鞠歌行 謝霊運(康楽) 詩<80>Ⅱ李白に影響を与えた詩508 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1341

     
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      2011/7/11 ~ 2012/1/11 まで毎日掲載 全130首(187回) 
   2012/1/11 唐宋 Ⅰ李商隠187 行次西郊作一百韻  白文/現代語訳 (全文) 
     

鞠歌行
德不孤兮必有鄰,唱和之契冥相因,
論語に「徳は孤ならず 必ず隣有り。」とあるが、これを唱和してこれを約束として実行すれば知らず知らずして互いに仲間内になっている。
譬如虬虎兮來風雲,亦如形聲影響陳,
たとえば水中の王者の蛟と陸の王者猛虎がほえてあばれれば風雲急をつげるというものだ、またその姿と声を聴けばその影響は言葉に尽くせない。
心歡賞兮嵗易淪,隱玉藏彩疇識真,
琴の音に合わせ歌うと心の底から喜び褒め称えることをして生き歳いきる時が沈み易くなる、『瑟操』に歌う「和氏の璧」のとおり、玉の良さを隠して磨かなければ誰もそのものが本物かどうかを知らなかったのだ。
叔牙顯,夷吾親,郢既歿,匠寢斤,
管鮑の交わりの鮑叔牙があらわれ、管 夷吾は親しくするし、荘子に言う「揮斤扶木」の郢人は既沒しているし、匠石は腕自慢のまさかりを仕舞いこみ寝ている。
覽古籍,信伊人,永言知巳感良辰。

古い書物を読んでいくと、そこに出る主人公については白井置けるものであるし、古くから長い年月掛けて伝えられた言葉というのは自分の知識として知っておく必要があり、人生が吉日に感じられるというものである。

徳は孤ならず 必ず隣有りと、唱和の契り冥【ひそ】かに相い因【よ】る。
誓【たと】えば虯虎【きゅうこ】の風雲を来たすが如く、亦た形声 影響 陳【ちん】ずるが如し。
心歡【しんかん】賞びて歳は淪【しず】み易し、玉を隠し彩を蔵し疇【たれ】か真なるを識らん。
叔牙は顯【あら】われ 夷吾は親しむ、郢は既に歿し 匠は斤【まさかり】を寝【や】む。
古籍を覧るに 伊の人を信じ、知己と永言し良辰に感ず。


現代語訳と訳註
(本文)

德不孤兮必有鄰,唱和之契冥相因,
譬如虬虎兮來風雲,亦如形聲影響陳,
心歡賞兮嵗易淪,隱玉藏彩疇識真,
叔牙顯,夷吾親,郢既歿,匠寢斤,
覽古籍,信伊人,永言知巳感良辰。


(下し文)
徳は孤ならず 必ず隣有りと、唱和の契り冥【ひそ】かに相い因【よ】る。
誓【たと】えば虯虎【きゅうこ】の風雲を来たすが如く、亦た形声 影響 陳【ちん】ずるが如し。
心歡【しんかん】賞びて歳は淪【しず】み易し、玉を隠し彩を蔵し疇【たれ】か真なるを識らん。
叔牙は顯【あら】われ 夷吾は親しむ、郢は既に歿し 匠は斤【まさかり】を寝【や】む。
古籍を覧るに 伊の人を信じ、知己と永言し良辰に感ず。


(現代語訳)
論語に「徳は孤ならず 必ず隣有り。」とあるが、これを唱和してこれを約束として実行すれば知らず知らずして互いに仲間内になっている。
たとえば水中の王者の蛟と陸の王者猛虎がほえてあばれれば風雲急をつげるというものだ、またその姿と声を聴けばその影響は言葉に尽くせない。
琴の音に合わせ歌うと心の底から喜び褒め称えることをして生き歳いきる時が沈み易くなる、『瑟操』に歌う「和氏の璧」のとおり、玉の良さを隠して磨かなければ誰もそのものが本物かどうかを知らなかったのだ。
管鮑の交わりの鮑叔牙があらわれ、管 夷吾は親しくするし、荘子に言う「揮斤扶木」の郢人は既沒しているし、匠石は腕自慢のまさかりを仕舞いこみ寝ている。
古い書物を読んでいくと、そこに出る主人公については白井置けるものであるし、古くから長い年月掛けて伝えられた言葉というのは自分の知識として知っておく必要があり、人生が吉日に感じられるというものである。


