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安世房中歌十七首
(第一部)
一
大孝備矣,休德昭清。高張四縣,樂充官庭。
芬樹羽林,雲景杳冥,金支秀華,庶旄翠旌。
二
《七始》、《華始》,肅倡和聲。神來宴娭,庶幾是聽。
鬻鬻音送,細齊人情。忽乘青玄,熙事備成。
清思眑眑,經緯冥冥。
三
我定歷數,人告其心。敕身齊戒,施教申申。
乃立祖廟,敬明尊親。大矣孝熙,四極爰轃。
四
王侯秉德,其鄰翼翼,顯明昭式。清明鬯矣,皇帝孝德。
竟全大功,撫安四極。
(第二部)
五
海內有奸,紛亂東北。詔撫成師,武臣承德。
行樂交逆,《簫》、《勺》群慝。肅為濟哉,蓋定燕國。
六
大海蕩蕩水所歸,高賢愉愉民所懷。
大山崔,百卉殖。民何貴?貴有德。
七
安其所,樂終產。樂終產,世繼緒。
飛龍秋,遊上天。高賢愉,樂民人。
八
豐草葽,女羅施。善何如,誰能囘!
大莫大,成教德;長莫長,被無極。
九
雷震震,電耀耀。明德鄉,治本約。
治本約,澤弘大。加被寵,咸相保。
德施大,世曼壽。
(第三部)
十
都荔遂芳,窅窊桂華。孝奏天儀,若日月光。
乘玄四龍,回馳北行。羽旄殷盛,芬哉芒芒。
孝道隨世,我署文章。
十一
馮馮翼翼,承天之則。吾易久遠,燭明四極。
慈惠所愛,美若休德。杳杳冥冥,克綽永福。
十二
磑磑即即,師象山則。烏呼孝哉,案撫戎國。
蠻夷竭歡,象來致福。兼臨是愛,終無兵革。
十三
嘉薦芳矣,告靈饗矣。告靈既饗,德音孔臧。
惟德之臧,建侯之常。承保天休,令問不忘。
十四
皇皇鴻明,蕩侯休德。嘉承天和,伊樂厥福。
在樂不荒,惟民之則。
十五
浚則師德,下民咸殖。令問在舊,孔容翼翼。
十六
孔容之常,承帝之明。下民之樂,子孫保光。
承順溫良,受帝之光。嘉薦令芳,壽考不忘。
十七
承帝明德,師象山則。雲施稱民,永受厥福。
承容之常,承帝之明。下民安樂,受福無疆。
唐山夫人
安世房中歌 其一
大孝備矣,休德昭清。
わが帝の曾子のいう「三孝」の大孝は備わっており、その美徳は天下に清々しく昭らかとなった。
高張四縣,樂充官庭。
ここに堂の四面に高く欒器を懸けめぐらし、奏楽を設けて祖を祀ろうとする、奏楽の音は宮庭に充ちわたる。
芬樹羽林,雲景杳冥,
堂のまわり、数多の羽飾りの帷が、林のようにたちならんでいる様子は、五色の雲がはるか先まで続くように見える。
金支秀華,庶旄翠旌。
楽器をかける黄金の支柱は、とりわけはなやかで、そこに王朝の旗印の旄牛の尾や翡翠の羽が、美しく飾られている。
安世房中歌
大孝備【そなわ】り、休徳【きゅうとく】昭明【しょうめい】なり。
高く四縣【しけん】を張り、梁は官庭【かんてい】に充つ。
芬として樹てる羽林は、雲景の杳冥【とうめい】たるごとく、
金支【きんし】の秀華【しゅうか】なるは、庶旄【しょぼう】翠旌【すいせい】なり。
現代語訳と訳註
(本文) 安世房中歌 其一 唐山夫人
大孝備矣,休德昭清。高張四縣,樂充官庭。
芬樹羽林,雲景杳冥,金支秀華,庶旄翠旌。
(下し文)
安世房中歌 唐山夫人
大孝備【そなわ】り、休徳【きゅうとく】昭明【しょうめい】なり。
高く四縣【しけん】を張り、梁は官庭【かんてい】に充つ。
芬として樹てる羽林は、雲景の杳冥【とうめい】たるごとく、
金支【きんし】の秀華【しゅうか】なるは、庶旄【しょぼう】翠旌【すいせい】なり。
(現代語訳)
わが帝の曾子のいう「三孝」の大孝は備わっており、その美徳は天下に清々しく昭らかとなった。
ここに堂の四面に高く欒器を懸けめぐらし、奏楽を設けて祖を祀ろうとする、奏楽の音は宮庭に充ちわたる。
堂のまわり、数多の羽飾りの帷が、林のようにたちならんでいる様子は、五色の雲がはるか先まで続くように見える。
楽器をかける黄金の支柱は、とりわけはなやかで、そこに王朝の旗印の旄牛の尾や翡翠の羽が、美しく飾られている。
(訳注)
安世房中歌 其一 唐山夫人
・唐山夫人 (紀元前206頃在世)姓は唐山,漢高祖劉邦之寵姬。高帝の宮人で名は未詳、生歿についても詳らかでない。
・安世房中歌 郊廟の祭祀に用いる雅楽で、唐山夫人の所作。
房中歌としたのは、詩経の周南・召南の詩を王后国君・国君夫人が「房中楽歌」としたのにならって作ったから。
恵帝の時に名をあらためて「安世楽」とした。
大孝備矣,休德昭清。
わが帝の曾子のいう「三孝」の大孝は備わっており、その美徳は天下に清々しく昭らかとなった。
・大孝 『禮記 祭義』.「曾子曰。曾子曰:「孝有三:大孝尊親,其次不辱,其下能養。」(孝に三あり、大孝は親を尊び、其の次は辱めず、其の下は能く養ふ)
・休徳 休は美。
高張四縣,樂充官庭。
ここに堂の四面に高く欒器を懸けめぐらし、奏楽を設けて祖を祀ろうとする、奏楽の音は宮庭に充ちわたる。
・高張四県 県は古の懸の字、鐘・磐などの楽器を木に懸け東西南北の四面に置くこと。
芬樹羽林,雲景杳冥,
堂のまわり、数多の羽飾りの帷が、林のようにたちならんでいる様子は、五色の雲がはるか先まで続くように見える。
・芬 衆多のさま。
・羽林 羽葆の盛んなこと林の如きをいう。羽葆は五色の羽を集めて作った垂絹(幢)。
・杳冥 奥深くしてうすぐらきさま。
金支秀華,庶旄翠旌。
楽器をかける黄金の支柱は、とりわけはなやかで、そこに王朝の旗印の旄牛の尾や翡翠の羽が、美しく飾られている。
・金支 黄金の支柱で、鋸製が上に立て、その上に族や翠旗の飾りをつけたもの。

