留別廣陵諸公 #3 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -302
3分割の3回目

この詩の内容は、二十六句ほとんど殆どすべてが李白自身の過去の生活を歴史的に叙述し反省しているものである。送別の宴を開いてくれた「広陵の諸公」に感謝してその地をあとにすることをいうもので、李白に多く見える、自らを山簡になぞらえて詠っているものである。

憶昔作少年,結交趙與燕。
金羈絡駿馬,錦帶橫龍泉。
寸心無疑事,所向非徒然。
晚節覺此疏,獵精草太玄。
空名束壯士,薄俗棄高賢。」#1
中迴聖明顧,揮翰淩雲煙。
騎虎不敢下,攀龍忽墮天。
還家守清真,孤節勵秋蟬。
煉丹費火石,採藥窮山川。」#2
臥海不關人,租稅遼東田。
蒼海にいっては俗世界の人とは関係することなくしずかに臥せているのだ。年貢は、はるかさきの東田に謝朓と同じように狩りをすることである。
乘興忽復起,棹歌溪中船。
風流なこころで興に乗って来たなら、たちまちまた起き上がるのである。そうしたら船頭の歌を聴きながら剡渓の船の中にいる。
臨醉謝葛強,山公欲倒鞭。
酒に酔うにあたって、山簡公に愛された武将の葛強となることを許されて。私にとっても山簡公に鞭打たれ倒されたいと思っている。
狂歌自此別,垂釣滄浪前。」#3
夢中になって歌を唄い、そしてここにおいて別れを告げる。目標は、東海の蒼海の波に釣り糸を垂れたいのである。
#1
憶う昔 少年と作るとき,交りを結ぶ 趙と燕 。
金羈 駿馬(しゅんめ)に絡む,錦帶 龍泉 橫わる。
寸心 疑う事 無し,向う所 徒然にあらず。
晚節 此疏を覺ゆ,獵精 太玄 草す。
空名 壯士を束ね,薄俗 高賢を棄す。」

#2
中迴らす 聖明 顧る,翰を揮って雲煙を淩ぐ。
騎虎 敢えて下らず,龍を攀げて 忽 天を墮つ。
還家 清真を守る,孤節 秋蟬 勵く。
丹を煉り 火石を費やす,藥を採る 山川を窮す。」

#3
海に臥す 人に關せず,租稅 東田に遼す。
興に乗じて忽ち復た起き、櫂歌す 渓中の船
酔うに臨みて葛強に謝し、山公は鞭を倒まにせんと欲す
狂歌して此れ自り別れ、 釣りを垂れん滄浪の前。」


現代語訳と訳註
(本文) #3

臥海不關人,租稅遼東田。
乘興忽復起,棹歌溪中船。
臨醉謝葛強,山公欲倒鞭。
狂歌自此別,垂釣滄浪前。」

(下し文) #3
海に臥す 人に關せず,租稅 東田に遼す。
興に乗じて忽ち復た起き、櫂歌す 渓中の船
酔うに臨みて葛強に謝し、山公は鞭を倒まにせんと欲す
狂歌して此れ自り別れ、 釣りを垂れん滄浪の前。」

(現代語訳)
蒼海にいっては俗世界の人とは関係することなくしずかに臥せているのだ。年貢は、はるかさきの東田に謝朓と同じように狩りをすることである。
風流なこころで興に乗って来たなら、たちまちまた起き上がるのである。そうしたら船頭の歌を聴きながら剡渓の船の中にいる。
酒に酔うにあたって、山簡公に愛された武将の葛強となることを許されて。私にとっても山簡公に鞭打たれ倒されたいと思っている。
夢中になって歌を唄い、そしてここにおいて別れを告げる。目標は、東海の蒼海の波に釣り糸を垂れたいのである。
鳥居(3)


(訳注) #3
臥海不關人,租稅遼東田。

海に臥す 人に關せず,租稅 東田に遼す。
蒼海にいっては俗世界の人とは関係することなくしずかに臥せているのだ。年貢は、はるかさきの東田に謝朓と同じように狩りをすることである。
○租 租庸調がの内の租はは土地にかかるもので、戸籍を意味する。李白は朝廷に上がっているので免除されているので隠遁者に自由になれることを県令の前でいっている。○東田 東の狩り場 謝朓の「遊東田」に基づいている。

乘興忽復起,棹歌溪中船。
興に乗じて忽ち復た起き、櫂歌す 渓中の船
風流なこころで興に乗って来たなら、たちまちまた起き上がるのである。そうしたら船頭の歌を聴きながら剡渓の船の中にいる。

臨醉謝葛強,山公欲倒鞭。
酔うに臨みて葛強に謝し、山公は鞭を倒まにせんと欲す
酒に酔うにあたって、山簡公に愛された武将の葛強となることを許されて。私にとっても山簡公に鞭打たれ倒されたいと思っている。
○葛強(かつきょう)は晋の将軍山簡(さんかん)に愛された部将で、二人の信頼関係は杜甫も好きな話題である。山簡の葛強への信任、葛強の山簡に対する忠誠心は自分と同じだ。李白は山公を10首も詠っている。
自分を山公としたいところ、県令などの手前、葛強に置き換えたのである。

狂歌自此別,垂釣滄浪前。」
狂歌して此れ自り別れ、 釣りを垂れん滄浪の前。」
夢中になって歌を唄い、そしてここにおいて別れを告げる。目標は、東海の蒼海の波に釣り糸を垂れたいのである。


解説

この詩の内容は、二十六句ほとんど殆どすべてが李白自身の過去の生活を歴史的に叙述し反省しているものである。送別の宴を開いてくれた「広陵の諸公」に感謝してその地をあとにすることをいうもので、李白に多く見える、自らを山簡になぞらえて詠っているものである。
「裏陽歌」の冒頭部分にいう「傍人借問笑何事,笑殺山公酔似泥」も,表面的には山簡の故事をふまえているが、李白自身の事でもある。
「秋浦歌十七首」其七の「酔上山公馬」,「江夏贈章南陵水」の「山公酔後能騎馬」,「留別廣陵諸公」の「山公欲倒鞭」,さらに「尋魯城北お居士失道落蒼耳中見通置酒摘蒼耳作」に「酎宋上馬去,却笑高陽池」,「魯中都東棲酔起作」に「昨日東棲酔,還應倒接羅」というように,泥酔したまま馬に跨り,帽子を逆さまにかぶった滑稽な酔態を詠むものである。
「答友人贈烏紗帽」、「襄陽曲四首」などもこのブログに掲載している
山公、謝安など一見飲んだくれであるもことに及べが力を発揮する李白の矜持の表現である。

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