこにはただ目の前には苔むした青々とした水の流れがあるだけで、かの黃石公はもとより姿を現わすはずがないのだ。
曾無 「曾」は「無」を強調する字。○英風 英雄の風貌。


嘆息此人去、蕭條徐泗空。』#2
張良がこの世からいなくなってから、徐州と泗州とよばれる下邳の地方一帯が急にひっそりしてしまった、それに今この乱れた世に誰も出ないのかと思うと、ためいきが出てくるのだ。
徐泗 徐州と泗州。いまの江薪省徐州から安徽省池原にいたる一帯の地方。下邸はこの地方にある。


 この頃この詩の言う「扶風」:鳳翔に粛宗皇帝は行在所(仮の朝廷)を置いていた。西から東の長安を攻め入る体制を整えていた。
 安禄山を秦の始皇帝に見立て、張良、韓信などの英雄の出現を李白自身、永王璘に求めたのであろうか。張旭らとの清談をする中ではもっと露骨な議論があったのであろうが、洛陽、長安を攻め落とすのはなかなか難しい状況であったのであろう。


「扶風豪士歌」 李白
洛陽三月飛胡沙。 洛陽城中人怨嗟。
天津流水波赤血。 白骨相撐如亂麻。
(洛陽 三月に胡沙飛び、洛陽城中 人は怨み嗟く
天津の流水は波も赤血なり、白骨相い培(つちかえ)えて乱るる麻の如し)

撫長劍。一揚眉。 清水白石何離離。
脫吾帽。向君笑。 飲君酒。為君吟。
張良未逐赤松去。 橋邊黃石知我心。』
(長劍を撫るい。一(ひとたび)眉を揚る。 清水白石 何ぞ離れ離れになるぞ。
吾が帽を脱ぎて君に向かって笑い。君の酒を飲み君が為に吟ず。
張良は末だ赤松を逐いて去らず、橋辺の黄石のみ我が心を知る)

扶風豪士歌 安史の乱と李白(3) Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350- 215


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