上留田行 謝霊運(康楽) 詩<81-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩509 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1344

     
  同じ日のブログ 
     1368上留田行 謝霊運(康楽) 詩<81-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩509 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1344 
     1369琴操十首 (0)序  韓退之(韓愈)詩<66-#0>Ⅱ中唐詩430 紀頌之の漢詩ブログ1369 
     1370秦州抒情詩(16) 廃畦 杜甫 <301> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1370 杜甫詩 700- 421 
   
 李商隠詩李商隠/韓愈韓退之(韓愈)・柳宗元・李煜・王安石・蘇東坡 
   2011/7/11李商隠 1 錦瑟 
      2011/7/11 ~ 2012/1/11 まで毎日掲載 全130首(187回) 
   2012/1/11 唐宋 Ⅰ李商隠187 行次西郊作一百韻  白文/現代語訳 (全文) 
     


上留田行
薄遊出彼東道,上留田,
少しばかり遊びをしようと東山に向かう道に出発しようとする、留田の高楼に上ろう。
薄遊出彼東道,上留田,
少しばかり遊びをしようと東山に向かう道に出発しようとする、留田の高楼に上ろう。
循聽一何矗矗,上留田,
何度も聞いているとひと度どうしてなのか背伸びをグウッとして見るのだ、留田の高楼に上ろう。
澄川一何皎皎,上留田,
澄みきった川に対しているとひと度どうしてなのか背伸びをしたら明るく光り輝く日がこうこうとしている、留田の高楼に上ろう。
悠哉逷矣征夫,上留田,
ゆったりできたなあ、遠くに出ようとしている出征していく太夫がいる、留田の高楼に上ろう。
悠哉逷矣征夫,上留田,
ゆったりできたなあ、遠くに出ようとしている出征していく太夫がいる、留田の高楼に上ろう。
兩服上阪電遊,上留田,
脱いだ服をきちんと折りたたんで、奥座敷に上がり込んで稲光がするほどの遊びをしている、留田の高楼に上ろう。
舫舟下遊颷驅,上留田,
船を並べて舟遊びをして楽しむのであるそして風のように立ち去っていく、留田の高楼に上ろう。
此別既久無適,上留田,
この場所と別れてしまうとしばらくは、とても長くこんなたのしみはないのだ、留田の高楼に上ろう。
此別既久無適,上留田,
この場所と別れてしまうとしばらくは、とても長くこんなたのしみはないのだ、留田の高楼に上ろう。

寸心繫在萬里,上留田,
尺素遵此千夕,上留田,
秋冬迭相去就,上留田,
素雪紛紛鶴委,上留田,
清風飈飈入袖,上留田,
嵗云暮矣增憂,上留田,
嵗云暮矣增憂,上留田,
誠知運來詎抑,上留田,
熟視年往莫留,上留田。
 

薄【いささ】か遊び彼の東の道に出でん,上留田,
薄【いささ】か遊び彼の東の道に出でん,上留田,
聴くに循【したが】って一に何ぞ矗矗【ちくちく】たる,上留田,
澄める川一に何ぞ皎皎【きょうきょう】たる,上留田,
悠【ゆう】なるかな逷【とお】きかな征夫は,上留田,
服を両つにして阪を上り電【いなびかり】のごと遊び,上留田,
舟を舫【なら】べ下り遊び颷【かぜ】のごとく駆く,上留田,
此より別れて既に久しく適【たの】しみ無し,上留田,
此より別れて既に久しく適【たの】しみ無し,上留田,

寸心は繋【か】けて万里に在り,上留田,
尺素【しゃくそ】は比の千夕に遵【もち】う,上留田,
秋冬迭【たが】いに相い去り就く,上留田,
秋冬迭【たが】いに相い去り就く,上留田,
素雪【そせつ】は紛粉として鶴のごとく委【ゆだ】ね,上留田,
清風飈飈【ひょうひょう】として袖に入る,上留田,
歳 云に暮れ憂いを増す,上留田,
歳 云に暮れ憂いを増す,上留田,
誠に知る運り来たり詎【いか】んぞ抑【ふせ】がん,上留田,
熟視すれば年往【ゆ】きて留まる美し,上留田,


現代語訳と訳註
(本文)
上留田行
薄遊出彼東道,上留田,
薄遊出彼東道,上留田,
循聽一何矗矗,上留田,
澄川一何皎皎,上留田,
悠哉逷矣征夫,上留田,
悠哉逷矣征夫,上留田,
兩服上阪電遊,上留田,
舫舟下遊颷驅,上留田,
此別既久無適,上留田,
此別既久無適,上留田,


(下し文)
留田に上がるの行【うた】
薄【いささ】か遊び彼の東の道に出でん,上留田,
薄【いささ】か遊び彼の東の道に出でん,上留田,
聴くに循【したが】って一に何ぞ矗矗【ちくちく】たる,上留田,
澄める川一に何ぞ皎皎【きょうきょう】たる,上留田,
悠【ゆう】なるかな逷【とお】きかな征夫は,上留田,
服を両つにして阪を上り電【いなびかり】のごと遊び,上留田,
舟を舫【なら】べ下り遊び颷【かぜ】のごとく駆く,上留田,
此より別れて既に久しく適【たの】しみ無し,上留田,
此より別れて既に久しく適【たの】しみ無し,上留田,