(訳注)
鞠歌行

平調曲で歌う。この詩は実に多くの故事を用いて詩意を展開する。


德不孤兮必有鄰,唱和之契冥相因。
論語に「徳は孤ならず 必ず隣有り。」とあるが、これを唱和してこれを約束として実行すれば知らず知らずして互いに仲間内になっている。
德不孤兮必有鄰 『論語』子曰、「徳不孤、必有鄰」。(子曰く、徳は孤ならず 必ず隣有り。)
先生が言われた。『道徳を実践する者は孤立しない。必ずその徳を慕って集まってくる隣人(同志・仲間)がある。』
社会において正しい道を実直に実践する君子は、周囲から受け容れられず孤立しているかのように見えることもあるが、実際には必ずそういった道徳的な人生に感化される仲間を生み出すものであり、道徳の実践者は孤独ではないのである。孤高の君子は正しき道を踏み行っていれば、必ず良き理解者や支援者を得ることができるという孔子の処世訓である。


譬如虬虎兮來風雲,亦如形聲影響陳,
たとえば水中の王者の蛟と陸の王者猛虎がほえてあばれれば風雲急をつげるというものだ、またその姿と声を聴けばその影響は言葉に尽くせない。


心歡賞兮嵗易淪,隱玉藏彩疇識真,
琴の音に合わせ歌うと心の底から喜び褒め称えることをして生き歳いきる時が沈み易くなる、『瑟操』に歌う「和氏の璧」のとおり、玉の良さを隠して磨かなければ誰もそのものが本物かどうかを知らなかったのだ。
・この二句は『瑟操』に歌う「卞和の玉の話」に基づいている。中國古代有名的玉-和氏璧,就是在玉璞的辨認上有歧見,而發生一則故事。話說春秋戰國時代,楚國人卞和在楚山得到一塊玉璞,獻給楚厲王,厲王命令
玉工檢視,玉工說是石不是玉,於是厲玉大怒,叫人砍去卞和的左腳。
楚の国にいた卞和(べんか)という人が、山中で玉の原石を見つけて楚の厲王(蚡冒)に献上した。厲王は玉石に詳しい者に鑑定させたところとただの雑石だと述べたので、厲王は怒って卞和の右足の筋を切断する刑をくだした。厲王没後、卞和は同じ石を武王に献上したが結果は同じで、今度は左足切断の刑に処せられた。文王即位後、卞和はその石を抱いて3日3晩泣き続けたので、文王がその理由を聞き、試しにと原石を磨かせたところ名玉を得たという。その際、文王は不明を詫び、卞和を称えるためその名玉に卞和の名を取り「和氏の璧」と名付けた。


叔牙顯,夷吾親,郢既歿,匠寢斤,
管鮑の交わりの鮑叔牙があらわれ、管 夷吾は親しくするし、荘子に言う「揮斤扶木」の郢人は既沒しているし、匠石は腕自慢のまさかりを仕舞いこみ寝ている。
叔牙 鮑叔牙(ほうしゅくが、生没年不詳)は中国春秋時代の斉の政治家。姓は姒、氏は封地から鮑、諱は牙、字は叔。鮑叔の方が一般的。桓公に仕えた。
夷吾 管 夷吾(かん いご)は、中国の春秋時代における斉の政治家である。桓公に仕え、覇者に押し上げた。
伯夷(はくい)・叔斉(しゅくせい)は、古代中国・殷代末期の孤竹国(現在地不明、一説に河北省唐山市周辺)の王子の兄弟である。高名な隠者で、儒教では聖人とされる。/
郢、匠 『荘子』による荘子が恵子の墓をよぎったときの話で、「揮斤扶木」の二人の名人郢と匠の故事。 郢人(えいひと)の左官の鼻先に薄く塗った土を、匠石(しょうせき)という大工が手斧(ちょうな)を振って傷つけることなくこれを落としたという。 ここでは、釈迦・弥陀二尊の意が一致していることを喩えたもの。郢匠揮斤.【釋義】:比喻純熟、高超的技藝。 【出處】:《莊子•徐無鬼》載,匠石揮斧削去郢人塗在鼻翼上的白粉,而不傷其人。
『史記』による管仲・飽叔の仲のよい交わりのこと
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覽古籍,信伊人,永言知巳感良辰。
古い書物を読んでいくと、そこに出る主人公については白井置けるものであるし、古くから長い年月掛けて伝えられた言葉というのは自分の知識として知っておく必要があり、人生が吉日に感じられるというものである。
良辰【りょうしん】よい日。吉日。吉辰。