金陵江上遇蓬池隱者 #1 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -285

(金陵の江上にて蓬池隱者に遇う)

金陵江上遇蓬池隱者 時于落星石上

金陵の長江に浮ぶ船の上で蓬池の隱者に出遭った。(この時は冬で岩にのぼる)
  

心愛名山游、身隨名山遠。
わたしは心の底から名山を尋ねそこで隠遁生活して過ごすことを愛している。しかし自分自身として名山で隠遁することには ほど遠い。
羅浮麻姑台、此去或未返。
羅浮山の仙女麻姑がいるという仙境の修行場があるというのに ここを去ることができず仙境に帰ることもできないでいる。
遇君蓬池隱、就我石上飯。
こうして蓬莱山頂の池の傍で隠遁生活していた君に偶然出会ったのだ。その昔我々は石の上に座禅をして修行をすることにしていた。
空言不成歡、強笑惜日晚。
でもそれは絵空事になってしまって、無理やり笑ってその日を惜しみながら過ごした。
綠水向雁門、黃云蔽龍山。
澄みきった清流は雁門山からながれている、黄色い雲は龍山を覆い尽くして冬の訪れを知らせてくれる。
嘆息兩客鳥、徘徊吳越間。』

ため息が出る、いまのわたしは雨の中の烏のような旅人で、呉越をずっと旅をして回っている

#2
共語一執手、留連夜將久。 解我紫綺裘、且換金陵酒。
酒來笑復歌、興酣樂事多。 水影弄月色、清光奈愁何。
明晨挂帆席、離恨滿滄波。』

金陵の江上にて蓬池の隱者に遇う 于の時落星 石上にて
心愛 名山に游ぶ。 身隨 名山遠。
羅浮麻姑台。 此を去る或は未だ返らず。
君に蓬池の隱に遇う。我 石上の飯に就く。

空言 歡び成ず。 強いて笑う日晚惜む。
綠水 雁門に向う。 黃云 蔽龍山。
嘆息す兩客の鳥。 徘徊す吳越の間。 』
#2
共に語り 一に手を執る。留連し將に久しき夜となる。
我 紫綺裘を解き。且く金陵酒に換う。
酒 來りて笑い復た歌う。 興 酣(たけなわ)にして樂しむ事 多し。
水影 月色に弄ぶ。清光に愁う奈何(いかならん)。
明けて晨(あした) 帆席を挂け。 離恨 滄波を滿つ。



金陵江上遇蓬池隱者 #1現代語訳と訳註
(本文)

金陵江上遇蓬池隱者 時于落星石上 #1
心愛名山游、身隨名山遠。
羅浮麻姑台、此去或未返。
遇君蓬池隱、就我石上飯。
空言不成歡、強笑惜日晚。
綠水向雁門、黃云蔽龍山。
嘆息兩客鳥、徘徊吳越間。』


(下し文)  #1
金陵の江上にて蓬池の隱者に遇う 于の時落星 石上にて
心愛 名山に游ぶ。 身隨 名山遠。
羅浮麻姑台。 此を去る或は未だ返らず。
君に蓬池の隱に遇う。我 石上の飯に就く。

空言 歡び成ず。 強いて笑う日晚惜む。
綠水 雁門に向う。 黃云 龍山を蔽う。
嘆息す兩客の鳥。 徘徊す吳越の間。 』

 (現代語訳)
金陵の長江に浮ぶ船の上で蓬池の隱者に出遭った。(この時は冬で岩にのぼる)
わたしは心の底から名山を尋ねそこで隠遁生活して過ごすことを愛している。しかし自分自身として名山で隠遁することには ほど遠い。
羅浮山の仙女麻姑がいるという仙境の修行場があるというのに ここを去ることができず仙境に帰ることもできないでいる。
こうして蓬莱山頂の池の傍で隠遁生活していた君に偶然出会ったのだ。その昔我々は石の上に座禅をして修行をすることにしていた。
でもそれは絵空事になってしまって、無理やり笑ってその日を惜しみながら過ごした。
澄みきった清流は雁門山からながれている、黄色い雲は龍山を覆い尽くして冬の訪れを知らせてくれる。
ため息が出る、いまのわたしは雨の中の烏のような旅人で、呉越をずっと旅をして回っている


金陵江上遇蓬池隱者 #1  (訳注)
金陵江上遇蓬池隱者 時于落星石上
金陵の江上にて蓬池隱者に遇う (この時 星落ち 石の上にて)
金陵の長江に浮ぶ船の上で蓬池の隱者に出遭った。(この時は冬で岩にのぼる)
落星 星が落ちて、地面に落ちると石となる。北落は北斗七星であり、時期として冬を示す。○石上 樹下、石上等で自発的に坐禅すること。

