望金陵漢江 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -281
李白の詩もたくさんある。初めの予定と次第に変わって行きつ戻りつして予定をオーバーしてしまう。現在唐宋詩について、杜甫700首の予定でけいさいしている。李白は350首の予定であったが、杜甫、李白について予定はあって無い様なものである。ひとまず掲載して後日整理をしていくことにしている。厳密に時系列に並べなおすことが難しい李白である。時系列より、気の赴くまま、掲載を続けていくこととしよう。今回は、猛虎行の中で魚を釣ってゆっくり暮らそうと隠遁への憧れを李白が強がって述べたことと同様のものである。
 
望金陵漢江 李白210 
 
金陵望漢江
漢江回萬里、派作九龍盤。
漢水と長江は万里をめぐって大河と成している。その九ある支流はまるで九龍の大皿のようなものである。
橫潰豁中國、崔嵬飛迅湍。
山が迫り早瀬となると水しぶきは峻岳に飛ぶようにこの地からの文化は決潰し横にひろがり、国の中心に溢れひろがっているのだ。
六帝淪亡後、三吳不足觀。
文化の華が開いた六朝時代が滅亡してから後というもの、今の州知事の蕭曹以外に三呉の地に見るべきリーダーの者いないのだ。
我君混區宇、垂拱眾流安。
天下は、何にもしないで「開元の治」と邊あんな時代を過ごした。ところが、わが党の玄宗は異民族の混血などに平安だった区切りの内側、あらたな節度使にして、反乱を起こす原因を作った。
今日任公子、滄浪罷釣竿。
だから、安禄山の叛乱によって、今日のように乱れてしまっていたら、任公子が居たらどうするであろう。隠遁して、会稽山の山の上から釣竿に糸を垂れている場合ではなかろう。


金陵にて漢江を望む
漢江(かんこう)  万里を廻(めぐ)り、派を作(な)す 九龍の盤。
横潰(おうかい)し 中国 豁(ひろ)し、崔嵬(さいかい)  迅湍(じんたん) 飛ぶ。
六帝(りくてい)  淪亡(りんぼう)の後、三呉(さんご)   観るに足らず。
我が君  区宇(くう)を混(こん)じ、垂拱(すいきょう)し 衆流(しゅうりゅう) 安し。 
今日の任公子(じんこうし)、滄浪(そうろう) 釣竿(ちょうかん)を罷(や)めたり。


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金陵望漢江 現代語訳と訳註
(本文) 
盤。湍。觀。安。竿。
漢江回萬里。 派作九龍盤。
橫潰豁中國。 崔嵬飛迅湍。
六帝淪亡後。 三吳不足觀。
我君混區宇。 垂拱眾流安。
今日任公子。 滄浪罷釣竿。


(下し文)
漢江(かんこう)  万里を廻(めぐ)り、派を作(な)す 九龍の盤。
横潰(おうかい)し 中国 豁(ひろ)し、崔嵬(さいかい)  迅湍(じんたん) 飛ぶ。
六帝(りくてい)  淪亡(りんぼう)の後、三呉(さんご)   観るに足らず。
我が君  区宇(くう)を混(こん)じ、垂拱(すいきょう)し 衆流(しゅうりゅう) 安し。 
今日の任公子(じんこうし)、滄浪(そうろう) 釣竿(ちょうかん)を罷(や)めたり。


(現代語訳)
漢水と長江は万里をめぐって大河と成している。その九ある支流はまるで九龍の大皿のようなものである。
山が迫り早瀬となると水しぶきは峻岳に飛ぶようにこの地からの文化は決潰し横にひろがり、国の中心に溢れひろがっているのだ。
文化の華が開いた六朝時代が滅亡してから後というもの、今の州知事の蕭曹以外に三呉の地に見るべきリーダーの者いないのだ。
天下は、何にもしないで「開元の治」と邊あんな時代を過ごした。ところが、わが党の玄宗は異民族の混血などに平安だった区切りの内側、あらたな節度使にして、反乱を起こす原因を作った。
だから、安禄山の叛乱によって、今日のように乱れてしまっていたら、任公子が居たらどうするであろう。隠遁して、会稽山の山の上から釣竿に糸を垂れている場合ではなかろう。

