東門行 漢の無名氏 詩<82>Ⅱ李白に影響を与えた詩512 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1353

     
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  【年代】:漢
  【作者】:漢無名氏
  【  題  】:東門行


東門行
出東門,不顧歸,來入門,悵欲悲。
城郭の東門を出て旅立ことを思い定めた、そう決意したらわが家に帰ろうとは思いはしない、妻子に心がひかれ門に入ってみると、いたましくまた悲しくなる。
盎中無斗儲,還視桁上無懸衣。
鉢の中には一升の米の貯えすらなく、ふり返って衛門掛けの上を見るに一枚の衣もかけてない。
拔劍出門去,兒女牽衣啼。
剣を抜いてうちふり、今度こそ心に決して門を出ると、わが児女が衣をひいて泣きわめいている。
他家但願富貴,賤妾與君共餔糜。
妻が「よその方はひたすら富貴を願うのに、わたしはあなたとともに貧苦に甘んじ、おかゆを食べてくらしてきました。と云い、続けて。
共餔糜,上用倉浪天故,下為黃口小兒。
共におかゆを食ってくらすのも、上の理由は天命によって貧苦の生活を余儀なくする、下の理由は幼い子供のためです。
今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
今の時代大切な事は清廉を重んじる世の中ですから、法律を犯すことはできませんから、あなたもどうぞ自重して、よくないことはしないでください。
今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
繰り返すけど、今の時代大切な事は清廉を重んじる世の中ですから、法律を犯すことはできませんから、あなたもどうぞ自重して、よくないことはしないでください。」と妻は続けたのだ。
行,吾去為遲。
夫はいう。「行かねばならないから行こう!。わたしは話している中に遅くなってしまった」。
平慎行,望君歸。
妻がまたいう「くれぐれも心を平かにもって行ないを供しみ、短気を起こされぬよう。あなたのお帰りをお待ち申します」

現代語訳と訳註
(本文)

東門行
出東門,不顧歸,來入門,悵欲悲。
盎中無斗儲,還視桁上無懸衣。

拔劍出門去,兒女牽衣啼。

他家但願富貴,賤妾與君共餔糜。
共餔糜,上用倉浪天故,下為黃口小兒。
今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
行,吾去為遲。
平慎行,望君歸。


(下し文)
(東門行)
東門を出でて、締るを顧【おも】はず、来りて門に入り、悵として悲しまんと欲す。
盎中に斗儲無く、還って桁上【こうじょう】を視るに懸衣【けんい】無し。
剣を抜いて門を出で去けば、兒女衣を牽いて啼く。
「他家は但富貴を願ふに、餞妾【せんしょう】は君と共に糜【び】を餔【くら】ふ。
共に糜【び】を餔【くら】は、上は倉浪の天の故を用てし、下は黄口の小兒の爲めなり。
 今時清廉、教言を犯し難し、君復た自愛して非を為すこと莫れ。
今時清廉、教言を犯し難し、君復た自愛して非を為すこと莫れ。」
「行かん,吾れ去ることの為めに遲し。」
「平かに行を慎しめ,君が歸るを望まん」。


(現代語訳)
城郭の東門を出て旅立ことを思い定めた、そう決意したらわが家に帰ろうとは思いはしない、妻子に心がひかれ門に入ってみると、いたましくまた悲しくなる。
鉢の中には一升の米の貯えすらなく、ふり返って衛門掛けの上を見るに一枚の衣もかけてない。
剣を抜いてうちふり、今度こそ心に決して門を出ると、わが児女が衣をひいて泣きわめいている。
妻が「よその方はひたすら富貴を願うのに、わたしはあなたとともに貧苦に甘んじ、おかゆを食べてくらしてきました。と云い、続けて。
共におかゆを食ってくらすのも、上の理由は天命によって貧苦の生活を余儀なくする、下の理由は幼い子供のためです。
今の時代大切な事は清廉を重んじる世の中ですから、法律を犯すことはできませんから、あなたもどうぞ自重して、よくないことはしないでください。
繰り返すけど、今の時代大切な事は清廉を重んじる世の中ですから、法律を犯すことはできませんから、あなたもどうぞ自重して、よくないことはしないでください。」と妻は続けたのだ。
夫はいう。「行かねばならないから行こう!。わたしは話している中に遅くなってしまった」。
妻がまたいう「くれぐれも心を平かにもって行ないを供しみ、短気を起こされぬよう。あなたのお帰りをお待ち申します」