心愛名山游、身隨名山遠。
(心愛 名山に游ぶ。 身隨 名山 遠し。)
わたしは心の底から名山を尋ねそこで隠遁生活して過ごすことを愛している。しかし自分自身として名山で隠遁することには ほど遠い。
名山 李白は名山を尋ねるのが好きで各地の名山を題材にしている。すべて道教の寺観のある山である。

訪載天山道士不遇 李白1

峨眉山月歌 李白 2

望天門山  李白 6

李白16 登太白峯 希望に燃えて太白山に上る。

李白31 関山月

(2)李白と道教 李白46西岳云台歌送丹邱子

李白85 安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰

李白 87 下終南山過斛斯山人宿置酒

李白 112游泰山六首 (一作天寶元年四月從故御道上泰山)

夢遊天姥吟留別李白:Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白166

望廬山五老峯 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-226

望廬山瀑布水 二首其一#1李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350 -227

望廬山瀑布二首其二(絶句) 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350 -229

送内尋廬山女道士李騰空二首 其一 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-230

送内尋廬山女道士李騰空二首 其二 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-231

贈王判官時余歸隱居廬山屏風疊 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-229

望木瓜山 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-233

尋高鳳石門山中元丹丘 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350 -234

夜泊黄山聞殷十四呉吟 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -266

憶東山二首其一 李白 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -269

憶東山二首其二 李白 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -270


羅浮麻姑台、此去或未返。
(羅浮麻姑台。 此を去る或は未だ返らず。)
羅浮山の仙女麻姑がいるという仙境の修行場があるというのに ここを去ることができず仙境に帰ることもできないでいる。
羅浮 羅浮山のこと。広東省恵州市博楽県長寧鎮にある。 広州の東90キロに位置する羅浮山は古くは東樵山といわれ南海の西樵山と姉妹関係にある。広東四大名山の一つで、道教の聖地として中国十大名山の一つにも数えられている。主峰飛雲頂は海抜1296m、は香港の北、広州市の東、東莞市の北東に所在する山である。広東省の道教の聖地「羅浮山」羅浮仙ラフセン:隋の趙師雄が梅の名所の羅浮山で羅をまとった美女と出会い酒を酌み交わす酒に酔い伏し梅の樹の下で気が付いた美女は梅の精で羅浮仙ラフセンと呼ばれた故事もある。○麻姑台 仙女麻姑、道教の寺観の一部。江西送友人之羅浮 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -280

遇君蓬池隱、就我石上飯。
(君に蓬池の隱に遇う。我 石上の飯に就く。)
こうして蓬莱山頂の池の傍で隠遁生活していた君に偶然出会ったのだ。その昔我々は石の上に座禅をして修行をすることにしていた。
○蓬池隠 、阮籍「蓬池の詠懐詩」 詳細 参照

李白42 梁園吟
李白42 梁園吟 (2)
梁園吟 まとめ 李白42


空言不成歡、強笑惜日晚。
(空しく言う 歡び成ずと。 強いて笑う日晚に惜む。)
でもそれは絵空事になってしまって、無理やり笑ってその日を惜しみながら過ごした。


綠水向雁門、黃云蔽龍山。
綠水 雁門に向う。 黃云 龍山を蔽う。
澄みきった清流は雁門山からながれている、黄色い雲は龍山を覆い尽くして冬の訪れを知らせてくれる。
雁門 江蘇省にある山の名前。山西省代県のそばにある関所。 別に万里の長城に近く、北の国境である。〇龍庭 句奴の王の単子が天をまつるところ。そこは砂漠地帯である。
黃云 黄色の雲。麦や稲が熟して一面が黄色になっているさま。○龍山 安徽省にある山。

嘆息兩客鳥、徘徊吳越間。
嘆息す兩客の鳥。 徘徊す吳越の間。
ため息が出る、いまのわたしは雨の中の烏のような旅人で、呉越をずっと旅をして回っている。

金陵江上遇蓬池隱者 #1 につづく

blogram投票ボタン

毎日それぞれ一首(長詩の場合一部分割掲載)kanbuniinkai紀 頌之の漢詩3ブログ
05rihakushi350

李白詩350首kanbuniinkai紀頌之のブログ

700Toho shi

kanbuniinkai11の頌之漢詩 杜甫詩700首


800tousouSenshu
kanbuniinkai10 頌之の漢詩 唐宋詩人選集 Ⅰ李商隠150首



burogutitl770
http://kanshi100x100.blog.fc2.com/