(現代語訳)
少しばかり遊びをしようと東山に向かう道に出発しようとする、留田の高楼に上ろう。
少しばかり遊びをしようと東山に向かう道に出発しようとする、留田の高楼に上ろう。
何度も聞いているとひと度どうしてなのか背伸びをグウッとして見るのだ、留田の高楼に上ろう。
澄みきった川に対しているとひと度どうしてなのか背伸びをしたら明るく光り輝く日がこうこうとしている、留田の高楼に上ろう。
ゆったりできたなあ、遠くに出ようとしている出征していく太夫がいる、留田の高楼に上ろう。
脱いだ服をきちんと折りたたんで、奥座敷に上がり込んで稲光がするほどの遊びをしている、留田の高楼に上ろう。
船を並べて舟遊びをして楽しむのであるそして風のように立ち去っていく、留田の高楼に上ろう。
この場所と別れてしまうとしばらくは、とても長くこんなたのしみはないのだ、留田の高楼に上ろう。
この場所と別れてしまうとしばらくは、とても長くこんなたのしみはないのだ、留田の高楼に上ろう。


(訳注)
上留田行

宏調曲で歌う。この詩は魏の文帝、曹丕がそうであったのであろうか、同句の繰り返しが非常に多い。
上留田行  曹丕(貧乏な男をうたう) 
居世一何不同、上留田行。
富人食稲與粱、上留田行。
貧子食糟與糠、上留田行。
貧賤亦何傷、上留田行。
禄命懸在蒼天、上留田行。


今爾歎息、将欲誰怨、上留田行。
世に居る 一に何ぞ同じからざる、上留田行。
富人は稲と粱を食い、上留田行。
貧子は糟と糠を食い、上留田行。
貧賤なるも亦た何んぞ傷まん、上留田行。
禄命 懸りて蒼天に在り、上留田行。
今 爾 歎息し、将に誰れをか怨まんとす、上留田行。

謝靈運の詩から想像して、留田というのは歓楽街であろうと思う。○○○ 留田のおねえちゃんとはやし立てるようなイメージをする。謝安の芸妓を携えて東山
始寧の別荘の南に楼があり、そこで漢の謝安の故事、朝廷の誘いに乗らず始寧の芸妓を携えて遊んだことにならい、芸妓を待っていたが来なかったときの感情を歌ったものである
送侄良攜二妓赴會稽戲有此贈
攜妓東山去。 春光半道催。
遙看若桃李。 雙入鏡中開。
 姪良が二姥を携えて会稽に赴くを送り、戯れに此の贈有り
妓を携えて 東山に去れば。春光 半道に催す。
遙(はるか)に看る 桃李(とうり)の若く、双(ふた)つながら鏡中に入って開くを。
○漢の謝安(字は安石)が始寧(会稽紹興市の東の上虞県の西南)に隠居して朝廷のお召しに応じなかったのは「東山高臥」といって有名な講である。山上に謝安の建てた白雲・明月の二亭の跡がある。また、かれが妓女を携えて遊んだ寄薇洞の跡もある。○携 佳人=美人=芸妓を携える。謝安の故事をふまえる。
送姪良携二妓赴会稽戯有此贈  李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -287


薄遊出彼東道,上留田,
少しばかり遊びをしようと東山に向かう道に出発しようとする、留田の高楼に上ろう。


薄遊出彼東道,上留田,
少しばかり遊びをしようと東山に向かう道に出発しようとする、留田の高楼に上ろう。


循聽一何矗矗,上留田,
何度も聞いているとひと度どうしてなのか背伸びをグウッとして見るのだ、留田の高楼に上ろう。
【じゅん】 決まったルールにしたがう。よる。「循守・循吏/因循」2 あちこちとめぐる。「循環」
矗矗【ちくちく】直立して伸びるさま。そびえ立つさま。


澄川一何皎皎,上留田,
澄みきった川に対しているとひと度どうしてなのか背伸びをしたら明るく光り輝く日がこうこうとしている、留田の高楼に上ろう。
皎皎【こうこう】明るく光り輝くさま。特に、太陽・月・雪などにいう。こうこう。


悠哉逷矣征夫,上留田,
ゆったりできたなあ、遠くに出ようとしている出征していく太夫がいる、留田の高楼に上ろう。
 ゆったりとどこまでも長く続く。・ とおく。・征夫 出征していく太夫。武士。


悠哉逷矣征夫,上留田,
ゆったりできたなあ、遠くに出ようとしている出征していく太夫がいる、留田の高楼に上ろう。


兩服上阪電遊,上留田,
脱いだ服をきちんと折りたたんで、奥座敷に上がり込んで稲光がするほどの遊びをしている、留田の高楼に上ろう。
・阪 坂道のこと。普通、坂と書く。


舫舟下遊颷驅,上留田,
船を並べて舟遊びをして楽しむのであるそして風のように立ち去っていく、留田の高楼に上ろう。
舫舟 舟と舟をつなぎあわせてあること、または、杭などに舟をつなぎとめることで、そのつなぎとめているものを「舫綱」という。

此別既久無適,上留田,
この場所と別れてしまうとしばらくは、とても長くこんなたのしみはないのだ、留田の高楼に上ろう。

此別既久無適,上留田,
この場所と別れてしまうとしばらくは、とても長くこんなたのしみはないのだ、留田の高楼に上ろう。