古詩十九首之二 (2) 漢詩<89>Ⅱ李白に影響を与えた詩521 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1380

     
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 李商隠詩李商隠/韓愈韓退之(韓愈)・柳宗元・李煜・王安石・蘇東坡 
   2011/7/11李商隠 1 錦瑟 
      2011/7/11 ~ 2012/1/11 まで毎日掲載 全130首(187回) 
   2012/1/11 唐宋 Ⅰ李商隠187 行次西郊作一百韻  白文/現代語訳 (全文) 
     

      
古詩十九 第ニ首
青青河畔艸、欝欝園中柳。
春の青々と河のほとりの草叢でみんながいて、さかんに茂る園の柳は生き生きとしている。
盈盈楼上女、皎皎当窓牅。
見あげると高殿には、瑞々しく艶やかな女が、真白い顔を輝かして窓のほとりにのぞかせている。
娥娥紅紛粧、繊繊出素手。
そしてその女は嫦娥のように美しい紅粉のよそおい、せんせんとほっそりとした白い手を窓に当てているのが目につく。
昔為倡家女、今為蕩子婦。
彼女は昔、歓楽街娼屋の娼女であったが、今は蕩子の妾妻となっている。
蕩子行不帰、空牀難独守。
放蕩の男は出たまま帰る様子は全くない、妾女はひとり寝のさびしさに堪えがたいようすである。

青青 河畔の艸【くさ】、欝欝【うつうつ】たる園中の柳。
盈盈【えいえい】たる 楼上の女、皎皎【こうこう】として窓牅【そうゆう】に当たる。
娥娥【がが】たる紅紛の粧【よそお】い、繊繊【せんせん】として素手【そしゅ】を出す。
昔は 倡家【しょうか】の女為り、今は 蕩子【とうし】の婦【つま】と為る。
蕩子は行きて帰らず、空牀 独り守ること難し。

    
現代語訳と訳註
(本文)
第ニ首
青青河畔艸、欝欝園中柳。
盈盈楼上女、皎皎当窓牅。
娥娥紅紛粧、繊繊出素手。
昔為倡家女、今為蕩子婦。
蕩子行不帰、空牀難独守。


(下し文)
青青 河畔の艸【くさ】、欝欝【うつうつ】たる園中の柳。
盈盈【えいえい】たる 楼上の女、皎皎【こうこう】として窓牅【そうゆう】に当たる。
娥娥【がが】たる紅紛の粧【よそお】い、繊繊【せんせん】として素手【そしゅ】を出す。
昔は 倡家【しょうか】の女為り、今は 蕩子【とうし】の婦【つま】と為る。
蕩子は行きて帰らず、空牀 独り守ること難し。


(現代語訳)
春の青々と河のほとりの草叢でみんながいて、さかんに茂る園の柳は生き生きとしている。
見あげると高殿には、瑞々しく艶やかな女が、真白い顔を輝かして窓のほとりにのぞかせている。
そしてその女は嫦娥のように美しい紅粉のよそおい、せんせんとほっそりとした白い手を窓に当てているのが目につく。
彼女は昔、歓楽街娼屋の娼女であったが、今は蕩子の妾妻となっている。
放蕩の男は出たまま帰る様子は全くない、妾女はひとり寝のさびしさに堪えがたいようすである。


(訳注)    
第ニ首

此の詩は、遊治郎に身受をされた妓女の不幸な結婚をした婦人が一人寂しく留守をしているのを同情した詩。


青青河畔艸、欝欝園中柳。
春の青々と河のほとりの草叢でみんながいて、さかんに茂る園の柳は生き生きとしている。
青河畔艸 五行思想で青は春で男女の性行為が盛んな様子をイメージさせる。
鬱々 さかんに茂っているさま。柳は女性のしなやかさを示す。


盈盈楼上女、皎皎当窓牅。
見あげると高殿には、瑞々しく艶やかな女が、真白い顔を輝かして窓のほとりにのぞかせている。
皎皎 色白くひかるさま
窓牅 窓のほとりにもたれている様子。


娥娥紅紛粧、繊繊出素手。
そしてその女は嫦娥のように美しい紅粉のよそおい、せんせんとほっそりとした白い手を窓に当てているのが目につく。
娥娥 女の美しい形容。嫦娥 これは裏切られた愛の恨みを古い神話に託した歌。○嫦娥 神話中の女性。神話の英雄、羿(がい)が西方極遠の地に存在する理想国西王母の国の仙女にお願いしてもらった不死の霊薬を、その妻の嫦娥がぬすみ飲み、急に身軽くなって月世界まで飛びあがり月姫となった。漢の劉安の「淮南子」覧冥訓に登場する。なお、魯迅(1881-l936)にこの神話を小説化した「羿月」がいげつと題する小説がある。
裏切られた心の痛み故に、夜のあけるまで、こうして星や月を眺めているのだ。あなたはいま何処にいるのだろうか。月の精である嫦娥は、夫の不在中に不思議な薬を飲み、その為に空に舞いあがったのだという。そのように、人間の世界を去った嫦娥は、しかしきっと、その薬
をぬすみ飲んだ事をくやんでいるだろう。
青青と広がる天空、その極みなる、うすみどりの空の海原、それを眺めつつ、夜ごと、嫦娥は傷心しているに違いない。私を裏切った私の懐しき恋人よ。君もまた新しい快楽をなめて、身分高い人のもとに身を寄せたことを悔いながら、寒寒とした夜を過しているのではなかろうか。李商隠 『嫦娥』 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集約130首 詩の背景1.道教 2.芸妓 3.嫦娥と李商隠


昔為倡家女、今為蕩子婦。
彼女は昔、歓楽街娼屋の娼女であったが、今は蕩子の妾妻となっている。
倡家 遊女屋
蕩子 放蕩の男子。いわゆる貴公子という場合もある。


蕩子行不帰、空牀難独守。
放蕩の男は出たまま帰る様子は全くない、妾女はひとり寝のさびしさに堪えがたいようすである。