酬従弟謝惠運 五首その(4) 謝霊運(康楽) 詩<51>Ⅱ李白に影響を与えた詩438 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1131


洲渚既淹時,風波子行遲,
務協華京想,詎存空穀期。
猶復恵来章,祇足攬余思。
儻若果歸言,共陶暮春時。
中州の水際ですでにそのまま長くいつづける、船が出発できない風が吹き、船を転覆させる大波が君の行程を遅らせてしまう。
帝都での思いというものは逢うことははっきりしない。どうにかして始寧の谷間で逢うことの約束があるわけではないのだが何時でもいいから、会いたいものだ。
できるなら、また、手紙をくれると嬉しいのだけれど、手紙が来ないと私の心は乱れてしまうのだ。
若し変えることが出来るのであればともに、始寧の晩春のひと時を楽しもうではないか。



現代語訳と訳註
(本文)
(その4)
洲渚既淹時,風波子行遲,
務協華京想,詎存空穀期。
猶復恵来章,祇足攬余思。
儻若果歸言,共陶暮春時。


(下し文)
(その4) 
洲渚【しゅうしょ】既に淹時【えんじ】せば,風波【ふうは】子の行くこと遲し,務【とお】く華京【かきょう】の想に協【かな】えり,詎【なん】ぞ 空穀【くうこく】に 期を存せん。
猶 復た来章【らいしょう】を恵む,祇【まさ】に足余【よ】の思いを攬【みだ】す。
儻若【もし】歸言【きごん】を果しなば,共に陶【たのし】まん 暮春の時を。


(現代語訳)
中州の水際ですでにそのまま長くいつづける、船が出発できない風が吹き、船を転覆させる大波が君の行程を遅らせてしまう。
帝都での思いというものは逢うことははっきりしない。どうにかして始寧の谷間で逢うことの約束があるわけではないのだが何時でもいいから、会いたいものだ。
できるなら、また、手紙をくれると嬉しいのだけれど、手紙が来ないと私の心は乱れてしまうのだ。
若し変えることが出来るのであればともに、始寧の晩春のひと時を楽しもうではないか。


(訳注)
洲渚既淹時,風波子行遲,
中州の水際ですでにそのまま長くいつづける、船が出発できない風が吹き、船を転覆させる大波が君の行程を遅らせてしまう。
洲渚【しゅうしょ】 洲渚  州(す)の水際。旅先の中州の渚。


務協華京想,詎存空穀期。
帝都での思いというものは逢うことははっきりしない。どうにかして始寧の谷間で逢うことの約束があるわけではないのだが何時でもいいから、会いたいものだ。
務協 務:つとめる、おもむく。はっきりしない。協:かなう。逢う。和合する。・空穀期 谷で逢う約束があるのではない。


猶復恵来章,祇足攬余思。
できるなら、また、手紙をくれると嬉しいのだけれど、手紙が来ないと私の心は乱れてしまうのだ。
来章 手紙が来ること


儻若果歸言,共陶暮春時。
若し変えることが出来るのであればともに、始寧の晩春のひと時を楽しもうではないか。

暮春 晩春。春から初夏へ移り際。新暦では4月終りから5月初めのころ。