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悲哉行
萋萋春草生,王孫遊有情,
さかんに茂っている春の草木がのびている、「楚辞」で詠う王孫は遊んでいて情をもっている。
差池鷰始飛,夭裊桃始榮,
翼を動かしツバメが飛び始めるし、若くやわらかくしなりながら桃が初めて栄える。
灼灼桃悅色,飛飛燕弄聲,
あでやかな桃は喜びの色になり、飛び回るツバメは声を上げる。
檐上雲結陰,澗下風吹清,
軒端の上にいたツバメが飛び立ち、雲の影に入っていく、谷の下には風が吹きすがすがしさを運ぶ。
幽樹雖改觀,終始在初生。

薄暗い木の陰に姿を改めているとしても、初めから終わりまで、うぶなものとしてあるのだ。
松蔦歡蔓延,樛葛欣虆縈,眇然遊宦子,晤言時未并,
鼻感改朔氣,眼傷變節榮,侘傺豈徒然,澶漫絕音形,
風來不可托,鳥去豈為聽。

宮島(3)

現代語訳と訳註
(本文)

悲哉行
萋萋春草生,王孫遊有情,差池鷰始飛,夭裊桃始榮,
灼灼桃悅色,飛飛燕弄聲,檐上雲結陰,澗下風吹清,
幽樹雖改觀,終始在初生。


(下し文)
悲哉行
萋萋として春草生じ,王孫 遊ぶに情有る,
差池【さち】に鷰【つばめ】始めて飛び,夭裊【ようい】の桃 始めて榮え,
灼灼【しゃくしゃく】桃 悅ぶ色あり,飛飛として燕聲を弄す,
檐の上の雲 陰を結び,澗の下 風吹きて清し,
幽樹 觀を改むと雖も,終始 初生に在り。


(現代語訳)
さかんに茂っている春の草木がのびている、「楚辞」で詠う王孫は遊んでいて情をもっている。
翼を動かしツバメが飛び始めるし、若くやわらかくしなりながら桃が初めて栄える。
あでやかな桃は喜びの色になり、飛び回るツバメは声を上げる。
軒端の上にいたツバメが飛び立ち、雲の影に入っていく、谷の下には風が吹きすがすがしさを運ぶ。
薄暗い木の陰に姿を改めているとしても、初めから終わりまで、うぶなものとしてあるのだ。


(訳注)
悲哉行

悲哀を歌うとされるがそうした表現を借りて、男女の交わりをうたう。貴族の遊びの中で詠われた艶歌である。


萋萋春草生,王孫遊有情,
さかんに茂っている春の草木がのびている、「楚辞」で詠う王孫は遊んでいて情をもっている。
萋萋【せいせい】草木の茂っているさま。さいさい。・王孫遊 「楚辞・招隠士」 「王孫遊兮不帰、春草生兮萋萋」(王孫遊びて帰らず、春草生じて萋萋たり)・・王孫 楊 王孫(よう おうそん、生没年不詳)は、前漢の武帝の時代の人。自らを裸葬にさせた。 黄老の術を学び、家は千金を生む仕事を行っていた。
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差池鷰始飛,夭裊桃始榮,
翼を動かしツバメが飛び始めるし、若くやわらかくしなりながら桃が初めて栄える。
差池 等しくないさま。互い違いにするさま。羽を伸ばす形容。『詩経、北風』「燕燕干飛、差池其羽」(燕燕は干き飛ぶに、其の羽を差池にす)


灼灼桃悅色,飛飛燕弄聲,
あでやかな桃は喜びの色になり、飛び回るツバメは声を上げる。
『詩経國風 周南』桃夭「桃之夭夭 灼灼其華」若々しい桃の木、艶艶した其の華(その様に美しい)


檐上雲結陰,澗下風吹清,
軒端の上にいたツバメが飛び立ち、雲の影に入っていく、谷の下には風が吹きすがすがしさを運ぶ。
【のき】1 屋根の下端で、建物の壁面より外に突出している部分。2 庇(ひさし)。


幽樹雖改觀,終始在初生。
薄暗い木の陰に姿を改めているとしても、初めから終わりまで、うぶなものとしてあるのだ。