宮島(1)

(訳注)
漢江回萬里、派作九龍盤。
漢水と長江は万里をめぐって大河と成している。その九ある支流はまるで九龍の大皿のようなものである。
漢江 漢水、湘水など九の支流が集まって合流して長江を大河にしている。


橫潰豁中國、崔嵬飛迅湍。
山が迫り早瀬となると水しぶきは峻岳に飛ぶようにこの地からの文化は決潰し横にひろがり、国の中心に溢れひろがっているのだ。
橫潰 ・横 横に広がる・潰1 秩序ある形がくずれる。乱れ散り散りになる。「潰走・潰滅・潰乱/決潰・崩潰」 2 ただれてくずれる。○豁 [音]カツ広々と開けているさま。あけっぴろげ。「豁然・豁達」○崔嵬の用語解説 - [ト・タル][文][形動タリ]山で、岩や石がごろごろしていて険しいさま。「―たる岩山」 [形動ナリ]堂や塔などが高くそびえているさま。
○この聯は倒句として見る。


六帝淪亡後、三吳不足觀。
文化の華が開いた六朝時代が滅亡してから後というもの、今の州知事の蕭曹以外に三呉の地に見るべきリーダーの者いないのだ。
六帝 通常、古代の聖帝を示す語であるが、下句対句の三呉から、六朝南北朝時代をしめすものである。と。○  1 さざなみ。「淪(りんい)」 2 沈む。落ちぶれる。「淪没・淪滅・淪落/沈淪」○三吳 吳の地の吳郡・吳興・會稽をさす。ここの州の知事と友人関係であったことは、「猛虎行」でも述べていた。


我君混區宇、垂拱眾流安。
天下は、何にもしないで「開元の治」と邊あんな時代を過ごした。ところが、わが党の玄宗は異民族の混血などに平安だった区切りの内側、あらたな節度使にして、反乱を起こす原因を作った。
區宇 区切りの内側。宇は「天地四方上下」つまり上下前後左右、三次元空間全体、漢「淮南子斉俗訓」。 「宇」は「天」、「宙」は「地」を意味する。○垂拱 書経(武成)「垂拱而天下治」。衣の袖を垂れ、手をこまぬく意。何もせず、なすがままに任せること。通常は、何にもしないで天下がよく治まっていることにいう。垂裳(すいしよう)。この聯も倒句としてみるとよくわかる。


今日任公子、滄浪罷釣竿。
だから、安禄山の叛乱によって、今日のように乱れてしまっていたら、任公子が居たらどうするであろう。
隠遁して、会稽山の山の上から釣竿に糸を垂れている場合ではなかろう。
任公子 子明は会稽山の山頂から沖に届くくらいの竿を作り、餌も去勢牛五十頭ほど用意し、一年かけて釣り上げた。それを村人に食べ物を配った。『荘子』任公子にある。○滄浪 通常、あおあおとした波。蒼波(そうは)。 (滄浪)川の名。中国湖北省を流れる漢水の一部の異称という。ここでは前句の任公子から神仙の棲む島までの滄海、つまり隠遁して魚を釣る青々とした海でという意味である。


猛虎行#4 
溧陽酒樓三月春。楊花茫茫愁殺人。
胡雛綠眼吹玉笛。吳歌白紵飛梁塵
丈夫相見且為樂。槌牛撾鼓會眾賓。
我從此去釣東海。得魚笑寄情相親。

「猛虎行」の詩とこの「望金陵漢江」と天下の騒乱を何とかしたいのではあるが、李白の胸の内は、どうしようもないためにいたたまれないのである。

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