(訳注)
東門行

東門行 貧士が志をいだいて家を出る時、妻と問答する詩である。これを前出の西門行と比べると、共に長短句を混じた楽府であるが、思想的には相対立し、これは頗る道義的なものである。


出東門,不顧歸,來入門,悵欲悲。
城郭の東門を出て旅立ことを思い定めた、そう決意したらわが家に帰ろうとは思いはしない、妻子に心がひかれ門に入ってみると、いたましくまた悲しくなる。


盎中無斗儲,還視桁上無懸衣。
鉢の中には一升の米の貯えすらなく、ふり返って衛門掛けの上を見るに一枚の衣もかけてない。
 鉢や皿の類。・斗儲 一斗のたくわえ。一斗は大約わが一升ほど。・桁上 衛門掛けの上。ハンガーの上。


拔劍出門去,兒女牽衣啼。
剣を抜いてうちふり、今度こそ心に決して門を出ると、わが児女が衣をひいて泣きわめいている。
抜剣 決心せるさま。


他家但願富貴,賤妾與君共餔糜。
妻が「よその方はひたすら富貴を願うのに、わたしはあなたとともに貧苦に甘んじ、おかゆを食べてくらしてきました。と云い、続けて。


共餔糜,上用倉浪天故,下為黃口小兒。
共におかゆを食ってくらすのも、上の理由は天命によって貧苦の生活を余儀なくする、下の理由は幼い子供のためです。
上用 この用は、以に同じ。事の原因、理由を表わす語。・槍浪天 蒼天。蒼天の故とは天命によって貧苦の生活を余儀なくするとの意。・黄口 幼小の意。


今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
今の時代大切な事は清廉を重んじる世の中ですから、法律を犯すことはできませんから、あなたもどうぞ自重して、よくないことはしないでください。
教言 教令諭告の詞、法律のこと。


今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
繰り返すけど、今の時代大切な事は清廉を重んじる世の中ですから、法律を犯すことはできませんから、あなたもどうぞ自重して、よくないことはしないでください。」と妻は続けたのだ。


行,吾去為遲。
夫はいう。「行かねばならないから行こう!。わたしは話している中に遅くなってしまった」。


平慎行,望君歸。
妻がまたいう「くれぐれも心を平かにもって行ないを供しみ、短気を起こされぬよう。あなたのお帰りをお待ち申します」


東門行
出東門,不顧歸,來入門,悵欲悲。
盎中無斗儲,還視桁上無懸衣。
拔劍出門去,兒女牽衣啼,他家但願富貴,賤妾與君共餔糜。
共餔糜,上用倉浪天故,下為黃口小兒。
今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
今時清廉,難犯教言,君復自愛莫為非。
行,吾去為遲,平慎行,望君歸。

(東門行)
東門を出でて、締るを顧【おも】はず、来りて門に入り、悵として悲しまんと欲す。
盎中に斗儲無く、還って桁上【こうじょう】を視るに懸衣【けんい】無し。
剣を抜いて門を出で去けば、兒女衣を牽いて啼く。
「他家は但富貴を願ふに、餞妾【せんしょう】は君と共に糜【び】を餔【くら】ふ。
共に糜【び】を餔【くら】は、上は倉浪の天の故を用てし、下は黄口の小兒の爲めなり。
 今時清廉、教言を犯し難し、君復た自愛して非を為すこと莫れ。
今時清廉、教言を犯し難し、君復た自愛して非を為すこと莫れ。」
「行かん,吾れ去ることの為めに遲し。」
「平かに行を慎しめ,君が歸るを望まん」。